大学別学年暦・事務手続き 大学別学年暦・事務手続き 6.津田塾大学

大学別学年暦・事務手続き
6.津田塾大学
.津田塾大学
1)学年暦
2015年
2015年
定期健康診断
4月 3日(金)
入学式
4月3日(金)4日(土)6日(月)~8日(水) 新入生オリエンテーション
4月 9日(木)
前期授業開始
4月29日(水)
(昭和の日)
平常授業実施
7月16日(木)
・17日(金)
補講
7月20日(月)
(海の日)
平常授業実施
7月23日(木)~7月29日(水)
前期第15回授業期間
7月30日(木)
・31日(金)
試験日
7月31日(金)
前期授業終了
8月 3日(月)~9月16日(水)
夏期休暇
9月14日(月)
創立記念日
9月17日(木)
後期授業開始
10月12日(月)
(体育の日)
平常授業実施
11月12日(木)
津田塾祭準備(午後休講)
11月13日(金)~15日(日)
津田塾祭
11月16日(月)
津田塾祭後始末(休講)
11月23日(月)
(勤労感謝の日)
平常授業実施
12月22日(火)
12月授業終了
12月23日(水)~1月5日(火)
冬期休暇
2016年
2016年
1月 6日(水)
後期授業再開
1月14日(木)~15日(金)
補講
1月21日(木)~27日(水)
後期第15回授業期間
1月28日(木)
・29日(金)
試験日
1月29日(金)
後期授業終了
3月18日(金)
卒業式
4月 2日(木)
・6日(月)
・7日(火)
・8日(水)
2)事務手続等
(1)TAC単位互換申請受付日
2015年 4月1日(水)~6日(月)
(2)受講許可学生発表日(学生の所属大学を通して発表)
2015年 4月8日(水)
3)事務取扱時間
<担当部課>
教務課
平日
土曜
8:30~11:15、12:15~16:30
休業
1
4)単位互換履修生証の発行
TAC単位互換履修生のための学生証を発行します。4 月 16(木)以降、写真2枚(タテ2.5
㎝×ヨコ2㎝)を教務課窓口に提出し、発行手続きを行ってください。
5)その他
休講の伝達は、教務課掲示板(本館1階)に掲示、またはHPに掲載します。
また、休講に関しては、学外からでも下記アドレスにて確認できます。
http://office.tsuda.ac.jp/kyoumu/KYUKO/kyuko.html
●気象警報発表の場合の休講措置について
気象庁により、東京都全域または多摩北部全域または小平市に「大雨」
、
「洪水」
、
「暴風」
、
「暴
風雪」
、
「大雪」のいずれかの気象警報(注意報を除く)が発表された場合休講となります。発
表された警報が解除された場合、その時間帯によって授業の実施は以下のとおりとなります。
イ.午前6時までに解除された場合
通常授業(1時限目)
ロ.午前6時現在発令中で、午前10時までに解除された場合 午前中は休講、3時限目から
授業開始
ハ.午前10時を過ぎても解除されない場合
1日休講
上記気象警報が授業開始後に発令された場合、原則として、その時限の授業は平常どおり実施
し、次の時限以降の授業は上記、ロ.ハ.に準じます。警報が解除されても交通機関に大幅な
乱れが生じている場合は、状況により休講措置をとることがあります。本学掲示、ホームペー
ジ等で確認するようにしてください。
6)受付窓口
津田塾大学 教務課(センターオフィス内)
所在地
〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1
電話
TEL 042-342-5130 FAX 042-342-5131
① 西武国分寺線 鷹の台駅より徒歩約8分
交通
② JR 武蔵野線 新小平駅より徒歩約18分
2
大学別開講科目案内
5.津田塾大学
5.津田塾大学
※ シラバスは4月以降
シラバスは4月以降に
4月以降に本学 Website(
Website(http://www.tsuda.ac.jp/)を参照してください。
http://www.tsuda.ac.jp/)を参照してください。
<津田塾大学―201
<津田塾大学―2015
2015年度「指定科目
年度「指定科目 1」>
「イギリス文化概論」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Cultural Studies of Great Britain )
4単位
通年
菅 靖子
火曜日 16:20~17:50(5時限)
1号館 1111教室
1.講義要項
1)講義内容
前期は、イギリス史の基本的な流れを追いつつ、映像や図版を紹介しながら、それぞれの時代を政治、経
済に加えてファッションや食文化、芸術、メディアなど多角的に考察する。
後期は、「世界とイギリス」をテーマに、インド、アメリカ、フランス、オーストラリア、南米、日本な
どとイギリスとの歴史的関係を考えることで、近現代におけるイギリス帝国とイギリス本国社会との関係
をダイナミックに振り返る。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】はじめに
【授業計画(2回目)】イギリスの風土と古い文化:ケルト、ローマ
3
【授業計画(3回目)】英語が変わる!:ノルマン・コンクェスト
【授業計画(4回目)】近世:宗教改革と絶対王政
【授業計画(5回目)】グレートブリテン王国の成立とジョージ王朝
【授業計画(6回目)】産業革命ヴィクトリア朝:選挙法改正と帝国主義
【授業計画(7回目)】19世紀後半の労働運動、女性解放運動
【授業計画(8回目)】第一次世界大戦両大戦間期:ゼネスト、恐慌、住宅改革
【授業計画(9回目)】第二次世界大戦:"make do and mend"
【授業計画(10回目)】冷戦時代:帝国の終焉、英国病
【授業計画(11回目)】サッチャーからブレアまで
【授業計画(12回目)】EUの時代?
【授業計画(13回目)】予備
【授業計画(14回目)】予備
【授業計画(15回目)】まとめ、試験
【授業計画(16回目)】後期のイントロダクション:イギリスのグローバリティ
【授業計画(17回目)】スコットランド
【授業計画(18回目)】ウェールズとアイルランド
【授業計画(19回目)】フランス、イタリア
【授業計画(20回目)】オランダ
【授業計画(21回目)】アラブ諸国
【授業計画(22回目)】南北アメリカ
【授業計画(23回目)】中国
【授業計画(24回目)】インド
【授業計画(25回目)】アフリカ大陸
【授業計画(26回目)】オーストラリア、ニュージーランド、カナダ
【授業計画(27回目)】日本
【授業計画(28回目)】課外授業(レポートあり)
【授業計画(29回目)】予備
【授業計画(30回目)】総括、期末テスト
2.成績評価方法
期末試験もしくは期末レポート、中間レポート(課外課題)
3.テキスト
授業中に指示
4.参考図書
授業中に指示
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度
2015年度「指定科目2
年度「指定科目2」>
「指定科目2」>
「コミュニケーション概論」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Survey of Communication Studies )
4単位
通年
中西 雅之
火曜日 8:50~10:20(1時限)
本館 H315教室
1.講義要項
4
1)講義内容
コミュニケーション学の基礎理論および概念を対人、小集団、組織、パブリック、異文化、マスメ
ディア等の様々な状況において具体例を通して考察します。コミュニケーションには新聞を読んだ
り、テレビを見たり、インターネットを利用したりすることから、文化やバックグラウンドの違う
人と相互理解を深めたり、1対1で人間関係を発展させていくことまで含まれます。つまり、我々
の日常的活動の殆どすべてがコミュニケーションであると言っても過言ではありません。コミュニ
ケーションを一言で定義することは難しいのですが、言葉や非言語的手段を駆使して行うメッセー
ジ(意味)の伝達プロセスであると言えるでしょう。この講義を通して、学生諸君にはコミュニケ
ーションのおもしろさ、奥の深さを実感してもらいたいと思います。授業はテキストに従い、講義
形式で進めていきます。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】授業の概要説明とIntroduction to Communicationとして、コミュニケーション
を学ぶ目的やその基本原則、概念などの解説をします。英語のテキストと日本語のテキストの使用
法や勉強の仕方についても紹介します。
【授業計画(2回目)】Trenholm Chapter 1 The Communication Traditions 第1回
引き続き、基本的な背景としてコミュニケーション学の歴史を古代ローマ・ギリシャ時代から21世
紀に至るまで学問領域の発達と変遷を追いながら解説します。
【授業計画(3回目)】Trenholm Chapter 1 The Communication Traditions 第2回
Communicationの定義とその性質 (Nature of communication)について詳しく説明します。
【授業計画(4回目)】Trenholm Chapter 2 Definitions, Models, and Perspectives 第1回
中西 「人間関係を学ぶための11章」プロローグ、第1章「インターパーソナル・コミュニケーションに
ついて知っておくこと」
中西 「なぜあの人とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」 プロローグ、第1章「不
透明性とのせめぎ合い」
「コミュニケーションはプロセス(過程)である」という基本概念を中心に、代表的な理論やモデル、事
象を分析する視点を紹介します。コミュニケーションの基本的な特徴や性質についても学びます。
【授業計画(5回目)】Trenholm Chapter 2 Definitions, Models, and Perspectives 第2回
中西 「人間関係を学ぶための11章」プロローグ、第1章「インターパーソナル・コミュニケーションに
ついて知っておくこと」中西 「なぜあの人とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」 プ
ロローグ、第1章「不透明性とのせめぎ合い」引き続き、「コミュニケーションはプロセス(過程)であ
る」という基本概念を中心に、代表的な理論やモデル、事象を分析する視点を紹介します。コミュニケー
ションの基本的な特徴や性質についても学びます。
【授業計画(6回目)】Trenholm Chapter 3 Decoding Messages: Listening and Perception 第1回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第5章「見る事、聞くこと、そして知ること」中西 「なぜあの人
とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」、第7章「リスニング-聞くと聴く」コミュニ
ケーションに影響を及ぼす要因の1つとして、perception (認識のプロセス)と話すこと(speaking)と同
じかそれ以上に重要な聞く(聴く)こと(listening)のスキルについて学びます。
【授業計画(7回目)】Trenholm Chapter 3 Decoding Messages: Listening and Perception 第2回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第5章「見る事、聞くこと、そして知ること」中西 「なぜあの人
とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」、第7章「リスニング-聞くと聴く」
引き続き、コミュニケーションに影響を及ぼす要因の1つとして、perception (認識のプロセス)と話す
こと(speaking)と同じかそれ以上に重要な聞く(聴く)こと(listening)のスキルについて学びます。
【授業計画(8回目)】Trenholm Chapter 5 Encoding Messages: Spoken Language 第1回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第2章「ことば、コトバ、言葉」言語によるコミュニケーション(verbal
5
communication)についての基本概念と理論を学びます。コミュニケーションツールとしての言葉の特性と
誤解やその他のコミュニケーションの問題の関連性を考察します。
【授業計画(9回目)】Trenholm Chapter 5 Encoding Messages: Spoken Language 第2回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第2章「ことば、コトバ、言葉」引き続き、言語によるコミュニケ
ーション(verbal communication)についての基本概念と理論を学びます。コミュニケーションツールとし
ての言葉の特性と誤解やその他のコミュニケーションの問題の関連性を考察します。
【授業計画(10回目)】Trenholm Chapter 5 Encoding Messages: Spoken Language 第3回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第2章「ことば、コトバ、言葉」引き続き、言語によるコミュニケ
ーション(verbal communication)についての基本概念と理論を学びます。コミュニケーションツールとし
ての言葉の特性と誤解やその他のコミュニケーションの問題の関連性を考察します。
【授業計画(11回目)】Trenholm Chapter 5 Encoding Messages: Nonverbal Communication 第1回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第3章「黙っちゃいないノンバーバル」中西 「なぜあの人とは話
しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第5章「フェイスワーク」、第6章「非言語コミュニ
ケ-ションによる駆け引き」時として、言葉よりはるかに重要な言葉によらない非言語コミュニケーショ
ン(nonverbal communication)の特徴やその役割を学びます。
【授業計画(12回目)】Trenholm Chapter 5 Encoding Messages: Nonverbal Communication 第2回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第3章「黙っちゃいないノンバーバル」中西 「なぜあの人とは話
しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第5章「フェイスワーク」、第6章「非言語コミュニ
ケ-ションによる駆け引き」引き続き、言葉よりはるかに重要な言葉によらない非言語コミュニケーショ
ン(nonverbal communication)の特徴やその役割を学びます。
