高温領域での耐酸化性

耐熱絶縁用途向け
金属材料用表面処理剤
近年、地球環境保護や温暖化防止を目的に、エネルギー資源の有効利用および
エネルギー消費効率の向上が各分野で重視されるようになってきました。
エネルギー機器は、幅広い分野で様々な金属材料を使用しており、エネルギー消費効率の向上を実現する上で、
金属材料の耐久性および高機能化が重要になっています。
そこで私たちは、高温環境下において金属材料を酸化から保護し、
絶縁性などの諸性能の向上およびサーマルマネージメントに対するソリューション提供となる薬剤を開発しました。
耐熱用途向け下地処理剤 パルコート HRシリーズ(1コート)
薬剤1コート
塗布モデル図
高温領域での耐酸化性
CT-HR1皮膜
0.1∼0.4μm
金属素材
高温環境下における金属材料の保護
耐熱性試験
300℃×60min
Fe(SPCC-SD)
素材
薬剤未塗布
CT-HR1
抵抗値
(Ω)
10
-2
Cu(C1020P)
薬剤塗布
>
10
-2
薬剤未塗布
>
10
薬剤未塗布
-2
>
薬剤塗布
10
-2
>
薬剤塗布
酸化膜の成長
優れた耐酸化性
素材側
皮膜
表面
Fe
O
Fe
O
製品事業本部
耐熱絶縁用途向け処理剤 パルコート HRシリーズ(2コート)
薬剤2コート
塗布モデル図
高温領域での絶縁性・耐電圧性
機能性付与(意匠性・熱伝導性)
CT-HRA7皮膜
10∼30μm
CT-HR1皮膜
0.1∼0.4μm
金属素材
耐熱後の外観・絶縁性
※ 素材:Cu
IR測定結果
耐熱試験前
500℃
600℃
薬剤未塗布
absorbance unit
耐熱試験後
…C-1 加熱なし
…C-2 600℃×1hr加熱後
熱による構造変化なし
CT-HR1
+
CT-HRA7(顔料なし)
抵抗値(Ω)
wavenumber[cm-1]
>10
7
>10
7
>10
7
大気中600℃×1Hrの環境に放置前後において、
IR測定結果に大きな変化点はない皮膜です。
膜厚と絶縁破壊電圧
機能性顔料配合タイプ
膜厚と耐電圧 600℃×1Hr 加熱前後の比較
※ 素材:Fe
2500
breakdown voltage(V)
耐熱試験前
※JIS-C2110-1
耐熱試験後
…加熱前
…600℃×1hr加熱後
2000
薬剤未塗布
1500
1000
CT-HR1
+
CT-HRA7(顔料入り)
500
0
0
2
4
6
8
10
12
14
16
film thickness(μm)
大気中600℃×1Hrの環境に放置した後でも、
耐電圧が劣化する事はない皮膜です。
抵抗値(Ω)
CT-HR1+CT-HRA7
密 着 性
100/100
適用先
評価条件
ごばん目カットテープ剥離
1mm×1mm
耐 溶 剤 性
変化なし
IPA&MEK ワイピング
耐アルカリ性
変化なし
NaOH 5% 水溶液 × 5h 浸漬
耐 酸 性
変化なし
H 2 SO 4 5% 水溶液 × 5h 浸漬
7
>10
7
機能性付与:意匠性・熱伝導性 etc …
一般特性
Evaluation
>10
電気電子デバイス基板
LED 関連部材
モータ部材
半導体材料
製品事業本部