高齢者保健福祉計画.第6期介護保険事業計画書 [3800KB pdf]

高齢者保健福祉計画
第 6 期介護保険事業計画
平成27年 3 月
柴
田
町
柴 田 町 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画
■計画策定にあたって
平 成 12年 に 創 設 さ れ た 介 護 保 険 制 度 に よ り 、
介護を必要とする状態になっても、できる限り
自宅で自立した日常生活を営めるように、社会
全 体 で 支 援 す る 仕 組 み が つ く ら れ ま し た 。ま た 、
平 成 18 年 に は 介 護 保 険 法 の 大 幅 な 見 直 し が 行
われ、新予防給付や地域支援事業の創設による
予防重視型システムへの転換、地域密着型サー
ビスや地域包括支援センターの創設といった新
たなサービス体系の確立など、介護保険制度の
様々な改正が行われました。
今 後 、団 塊 の 世 代 が 75歳 を 迎 え る 平 成 37年 に
は、介護保険利用者が急激に多くなる見込みか
ら、高齢者が介護状態になっても住み慣れた地
域で、尊厳に満ちたその人らしい生活を続ける
ために、医療・介護、住まい、生活支援、介護
予防が一体になって提供される地域包括ケアシ
ステム構築が重要な課題となっています。
本 計 画 は 、 平 成 27年 度 か ら 3 ヵ 年 を 見 通 す 高
齢者保健福祉と介護保険事業の運営指針を示す
ものであり、地域包括ケアシステム構築を重点
課題として策定したものです。
本計画の策定にあたりまして、ご指導、ご協
力をいただきました皆様方に心より感謝申し上
げます。
平 成 27年 3月
柴田町長
滝
口
茂
目
次
はじめに
1.計画の策定趣旨と背景...................................................3
2.計画の期間.............................................................4
3.法令などの根拠 ........................................................5
4.日常生活圏域...........................................................5
5.制度改正のポイント.....................................................6
総
論
第1章
第1項
計画策定の考え方................................................15
第2項
計画の基本方針..................................................16
第2章
高齢者等の状況....................................................18
第1項
人口の状況......................................................18
第2項
高齢者のいる世帯の状況..........................................19
第3項
介護保険要介護者と被保険者数の推計..............................21
第4項
高齢者の就業状況・所得状況......................................23
第5項
高齢者の地域活動への参加状況....................................24
第6項
日常生活圏域ニーズ調査結果......................................25
第3章
各
基本的な考え方....................................................15
介護保険サービスの利用状況........................................28
第1項
介護保険各サービスの状況........................................28
第2項
介護サービス事業所の状況........................................31
論
第1章
地域で支える介護・生活支援........................................35
第1項
地域包括ケアシステムの推進......................................35
第2項