【授業計画(13回目)】Trenholm Chapter 5 Encoding Messages: Nonverbal Communication 第3回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第3章「黙っちゃいないノンバーバル」中西 「なぜあの人とは話
しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第5章「フェイスワーク」、第6章「非言語コミュニ
ケ-ションによる駆け引き」引き続き、言葉よりはるかに重要な言葉によらない非言語コミュニケーショ
ン(nonverbal communication)の特徴やその役割を学びます。
【授業計画(14回目)】前期授業のまとめとフォローアップ
【授業計画(15回目)】Trenholm Chapter 6 Interpersonal communication 第1回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第4章「わたしは誰?セルフコンセプトとコミュニケーション」、
第6章「自分を見せること セルフディスクロージャー」、第7章「コンフリクト」、第8章「充足のた
めのコミュニケーション」、第9章「人間関係の発展のプロセス」、エピローグ。中西 「なぜあの人と
は話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第3章「トラブル発生」、第4章「パワーと人間
操縦法」、第8章「違うから通じない」、エピローグ。3回に分けて、コミュニケーションの基本型であ
るinterpersonal communication (インターパーソナル・コミュニケーション)について学びます。インタ
ーパーソナル・コミュニケーションの難しさや人間関係の発展のプロセスとの関係、そして学習すべきス
キルなどについても解説します。
【授業計画(16回目)】Trenholm Chapter 6 Interpersonal communication 第2回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第4章「わたしは誰?セルフコンセプトとコミュニケーション」、
第6章「自分を見せること セルフディスクロージャー」、第7章「コンフリクト」、第8章「充足のた
めのコミュニケーション」、第9章「人間関係の発展のプロセス」、エピローグ。中西 「なぜあの人と
は話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第3章「トラブル発生」、第4章「パワーと人間
操縦法」、第8章「違うから通じない」、エピローグ。引き続き、コミュニケーションの基本型である
interpersonal communication (インターパーソナル・コミュニケーション)について学びます。インター
パーソナル・コミュニケーションの難しさや人間関係の発展のプロセスとの関係、そして学習すべきスキ
ルなどについて解説します。
6
【授業計画(17回目)】Trenholm Chapter 6 Interpersonal communication 第3回
中西 「人間関係を学ぶための11章」第4章「わたしは誰?セルフコンセプトとコミュニケーション」、
第6章「自分を見せること セルフディスクロージャー」、第7章「コンフリクト」、第8章「充足のた
めのコミュニケーション」、第9章「人間関係の発展のプロセス」、エピローグ。中西 「なぜあの人と
は話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第3章「トラブル発生」、第4章「パワーと人間
操縦法」、第8章「違うから通じない」、エピローグ。引き続き、コミュニケーションの基本型である
interpersonal communication (インターパーソナル・コミュニケーション)について学びます。インター
パーソナル・コミュニケーションの難しさや人間関係の発展のプロセスとの関係、そして学習すべきスキ
ルなどについて解説します。
【授業計画(18回目)】Trenholm Chapter 7 Group Communication 第1回
中西 「なぜあの人とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第9章「リーダーシップと
コミュニケーションの関係」グループでの諸活動やチームワークに必要なグループコミュニケーションに
ついて学びます。グループのなかでのコミュニケーションの特徴を理解するとともに、グループの生産性
を最大化するために必要なコミュニケーションスキルやリーダーシップについても解説します。
【授業計画(19回目)】Trenholm Chapter 7 Group Communication 第2回
中西 「なぜあの人とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第9章「リーダーシップと
コミュニケーションの関係」引き続き、グループでの諸活動やチームワークに必要なグループコミュニケ
ーションについて学びます。グループのなかでのコミュニケーションの特徴を理解するとともに、グルー
プの生産性を最大化するために必要なコミュニケーションスキルやリーダーシップについても解説しま
す。
【授業計画(20回目)】Trenholm Chapter 7 Group Communication 第3回
中西 「なぜあの人とは話しが通じないのか 非・論理コミュニケーション」第9章「リーダーシップと
コミュニケーションの関係」引き続き、グループでの諸活動やチームワークに必要なグループコミュニケ
ーションについて学びます。グループのなかでのコミュニケーションの特徴を理解するとともに、グルー
プの生産性を最大化するために必要なコミュニケーションスキルやリーダーシップについても解説しま
す。
【授業計画(21回目)】Trenholm Chapter 8 Organizational Communication 第1回
前回に引き続き、企業や団体、学校など私たちが所属する様々な組織の内外で繰り広げられるコミュニケ
ーションの興味深い側面を見ていきます。組織のメンバーに求められるコミュニケーションスキルについ
て学びます。
【授業計画(22 回目)】Trenholm Chapter 8 Organizational Communication 第 2 回
前回に引き続き、企業や団体、学校など私たちが所属する様々な組織の内外で繰り広げられるコミ
ュニケーションの興味深い側面を見ていきます。組織のメンバーに求められるコミュニケーション
スキルについて学びます。
【授業計画(23 回目)】Trenholm Chapter 8 Organizational Communication 第 3 回
企業や団体、学校など私たちが所属する様々な組織の内外で繰り広げられるコミュニケーションの
興味深い側面を見ていきます。組織のメンバーとして求められるコミュニケーションスキルについ
て学びます。
【授業計画(24 回目)】Trenholm Chapter 9 Public Communication 第 1 回
演説や講演その他、one-to-many のフォーマットで、公共の場で行われる speaker-audience
communication の特徴やその目的について概観します。
【授業計画(25 回目)】Trenholm Chapter 9 Public Communication 第 2 回
Public communication の重要な要素である arguments and appeals について、Toulmin's model を
使って説明します。
7
【授業計画(26 回目)】
【授業計画(27 回目)】Trenholm Chapter 11 Communication and the Media 第 1 回
Mass communication/mass media について user として私たちが知っておくべきこと、メディアから
の情報とどのようにつきあっていくかについて解説します。
【授業計画(28 回目)】Trenholm Chapter 11 Communication and the Media 第 2 回
伝統的な print media から Internet まで、各種の Media の特性について解説します。さらに、mass
communication が私たちに及ぼす影響力についても prosocial/antisocial のふたつの側面から考え
ていきます、
【授業計画(29 回目)】Trenholm Chapter 11 Communication and the Media 第 3 回
代表的な mass communication theories を紹介し、現代社会の実態に即して新たな解釈を加えなが
ら解説します。
【授業計画(30 回目)】一年間の講義を振り返っての総まとめとフォローアップ
2.成績評価方法
前期・後期の定期試験に加え、学生の理解度や問題意識を確認する目的で何回か Reality Checks と
呼ぶコメントを授業中に書いてもらい、総合的に成績を評価します。
3.テキスト
Sarah Trenholm "Thinking Through Communication (6th Edition)"
中西雅之「人間関係を学ぶための11章― インターパーソナル・コミュニケーションへの招待」
(く
ろしお出版)
中西雅之「なぜあの人とは話が通じないのか? 非・論理コミュニケーション」
(光文社新書)
4.参考図書
中西雅之「対話力 なぜ伝わらないのか、どうすれば伝わるのか」
(PHP 研究所)その他、適宜、授
業中に紹します。
5.オフィスアワー
別途指示します (by appointment)。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度
2015年度「指定科目3
年度「指定科目3」>
「指定科目3」>
「多文化共生論」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Multiculturalism Studies)
2単位
後期
北村 文
火曜日 14:40~16:10(4時限)
5号館 5102教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
私たちの社会には、様ざまな「差異」――国籍や人種やエスニシティの、ジェンダーやセクシュアリ
ティの、宗教や言語、階層、世代、地域の――が存在します。それはすなわち、他者との出会いにお
いては葛藤や衝突が避けがたいということ、
多文化共生が日常的な問題であるということを意味する
でしょう。本講義では、社会学、文化人類学、社会言語学、カルチュラルスタディーズ、ジェンダー
研究、アイデンティティ研究をふくむ学際的な枠組みから、多文化社会の諸問題を分析的かつ批判的
に考察します。講義のなかで示される概念や理論、そして具体的な事例を通じて、多文化社会につい
ての考察を深めるとともに、自身の異文化/多文化経験を再考することを目指します。
8
2)授業計画
【授業の到達目標】
現代社会の諸問題を考えるうえで必要な、分析力と批判力そして感受性を養います。
【授業計画(1 回目)】 多文化共生とは何か
【授業計画(2 回目)】 差異と序列(1)
:国籍、人種、エスニシティ
【授業計画(3 回目)】 差異と序列(2)
:文化、言語、階層
【授業計画(4 回目)】 差異と序列(3)
:ジェンダーとセクシュアリティ
【授業計画(5 回目)】 差異と序列(4)
:
「他者」の表象
【授業計画(6 回目)】 アイデンティティの政治(1)セクシュアル・マイノリティ
【授業計画(7 回目)】 アイデンティティの政治(2)エスニック・マイノリティ
【授業計画(8 回目)】 アイデンティティの政治(3)
:多文化主義
【授業計画(9 回目)】 生きられるアイデンティティ(1)
:多文化の現場
【授業計画(10 回目)】 生きられるアイデンティティ(2)
:多言語の現場
【授業計画(11 回目)】 生きられるアイデンティティ(3)
:アイデンティティの交渉
【授業計画(12 回目)】 生きられるアイデンティティ(4)
:アイデンティティの撹乱
【授業計画(13 回目)】 多文化共生の可能性(1)
:実践
【授業計画(14 回目)】 多文化共生の可能性(2)
:方法
【授業計画(15 回目)】 試験とまとめ
2.成績評価方法
受講態度と期末試験にもとづき、総合的に評価します。
3.テキスト
教科書は使用しません。
4.参考図書
授業時に参考文献リストを配布します。
5.オフィスアワー
火曜日 12:30-14:00
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度
2015年度「指定科目4
年度「指定科目4」>
「指定科目4」>
「言語教育とジェンダー」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Language Education and Gender )
2単位
前期
北村 文
火曜日 14:40~16:10(4時限)
5号館 5102教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
言語教育は政治的な企てである――本講義では、ジェンダーを視座とすることにより、外国語/第二
言語の教授や習得の過程について再考します。言語は教える者から学ぶ者へ、あたかもモノのように
手渡されるのでしょうか。誰が誰に、どの言語を、どの言語で、どのように、なぜ、どんな状況で手
渡そうとするのか、そしてそれはいかに成功し失敗するのか、どのような帰結をともなうのか、すな
わち、言語教育の社会的な側面についても考える必要があるでしょう。講義を通して応用言語学、社
会言語学、社会学、文化人類学、ジェンダー研究、アイデンティティ研究の理論と方法論の蓄積に触
9
れ、
「言語」と「ジェンダー」を考察するとともに、
「教育」という人と人とのかかわりあいについて
理解を深めていきます。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】 言語について
【授業計画(2 回目)】 ジェンダーについて(1)
:問題としてのジェンダー
【授業計画(3 回目)】 ジェンダーについて(2)
:視座としてのジェンダー
【授業計画(4 回目)】 言語とジェンダー(1)
:女ことば、男ことば
【授業計画(5 回目)】 言語とジェンダー(2)
:ジェンダー・ステレオタイプ
【授業計画(6 回目)】 言語とジェンダー(3)
:ジェンダー・パフォーマンス
【授業計画(7 回目)】 言語教育・言語習得(1)
:認知主義と社会的転回
【授業計画(8 回目)】 言語教育・言語習得(2)
:教室の力学
【授業計画(9 回目)】 言語教育・言語習得(3)
:学ぶ者のアイデンティティ
【授業計画(10 回目)】 言語教育と言語習得(4)
:教える者のアイデンティティ
【授業計画(11 回目)】 言語教育とジェンダー(1)
:教室と教科書のなかのジェンダー
【授業計画(12 回目)】 言語教育とジェンダー(2)
:日本女性と英語――イメージ
【授業計画(13 回目)】 言語教育とジェンダー(3)
:日本女性と英語――リアリティ
【授業計画(14 回目)】 言語教育とジェンダー(4)
:言語習得とアイデンティティ
【授業計画(15 回目)】 試験とまとめ
