水稲除草剤の基本的な考え方

水稲除草剤の基本的な考え方
JA佐渡営農事業部
水稲指導課
田植え前に確認!水田除草剤の上手な使い方
水稲一発除草剤は田んぼの水によってひろがり、田面に「処理層」を作ることで効果を発
揮します。上手に除草剤を効かせるポイントは以下のとおりです。
(1)田植え前の「初期除草剤」の考え方(初期除草剤の使用時期に注意!!)
・初期除草剤は極力使用しない。使用する場合は田植えの 7 日前までに使用する。
(2)田植え後の「一発除草剤」散布ポイント
【代かき・あぜ塗は丁寧に!!】
・田面の凸凹がなくなり均平になるよう耕起・代かきは丁寧におこなう
・小動物穴や崩れがないよう丁寧に畦塗りし、漏水防止に努める
・漏水しやすい場合は、畦波シートなどで補強する
【水管理をしっかりと!】
・水口、水尻をしっかり止め、5cm程度の水深を確保する
・除草剤散布後は、極力「水を動かさない」・散布後7日間は止水
※落水やかけ流しはしない・入水が必要な場合は、ゆるやかに入水
【適期に散布!】
・ 一発除草剤散布は田植え後、7 日以内を目安とし遅れないよう適期散布する
JA佐渡ガイドライン除草剤
月光 1 キロ粒剤・・・・・・・・・田植え時から使用できます
月光フロアブル・ジャンボ・・・・田植え後3日~
※同一剤でも使用方法が異なりますので注意
・散布時の水深は剤型に応じて十分に確保し均一に散布する
水深 1 キロ粒剤・・・・・・・・・・・・・3~5cm
フロアブル剤・ジャンボ剤・・・・・・5~7cm
※アオミドロ・表層はく離の発生する前に散布
○ 雑草の葉齢の標準的進度(参考)
農産部資料より
代かき後
4月下旬頃田植え
日
数
ノビエ
コナギ
ホタルイ
5日
発生前
発生前
発生前
7日
発生始め
発生前
発生始め
10日
0.5~1.0 葉
発生始め
0.5~1.0 葉
12日
1.0~1.5 葉
0.5~1.0 葉
1.0~2.0 葉
15日
1.5~2.0 葉
1.0~1.5 葉
2.0~2.5 葉
20日
2.0~2.5 葉
1.5~2.5 葉
2.5~3.5 葉