介護予防の推進..................................................39
第3項
支え合う地域社会づくり..........................................44
第2章
高齢者の豊かな生活を支える........................................47
第1項
健康づくりと疾病予防............................................47
第2項
ひとり暮らし等高齢者世帯への支援................................49
第3項
安全な暮らしの確保..............................................50
第4項
生きがいづくりと社会参加........................................51
第3章
安心できる介護サービス............................................53
第1項
介護サービス提供基盤の整備......................................53
第2項
介護サービスの充実..............................................55
第4章
推
介護保険事業の見込み..............................................59
第1項
サービスの見込量................................................59
第2項
第6期介護保険料の財源と算出方法................................62
第3項
介護給付費と介護保険料の見込み..................................63
第4項
第1号被保険者介護保険料の設定..................................65
進
編
1.計画の推進にあたって..................................................69
2.計画の進行管理等......................................................69
資
料
編
1.柴田町介護保険等運営委員会要綱........................................73
2.柴田町介護保険等運営委員名簿..........................................74
高齢者保健福祉計画
第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画
はじめに
-1-
-2-
1 .計 画 の 策 定 趣 旨 と 背 景
我 が 国 の 平 均 寿 命 は 平 成 25 年 現 在 、 男 性 80.2 歳 、 女 性 86.6 歳 と な っ てお り 、 今 後 さ
らに伸 びることが予 想 されています。また平 成 25年 10月 1日 現 在 の65歳 以 上 の高 齢 者 人
口 は過 去 最 高 の3,190 万 人 となっ ており、総 人 口 に占 める割 合 (高 齢 化 率 )も 25.1%と過
去 最 高 と なりまし た。高 齢 者 人 口 は今 後 「 団 塊 の世 代 」が 65 歳 以 上 となる平 成 27年 には
3,395 万 人 ( 高 齢 化 率 26.8 % ) 、 75 歳 以 上 と な る 平 成 37 年 に は 3,657 万 人 ( 高 齢 化 率
30.3%)に達 すると予 想 され、 3人 に1人 が高 齢 者 という本 格 的 な超 高 齢 社 会 となることが
予 想 されています。
また、出 生 数 の減 尐 が生 産 年 齢 人 口 に影 響 を及 ぼし、昭 和 25年 (1950)年 には1人 の
高 齢 者 に 対 し て 12.1 人 の 現 役 世 代 ( 15 ~ 64 歳 の 者 ) が い た の に 対 し て 、 平 成 27 ( 2015 )
年 に は 高 齢 者 1 人 に 対 し て 現 役 世 代 2.3 人 、 平 成 37 ( 2025 ) 年 に は 1.9 人 の 現 役 世 代 で
支 え る比 率 になると 予 想 され 、その対 応 が喫 緊 の課 題 となっ ています。(「平 成 26年 版 高
齢 社 会 白 書 」内 閣 府 より)
■高 齢 世 代 人 口 の比 率
「平 成 26年 版 高 齢 社 会 白 書 」より