2.成績評価方法
受講態度と期末試験にもとづき、総合的に評価します。
3.テキスト
指定なし
4.参考図書
授業時に参考文献リストを配布
5.オフィスアワー
火曜日 12:30-14:00
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度
2015年度「指定科目5
年度「指定科目5」>
「指定科目5」>
「国際関係概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introduction to International and Cultural Studies A )
2単位
前期
大泉 敬子
水曜日 13:00~14:30(3時限)
1号館 1111教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
「私とは何者?」―大学に入学したあなたたちが、これまでに幾度となく自問してきたであろう哲学的で
思索的な問いです。その問いに答える作業は、友人や家族といった身近な社会の中で他者との関係性
に気づき考えることから始まることが多いと思いますが、この講義では、「私(たち)」を「国際社
会」という広い社会の中に置いてその問いに答えを探す旅をします。
高校時代までに、『世界がもし100人の村だったら』という本を手に取ったことのある人たちも多いの
ではないでしょうか。「100人の村」にはどのような人々が住み、どのような問題があり、その中で「私
10
(たち)」はどこにいて何をしているのか。そして、その村はどのような村なのでしょうか。「国際
関係」とは何か、「他者」とは誰か、自分と他者とはどのようにつながっているのか、この村を平和
に保つためには何が必要なのか、そして「国際関係学という学問の対象と方法」とはどのようなもの
か、について考える旅の始まりです。
この講義でたどる旅の行程は、ひとつの軸と3つの視点から構成されます。
「ひとつの軸」とは、国際関係のなかのアクター(行動主体)という概念です。個々の主権国家だけ
でなく国家集団や民族、国連やヨーロッパ連合(EU)のような国家がつくる機構、民間団体(NG
Os)や民間セクター(ビジネス)や大学などのアカデミア、テロや犯罪などの集団、そして私という
個人までも含む「国際関係をつくるもの」です。これらのアクターが織りなす関係から生じた(生じ
ている)諸問題を理解し、それらを読み解くための鍵を探します。
「3つの視点」とはなんでしょうか。それらのアクターが関係性をもつ「空間的つながり」(グローバ
ルからローカルまでの地理的空間の視点)、「構造的つながり」(特に第二次世界大戦後の国際関係
を織りなしてきた冷戦・ポスト冷戦と南北問題という2つの構造の視点)、そして「歴史的つながり」
(今という時代とその問題を国際関係の歴史的展開の中に位置づける視点)です。
「私(たち)とは何者であり、他者とどのようにつながっているのか?」の問いを、国際関係という大
きな視点から考えてみましょう。その時々の時事的トピックも取り上げ、映像や新聞記事も使いなが
ら講義します。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】 旅のはじまり:私(たち)が生きている国際社会と国際関係というドラマを
見る眼(学問としての国際関係学、解明する道具としての理論)
【授業計画(2 回目)】 国際関係の作り手(ドラマの登場者):時事問題に現れたさまざまなアクタ
ー(行動主体)がつくる国際関係
【授業計画(3 回目)】 主権国家体系としての国際関係の誕生と展開:西欧国家体系と西欧以外の
地域
【授業計画(4 回目)】 国際関係における国家というアクターについて考える鍵:国力、ナショナリ
ズム、外交、民主主義
【授業計画(5 回目)】 国民国家という家も揺らぐ:民族・国民・国家の関係性、家と同居人の関係
の変化
【授業計画(6 回目)】 国家が結び合いつながる国際的な組織というアクター:国家の集合(国際連
合)による平和活動の可能性と限界
【授業計画(7 回目)】 国家が結び合いつながる国際的な組織というアクター:国家の統合(ヨーロ
ッパ連合)
【授業計画(8 回目)】 国際関係における非国家的アクター:NGOs とビジネスとアカデミア、イン
ターネットが地球市民社会を育てる
【授業計画(9 回目)】 冷戦は「長い平和」?:多様なレンズを通して見る冷戦とポスト冷戦という
構造
【授業計画(10 回目)】 豊かさと貧しさを生んだ構造的暴力:身近な日常生活やスポーツを通して見
る南北格差の構造
【授業計画(11 回目)】 グローバリゼーションの光と影:国内と国際のリンク、経済の政治化、グ
ローバルな諸問題
【授業計画(12 回目)】 21 世紀の世界の「広義の平和」:国家の安全保障と人間の安全保障という視
点から見る「平和と安全の維持」
【授業計画(13 回目)】 21 世紀の世界の「広義の平和」:国際関係における個人にかかわる諸問題
(開発、人権、保健衛生、環境など)
11
【授業計画(14 回目)】 旅の終わり:21世紀のグローバル社会に生きる私(たち)と日本の課題
【授業計画(15回目)】 まとめと試験
(履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります。)
2.成績評価方法
平常評価(出席度、講義内レスポンス・シート)と期末試験の結果から総合的に評価します。
3.テキスト
教科書は使用しません。毎回の講義に講義内容を要約したレジュメと参考資料を配布します。
4.参考図書
初回の講義で基本的な参考書を提示し、各回の講義内でテーマごとの参考文献を示します。図書館
と友だちになり、有効に活用してください。
図書館は、あちこちウロウロしてみると、思いがけない本や資料たちとの出会いもありますよ。
5.オフィスアワー
原則として水曜日の午後としますが、遠慮なく声をかけてください。
6.その他
国際関係概論は時事問題を解説する講義ではありません。しかし、
「国際関係」を体系的に学び考え
るには、いま世界や日本で何が起こっているのかという現実から出発することが大切です。
日々、情報のアンテナをはってさまざまなメディアからの情報を集めてください。むろん鵜呑みに
せず、批判的に読み聞く姿勢をもって・・・。時折、時事問題小テストもおこないます。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度
2015年度「指定科目6
年度「指定科目6」>
「指定科目6」>
「国際関係概論 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introduction to International and Cultural Studies B )
2単位
後期
吉岡 潤
水曜日 13:00~14:30(3時限)
1号館 1111教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
この講義では、世界で起こり、また起ころうとしている様々な現象や問題――戦争、テロ、貧困、グ
ローバリゼーションなど――を理解するための視点と道具を提供したい。その際、特に現代世界の
成り立ちを過去との関係においてとらえる「歴史のつながり」
、そして諸問題を切り取り、分析する
ためのさまざまな視点を複眼的にとらえる「知のつながり」も視野に入れつつ、国際関係という「つ
ながり」を読み解いていく。
小難しく言ってみたが、国際関係がどのように展開してきたかという「国際関係」史と、その国際関
係がどのように捉えられ、理解され、分析されてきて、また今日どのように分析されているかとい
う「国際関係学」史を紹介するのが主旨である。講義では国際関係史の流れにあわせる形で、その
時代時代、その場その場での国際関係論・理論の多様な展開を紹介していく。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】
導入:
「国際関係概論」概論
【授業計画(2 回目)】
国際関係をつむぐ主体①:国家間関係としての国際関係
【授業計画(3 回目)】
国際関係をつむぐ主体②:国家について
12
【授業計画(4 回目)】
国際関係をつむぐ主体③:international relations と transnational
relations
【授業計画(5 回目)】
国際関係へのアプローチ①:国際関係学の登場にいたる国際社会の流れ
【授業計画(6 回目)】
国際関係へのアプローチ②:国際関係学の登場にいたる国際社会の流れ
(つづき)
【授業計画(7 回目)】
国際関係へのアプローチ③:国際関係学の登場
【授業計画(8 回目)】
国際関係へのアプローチ④:国際関係学の登場(つづき)
【授業計画(9 回目)】
国際関係へのアプローチ⑤:第二次世界大戦後の国際関係と国際関係学の
展開
【授業計画(10 回目)】
国際関係へのアプローチ⑥:第二次世界大戦後の国際関係と国際関係学の
展開(つづき)
【授業計画(11 回目)】
国際関係へのアプローチ⑦:冷戦後の国際関係と国際関係学
【授業計画(12 回目)】
国際関係へのアプローチ⑧:冷戦後の国際関係と国際関係学(つづき)
【授業計画(13 回目)】
国際関係という「つながり」を読み解くために①:国際関係への目線の高
さ
【授業計画(14 回目)】
国際関係という「つながり」を読み解くために②:国際関係を生きる/国
際関係に生きる
【授業計画(15 回目)】
試験とまとめ。
2.成績評価方法
リアクション・ペーパーの提出など平常点と、期末試験による評価。
3.テキスト
特に指定しない。
4.参考図書
講義中に適宜紹介する。
5.オフィスアワー
火曜5限
<津田塾大学―2015年度
<津田塾大学―2015年度「指定科目7
2015年度「指定科目7」>
「指定科目7」>
「国際関係概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introduction to International and Cultural Studies A )
2単位
前期
網谷 龍介
水曜日 13:00~14:30(3時限)
新館 特別教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
この講義は,1年生を対象に,これから国際関係について学ぶための最初の手がかりを提供するもので
す.現在の国際関係にかかわる問題を理解する際に,どのような点に着目して,問題を解きほぐしてい
けばよいのかを,順を追って説明していきます.それは逆に,一見して誰もが問題であると思うような
ことが,なぜ解決できないのか,ということをよりよく理解することにもつながるでしょう.
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】 イントロダクション
13
【授業計画(2 回目)】 独立と平和と正義の困難な関係(1):国家という仕組み
【授業計画(3 回目)】 独立と平和と正義の困難な関係(2):戦争の違法化
【授業計画(4 回目)】 独立と平和と正義の困難な関係(3):国際社会と正義
【授業計画(5 回目)】 独立と平和と正義の困難な関係(4):まとめ
【授業計画(6 回目)】 国家と国家のつきあい方(1):外交
【授業計画(7 回目)】 国家と国家のつきあい方(2):内政と外交
【授業計画(8 回目)】 国家と国家のつきあい方(3):国際協調の制度化
【授業計画(9 回目)】 国家と国家のつきあい方(4):まとめ
【授業計画(10 回目)】規範と力(1):リアリズム
【授業計画(11 回目)】規範と力(2):経済の力
【授業計画(12 回目)】規範と力(3):非国家主体の力?
【授業計画(13 回目)】規範と力(4):規範には意味があるか
【授業計画(14 回目)】規範と力(5):まとめ
【授業計画(15 回目)】全体のまとめ
*履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります
2.成績評価方法
授業内課題(コメントペイパー・小テスト):40%,学期末試験:60%
3.テキスト
指定しない.レジュメを配布する
4.参考書
トピックごとに授業中に指示する
5.オフィスアワー
火曜日 12:10-12:50@研究室(1 号館 3 階),事前アポイントは不要
<津田塾大学―2015年度
<津田塾大学―2015年度「指定科目8
2015年度「指定科目8」>
「指定科目8」>
「国際関係概論 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introduction to International and Cultural Studies B )
2単位
後期
大島 美穂
水曜日 13:00~14:30(3時限)
新館 特別教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
津田塾大学における国際関係学科は、政治、経済、社会、文化にまたがる広領域学であり、地域研究
と歴史に依拠した具体性、実証性の中で追究される。本講義では、複雑に絡み合った現代の国際関係
における様々な問題をこうした視点から解き明かすことを目指して、中でも国際関係における重要な
三つの問題群を考える。現代国際関係における(1)パワーと秩序、(2)ナショナリズムの発展と展
開、(3)個人と国家、である。パワー(権力)とナショナリズムの問題は国際関係における最も中心
的な問題であり、他方、国際関係における個人と国家の問題は、グローバリゼーションの中で益々重
要性を増している新しい問題である。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】01Ⅰ.国際関係学とは何か
14
①
講義の問題意識、目的
②「津田の」国際関係学とは何か―広領域学、地域研究との連動、歴史と国際関係
③ 試験、レスポンスシート、課題について
【授業計画(2 回目)】02 Ⅱ.近代国際関係の成立と国民国家――国際関係学誕生の歴史的背景
戦間期の特色、ウィルソンの 14 か条(Fourteen points)、社会主義 vs 資本主義
国民国家成立の論理
【参考文献】
I.Wallerstein, Modern World System, 1974・『近代世界システム』I.Ⅱ(川北稔訳、
岩波書店、1981年。
斎藤孝『戦間期国際政治史』岩波全書、岩波書店、1978 年。
【授業計画(3 回目)】03 Ⅲ.国際関係におけるパワーと秩序 ①勢力均衡
勢力均衡、「内政不干渉」の原則、外交官制度、ヨーロッパ諸国間の紐帯、大衆国家
ウィーン会議 ナポレオン戦争 旧状の復帰(復古主義的イデオロギー)
会議外交、ジャコビニズム、正統主義、ヨーロッパ統一の理念
【参考文献】
明石欽司『ウェストファリア条約――その実像と神話』慶応義塾大学出版会、2009年。
ベンノ・テシィケ『近代国家体系の形成――ウェストファリアの神話』桜井書店、2008 年
【授業計画(4 回目)】04 Ⅲ.国際関係におけるパワーと秩序 ②パワー「管理」の論理とその背景
・国際関係におけるパワーの定義(モーゲンソー、ジョセフ S.ナイ、ヒューム モンテスキュー)
・パワー管理の歴史(カント、国際連盟、「内政不干渉」の原則、外交官制度、ウィーン会議 ナポ
レオン戦争、復古主義的、会議外交、集団安全保障)
*『会議は踊る』観賞
【参考文献】
ジョセフ・S.ナイ、田中明彦、村田晃嗣訳『国際紛争――理論と歴史』有斐閣、2002年。
