薬理(H22 年 5 月 24 日)解答案 宮田先生分 【1】(A) 1○ 治療係数(=LD50/ED50)は安全性の指標 2○ 3× 余剰受容体は薬物に対する感受性を増加させ、疾患や脱感作に対して抵抗性を示す。 4○ NEW 薬理 P6。EC50 は 50%の効果を示す薬の濃度。Kdは解離定数(薬と受容体 の親和性の指標) 5○ 6× 7× 薬物は遊離型で代謝され、作用し、排泄される。 8○ 9× 例…初回通過効果を強く受ける薬物は経口投与に不向き 10× チトクローム P450 ファミリーは代謝の第1相に関与 (B) NEW 薬理 P9図Ⅰ―5のようなこと 1右 2Schild プロット pA2 は Schild プロット。Scatchard プロットはリガンド(アゴニス ト、アンタゴニスト)の結合の評価。 効力(potency)は ED50 で表わされる。有効性(efficacy)は内因活性α 3efficacy で表わされる。 4非競合的 可逆的に結合する場合は競合的阻害。 非可逆的に結合する場合は非競合的 阻害。 5脱感受性 6減少 胃で吸収されるのに胃からすぐ出て行ってしまうから血中濃度は減少 7減少 8高い 膜透過性がよいのは非解離型が多い時。Henderson-Hasselbach の式より、 pKA<pH であるとよい。 9脂溶性薬物、水溶性薬物 10代謝 【2】 1E ネオスチグミンはコリンエステラーゼ阻害薬 2E セレギリンは MAO 阻害薬 3B VMAT を阻害してノルアドレナリンの分泌顆粒への取り込みを阻害 4G α1受容体阻害薬 5F 伝達物質の遊離阻害 6A ドパミン前駆体 7D α2受容体阻害薬 8C ノルアドレナリンの再取り込み阻害 9G ムスカリン受容体作用薬 10G 一次侵害求心線維の C 線維の神経伝達物質 【3】中枢神経作用薬、麻酔薬、麻薬鎮痛薬 (A)① GABA ② セロトニン ③ アセチルコリン ④ ドパミン ⑤ノルアドレナリン (B)1)D2 2)KOP(κ)3)GABAA 4)D2,5-HT2A 5)ニコチン (C)① ナロキソン② ダントロレン③ カルビドパ④ カフェイン⑤クロザピン、オランザ ピン (D)① Na ② Ca ③ Na ④ Cl ⑤ K 【4】循環・呼吸作用薬 (A)1)α1受容体 2)アンギオテンシンⅡ受容体 3)Ca チャネル 4)Na チャネル 5)K (B)1)cyclicAMP 2)cyclicGMP 3)cyclicAMP 4)cyclicAMP 5)cyclicGMP (C)ジゴキシンが心筋細胞の Na ポンプを抑制し、細胞内 Na 濃度が上昇すると、Na‐ Ca 交換系を介して細胞内 Ca 濃度が上昇し、心収縮力が増強する。 (D) (E)K, Na, Ca チャネル (F)シルデナフィルは cGMP ホスホジエステラーゼを標的とするホスホジエステラーゼ 阻害薬であり、cGMP を増加させ、NO-cGMP シグナル伝達系を促進する。また、硝酸薬 は体内で NO を放出し、グアニル酸シクラーゼを活性化し、cGMP の産生を亢進させる。 この二剤の相互作用により、血圧の急激かつ大幅な低下がもたらされ、狭心症を引き起こす 危険性がある。 【5】血液・腎作用薬、中毒 (A) 1)プラスミン 2)アルドステロン 3)炭酸脱水酵素 4)Na+/K+/2Cl-共輸送系 5)内因性アンチトロンビンⅢ (B) エポキシド還元酵素とビタミンK脱水素酵素を阻害することにより ビタミンK依存性の血液凝固サイクルを阻害する。 (C) タムスロシンはα1受容体遮断による下部尿路平滑筋(膀胱頚部など?)の弛緩作用が 強い。一方、アトロピンはムスカリン受容体遮断により膀胱底部や尿管の収縮を抑制する。 (D) チアジド系利尿薬は Na+/Cl-共輸送阻害薬であり、遠位尿細管において Na+の 再吸収が抑制されることになる。 これに伴う遠位尿細管での Na+の負荷の増大により、Na+と K+の交換反応が亢進し K+の分泌が増加する。 (E) ①サリン(b)②鉄(e)③ヒ素(a)④銅(d)⑤カドミウム(c) 【6】内分泌・代謝薬 (A) 1)エストロゲン 2)テストステロン 3)エストロゲン 4)ゴナドトロピン放出ホルモン 5)インスリン (B) 1)PPARγ 2)キサンチンオキシダーゼ 3)PPARα、LPL 4)α-グルコシダーゼ 5)CETP 6)ファルシネルピロリン酸合成酵素 7)ATP 感受性 K+チャネル 8)AMP キナーゼ 9)コレステロールトランスポーター(NPC1L1) 10)胆汁酸 C) プラバスタチンは HMG-CoA 還元酵素阻害薬である。 HMG-CoA と類似の構造を持ち、メバロン酸の生合成を競合的に阻害することにより コレステロール合成を阻害する。すると、SREBP が細胞内で活性化し、LDL 受容体 遺伝子の転写が促進される。これにより肝細胞の LDL 受容体発現が促進され LDL が降下 する。 D) 特定の臓器のエストロゲン受容体にのみ選択的に作用する薬物。
© Copyright 2024 ExpyDoc