ま た 、 平 成 12 年 度 に 、 介 護 を 必 要 と す る 人 を 社 会 全 体 で 支 え る 社 会 保 険 制 度 と し て
スタートし た介 護 保 険 制 度 は、急 速 な高 齢 化 や家 庭 環 境 の変 化 に対 処 するための改 正
が行 われ、平 成 23年 には地 域 の実 情 に応 じ て、高 齢 者 が可 能 な限 り住 み慣 れ た地 域 で
自 立 した生 活 を 営 むことができるように医 療 ・介 護 、住 まい、生 活 支 援 、介 護 予 防 が一 体
的 に提 供 される「地 域 包 括 ケアシステム」が介 護 保 険 法 に明 記 され、介 護 保 険 制 度 の持
続 可 能 性 の 確 保 の た め に 、 介 護 予 防 体 制 の 更 な る 充 実 と 、 「 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム 」の
構 築 の推 進 が重 視 され ています。
-3-
■社 会 保 障 給 付 費 の推 移
「平 成 26年 版 高 齢 社 会 白 書 」より
本 町 で は、平 成 24年 3月 に 策 定 し た「高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・第 5期 介 護 保 険 事 業 計
画 」に基 づいて、高 齢 者 保 健 福 祉 施 策 ・介 護 保 険 事 業 を推 進 してきましたが、この間 、
高 齢 化 は一 層 進 行 し 、 ひと り暮 らし 高 齢 者 や高 齢 者 だけの世 帯 の 増 加 、核 家 族 化 の進
行 による地 域 介 護 力 の低 下 、介 護 や福 祉 に携 わる人 材 不 足 など 、様 々な課 題 が浮 き彫
り に な っ て き ま し た 。 また 、 長 い 人 生 経 験 か ら 豊 富 な 知 識 を 持 ち 、 就 労 や 社 会 貢 献 活 動
にも高 い意 欲 を 持 つ 高 齢 者 の力 を これ から の 地 域 社 会 にど のよう に 活 かし ていくかと いう
こ と も 重 要 な 課 題 と なっ て お り 、 これ まで 以 上 に保 健 ・ 福 祉 ・ 医 療 サ ービ ス の 連 携 や 高 齢
者 を地 域 で支 え合 う体 制 の充 実 が求 められています。
今 回 の「高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画 」においては、「団 塊 の世
代 」 が 75 歳 に な る 平 成 37 年 の 社 会 を 見 据 え 、 「 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム 」 の 推 進 に よ る 地
域 介 護 力 の向 上 を目 指 すとともに、多 様 化 する介 護 サービスが最 適 な形 で提 供 できる
仕 組 みづくりを 行 い 、高 齢 者 が住 み慣 れ た 自 宅 ・地 域 で 、自 分 ら し く元 気 にいきいきと 暮
らし続 けることができる社 会 の実 現 に 向 け、この計 画 を策 定 します。
2 .計 画 の 期 間
平 成 37 年 度 を 見 据 え た 中 長 期 的 な 展 望 に た ち 、 介 護 保 険 事 業 計 画 に つ い て は 、 平
成 27年 度 か ら29 年 度 まで を 計 画 期 間 とし て 、 3 年 間 の 事 業 量 と 介 護 保 険 料 の 設 定 を 行
います。同 様 に、高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 においても、 3年 間 の施 策 の推 進 をまとめま す。
平
成
24年 度
(2 0 1 2 )
平
成 平
成
25年 度 26年 度
(2 0 1 3 )
(2 0 1 4 )
高 齢 者 保 健 福 祉 計 画
第5期介護保険事業計画
平
成
27年 度
平
成
28年 度
平
成
29年 度
平
成
30年 度
平
成
31年 度
平
成
32年 度
(2 0 1 5 )
(2 0 1 6 )
(2 0 1 7 )
(2 0 1 8 )
(2 0 1 9 )
(2 0 2 0 )
高 齢 者 保 健 福 祉 計 画
第6期介護保険事業計画
-4-
高 齢 者 保 健 福 祉 計 画
第7期介護保険事業計画
3 .法 令 な ど の 根 拠
本 計 画 は 、 老 人 福 祉 法 第 20 条 の 8 に 基 づ く「 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 」 と 、 介 護 保 険 法