H.J.モーゲンソー、現代平和研究会訳『国際政治――権力と平和』福村出版、1986年。
ヘドリー・ブル、臼杵英一『国際社会学――アナーキカル・ソサイエティ』岩波書店、2000/2002
年。
ジョン・G.ミアシャイマー、奥山真司訳『大国政治の悲劇――米中は必ず衝突する』五月書房、
2007 年。
【授業計画(5 回目)】
05 Ⅲ.国際関係におけるパワーと秩序 ③先進国と途上国、民主主義国と非民主主義国
・国際関係の視点から見た民主主義
・欧州経済秩序(西欧と東欧、北欧)の成立と民主主義
・封建主義、資本主義的発展の多様性
・国際経済の構造的発展、新国際経済秩序論
【授業計画(6 回目)】
06 Ⅲ.国際関係におけるパワーと秩序 ④歴史における帝国と新しい帝国
・「帝国主義」の変遷:チェンバレン、ホブソン、レーニン、ネグリ&ハート
・歴史における帝国:重商主義から帝国主義へ、植民地支配、
・現代の帝国:非公式の帝国、バンドワゴン、多国籍軍、ウサーマ・ビン・ラーディン殺害=ジェロニモ作戦
【授業計画(7 回目)】
07 Ⅳ.国際関係におけるナショナリズムの発生と展開
シートン・ワトソン、ハンス・コーン、ルソー、ヘルダー、アンダーソン、ナポレオン戦争
日本の内なる国際関係、ヘイトスピーチ、エスノナショナリズム、遠隔地ナショナリズ
15
【参考文献】
ハンス・コーン『ハプスブルク帝国史』恒文社、1982年。
アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』岩波書店、2000年。
ベネディクト・アンダーソン『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行―』書籍工房早
川、2007年。
塩川信明『民族とネーション―ナショナリズムという難問―』岩波書店、岩波新書、2008年。
アントニー・スミス『民族とエスニシティ―歴史社会学的考察―』名古屋大学出版会、1999 年。
【授業計画(8 回目)】
08 Ⅳ.国際関係におけるナショナリズムの発生と展開 北原先生講演会
参考文献】
チューネル・ミハイロヴィッチ・タクサミ『アイヌ民族の歴史と文化』明石ライブラリー、明石書
店、1998年。
瀬川拓郎『アイヌの歴史―海と宝のノマド』講談社選書メチエ、講談社、2007 年。
【授業計画(9 回目)】
09 Ⅴ.国際関係における個人と国家 ①アイデンティティ
・エリクソンのアイデンティティ論
・社会学・政治学への応用
・1990 年 IR アイデンティティ論登場の背景
・国際機構の対応、国家・地域アイデンティティの変容
【授業計画(10 回目)】
10 Ⅴ.国際関係における個人と国家 ②国際交流の歴史と現在―-ヨーロッパ
国際交流とは何か、登場の背景、アクター
アテネフランセ、ゲーテインスティテュート、スペイン、イタリア、ポルトガル、プリティッシュカウンシル、孔子学院
【授業計画(11 回目)】
11 Ⅴ.国際関係における個人と国家 ③文化外交
文化外交(パブリックディプロマシー)とは何か:ニコラス・クル、ジョセフ・ナイ
韓国、中国、日本、アメリカ(ディズニー)
【授業計画(12 回目)】
12 Ⅴ.国際関係における個人と国家 ④NGO
・定義、活動実践、アドボカシー、
・国連によるNGOの定義
・具体例(オタワ・プロセス、反シアトル会議、反ダボス会議、地雷禁止、仲介、開発援助、環境問題)
【授業計画(13 回目)】
13.Ⅴ.国際関係における個人と国家 ⑤移民と難民
・定義:選択される移民、「恐怖」の移民、「利益」の移民(頭脳流出、労働力)
・理論:経済理論、分割市場理論、労働移民の市場経済学、EU の移民問題、日本の移民問題(在日
韓国朝鮮人史)
【授業計画(14 回目)】
14 Ⅵ.戦争の論理と平和の論理
・現代安全保障の課題:国家間の軍事的安全保障問題、安全保障の共同管理、対テロ「戦争」
・集団的自衛権と集団的安全保障、CSBM、「低強度」紛争
・平和とは何か:戦争の不在と構造的暴力、予防外交、平和構築、DDR、武器管理・軍縮 E.戦後国
際政治秩序
【授業計画(15 回目)】 まとめと試験
16
2.成績評価方法
リアクションペーパーと教科書を題材としたレポート、期末試験
3.テキスト
百瀬宏『国際関係学』東京大学出版会、1993 年。
4.参考書
参考書
その都度指示する。
5.オフィスアワー
水曜日昼休み
6.その他
国際関係概論A(網谷龍介先生)と続けて履修することが望ましい。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度
2015年度「指定科目9
年度「指定科目9」>
「指定科目9」>
「地域研究序説 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introductory of Area Studies A )
2単位
前期
三澤 健宏
木曜日 10:30~12:00(2時限)
新館 特別教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
本講義では、前期(地域研究序説A)については三澤が担当し、地域の概念、地域研究の基本的な内
容、成立の経緯、そして地域自体がもつ属性、地域研究から発見できる当該地域の属性などを説明し
ます。その上で歴史と学際性に焦点を当て展開されてきた本学国際関係学科の「地域研究」の特徴と
意義についても考察します。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】
イントロダクション … 津田塾大学国際関係学科と地域研究 [大島・加納(編)、pp.13-20]
【授業計画(2 回目)】
地域の概念について(1)… 国際関係の中のリージョナリズム [大島・加納(編)、pp.20-27]
【授業計画(3 回目)】
地域の概念について(2)… 生態史観論としての「世界単位」 [高谷 1993、pp.1-14、pp.55-76]
【授業計画(4 回目)】
地域の概念について(3)…「世界単位」から見た日本・中国とインドネシア[高谷1997、
pp.1-14,43-67;ギアーツpp.80-163、166-221]
【授業計画(5 回目)】
地域研究の歴史的展開(1)… 戦前の外地研究(欧・米・日)、冷戦期と地域研究 [小林、
pp.66-119]
【授業計画(6 回目)】
地域研究の歴史的展開(2)… 地域概念としての「アメリカ」 [大島・加納(編)pp.44-57]
【授業計画(7 回目)】
地域研究と社会科学(1)… エスノセントリズム、比較、歴史とディシプリン [山口、p.33-55]
【授業計画(8 回目)】
17
地域研究と社会科学(2)… 産業革命と帝国主義、植民地支配の研究 [山口、pp.33-55]
【授業計画(9 回目)】
地域研究と社会科学(3)…「先進」/「発展途上」の概念 [山口、pp.61-79]
【授業計画(10 回目)】
地域研究と現代的課題(1)… 経済発展と「民主主義」[*]
【授業計画(11 回目)】
地域研究と現代的課題(2)… 移民とトランスナショナリズム[*]
【授業計画(12 回目)】
地域研究の課題(1)… 戦前・戦中の「アジア停滞論」[山口、pp.81-96]
【授業計画(13 回目)】
地域研究の課題(2)… 戦後の「近代化論」以降 [山口、pp.96-103]
【授業計画(14 回目)】
「地域研究」前期のまとめ
【授業計画(15 回目)】
アンケートと試験 (授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります。)
2.成績評価方法
期末試験:60%、出席とリアクション・ペーパー:40%
3.テキスト
大島/加納(編)『「国際化」する地域研究』文化書房博文社、2009 年(前・後期使用予定)
4.参考図書
山口博一『地域研究論』アジア経済研究所、1991年
小林泉『地域研究概論』晃洋書房、2002年
高谷好一『新世界秩序を求めて』中公新書、1993年
高谷好一『多文明世界の構図』中公新書、1997年
C.ギアーツ『インボルーション―内に向かう発展―』NTT出版、2001年
その他関連する事項については、授業中に適宜、提示する。
5.オフィスアワー
火・水・金曜日の昼休み、その他の空き時間
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目10
2015年度「指定科目10」>
年度「指定科目10」>
「地域研究序説 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introductory of Area Studies B)
2単位
後期
三澤 健宏 他
木曜日 10:30~12:00(2時限)
新館 特別教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
対象地域や専門分野が異なる複数の学科教員による輪講形式で行う。対象地域に関する概観を得る
ばかりでなく、地域研究の多様性について認識を深める。さらに国際関係学科における地域研究の
意義や特徴についても考えるきっかけを提供する。国際関係学科で地域にかかわりを持つ教員が、
自らの研究対象に触れながら、多様な地域研究を提示する。地域研究の多様さと面白さ、そして、
18
そうすれば何がわかるのかなど、受講者それぞれが地域研究を体験的に理解してほしい。
なお、後期の初めに再度日程と担当教員名を記した用紙を配布する。場合によっては、講義の順に、
若干の変化が生じることもある。以下、講義タイトルと(
)内は担当教員名である。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】 イントロダクション (三澤)
【授業計画(2 回目)】
「オーストラリアはアジア?アジアではない?従来の地域研究に挑戦するオーストラリア研究」(バー
ジェス)グローバル化においてはどんな国・地域も孤立的研究が無理となってきたが、オーストラリ
アは特にこの事実を思い起こさせる。アジアでもなく、西洋でもない、どの枠にもきれいに当てはま
らないオーストラリア研究は、従来型地域研究の狭いカテゴリー化がすでに時代遅れになっているこ
とを明確に示している。[大島・加納編 、pp.117-134]
【授業計画(3 回目)】「交錯する地域研究―近現代の日本と台湾―」(岡本)
【授業計画(4 回目)】
「東アジアに対する日本と朝鮮半島の視線―これまでの日韓関係とこれからの日韓関係を考える
―」(朴)
【授業計画(5 回目)】「東アジア海域文化と「中世」日本」(木村朗子)[大島・加納編、pp.71-84]
【授業計画(6 回目)】「経済学でけでは語れないマレーシア」(横山)[大島・加納編、pp.58-70]
【授業計画(7 回目)】「地域からみたスペイン」(中井)
【授業計画(8 回目)】
「『地域アイデンティティ』と国際政治構造の変動ー北欧を例に」(大島)
「地域」のイメージは時代によって変化するものである。特に、国際政治の変化の中で、「地域」
としての一体感や共通認識、関係は変わってくる。この回では、平和や社会福祉、マイノリテ
ィ重視など地域として掲げてきた北欧諸国のイメージや自己認識の変遷を考える。[大島・加
納編、pp.136-152]
【授業計画(9 回目)】「東欧から見た地域」(吉岡)
【授業計画(10 回目)】「地域言語と近代国家」(多賀)
「多言語社会」という用語が流布してきている。逆説的であるが、これは「単一言語が普通で
ある」という現実を無視した「思い込み」がいかに広がっているかを示している。この「思い
込み」を広め始めたフランスという国家を取り上げ、南フランスの「少数化された」側から歴
史を見直す。これを契機として、それぞれ関心のある地域について、言語的な多様性を調べて
欲しい。[大島・加納編、pp.104-116]
【授業計画(11回目)】
「スペクタクル批判とフランスから見たフォーク・ロック・ラップ」(市川)
地域文化をかんがえる方法論としてのスペクタクル批判を、おもにギー・ドゥボール『スペ
クタクルの社会』(1967)から学び、現代フランスの(国籍のない人がフランス語で表現する
もの、フランス国籍のある人がフランス語以外の言語で表現するものを含む)ポピュラーミュ
ージックを解釈する。受講者の知識と想像力に応じて 、ポピュラーミュージックを軸とする
比較文化研究の出発点にもなりうる。[大島・加納編、pp.85-102]
【授業計画(12回目)】
「地域研究としての「イギリス」の意味をめぐって」(杉崎)[大島・加納編、pp.153-169]
【授業計画(13回目)】「アフリカから学ぶ」(丸山)
アフリカが培ってきた豊かな歴史と多彩な文化の動態を理解し、この地域の魅力を学ぶことを
目的とする。また講師の研究のフィールドである南部アフリカに焦点をあて、フィールドワー
クに基づいた地域のとらえ方についても議論したい。
19
【授業計画(14回目)】
「自由について考える:アメリカをみて考える」(西川)
アメリカを見ていると日本人の目からは奇異に見えることが多くある。アメリカでは政府が銃
の規制をすることに反対したり、政府が税金を徴収することに反対したりする人は多い。反面、
自立した強い個人が賞賛される。つまり、個人の自由が強く意識されている反面、政府がそこ
に介入することを嫌う文化がある。つまり、日本とアメリカでは「自由」の意味や範囲が大き
く異なるのである。この授業ではなぜこのようなことが生じるのか
、地域の事例をもとに履修者と共に考えてみたい。
【授業計画(15回目)】 授業アンケート、試験を行う。
2.成績評価方法
期末試験:80%、平常点(出席と適時+レスポンス・ペーパー):20%
3.テキスト
大島美穂・加納弘勝編『
「国際化」する地域研究』
(文化書房博文社、2009)をテキストとして用
いる。
4.参考図書
その都度紹介する。
5.オフィスアワー
とくに定めない。講義の後など、関心のあるテーマを話した教員に質問などをしていただきたい。
6.その他
「地域研究序説B」の第 1 回目に講義日程などを配布する。若干の内容や順番などで変更する場合
がある。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目11
2015年度「指定科目11」>
年度「指定科目11」>
「国際金融論B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
International Finance B
2単位
後期
牧野 裕
月曜日 13:00~14:30(3時限)
本館 H315教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
国際金融の実態を総合的、体系的に学びます。A、Bを通して国際金融の知識を身につけること、現状を
理解し考える力をつけること、をめざします
2)授業計画
【授業の到達目標】
国際金融の実際、理論、政策的課題について、しっかり学ぶことです。
【授業計画(1回目)】 国際決済と外国為替(1)
【授業計画(2回目)】 国際決済と外国為替(2)
【授業計画(3回目)】 外国為替市場と外国為替相場(1)
【授業計画(4回目)】 外国為替市場と外国為替相場(2)
【授業計画(5回目)】 国際収支と国際収支表
【授業計画(6回目)】 国際通貨(1)
【授業計画(7回目)】 国際通貨(2)
20
【授業計画(8回目)】 国際金融市場(1)
【授業計画(9回目)】 国際金融市場(2)
