外部委託業者の募集 References: IO/15/CFT/7

外部委託業者の募集
References: IO/15/CFT/7-168/IDS
“Engineering Support to ITER CODAC Core System, Phase 2”
(ITER CODAC コアシステム、フェーズ 2 へのエンジニアリング支援の委託業務)
IO 締め切り 2015 年 4 月 27 日(月)、国内締め切り 2015 年 4 月 27 日(月)
○ 概要
ITER 機構(IO)は、ITER CODAC(Control, Data Access and Communication)コアシステム、フ
ェーズ 2 へのエンジニアリング支援をして頂く専門の委託業者を外部の企業・機関から募集します。こ
のため、適切と思われる企業・機関の推薦を参加極に求めます。各極から推薦された企業・機関を ITER
機構が審査し、外部委託契約を結ぶ候補企業・機関を選定して入札を行い、契約する企業・機関を選定
します。
○ 目的
ITER 機構は、プラントシステムの計装制御のサプライヤーにソフトウェアの開発・試験のための
ITER ツールを含むソフトウェアを提供しています。本ソフトウェア(CODAC コアシステム)は、制
御システム部の CODAC セクションが開発・配布し、さらにサポートも行います。なお、ITER 中央シ
ステムは CODAC コアシステムで構成されます。
本契約の目的は、CODAC セクションの本活動への支援をいただくためにあります。
○ 背景
ITER は、初期建設活動が最近開始された国際共同研究開発計画です。本計画は、平和目的のために
核融合による発電の科学的・技術的実用性を実証するためにあります。ITER 機構の参加極は、欧州(代
表:EURATOM)
、日本、中国、インド、韓国、ロシア及び米国の 7 国です。ITER は、ITER 機構(IO)
本部が存在する欧州の南仏カダラッシュにて建設されています。ITER の主要目的は、核融合を利用して
発電を行う可能性の実証、及び世界初の発電する原型炉を設計、建設、運転するために必要なデータを取
得するためにあります。これによって、プラズマを高温に維持するために必要なエネルギー入力の 10 倍
に匹敵する 500MW の核融合エネルギーを長時間発生します。従って、正味のパワーを発生する初めて
の核融合実験となります。実物大の核融合発電所のために必要となる加熱、制御、計測及び遠隔保守を含
むいくつかの主要技術の試験も行われます。
ITER 計装制御(I&C)システムとは、ITER 運転のために必要なハードウェア・ソフトウェアすべ
てを含む用語です。概して階層は 2 つのレベルに分けられます:中央 I&C システムとプラントシステム
I&C です。中央 I&C システムは、CODAC(制御、データアクセス及び通信)
、中央インターロックシス
テム(CIS)及び中央安全システム(CSS)で構成されます。中央 I&C システムは ITER 機構(IO)に
よる直接調達です。 それに対してプラントシステム I&C は“物納”として 7 極の ITER 国内機関によ
って調達されます。現在において、ITER 機構と国内機関の間で 89 件の調達取決め(PA)を経て関連の
センサーやアクチュエータを含む 209 のプラントシステム I&C の供給が推定されます。
ITER I&C システムの主要な目標は、
ITER のために完全統合自動制御システムを提供することです。
従って、プラントシステム I&C の標準化が最も重要です。プラント制御設計ハンドブック(PCDH)に
は、開発・部品選択のための命令規則や推奨が文書化されており、このような規則や推奨をサポートする
「CODAC コアシステム」と呼ばれるソフトウェアがプラントシステム I&C のサプライヤーに提供され
ます。本ソフトウェア配布には、定められたオペレーティングシステム、Red-Hat Enterprise Linux、
制御フレームワーク、EPICS 及びプラントシステム I&C の開発・試験のためのあらゆるソフトウェア部
品が含まれます。
○ 業務範囲
制御システム部が実施する業務(CODAC コアシステムの提供)を推進するため、以下の支援作業
を実施するための適切で経験ある人材が求められます:

ユーザサポート業務

メールによるユーザサポート

新バージョンの品質管理

ITER 構内またはサプライヤー先でユーザのために計画されたワークショップでのトレー
ニングの実施



オンラインのトレーニング資料のメンテナンスと開発
ソフトウェア管理業務:

特に QA に対して、CODAC ソフトウェア管理プロセスのメンテナンス

本プロセスの向上への貢献

必要とされる品質レベルに従ったユーザサポート

必要とされる品質レベルに対する部品の品質管理

SVN ベースの構成管理及び QA 関連ツールのメンテナンス

Jenkins ベースビルドプロセスのメンテナンス

新バージョンの準備、問題の監視と解決

パッケージオーナーに配布への統合及びツール構成のための支援

ITER 中央システムの統合とカスタマイズへの支援
ソフトウェアのメンテナンス・開発業務

Self-Description Data (SDD)ツール又は ITER Maven プラグインのような ITER 特有部品
の開発、メンテナンス及びサポート

既存ソフトウェアでの ITER 特有モジュールの拡張とメンテナンス。これは、ITER に使
用される CS-Studio のメンテナンス、開発及び専門的サポートを含む。


ユーザサポート資料のメンテナンス:文書、トレーニング用プレゼン、課題

新バージョンの準備のための試験手順の実施と試験メンテナンス

CODAC 手順を適用しながらアサインから有効化への変更の扱い
ITER 高速コントローラのための特殊業務

ITER 高性能ネットワークをサポートするソフトウェアのメンテナンス:Time
Communication Network (TCN)、Synchronous Databus Network (SDN)及び Data
Archiving Network (DAN)

標準化された I/O ボードのための Linux ドライバーメンテナンス

標準化された I/O ボードのための EPICS デバイスサポートのメンテナンス

これらの部品の品質レベルに従った品質管理
参考書:

CODAC コアシステムの概要(IDM_D_34SDZ5)
:http://static.iter.org/codac/pcdh7/Folder%201/3CODAC_Core_System_Overview_34SDZ5_v4_3.pdf
必要とされる業務の多様性のため、契約は複数の区分に分けられます。ITER 機構は、各区分
において複数のサプライヤーに契約授与をする権利を保有します。
○ 契約期間
契約期間は、2016 年 2 月から 3 年です(2 年更新も可能です)
。
○ 経験条件
受注者とその人員は、制御システムでの十分な経験を有することが求められます。以下の経験を含
みますが、これに限られません:

Linux 環境における制御システムのソフトウェア開発とメンテナンス

実験施設のためのユーザサポートとトレーニング

ハードウェアと通信ソフトウェアを駆動するローソフトウェアの開発とメンテナンス

EPICS の使用経験

高可用性のための品質管理
○ 入札スケジュール (推定)
暫定スケジュールは以下の通りです。
調達スケジュール
暫定スケジュール
国内機関の推薦の〆切
2015 年 4 月
推薦の受領
2015 年 5 月
事前審査応募書類の発行
2015 年 5 月
事前審査結果発表
2015 年 6 月
応札書類発行
2015 年 6 月
応札書類提出〆切
2015 年 8 月
契約授与(推定)
2016 年 9 月~10 月
MAC 承認
2015 年 11 月
契約締結
2015 年 11 月
業務開始時期(推定)
2016 年 2 月またはそれ以前
【※ 詳しくは ITER 公式ウェブ http://www.iter.org/org/team/adm/proc/overview をご参照ください。
】
「核融合研究開発部門」の HP http://www.naka.jaea.go.jp/ITER/index.php
では ITER 機構からの各募集(IO 職員募集、IO 外部委託、IO エキスパート募集)を逐次更新してい
ます。ぜひご確認ください。