第 117条 に基 づく「介 護 保 険 事 業 計 画 」を 一 体 的 に策 定 した計 画 です。「高 齢 者 保 健 福
祉 計 画 」は、地 域 における保 健 ・医 療 ・福 祉 の各 分 野 にわたる施 策 を総 合 的 かつ体 系
的 に整 理 し、各 種 サ ービスの供 給 体 制 の確 保 にかかる計 画 と位 置 づけられ、「介 護 保 険
事 業 計 画 」は、保 険 者 で ある本 町 が取 り 組 む 介 護 保 険 事 業 に おけ る、保 険 給 付 の円 滑
な 実 施 に 関 する 計 画 を 定 め るも ので す。 本 町 に お いて は 、 介 護 保 険 制 度 の 円 滑 な 運 営
を図 るために、「高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 」と「介 護 保 険 事 業 計 画 」を一 体 として策 定 しま
す。
■柴 田 町 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画 の位 置 付 け
柴 田 町 総 合 計 画
国
介護保険事業に係る保険給付の円滑
な実施を確保するための基本指針
健康しばた 21
柴田町高齢者保健福祉計画
柴田町介護 保険事業計 画
宮城県
第 6 期みやぎ高齢者元気プラン
4 .日 常 生 活 圏 域
町 民 が地 域 で安 心 して生 活 していくためには、保 健 ・医 療 ・福 祉 ・介 護 のサービス基
盤 が整 備 されるとと もに、町 民 一 人 ひとりの心 身 の状 況 など に応 じて、保 健 ・医 療 ・福 祉 ・
介 護 の 専 門 家 や、ボ ラ ンテ ィア、 地 域 住 民 が 相 互 に 連 携 し な が ら、 支 援 が 必 要 な人 を サ
ポートする仕 組 みが必 要 となります。
また、疾 病 予 防 や 介 護 予 防 は日 常 の小 さな取 り組 みが重 要 で あること から、身 近 な地
域 で 住 民 同 士 が気 軽 に集 まり、様 々な活 動 を 行 っ ていく人 々を 増 やしていくことが求 め ら
れ て お り 、 第 3 期 計 画 か ら は 概 ね 30 分 程 度 で 行 き 来 で き る よ う な 範 囲 を 日 常 生 活 圏 域 と
設 定 し、圏 域 ごとにサ ービス基 盤 整 備 を推 進 していくこととしております。
日 常 生 活 圏 域 の設 定
本 町 では地 理 的 条 件 やサービス基 盤 の均 衡 、さらには事 業 者 の参 入 を促 進 する上
からも、圏 域 区 分 を町 内 一 つの日 常 生 活 圏 域 として地 域 包 括 ケアシステムを展 開 して
いくこととします。
-5-
5 .制 度 改 正 の ポ イ ン ト
(1)10 年 後 を 見 据 えた計 画 の策 定
団 塊 の世 代 が 75 歳 以 上 となる 2025 年 (平 成 37 年 )までの中 長 期 的 な視 野 に立
った地 域 包 括 ケアシステム実 現 に向 けた取 り組 みを策 定 する計 画 であり、平 成 27 年
度 から 29 年 度 までの計 画 期 間 とするもので す。
■2025 年 を見 据 えた介 護 保 険 事 業 計 画 の策 定
地域包括ケアシステムの
スタート
<2025 年までの見通し>
第6期計画
第 5 期計画
第 7 期計画
第 8 期計画
第 9 期計画
2012
2015
2018
2021
2024
~2014
~2017
~2020
~2023
~2026
2015
2025
▲
▲
団塊の世代が 65 歳に
団塊の世代が 75 歳に
(2)介 護 保 険 制 度 改 正 の主 な内 容
現 在 、国 では、地 域 包 括 ケアシステムの構 築 と介 護 保 険 制 度 の持 続 可 能 性 の確
保 のため、制 度 の充 実 と重 点 化 ・効 率 化 を一 体 的 に行 う制 度 改 正 が行 われました。
「地域包括ケアシステム」と は、高 齢 者 が 、 介 護 が 必 要 になっ た場 合 で も住 み慣 れ た
自 宅 や地 域 で暮 らし続 けられるように、「医 療 ・介 護 、住 まい、生 活 支 援 、介 護 予
防 」の 5 つのサービスを 、一 体 的 に受 けられる支 援 体 制 のことを指 し ます。また、県 や
保 険 者 で ある 町 が 、地 域 の 自 主 性 や 主 体 性 に 基 づ き 、地 域 の 特 性 に 応 じ て 作 り 上
げていくことが必 要 なも のです。
-6-
