平成 27 年 5 月 14 日 [神戸大学大学院農学研究科] 李智博准教授が、オックスフォード大学および理化学研究所との共同研究成果 を、英国学術雑誌『Nature Cell Biology』に発表しました。 論文タイトル:Condensin confers the longitudinal rigidity of chromosomes 著 者:Martin Houlard, Jonathan Godwin, Jean Metson, Jibak Lee, Tatsuya Hirano, Kim Nasmyth. 論文へのリンク:http://dx.doi.org/10.1038/ncb3167 概 要: 細胞が分裂時に遺伝情報を正確に分配するためには、長大な DNA 分子を染色分 体として凝縮することが重要である。この凝縮という現象には、3つの物理的 特性「DNA 分子のひも状形態への圧縮」「同一染色分体内での接着による物理 的強度」 「染色分体間のもつれの解消」が必要である。本論文では、遺伝子組換 えマウスを使用して、コンデンシンと呼ばれるタンパク質複合体が、卵母細胞 の減数分裂において、染色分体の凝縮の3つの特性に必須であることを示した。
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