【授業計画(10回目)】企業の国際展開と国際金融の変容(1)
【授業計画(11回目)】企業の国際展開と国際金融の変容(2)
【授業計画(12回目)】金融のグローバル化の進展
【授業計画(13回目)】金融のグローバル化と超国家的金融機関の活動
【授業計画(14回目)】国際投資のグローバル化と機関投資家、投機、パニック、恐慌
【授業計画(15回目)】前期予備日
2.成績評価方法
出席とレポートの総合評価。
3.テキスト
上川・藤田編『現代国際金融論(第 4 版)』(有斐閣、2012 年)
4.参考図書
その都度、指摘します。
5.オフィスアワー
メールで問い合わせてください。
6.その他
内外の経済政治情勢に関心を払って講義に臨んでください。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目12
2015年度「指定科目12」>
年度「指定科目12」>
「社会思想史A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
History of Social Thought A
2単位
前期
北見 秀司
木曜日 10:30~12:00(2時限)
5号館 5101教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
2011年3月11日の原発事故から早4年の月日が流れた。事故が収束したとはおよそ言えないが、
すでに人々の記憶は薄らぎ始めているように思われる。忘却からあの事故を救うには、それが現
在私達が遭遇している諸問題と切り離せないこと、このことを心に刻みつけることが重要であろ
う。そして切り離せないことを理解するには思想が必要である。
何よりもまずあの原発事故は、生命よりも目先の利潤追求を重んじ、その危険については見て見
ぬ振りをしてきた、今日の歪んだ社会、その矛盾のあまりに悲惨な爆発ではなかったか。しかし
この矛盾は他の形でも表われている。豊かであるはずの社会に溢れる失業や不安定雇用といった
貧しさ、環境破壊や福祉•医療の切り捨て、教育の荒廃、治安の悪化とテロの脅威、これら
は皆、同じ矛盾の、形を変えた爆発に他ならない、と言っていいだろう。そしてこれらの爆発が
互いに炸裂しあい、響きあい、我々の命を脅かし、生きにくくしている。
しかし、そもそもロックやルソーによれば、市民政府ないし共和政(すなわち今日で言う民主主
義)とは、万人の生命および自由を保障するための、万人の合意によって作られた社会を意味し
ていたはずである。とすれば、その意味では、万人の命も自由も実質的に保障されていない今日
の自称民主主義社会は、真の民主主義からほど遠い。なぜこのようなことがおこっているのか。
21
この問題に思想の視点から切り込みたい。そして矛盾の在処を探るとともに、どうすればそれを
乗りこえることができるか、新たな社会のあり方について考えてみたい。 この愚劣な社会の彼
方に、正しく美しい社会を描けるだろうか。先に挙げた矛盾を深く考えるには、どうしても資本
主義について考える必要がある。そこでこの講義では、資本主義に関する文献をとりあげる。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】導入、年間計画(社会思想史 B を含む)、「抽象的思考のすすめ」
【授業計画(2 回目)】心から政治へ(1):母親の虐待
まず、2回にわたって、現代社会における「生きにくさ」の現れた例として、心の問題をとりあ
げる。そして、ここから現代社会における疎外-物象化の問題を、さらにその乗りこえとしての、
コミュニティーに基づく民主主義について考える。
【授業計画(3 回目)】心から政治へ(2):ひきこもり
【授業計画(4 回目)】マルクス(1)
前2回にわたって行った講義での問題提起を受ける形で、マルクスの資本主義分析を、とくに
疎外-物象化論を中心にとりあげる。
【授業計画(5 回目)】マルクス(2)
【授業計画(6 回目)】マルクス(3)
【授業計画(7 回目)】マルクス(4)
【授業計画(8 回目)】イデオロギーとしての帝国主義と「個人化」現象(1)
19 世紀末以降の資本主義については、資本主義の最大の矛盾は資本と労働の矛盾にあるにもかか
わらず、先進国においては、この矛盾が、国家間対立や個人間の競争などにすり替えられること
で、見えにくくなる傾向がある。この傾向を、帝国主義に関する古典的文献(ホブソン、ヒルフ
ァーディング他)や、ベックの「個人化」論を参照しつつ、考える。
【授業計画(9 回目)】イデオロギーとしての帝国主義と「個人化」現象(2)
【授業計画(10 回目)】ソ連の逆説
資本主義の矛盾を乗りこえるはずのマルクス=レーニン主義体制は資本主義とは別の形の権威
を生むことになるが、その過程と原因について、主に思想の面から考察する。
【授業計画(11 回目)】エコロジーとフェミニズム
マルクスは資本主義の矛盾を階級問題からとらえたが、この枠組みでは捉えられないものとし
てエコロジーやフェミニズムの問題が 20 世紀後半に現れてくる。しかし、これらもまた資本主
義の矛盾と深く関係している。この点について、講義を行う。
【授業計画(12 回目)】新自由主義(1)
新自由主義の現代資本主義体制としての特徴を考える。
【授業計画(13 回目)】
現代資本主義体制としての新自由主義(2)
;フランス「緑の党」と ATTAC の政策提案(1)
新自由主義の矛盾とその現れとしての、バブルとその崩壊、経済格差、不安定雇用と失業の増
大、福祉の切り捨てといった現象を論じた後で、このような新自由主義に対抗し、より実質的
な民主主義の実現を求めるフランス「緑の党」と ATTAC の政策提案を紹介、検討する。
【授業計画(14 回目)】フランス「緑の党」と ATTAC の政策提案(2)
【授業計画(15 回目)】総括(授業の進み具合によってスケジュールが変更される場合がある。)
2.成績評価方法
平常点および学期末レポートによる。
3.テキスト
テキスト
特になし。
22
4.参考図書
北見秀司『サルトルとマルクス』春風社、第一巻、2010 年;第二巻、2011 年。
その他の文献に関しては、講義内で示す。
5.その他
本講義は形式的には半期科目となってはいるが、後期の「社会思想史 B」と内容的に密接な関係にあ
る。両方受講される事を強く希望する。
また、この講義のレポートで盗作を行った学生については「社会思想史 B」の登録を禁止する。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目13
2015年度「指定科目13」>
年度「指定科目13」>
「社会思想史B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
History of Social Thought B
2単位
後期
北見 秀司
木曜日 10:30~12:00(2時限)
5号館 5101教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
社会思想史Aの講義内容を踏まえつつ、時代を遡り、啓蒙期における市民政府・共和政を巡る思想、さ
らには古代ギリシアにおける民主政をとりあげる。その際、単に有名な思想家の思想だけでなく、広く
思想と社会の関係についても考えてみたい。 より具体的には次のような順序で講義を進める。
1、近代における、自由の観念を巡る様々な解釈と対立。とりわけ経済的自由と政治的自由の対立。こ
の観点から、特にロック、ルソーの思想を取り上げたい。さらに、この自由観をめぐる対立がフランス
革命の中で、どのように現れ、どのような決着に至ったのかについても、検討したい。
2、古代ギリシア社会とりわけアテネにおける民主政の特徴、特に現代の「民主主義」政治との相違点に
ついて考察する。さらに、古代ギリシア民主政の成立と、幾つかの学問ないし芸術(自然科学・歴史学・
ギリシア悲劇・哲学)の誕生との関係について、考察する。
3、最後に、民主主義的哲学とはいかなるものでありうるか、20世紀フランス現象学を手がかりに考え
てみたい。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】導入+ロック(1)
近代市民社会理論を考える上で欠かせないロックの社会思想およびその基礎となる自然権を理
解する。
【授業計画(2回目)】ロック(2)
この講義で以後重要なテーマとなる「政治・倫理的自由と経済的自由」の対立・葛藤が、ロッ
クの思想の中でどのように現れているかを考察する。
【授業計画(3回目)】ルソー(1)
ルソーにおける社会契約と共和政の観念およびそれに関連する基本的観念を理解する。
ついで、前期に引き続き、この講義で「転倒」と呼ぶ問題と、これを防ぐための直接民主主義
の重要性について考える。
【授業計画(4回目)】ルソー(2)+「道徳経済」
ルソーは共和政を当時台頭しつつあった自由主義経済に対立するものとして考え、この観点か
ら「農業が商業の犠牲にされる」ことを避けるべきであると主張していた。なぜルソーがこの
23
ように考えていたのかを考察する。ついで、「農業が商業の犠牲にされて」いないあり方とは
何か、を考えるために、E.P.Thompsonの「道徳経済」に関する論文をとりあげ、前近代におけ
る非資本主義的市場のあり方を考える。
【授業計画(5回目)】フランス革命(1)
フランス革命における経済的自由と政治・倫理的自由という二つの自由観の対立を検討する。
【授業計画(6回目)】フランス革命(2)
フランス革命における、共和政と戦争との関係について戦わされた議論について考える。共和
政は戦争によって他国に輸出することができるのか?
【授業計画(7回目)】ギリシア政治
古代ギリシアにおけるポリスや古代アテネ民主政の特徴について考える。
また、当時における「自由」とは何を意味していたのかについて、考える。
【授業計画(8回目)】古代ギリシアにおける「自然哲学」と「歴史学」の誕生
古代ギリシアにおけるポリスの誕生と「自然哲学」の誕生が、また、古代アテネ民主政の誕生
と歴史学の誕生が如何に関連しているか、について考察する。
【授業計画(9回目)】古代アテネ民主政とギリシア悲劇の誕生(1)
古代アテネ民主政の誕生とギリシア悲劇が如何に関連しているかについて、考察する。
【授業計画(10回目)】古代アテネ民主政とギリシア悲劇の誕生(2)
【授業計画(11回目)】プラトン(1)
古代アテネ民主政の危機とプラトン哲学の誕生との関係について考える。その上で、プラトン哲
学の基本的観念を理解する。
【授業計画(12回目)】プラトン(2)
【授業計画(13回目)】民主主義的哲学とは何か?(1)
プラトン哲学は反民主主義的側面を多分に持つが、この点を踏まえて、民主主義的哲学とはい
かなるものでありうるかを、フランス現象学とりわけサルトルとメルロ=ポンティのそれを参
照しつつ、考える。
【授業計画(14回目)】民主主義的哲学とは何か?(2)
【授業計画(15回目)】総括。(授業の進み具合によってスケジュールが変更される場合がある。)
2.成績評価方法
平常点および学期末レポートによる。
3.テキスト
特になし。
4.参考図書
北見秀司『サルトルとマルクス』春風社、第一巻、2010 年;第二巻、2011 年。
その他の文献に関しては、講義内で示す。
5.その他
本講義は形式的には半期科目となってはいるが、前期の社会思想史 A と内容的には深い関係にある。
両方受講される事を強く希望する。 ただし、社会思想史 A のレポートで盗作を行った学生について
は、本講義の登録を禁止する。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目14
「指定科目14」
14」>
「文学論A」
科目名
単位数
期
Literature A
2単位
前期
24
担当教員
授業時間
教室
新本 史斉
月曜日 10:30~12:00(2時限)
5号館 5102教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
<翻訳論Ⅰ>――翻訳と歴史 人間のおこなうあらゆる行為のなかでももっとも複雑なものといって
よい<翻訳>という行為。 そこで起こっていること、起こりうることはいったいどのようなこと
なのでしょうか。それは「原文と同一の内容を他の言語で再現すること」という辞書での楽天的
定義とはまったく異質の、
「原文」
「同一」
「自/他」といった概念に拠る思考そのものを揺さぶり
不安に陥れる境界通過の経験なのではないでしょうか。
この講義では、欧米における Translation Studies の成果を学びつつ、それが、
「日本語」をめぐる
文脈においていかなる意味を持ちうるのかについて、批判的に検証していきたいと思います。
「美しい日本語」
「上手な翻訳」といった怠惰な思考の外で、この「正しい」答えなどありえぬかも
しれぬ問題について、根底的に、徹底的に考えてみましょう。 授業計画全体の構図については、
第一回目の授業で詳しくお話します。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】イントロダクション
【授業計画(2回目)】 翻訳と「近代ヨーロッパ諸語」
【授業計画(3回目)】 翻訳と文字文化の成立
【授業計画(4回目)】 18世紀とナショナルなもの
【授業計画(5回目)】 翻訳と近代国民国家
【授業計画(6回目)】 翻訳と近代日本語Ⅰ
【授業計画(7回目)】 翻訳と近代日本語Ⅱ
【授業計画(8回目)】 翻訳と近代日本語Ⅲ
【授業計画(9回目)】 翻訳と近代日本文学Ⅰ
【授業計画(10回目)】翻訳と近代日本文学Ⅱ
【授業計画(11回目)】翻訳とオリエンタリズム
【授業計画(12回目)】翻訳とポスト植民地主義批評
【授業計画(13回目)】逐語訳主義の可能性
【授業計画(14回目)】翻訳と脱構築
【授業計画(15回目)】まとめの議論
2.成績評価方法
期末レポート+平常点(通常の授業中の提出物)
。
3.テキスト
授業中にプリントで配布します。
4.参考図書
『他者という試練ーーロマン主義ドイツの文化と翻訳』(アントワーヌ・ベルマン、みすず書房)
『思想としての翻訳ーーゲーテ、ベンヤミンからブロッホまで』(三ツ木道夫編、白水社)
5.オフィスアワー
月、水、金曜日12:15-13:00(ただし要事前予約 [email protected]まで。
)
6.その他
履修者の関心、理解度によって授業スケジュールを変更することがあります。
25
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目15
年度「指定科目15」>
15」>
「文学論B」
科目名
Literature B
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
2単位
後期
新本 史斉
月曜日 10:30~12:00(2時限)
5号館 5102教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
<翻訳論Ⅱ>――文学作品の翻訳、あるいは翻訳的思考から生まれる文学 文学作品の翻訳という
のはいったいどのような意味を持つ行為なのでしょうか? 通常の翻訳一般と同じ行為でしょうか、
もし違うとすれば、どこが違うのでしょうか? また、文学作品の翻訳の場合、翻訳者の使命とい
うのは、原作と同じことを別の言語で言う、これに尽きるのでしょうか?それとも、翻訳者は「別
のことを言う」権利を持っているのでしょうか?
