配合設計の例題

建設材料施工学
コンクリートの配合設計 例題
○要求性能
・フレッシュコンクリート スランプ:10 cm
・硬化コンクリート 設計基準強度 f'ck = 30 N/mm2
圧縮強度の変動係数 V = 10 %
・その他の条件 空気量:6 %
○使用材料
表 使用材料の物性値
セメント
C
普通ポルトランドセメント
密度:c = 3.15 g/cm3
細骨材
S
海砂
表乾密度:S = 2.57 g/cm3
粗粒率(F.M.)
:2.67
吸水率:1.50 %
粗骨材
G
砂岩砕石
最大寸法:20 mm
表乾密度:G = 2.71 g/cm3
粗粒率(F.M.)
:6.72
吸水率:0.46 %
混和剤
Ad
AE 減水剤
主成分:リグニンスルホン酸塩
添加率:0.2%×C (参考値)
○圧縮強度とセメント水比の関係 (標準養生,4 週間)
f 'c   20.2  28.4 C / W 
○計画配合
スランプ
(cm)
空気量
(%)
水セメント
比 W/C
(%)
○現場配合の条件
・砂の表面水率:1.8 %
細骨材率
s/a
(%)
単 位 量 (kg/m3)
水
W
セメント
C
細骨材
S
粗骨材
G
AE 減水剤
Ad (g)
○参考資料 (土木材料学のテキストを持っている学生は不要です)
コンクリートの単位粗骨材容積,細骨材率および単位水量の概略値
AE コンクリート
粗骨材の
単位
最大寸法
粗骨材容積
空気量
(mm)
(%)
(%)
AE 剤を用いる場合
AE 減水剤を用いる場合
細骨材率
単位水量
細骨材率
単位水量
s/a (%)
W (kg)
s/a (%)
W (kg)
170
48
180
47
7.0
58
15
165
45
175
44
6.0
62
20
160
43
170
42
5.0
67
25
155
40
165
39
4.5
72
40
(1) この表に示す値は,全国の生コンクリート工業組合の標準配合などを参考にして決定
した平均的な値で,骨材として普通の粒度の砂(粗粒率 2.80 程度)および砕石を用い,
水セメント比 0.55 程度,スランプ約 8cm のコンクリートに対するものである.
(2) 使用材料またはコンクリートの品質が(1)の条件と相違する場合には,上記の値を
下記により補正する.
区 分
砂の粗粒率が 0.1 だけ大きい
(小さい)ごとに
スランプが 1cm だけ大きい
(小さい)ごとに
s/a の補正 (%)
0.5 だけ大きく(小さく)する
補正しない
補正しない
1.2%だけ大きく(小さく)する
空気量が 1%だけ大きい
0.5~1 だけ小さく(大きく)
(小さい)ごとに
する
水セメント比が 0.05 大きい
(小さい)ごとに
s/a が 1%大きい(小さい)ごと
に
川砂利を用いる場合
W の補正 (kg)
1 だけ大きく(小さく)する
-
3~5 だけ小さくする
3%だけ小さく(大きく)する
補正しない
1.5kg だけ大きく(小さく)す
る
9~15kg だけ小さくする