クラスルームイングリッシュ(その5)~説明・指示①

クラスルームイングリッシュ
(その5)
~ “説明・指示する”クラスルームイングリッシュ例① ~
授業の進行は、Let’s を使い英語で行っています。
説明や指示についても、ALTとのT・Tの際は、エコ
ーイングを活用し、少しずつできるようになりました。
ALTがいなくても、一人で説明や指示も英語でできる
ようになりたいです。
とてもよい心がけです。児童にとって“英語を使おうとするモデル”と
なっています。説明や指示するクラスルームイングリッシュについて、先
生方はとても難しく感じていますが、そのようなことはありません。
場面例を見ながら考えてみましょう。
★
次のような場合、どのようにクラスルームイングリッシュで
指示をするか考えてみましょう。
教室で、6列に座席が並んでいるとき、
それぞれの列でグループを作るよう指示する。
一人で指示するのは難しいですね。
I’ll divide the class in six groups...?
Students in each line are the team…?
Let’s move your desks and make groups...?
などとなるのですか?
小学生には難しいなあ。
ALTの先生もこんなに難しい英語は使っていないな・・。
はっきり言って難しいですね。児童は理解できないでしょう。このよう
な難しい指示をするために、クラスルームイングリッシュを使用するよう
にお願いしているわけではありません。
本HP
クラスルームイングリッシュ(その2)で確認した、クラスルームイングリッ
シュの Dos(やるべきこと)を確認してみましょう。
クラスルームイングリッシュ Dos
やるべきこと
1
ジェスチャーを使いましょう。
2
児童の実態に応じてゆっくり話しましょう。
3
簡単な英語を使いましょう。
4
例を提示しましょう。
そうでしたね。言葉だけで説明しようとするからだめな
のですね。
実際にグループの範囲を指し示しながら、This is Group A.
This is Group B…と説明すれば大丈夫です。これなら、列であれ、生活班で
あれ、グループ分けの指示は簡単にできると思います。
あとは、Let’s make groups. これで通じますね。机を
移動して・・・という指示は必要なさそうです。
そのとおりです。まとめますと、グループ作りを指示する場面では、
This is Group A. This is Group B.・・・(範囲を示しながら)
Let’s make groups.
のようにするとよいでしょう。
日本語での指示もそうですが、長々と難しいことを言っても児童は理解できません。外
国語活動においてもシンプルに、簡単な英語を使ってジェスチャーを添えて指示するとよ
いでしょう。ALTの指示も難しいことを言っていませんので、参考にしてください。