また、原作を書く作家は「インスピレーション」から「作品」を「書きおろし」、翻訳者は辞書、
辞典、ネットを参照しながら移し替え作業に取り組んでいる――このイメージは、その通りなので
しょうか?作家と翻訳者の言葉に対する態度は、どこが異なり、どこが重なるのでしょうか?・・・
と疑問は尽きませんが、この講義では、文学作品の翻訳とは何か、という疑問を頭の片隅に置きな
がら、翻訳的思考と切り離せない場所から創作活動を続けている現代作家について考えていきます。
具体的な授業計画については、第一回目の授業で詳細をお知らせします。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から1
【授業計画(2回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から2
【授業計画(3回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から3
【授業計画(4回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から4
【授業計画(5回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から5
【授業計画(6回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から6
【授業計画(7回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から7
【授業計画(8回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代日本文学から8
【授業計画(9回目)】 翻訳から生まれる創作ーー現代ヨーロッパ文学から1
【授業計画(10回目)】翻訳から生まれる創作ーー現代ヨーロッパ文学から2
【授業計画(11回目)】翻訳から生まれる創作ーー現代ヨーロッパ文学から3
【授業計画(12回目)】翻訳から生まれる創作ーー現代ヨーロッパ文学から4
【授業計画(13回目)】翻訳から生まれる創作ーー現代ヨーロッパ文学から5
【授業計画(14回目)】翻訳から生まれる創作ーー現代ヨーロッパ文学から6
【授業計画(15回目)】まとめの議論
2.成績評価方法
期末レポート+平常点(通常の授業中の提出物)。
3.テキスト
授業中にプリントで配布します。
4.参考図書
『日本語が亡びるとき』
(水村美苗、筑摩書房)
26
『日本語を書く部屋』
(リービ英雄、岩波現代文庫)
『エクソフォニー』
(多和田葉子、岩波新書)
『別の言葉で言えばーホフマン、フォンターネ、カフカ、ムージルを翻訳の星座から読みなおす』(ペ
ーター・ウッツ、鳥影社)
5.オフィスアワー
月、水、金曜日 12:15-13:00(ただし要事前予約 [email protected] まで。
)
6.その他
前期文学論Aをすでに受講していることが望ましい。
授業スケジュールは履修者の関心・理解度などによって変更することがあります。
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目16
「指定科目16」>
16」>
「ヨーロッパ文化(スペイン)A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
European Culture (Spain) A
2単位
前期
中井 博康
火曜日 14:40~16:10(4時限)
本館 H301教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
多様な人種・民族・言語が交錯するスペイン語圏の文化的事象を,視聴覚資料を利用しながら通時
的に概説します。 講義では,地理や世界史を学んでいない学生にも配慮しながら,スペイン語圏
における文化実践について具体的なケース(文学・演劇・美術・建築・音楽・写真・映画・祝祭な
ど)を取り上げて,共に考える場にしたいと思います。前期のヨーロッパ文化(スペイン)A では、
16 世紀まで(古代イベリア半島,半島のローマ化,イスラーム支配下のイベリア半島,スペインの
ユダヤ人,巡礼,古代アメリカ文明,大航海時代など)を扱う予定です。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】 オリエンテーション 古代のイベリア半島(1/2) 先史時代
【授業計画(2回目)】 古代のイベリア半島(2/2) ローマ 西ゴート
【授業計画(3回目)】 中世のイベリア半島(1/4) イスラーム・スペイン
【授業計画(4回目)】 中世のイベリア半島(2/4) レコンキスタ
【授業計画(5回目)】 中世のイベリア半島(3/4)美術・建築
【授業計画(6回目)】 中世のイベリア半島(4/4)文学
【授業計画(7回目)】 メソアメリカ文明(1/2)
【授業計画(8回目)】 メソアメリカ文明(2/2)
【授業計画(9回目)】 アンデス文明(1/2)
【授業計画(10回目)】アンデス文明(2/2)
【授業計画(11回目)】1492
【授業計画(12回目)】16世紀(1/3) 美術
【授業計画(13回目)】16世紀(2/3) 文学
【授業計画(14回目)】16世紀(3/3) ラテン・アメリカ
【授業計画(15回目)】スペインの祝祭と食文化
27
2.成績評価方法
レスポンス・シート(平常点)と学期末の書評レポートにより総合的に評価します。平常点の低い学
生は,書評レポートを提出しても採点の対象にはなりません。書評レポートは,課題図書から数冊選
んで作成し,的確に要約・コメントできているかを基準に評価します。
3.テキスト
テキストは特に定めない。
4.参考書
講義で随時紹介します。また,課題図書一覧を配布します。
5.オフィスアワー
火 12:15-12:45 金 12:15-12:45 など
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目17
「指定科目17」>
17」>
「ヨーロッパ文化(スペイン)B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
European Culture (Spain) B
2単位
後期
中井 博康
火曜日 14:40~16:10(4時限)
本館 H301教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
多様な人種・民族・言語が交錯するスペイン語圏の文化的事象を,視聴覚資料を利用しながら通時的
に概説します。 講義では,地理や世界史を学んでいない学生にも配慮しながら,スペイン語圏にお
ける文化実践について具体的なケース(文学・演劇・美術・建築・音楽・写真・映画・祝祭など)を
取り上げて,共に考える場にしたいと思います。
後期のヨーロッパ文化(スペイン)B では,17 世紀から現代まで(黄金世紀,植民地期のラテン・ア
メリカ,ゴヤ,闘牛,フラメンコ,98 年の世代,モデルニスモ,ガウディ,メキシコ壁画運動,27
年の世代,スペイン内戦,ラテン・アメリカ文学のブーム,映画,食文化,祝祭など)を扱う予定で
す。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】 17世紀(1/3)美術
【授業計画(2回目)】 17世紀(2/3)文学 演劇
【授業計画(3回目)】 17世紀(3/3)ラテンアメリカ
【授業計画(4回目)】 18世紀 美術 建築 音楽
【授業計画(5回目)】 19世紀(1/3) ロマン主義
【授業計画(6回目)】 19世紀(2/3)フラメンコ タンゴ 闘牛
【授業計画(7回目)】 19世紀(3/3)モデルニスモ 98年の世代
【授業計画(8回目)】 20世紀(1/3)メキシコ壁画運動
【授業計画(9回目)】 20世紀(2/3)スペイン内戦
【授業計画(10回目)】20世紀(3/3)現代史
【授業計画(11回目)】現代(1/5)美術 建築
【授業計画(12回目)】現代(2/5)文学
【授業計画(13回目)】現代(3/5)音楽
28
【授業計画(14回目)】現代(4/5)映画
【授業計画(15回目)】現代(5/5)ラテンアメリカの祝祭と食文化
※履修者数や授業の進み具合によりスケジュールが変更になる場合もあります。
2.成績評価方法
レスポンス・シート(平常点)と学期末の書評レポートにより総合的に評価します。平常点の低い学
生は,書評レポートを提出しても採点の対象にはなりません。書評レポートは,課題図書から数冊選
んで作成し,的確に要約・コメントできているかを基準に評価します。
3.テキスト
特定のテキストは使用しません。
4.参考
4.参考書
参考書
講義で随時紹介します。また,課題図書一覧を配布します。
5.オフィスアワー
火 12:15-12:45 金 12:15-12:45 など
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目18
「指定科目18」>
18」>
「確率統計入門」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Introduction to Probability and Statistics
2単位
後期
三上 敏夫
月曜日 13:00~14:30(3時限)
本館 H216
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
本講義は様々な分野で重要な役割をはたしている確率・統計の基礎概念の理解といくつかの統計的方法の
習得を目的とします。
1.確率の意味を理解し、事象、条件付確率、事象の独立性などの概念を学ぶ
2.確率変数、確率分布に関連して分布関数、確率密度関数や期待値、分散といった概念とそれらの性質
を理解する
3.二項分布や正規分布などの代表的な確率分布とそれらの特徴について学ぶ
4.母集団、母数、標本の抽出などの統計的推論に関する概念や考え方を学ぶ
5.統計的データ解析における母平均や母分散の推定に関する方法を学ぶ
2)授業計画
【授業計画(1回目)】事象と確率(1)
【授業計画(2回目)】事象と確率(2)
【授業計画(3回目)】事象の独立性と条件付確率
【授業計画(4回目)】確率変数と確率分布
【授業計画(5回目)】確率変数と分布関数(1):離散型
【授業計画(6回目)】確率変数と分布関数(2):連続型
【授業計画(7回目)】期待値と分散(1):性質
【授業計画(8回目)】期待値と分散(2):期待値の例
【授業計画(9回目)】期待値と分散(3):分散の例
【授業計画(10回目)】分布関数と期待値と分散:演習問題
29
【授業計画(11回目)】確率変数の独立性と確率分布
【授業計画(12回目)】統計的推論
【授業計画(13回目)】正規母集団の推定(1)
【授業計画(14回目)】正規母集団の推定(2)
【授業計画(15回目)】試験とまとめ
(履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります。)
2.成績評価方法
学期末試験重視。ただし、講義中の発表も考慮する。
3.テキスト
教科書は使用しない。
講義資料は、学内ホームページ http://info.tsuda.ac.jp/‾ t.mikami/ にアップする予定です。
各自でダウンロードしてください。
4.参考書
4.参考書
「概説 確率統計 第2版」 前園 宜彦 著,サイエンス社 ISBN 978-4-7819-1234-9
「詳解演習 確率統計 (詳解演習ライブラリ) 」前園 宜彦 著,サイエンス社, ISBN 978-4-7819-1265-3
「例題で学べる確率モデル」成田 清正 (著) 共立出版 ISBN-13: 978-4320019126
126
5.オフィスアワー
毎週火曜日 14:40-15:00 に受付を行う。
6.その他
確率統計では、新しい言葉がたくさん出てきますので、しっかり復習してください.
