感染性胃腸炎

かんせんせい いちょうえん
■■
感染性胃腸炎
■ 流行時期
■■
食品や水を介してウイルスや細菌などに感染し、
おうと
嘔吐や下痢などの症状を引き起こす病気です。
■ 症状
再度増加が見られます。冬のピークはノロウイルス、春のピーク
はロタウイルスによるものです。細菌性のものは夏に多く見られ
おうと
げり
は
け
ふくつう
嘔吐および下痢が主な症状で、吐き気、腹痛、発熱も
ます。
■ 感染経路
みられます。
おうと
例年11月頃より増え始め、12月にピークを迎えた後、春に
げり
げり
だっすいしょう
嘔吐や下痢が続くと脱水症になりやすいので、水分と
栄養の補給を十分に行いましょう。
びょうげんたい
とぶつ
・病原体が大量に含まれる患者さんの便や吐物から、人の手など
を介して感染します。
びょうげんたい
■ 原因病原体
・病原体に汚染された水や食べ物を介して感染します。
きせいちゅう
原因は、ウイルス・細菌・寄生虫などさまざまです。
■ 予防のために
・ノロウイルス
ウ
イ
ル
ス
・食事の前やトイレの後などには、手洗いをしましょう。
・ロタウイルス
・患者さんの便や吐物を適切に処理し、感染を広げないよう
・サポウイルス
にしましょう。
・アデノウイルス
・エンテロウイルス
など
■ 年間患者報告数
ちょうえん
2010年
2011年
2012年
2013年
年間報告数(名)※
13719
11066
12166
9891
1医療機関あたり
年間報告数(名)
623.59
503.00
553.00
449.59
1医療機関あたり
年間報告数(名)
407.72
312.91
390.16
339.45
・腸炎ビブリオ
びょうげんせいだいちょうきん
細
菌
・病原性大腸菌
福井県
・サルモネラ属菌
・カンピロバクター
など
全国
寄
生
虫
・クリプトスポリジウム
※福井県
・アメーバ
べんもうちゅう
・ランブル鞭毛虫
小児科定点(22医療機関)
※ロタウイルスを原因とする感染性胃腸炎は、
など
平成25年10月より基幹定点の届出対象疾患に追加されました。
福井県の流行状況
福井県の感染性胃腸炎
~患者報告状況①~
患者発生状況(月別)
定
点
あ
た
り
報
告
数
(
人
/
定
点
)
患者発生状況(年齢別)
20
9000
全国
15
患
者 6000
報
告
数 3000
(
人
)
0
福井県
10
5
男
女
0
12月にピークを迎えますが、
それ以外の時期でもみられます。
幼児および学童期が中心となっています。
※過去4年間(2010~2013年)の報告数を平均したものです
※過去4年間(2010~2013年)の報告数を集計したものです
過去10年間の流行状況
定
点
あ
た
り
報
告
数
(
人
/
定
点
)
50
40
全国
毎年流行を繰り返しています。
2006年は全国的にノロウイルス感染症の大流行がみられました。
福井県
30
20
10
0
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
福井県の感染性胃腸炎
福井県の流行状況
~患者報告状況②~
地域ごとの流行状況(2013年)
30
定
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
点 0
)
定 30
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
0
点
)
福井県
坂井
福井
奥越
丹南
二州
若狭
定 30
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
点 0
)
定 30
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
0
点
)
福井
丹南
若狭
定 30
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
0
点
)
定 30
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
点
0
)
定 30
点
あ
た
り 20
報
告
数
( 10
人
/
定
点
0
)
坂井
奥越
二州
症状
福井県の感染性胃腸炎
128
(名)
~ウイルスの検出状況~
体温
県内の感染性胃腸炎の患者さん(128名)の
便に含まれるウイルスを検査しました
発病月
0
※
20
(名)
15
※ 37.5℃以上
10
患者さんから検出されたウイルス
5
14
(件)
0
12
10
年齢層
8
40
20
10
ロタウイルス
サポウイルス
ノロウイルス
6
(名)
30
アデノウイルス
不明
男
女
4
2
0
0
春はロタウイルス、冬はノロウイルスが多く検出されています。
※グラフは、過去4年間(2010~2013年)の検査結果を集計したものです