平成27年6月11日 FAX連絡書 嬬恋村観光協会長及び各地区観光協会長 各位 件名 : 浅間山火山噴火警戒レベル「2」への引き上げについて いつもお世話になっております。 件名につきまして、本日、気象庁より発表されました。 ついては、以下のことにご留意いただき、お客様への対応をお願いいたします。 記 気象庁からの発表内容 平成26年6月11日(木) 午後3時30分発表 火山名 浅間山 噴火警報(火口周辺) 平成27年6月11日15時30分 気象庁地震火山部 <浅間山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表> 火口から概ね2キロメートルの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性 <噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引上げ> **(本 文)** 1.火山活動の状況及び予報警報事項 浅間山では、4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない火 山性地震が多い状態が続いています。 また、二酸化硫黄の放出が増加しており、その放出量は6月8日の観測で1日当たり 500トン、本日(6月11日)の観測では、1700トンと急増しています。 これらのことから、浅間山では火山活動が高まっていると考えられ、今後、火口周辺 に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。 2.対象市町村等 以下の市町村では、火口周辺で入山規制などの警戒をしてください。 群馬県:嬬恋村 長野県:小諸市、軽井沢町、御代田町 3.防災上の警戒事項等 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒して ください。 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。 村の対応について 嬬恋村の対応についてレベル2に引き上げになったことを防災無線で放送する。 以後、気象庁の発表等でお知らせすべき変化等があれば、随時放送する。 浅間山火山防災基本的事項について 浅間山は、基本的に火口から4kmは常時立ち入り禁止となっています。また、 噴火警戒レベルが1もしくは2の場合は、指定された登山道等への立ち入り規制 が緩和されます。(規制の表現として、よく噴火警戒レベル「1」の時は500m、 「2」の時は2kmと言われていますが、規制の円周が縮まるものではなく、緩和さ れる場所(遊歩道等)がレベルの変化にともない増減するものです。) 嬬恋村行政区域内で言いますと、レベル3になった段階で、村営シャクナゲ園、長 野原町さんが経営する町営浅間園及びこれに通じる町道の一部が規制対象とな ります。(但し、レベル3の内、「切迫」と判断された場合(傾斜計の急激な変化等 で判断されるもの)のみ、浅間火山ルートの一部が一時的に閉鎖されます。) また、今回のようにレベル2になった段階では新たに規制対象となるものはなく、 我々村民の日常生活および観光客の皆様の行動を制約するものは何もありませ ん。 浅間山は、日本有数の活火山でありますが、気象庁,東大、防災科学技術研究 所、産業技術総合研究所、国土地理院など数多くの研究機関が観測機器を設置 し、気象庁を中心として連絡体制を構築しており、観測面においても日本有数の 状態であります。 過去の噴火経験によって、もともと4km以内への立ち入りが規制されており、突 発的な噴火が起こっても、御嶽山のような人的被害は起こりえないこと、4km以 内に住民が居住している三宅島や口永良部島のように急な避難行動をとってい ただくようなことは考えにくい状態であることをご理解いただきたいと考えます。 楽観的なことばかりではありませんし、レベル3ともなれば、大小はともかく噴火の 可能性は高くなります。しかしながら、3であっても前述の通りであり、この現地に おいて日常生活や観光に影響するものではないことをしっかり伝えていただく必 要があろうかと存じます。 よろしくご理解いただきますようお願いいたします。 嬬恋村役場 観光商工課 (加藤) TEL96-1515
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