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目19
「指定科目19>
19>
「代数入門・同演習」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Introduction to Algebra
6単位
通年
坂本 幸一
月曜日 8:50~10:20(1時限)
金曜日 13:00~14:30(3時限)
南校舎 S105教室
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
前半は合同式などの初等的な整数論を学ぶ。
後半は代数学の入門で、群論、とくに有限群について丁寧に学ぶ。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】集合、数学的帰納法
【授業計画(2回目)】ユークリッドの互除法
【授業計画(3回目)】最小公倍数
【授業計画(4回目)】素因数分解
【授業計画(5回目)】素因数分解(2)
【授業計画(6回目)】同値関係
【授業計画(7回目)】合同式
【授業計画(8回目)】一次合同式
【授業計画(9回目)】連立一次合同式
30
【授業計画(10回目)】オイラーの関数
【授業計画(11回目)】オイラーの定理
【授業計画(12回目)】オイラーの定理(2)
【授業計画(13回目)】群の例
【授業計画(14回目)】群の例(2)
【授業計画(15回目)】試験とまとめ
【授業計画(16回目)】群の定義
【授業計画(17回目)】部分群
【授業計画(18回目)】部分群(2)
【授業計画(19回目)】巡回群、直積群
【授業計画(20回目)】置換群
【授業計画(21回目)】置換群(2)
【授業計画(22回目)】剰余類
【授業計画(23回目)】正規部分群
【授業計画(24回目)】正規部分群(2)
【授業計画(25回目)】準同型写像
【授業計画(26回目)】準同型写像(2)
【授業計画(27回目)】準同型定理
【授業計画(28回目)】準同型定理(2)
【授業計画(29回目)】準同型定理(3)
【授業計画(30回目)】試験とまとめ
(履修者数や授業の進み具合によってはスケジュールが変更になる場合があります。
)
2.成績評価方法
平常点、試験
3.テキスト
松坂和夫(著) 「代数系入門」 岩波書店
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目20
「指定科目20」>
20」>
「位相入門・同演習」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Introduction to General Topology
6単位
通年
久野 雄介
水曜日 13:00~14:30(3時限)
水曜日 14:40~16:10(4時限)
南校舎 S107教室(3時限)
南校舎 S109教室(4時限)
1.講義要項
講義要項
1)講義内容
実数全体の集合を絵にかいたものである、数直線のことを思い浮かべよう。数直線の上の点どうし
はばらばらにあるのではなく、つながっている。このことにより、数列の収束や関数の連続性など
の概念が生まれてくる。
位相という概念は、連続的な現象を数学的に取り扱うときに土台となるものである。数直線のつな
がっている様子は、位相構造の重要な一例である。例えば、微積分学で学ぶ中間値の定理は、連結
31
性と呼ばれる、数直線の位相的な性質として捉えられる。今や、位相の概念は現代数学の多くの分
野に空気の様に浸透しており、より進んだ数学を学ぶための必須の知識と言っても過言ではない。
前期は、微積分学の厳密な取り扱いである、いわゆるイプシロン・デルタ論法の説明から始める。
その後、距離空間を導入し、その枠組みで位相の概念を一通り解説する。後期は、距離空間よりも
一般的な概念である位相空間を導入し、その基礎事項を解説する。演習では、講義で扱う概念の定
義や定理、例に関連した、基本的な問題を取り扱う。
2)授業計画
【授業計画(1回目)】集合・写像について(その1)
【授業計画(2回目)】集合・写像について(その2)
【授業計画(3回目)】イプシロン・デルタ論法(その1)
【授業計画(4回目)】イプシロン・デルタ論法(その2)
【授業計画(5回目)】距離空間の定義、ユークリッド空間
【授業計画(6回目)】距離空間の色々な例
【授業計画(7回目)】点列の収束、距離空間の開集合・閉集合
【授業計画(8回目)】閉包、内部、境界、集積点
【授業計画(9回目)】近傍系と写像の連続性
【授業計画(10回目)】連続写像(その1):定義と具体例
【授業計画(11回目)】連続写像(その2):連続写像の性質
【授業計画(12回目)】同相写像とその例
【授業計画(13回目)】完備距離空間(その1):数直線の完備性
【授業計画(14回目)】完備距離空間(その2):縮小写像の原理
【授業計画(15回目)】試験とまとめ
【授業計画(16回目)】距離空間の復習
【授業計画(17回目)】位相空間の導入、色々な例
【授業計画(18回目)】閉包、内部、境界、集積点
【授業計画(19回目)】写像の連続性、例と諸性質
【授業計画(20回目)】同相写像とその例
【授業計画(21回目)】位相の基と可算公理
【授業計画(22回目)】位相空間の構成法(その1):積空間
【授業計画(23回目)】位相空間の構成法(その2):商空間
【授業計画(24回目)】連結性(その1):弧状連結性
【授業計画(25回目)】連結性(その2):連結性
【授業計画(26回目)】ハウスドルフ空間
【授業計画(27回目)】コンパクト性(その1):ハイネ・ボレルの被覆定理
【授業計画(28回目)】コンパクト性(その2):コンパクト空間
【授業計画(29回目)】コンパクト性(その3):最大値の定理
【授業計画(30回目)】試験とまとめ
2.成績評価方法
試験、および演習の出来によってつける。必要に応じてレポートを課し、その出来も考慮に入れる。
3.テキスト
位相入門-距離空間と位相空間-、鈴木晋一著、サイエンス社
32
<津田塾大学―2015
<津田塾大学―2015年度「指定科目
年度「指定科目21
「指定科目21」>
21」>
「数理モデル入門・同演習」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Mathematical Modeling
6単位
通年
長岡 一昭
水曜日
8:50~10:20(1時限)
火曜日 10:30~12:00(2時限)
南校舎 S107教室(水曜日)
南校舎 S105教室(火曜日)
1.講義要項
1)講義内容
前期は常微分方程式の解法を学ぶ。後期はフーリエ級数とラプラス変換を学び、更にラプラス変換
を用いた微分方程式の解法とフーリエ級数を用いた1次元熱伝導方程式の初期・境界値問題の解法
を学ぶ。定理などの証明はできるだけ簡潔にして、豊富に演習問題を解くことによる解法の習熟に
重点をおく。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】 微分方程式と自然科学(1)
【授業計画(2 回目)】 微分方程式と自然科学(2)
【授業計画(3 回目)】 線形微分方程式(1)
【授業計画(4 回目)】 線形微分方程式(2)
【授業計画(5 回目)】 線形微分方程式(3)
【授業計画(6 回目)】 連立微分方程式(1)
【授業計画(7 回目)】 連立微分方程式(2)
【授業計画(8 回目)】 連立微分方程式(3)
【授業計画(9 回目)】 ベクトル場と微分方程式(1)
【授業計画(10 回目)】ベクトル場と微分方程式(2)
【授業計画(11 回目)】ベクトル場と微分方程式(3)
【授業計画(12 回目)】発展的な話題(1)
【授業計画(13 回目)】発展的な話題(2)
【授業計画(14 回目)】発展的な話題(3)
【授業計画(15 回目)】まとめ
【授業計画(16 回目)】一般区間のフーリエ級数およびフーリエ正弦・余弦級数(1)
【授業計画(17 回目)】一般区間のフーリエ級数およびフーリエ正弦・余弦級数(2)
【授業計画(18 回目)】一般区間のフーリエ級数およびフーリエ正弦・余弦級数(3)
【授業計画(19 回目)】フーリエ級数の項別積分と項別微分(1)
【授業計画(20 回目)】フーリエ級数の項別積分と項別微分(2)
【授業計画(21 回目)】フーリエ級数の項別積分と項別微分(3)
【授業計画(22 回目)】フーリエ積分(1)
【授業計画(23 回目)】フーリエ積分(2)
【授業計画(24 回目)】ラブラス変換の性質(1)
【授業計画(25 回目)】ラブラス変換の性質(2)
【授業計画(26 回目)】ラプラス変換の基本公式とラプラス逆変換(1)
【授業計画(27 回目)】ラプラス変換の基本公式とラプラス逆変換(2)
33
【授業計画(28 回目)】ラプラス変換の基本公式とラプラス逆変換(3)
【授業計画(29 回目)】ラプラス変換の応用(1)
【授業計画(30 回目)】ラプラス変換の応用(2)
2.成績評価方法
平常点と試験
3.テキスト
山田直記・田中尚人共著「理工系のための実践微分方程式」学術図書出版
高松吉郎・長郁男共著「微分方程式とフーリエ級数」朝倉書店
4.オフィスアワー
随時
<津田塾大学―201
<津田塾大学―2015
015年度「指定科目
年度「指定科目22
「指定科目22」>
22」>
「確率論・同演習」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Probability Theory
6単位
通年
三上 敏夫
月曜日 13:00~14:30(3時限)
火曜日 10:30~12:00(2時限)
南校舎 S105教室(月曜日)
本館
H305教室(火曜日)
1.講義要項
1)講義内容
本講義は様々な分野で重要な役割を果たしているコルモゴロフの測度論的確率論の基礎概念の理解
の習得を目的とします。
1.ルベーグ積分の理論の基礎概念を学ぶ
2.フビニの定理や関数空間について学ぶ
3.測度論的確率論の基礎概念について学ぶ
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】リーマン積分の復習
【授業計画(2 回目)】1次元集合の長さ
【授業計画(3 回目)】ルベーグ測度(1)
【授業計画(4 回目)】ルベーグ測度(2)
【授業計画(5 回目)】測度空間(1)
【授業計画(6 回目)】測度空間(2)
【授業計画(7 回目)】測度空間(3)
【授業計画(8 回目)】可測関数
【授業計画(9 回目)】積分の定義
【授業計画(10 回目)】収束定理(1)
【授業計画(11 回目)】収束定理(2)
【授業計画(12 回目)】収束定理(3)
【授業計画(13 回目)】リーマン積分とルベーグ積分
【授業計画(14 回目)】直積測度と Fubini の定理
【授業計画(15 回目)】試験とまとめ(1)
34
【授業計画(16 回目)】確率空間
【授業計画(17 回目)】確率変数と確率分布
【授業計画(18 回目)】平均値
【授業計画(19 回目)】分散
【授業計画(20 回目)】収束定理の確率論への応用
【授業計画(21 回目)】独立性
【授業計画(22 回目)】大数の法則
【授業計画(23 回目)】特性関数と確率分布
【授業計画(24 回目)】特性関数と法則収束
【授業計画(25 回目)】中心極限定理
【授業計画(26 回目)】凸関数, Jensen’s 不等式, モーメント母関数
【授業計画(27 回目)】大偏差定理(1)
【授業計画(28 回目)】大偏差定理(2)
【授業計画(29 回目)】大偏差定理(3)
【授業計画(30 回目)】試験とまとめ(2)
(履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります。
)
2.成績評価方法
2.成績評価方法
演習:出席30%、発表20%
講義:発表10%、中間試験:20%、学期末試験:20%
3.テキスト
志賀 徳造 著 「ルベーグ積分から確率論」 共立出版
4.参考書
[1] Functions of Several Variables, 2nd. ed., Author: Wendell Fleming、Publisher: Springer,
1987.Corr. 3rd printing 1987(学内で ebook をダウンロード可能)
[2] Theory of Probability and Random Processes,
Authors: Leonid Koralov, Yakov G. Sinai,
Springer; 2nd ed. 2007. Corr., 2nd printing 2012, ISBN-13: 978-3540254843.
[3] はじめての確率論 測度から確率へ, 佐藤 坦 (著) 共立出版 ISBN-13: 978-4320014732
[4] 確率論、西尾 真喜子 (著)、出版社:実教出版
[5]ルベーグ積分入門―使うための理論と演習、吉田 伸生 (著) 遊星社
[6]ルベーグ積分入門 (数学選書 (4)) 、伊藤 清三 (著)、裳華房
5.オフィスアワー
毎週火曜日 14:40-15:00 に受付を行う。
6.その他
直感的な意味を考えながら、自分で手を動かして計算してみてください.必ず演習には出席すること.
それが、理解への近道です.
<津田塾大学―201
津田塾大学―2015
―2015年度「指定科目23
年度「指定科目23」
23」>
「情報表現」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Data Representation
2単位
後期
小舘 亮之
月曜日 13:00~14:30(3時限)
5号館 5206教室
35
1.講義要項
1)講義内容
情報通信技術が発展するにつれて、身の回りでディジタル、またその対比としてアナログという言
葉がよく使われている。
本講義では、
「ディジタル」とは何を意味するのかを正しく理解すると共に、コンピュータにおいて、
数、文字、文書、音、画像等の情報がディジタル情報としてどのように表現され,処理されている
のか、また、これらの情報をより扱いやすくするためにどのような工夫がなされているのか、につ
いて学習する。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】オリエンテーション(講義内容の説明)
【授業計画(2 回目)】数の表現 1 (r 進数とは)
【授業計画(3 回目)】数の表現 2(符号付き整数, 補数)
【授業計画(4 回目)】数の表現 3 (浮動小数点数, IEEE754)
【授業計画(5 回目)】文字情報の表現 1 (ASCII)
【授業計画(6 回目)】文字情報の表現 2 (JIS X 0208, Shift_JIS, EUC-JP, ISO-2022-JP)
【授業計画(7 回目)】文字情報の表現 3 (JIS X 0212/0213, Unicode, ISO/IEC 10646)
【授業計画(8 回目)】文書情報の表現 1(構造化文書とは)
【授業計画(9 回目)】文書情報の表現 2 (SGML, HTML, XML)
【授業計画(10 回目) 画像情報の表現 (人間の視覚, 色情報, 画像のベクタ表現)
【授業計画(11 回目)】音情報の表現 1(アナログ情報のディジタル化)
【授業計画(12 回目)】音情報の表現 2 (サンプリング定理と標本化, 量子化)
【授業計画(13 回目)】情報の符号化 1(エントロピー、シャノンの符号化法)
【授業計画(14 回目)】情報の符号化 2(ハフマン符号、平均符号長、瞬時符号)
【授業計画(15 回目)】まとめと試験
2.成績評価方法
1. 平常点: 20%
2. 期末試験: 60%
3. 理解度を確認する数回の小テスト: 10%
4. レポート: 10%
平常点は授業への参加状況などで総合的に判断する.
3.テキスト
特に指定しない。用意した講義資料を配布する予定である。
4.参考書
4.参考書
小舘亮之他、マルチメディア表現と技術、丸善、ISBN4-621-07189-0 長尾真他、マルチメディア情報
学の基礎、岩波書店、ISBN4-00-010961-8CG-ARTS 協会、ビジュアル情報表現、CG-ARTS 協会、
ISBN4-906665-49-7
5.オフィスアワー
水曜日 3 時限(13:00-14:30) 可能な範囲でメール等による事前の連絡を希望する。
<津田塾大学―201
津田塾大学―2015
―2015年度「指定科目24
年度「指定科目24」
24」>
「情報数学基礎・同演習」
科目名
単位数
Basics of Mathematics for Computer Science
3単位
36
期
担当教員
授業時間
教室
前期
大槻 真
木曜日 13:00~14:30(3時限)
木曜日 14:40~16:10(4時限)
南校舎 S105教室(3時限)
南校舎 S107教室(4時限)
1.講義要項
1)講義内容
情報科学に必要な数学の基礎となる、
集合と写像、論理、数え上げの方法、
基本的な代数構造などについて学ぶことが目的である。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】 集合1(集合の定義と集合の表記方法)
【授業計画(2 回目)】 集合2(部分集合、べき集合、直積)
【授業計画(3 回目)】 集合3(和集合、共通部分、差集合、補集合)
【授業計画(4 回目)】 論理1(命題の定義と複合命題)
【授業計画(5 回目)】 論理2(命題の同値性)
【授業計画(6 回目)】 論理3(述語、全称限定と存在限定)
【授業計画(7 回目)】 写像 1(関数の定義、1 対 1 関数と上への関数)
【授業計画(8 回目)】 写像 2(合成関数、1 対 1 対応、逆関数)
【授業計画(9 回目)】 写像 3(関数のグラフ)
【授業計画(10 回目)】数え上げの方法1(順列と組合せ)
【授業計画(11 回目)】数え上げの方法2(同一視による方法)
【授業計画(12 回目)】関数の増大度1(増大度の比較)
【授業計画(13 回目)】関数の増大度2(証明)
【授業計画(14 回目)】簡単な代数構造(群の概念)
【授業計画(15 回目)】試験とまとめ
(履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります。)
2.成績評価方法
(1)平常点と小テスト、
(2)期末試験の成績、
(3)演習の出席で評価する。
その比率は、大体 1:6:3 の割合と考えているが確定ではない。
3.テキスト
テキストは特に定めない。プリントを用意する。
4.参考書
(1) Rosen, Discrete Mathematics and its Applications(3年セミナーのテキストの第1章)
(2) 田中茂、例解大学数学入門、実教出版
5.オフィスアワー
木曜日 1、2 限
<津田塾大学―201
津田塾大学―2015
―2015年度「指定科目25
年度「指定科目25」
25」>
「微分積分・同演習」
科目名
単位数
期
Calculus
3単位
後期
37
担当教員
授業時間
教室
大槻 真
水曜日 13:00~14:30(3時限)
木曜日 14:40~16:10(4時限)
南校舎 S109教室(3時限)
南校舎 S107教室(4時限)
1.講義要項
1)講義内容
情報科学を学ぶ上で必要な微分積分に関連した話題を講義する。
主な内容は、3次元空間の平面と曲面、多変数の微分積分であり、時間があれば級数について学ぶ。
高校で学んだ微分積分を前提とするので、しっかり復習しておいてほしい。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】第 1 回 3次元空間のベクトル、内積と外積
【授業計画(2 回目)】第 2 回 3次元空間の平面
【授業計画(3 回目)】第 3 回 3次元空間の曲面
【授業計画(4 回目)】第 4 回 多変数関数の微分 1(偏微分と全微分)
【授業計画(5 回目)】第 5 回 多変数関数の微分 2(接平面)
【授業計画(6 回目)】第 6 回 多変数関数の微分 3(極値の判定)
【授業計画(7 回目)】第 7 回 多変数関数の微分 4(2 次形式の符号)
【授業計画(8 回目)】第 8 回 多変数関数の微分 5(最大最小問題)
【授業計画(9 回目)】第 9 回 1変数関数の積分(高校の復習)
【授業計画(10 回目)】第 10 回 多変数関数の積分 1(重積分)
【授業計画(11 回目)】第 11 回 多変数関数の積分 2(重積分の続き)
【授業計画(12 回目)】第 12 回 多変数関数の積分 3(重積分の変数変換)
【授業計画(13 回目)】第 13 回 級数の収束
【授業計画(14 回目)】第 14 回 ベキ級数の話題
【授業計画(15 回目)】第 15 回 試験とまとめ
(履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合もあります。)
2.成績評価方法
平常点と期末試験の成績で評価する。演習の出席は重視する。
3.テキスト
特に定めない。講義内容と演習問題についてのプリントを配布する
4.オフィスアワー
木曜日 1、2 限
<津田塾大学―201
津田塾大学―2015
―2015年度「指定科目26
年度「指定科目26」
26」>
「Web入門」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Introduction to WWW
2単位
前期
来住 伸子
木曜日 16:20~17:50(5時限)
5号館 5206教室
1.講義要項
38
1)講義内容
この科目は、Web の仕組みを理解することによって、Web アプリケーション開発、Web サービス提供
や運用、Web サイト作成のための基礎知識を習得することを目的としています。たとえば、Web アプ
リケーション開発に関する技術用語や、Web を利用した広告やビジネスにかかわる用語を解説します。
前半は、Web を支える技術として、インターネットについて簡単に解説し、つづいて、Web の主な構
成要素である、HTTP プロトコル、HTML、URI/URL などを説明し、Web サーバーと Web ブラウザの主な
機能も紹介します。検索エンジンのしくみを紹介したあと、検索サービスと Web ビジネスの関わり
も紹介します。後半は、Web 広告のしくみや、社会への影響、歴史などについて解説し、最後に、HTML5
などの最近の動向についても紹介します。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】Web とインターネット
【授業計画(2 回目)】Web 技術の基礎(1):HTML
【授業計画(3 回目)】Web 技術の基礎(2):HTTP 入門
【授業計画(4 回目)】Web 技術の基礎(3):HTTP 中級編
【授業計画(5 回目)】Web ブラウザの機能と仕組み
【授業計画(6 回目)】Web サーバーの機能としくみ
【授業計画(7 回目)】Web 情報検索の仕組み
【授業計画(8 回目)】Web と広告ビジネス
【授業計画(9 回目)】Web サービスとクラウド化
【授業計画(10 回目)】Web セキュリティ
【授業計画(11 回目)】Web の歴史と標準化
【授業計画(12 回目)】Web デザイン(1): デザインプロセス
【授業計画(13 回目)】Web デザイン(2): ユーザビリティとアクセシビリティ
【授業計画(14 回目)】HTML5 入門
【授業計画(15 回目)】まとめ、レポート課題解説
2.成績評価方法
出席、期末試験、課題レポート
3.テキスト
必要な資料は、Web または Moodle 上のオンラインデータ またはプリントとして配布する。
4.参考書
小森裕介、プロになるための Web 技術入門、技術評論社
森大二郎、検索エンジンはなぜみつけるのか、日経 BP 社
渡辺将人、Web 技術の重要用語解説、技術評論社
<津田塾大学―201
津田塾大学―2015
―2015年度「指定科目27
年度「指定科目27」
27」>
「情報と職業」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Information and Occupation
2単位
前期
藤本 一男
金曜日 10:30~12:00(2時限)
2号館 2101教室
1.講義要項
39
1)講義内容
今日、情報技術は、社会生活のすみずみに入り込み、なにか特別なものではなくなって久しい。し
かしながら、日本の伝統的な組織(観)
、労働観と完全に整合するものでもなく、IT 化のもとで様々
な問題が表面化していることも確かである。
この講義では、おおきく次の三つの領域について考えていく。第一は、情報技術が社会化すること
によって顕在化した我々の労働観を可視化すること、第二は、情報技術を媒介に構築されることが
可能になった非常に高度な社会において、専門家の責任はどのようなものになるのか、ということ、
第三は、具体的な事例の考察である。
事例の考察にあたっては、
「現場」の人の話をきくことも計画している。詳細は、講義の中で紹介す
る。なお、受講にあたっては「情報と社会」を履修済みであること。
2)授業計画
【授業計画(1 回目)】講義概要
【授業計画(2 回目)】労働観、職業観の歴史的変化
【授業計画(3 回目)】労働倫理 :一生懸命働くことは当たり前か
【授業計画(4 回目)】 情報、情報システム、人間 (SIS、BPR 再論)
【授業計画(5 回目)】インターネット、Web2.0、クラウドコンピューティング
【授業計画(6 回目)】情報技術と知識活動の変化 「MEMEX」から PC、電子書籍、ノマドワーク。
【授業計画(7 回目)】情報技術による仕事の変化 「内部」と「外部」の崩壊
【授業計画(8 回目)】専門家倫理(1):義務論、功利主義、概説。
【授業計画(9 回目)】専門家倫理(2):専門家倫理と所属集団。倫理綱領。情報処理学会倫理綱領を
読む
【授業計画(10 回目)】専門家倫理(3) チッソ水俣工場技術者の告白をみながら考える
【授業計画(11 回目)】第 11 回 専門家倫理(4) ビジネス倫理として内部告発を考える
【授業計画(12 回目)】情報システムと人間 「年金システムの問題」を事例に
【授業計画(13 回目)】働いて税金を納めるということ
【授業計画(14 回目)】社会の IT 化と健康問題 :社会的不安症と社会的依存症の時代を職業人とし
て生きる
【授業計画(15 回目)】試験とまとめ
2.成績評価方法
出席、毎回提出をもとめるレプライ・シートによる講義への参加、そして、期末に実際する試験(レ
ポートにする可能性もあり)によって総合的に評価する。
3.テキスト
指定せず。毎回プリントを配布。
4.参考書
講義の中で紹介します。
5.オフィスアワー
非常勤講師なので、講義がある金曜日しか大学にいません。必要な時は、メールを活用してくださ
い。
6.その他
講義ごとのまとめ課題(レプライシート)をやっておくこと。
講義に集中する意志のないものは、退席をもとめることがあります。講義中の私語、講義に無関係
な携帯、スマホの操作は行わないこと。
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<津田塾大学―
津田塾大学―2015年度「指定科目
2015年度「指定科目28
年度「指定科目28」
28」>
「情報と社会」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
Information and Society
4単位
通年
稲葉 利江子
火曜日 16:20~17:50(5時限)
5号館 5102教室
1.講義要項
1)講義内容
人間は,「社会」に属しながら生きています.情報化社会となった現代,「社会」の中では,様々な情
報技術が利活用され多大な影響を及ぼしています.それは,身近な私たちの日常生活だけではなく,経済
活動,産業,公共政策,教育など多岐にわたっています.そこで,情報化によって何が起きてきたかの情
報社会論的な観点からの歴史,情報化の進展に応じて制定されてきた法制度についての知識も必要となり
ます.
本講義では,情報化が社会に及ぼす影響という観点から,それらの基礎的な事項について学び,その上
で現在問題になっている事柄について自ら考え,ディスカッションを通して理解を深めていきます.
2)授業計画
【授業計画(1回目)】オリエンテーション:授業紹介
【授業計画(2回目)】情報とコミュニケーション1(情報の定義)
【授業計画(3回目)】情報とコミュニケーション2(コミュニケーションモデル,メッセージの理解)
【授業計画(4回目)】情報社会と法律1(知的財産権,著作権)
【授業計画(5回目)】情報社会と法律2(自由利用)
【授業計画(6回目)】グループ討議:もしも著作権がなかったら?
【授業計画(7回目)】情報通信技術の歴史,インターネット上のサービス
【授業計画(8回目)】社会と情報ネットワーク1(社会ネットワーク)
【授業計画(9回目)】社会と情報ネットワーク2(グループウェア)
【授業計画(10回目)】社会と情報メディア1(情報メディアとは?)
【授業計画(11回目)】社会と情報メディア2
【授業計画(12回目)】教育の情報化1(e-Learning)
【授業計画(13回目)】教育の情報化2(デジタル教科書)
【授業計画(14回目)】ユーザインタフェース1
【授業計画(15回目)】まとめ
【授業計画(16回目)】後期講義概要,ディスカッション:BadUI
【授業計画(17回目)】ユーザインタフェース2
【授業計画(18回目)】社会と情報システム1(情報行為と情報システム)
【授業計画(19回目)】社会と情報システム2(企業活動と情報システム)
【授業計画(20回目)】社会と情報システム3(社会基盤としての情報システム)
【授業計画(21 回目)】情報社会とプライバシー(監視社会)
【授業計画(22回目)】情報セキュリティ1(危機管理)
【授業計画(23回目)】情報セキュリティ2(認証技術)
【授業計画(24回目)】情報セキュリティ3(暗号化技術)
【授業計画(25回目)】情報が変えていく社会1(電子マネー,電子商取引)
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【授業計画(26回目)】情報が変えていく社会2(フリーミアム)
【授業計画(27回目)】情報が変えていく社会3
【授業計画(28回目)】メディア・リテラシー1
【授業計画(29回目)】メディア・リテラシー2
【授業計画(30回目)】まとめ
2.成績評価方法
以下の2つの観点から総合的に評価を行います.
1.出席(原則として全体の3分の2以上)・平常点
2.課題・レポート
3.テキスト
指定しない.
4.参考書
講義内で適宜指示します.
5.オフィスアワー
特に定めないが,事前に連絡すること.
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