ア 地 域 包 括 ケアシステムの構 築
◇ 地 域 支 援 事 業 の充 実
医療・介護連携
・恒 久 的 な制 度 としての位 置 付 けと連 携 強 化
関係者に対する研修等を通じて、医療と介護のネットワークを構築し、効率的、
効果的できめ細かなサービス提供を実現していく。
関係者との連携や調整を行う等の市町村の役割を明確化する。
認知症施策
・事 後 的 な対 応 から「早 期 ・事 前 的 な対 応 」へ施 策 の推 進
認知症ケアパスを導入し、早期診断、早期対応や地域支援推進員による相談対応
等により認知症でも生活できる地域を実現していく。
地域ケア会議
・制 度 化 による強 化
多職種連携により、地域のニーズや社会資源の把握が可能になり、地域課題への
取組みが推進され、高齢者が地域で生活しやすい環境を実現していく。
生活支援
・基 盤 整 備 の推 進
コーディネーターの配置等を通じて、地域における高齢者のニーズとボランティ
ア等のマッチングを行うことにより、生活支援の充実を実現していく。
介護予防
・効 果 的 な取 組 みの推 進
多様な参加の場づくりと専門職等を活かすことにより、高齢者が生きがい・役割
をもって生活できるような地域を実現していく。
イ 介護サービスの重点化・効率化
・すべての市 町 村 が、平 成 29 年 4 月 までに「総 合 事 業 」を開 始 (総 合 事 業 は「介 護
予 防 ・生 活 支 援 サービス事 業 」と「一 般 介 護 予 防 事 業 」から構 成 )。
→訪 問 介 護 、通 所 介 護 は総 合 事 業 のサービスにすべて移 行 ( 平 成 29 年 度 末 )
→訪 問 介 護 、通 所 介 護 以 外 のサービスは 、予 防 給 付 で継 続 します。
・要 支 援 者 はケアマネジメントを 行 い総 合 事 業 によるサービス(訪 問 型 ・通 所 型 サ ー
ビス等 )と予 防 給 付 によるサービスを適 切 に組 み合 わせつつサービスを利 用 す
る。
・総 合 事 業 のみ利 用 する場 合 、要 支 援 認 定 は不 要 (基 本 チェックリストで判 断 )。
-7-
■新 しい地 域 支 援 事 業 のイメージ(全 体 像 )
新しい地域支援事業の全体像
介護給付(要介護1~5)
介護給付(要介護1~5)
介護予防給付(要支援1~2)
介護予防給付(要支援1~2)
訪問看護 訪問リハビリテーション
訪問入浴介護 短期入所生活介護
認知症対応型共同生活介護 福祉用
具貸与 住宅改修など
現行
(訪問介護、通所介護を
と
除く介護予防給付サービス)
同様
訪問介護・通所介護
※従来の介護予防給付を継続
訪問看護、訪問リハビリテーション
訪問入浴介護 短期入所生活介護
認知症対応型共同生活介護 福祉用具貸与
住宅改修など(訪問介護、通所介護を除く介護予防
給付サービス)
地域支援事業
移行
4■介護予防・日常生活支援総合事業
多
様
化
地域支援事業
■介護予防事業
■介護予防・日常生活支援
総合事業
介護予防・
従来の二次
予防対象者
(要支援1~2、それ以外の者)
◇介護予防・生活支援サービス事業
①訪問型サービス(従来の身体介護・生活援助等)
②通所型サービス(機能訓練、ミニデイサービス等)
③生活支援サービス(配食・見守り等)
④介護予防支援事業(ケアマネジメント)など
■介護予防の推進
◇一般介護予防事業
全ての高齢者
(その他の体操教室等の普及啓発事業等)
者
■包括的支援事業
地域包括支援センター
の運営等
■包括的支援事業
◇地域包括支援センターの運営
機能強化
(地域ケア会議の充実)
充
実
◇在宅医療・介護の連携推進
◇認知症施策の推進
(認知症初期集中支援チーム、認知症地域支援推進員等)
◇生活支援サービスの基盤整備
■任意事業
介護給付費適正化事業
家族介護支援事業
その他の事業
現行
と
同様
■任意事業
◇介護給付費適正化事業
◇家族介護支援事業
◇その他の事業
◇ 特 別 養 護 老 人 ホームの新 規 入 所 者 を、原 則 、要 介 護 3 以 上 に限 定
・特 別 養 護 老 人 ホームへの新 規 入 所 者 を原 則 、要 介 護 3 以 上 に限 定 し、在 宅 で
の生 活 が困 難 な中 重 度 者 を支 える施 設 とし ての機 能 に重 点 化 。
※既 入 所 者 は除 く(平 成 27 年 4 月 施 行 )
・軽 度 者 ( 要 介 護 1・ 2 )については 、やむを 得 ない事 情 により 特 養 以 外 で の生 活
が著 しく困 難 であると認 められる場 合 には、市 町 村 の関 与 の下 、特 例 的 に入
所 を認 めます。
-8-
このほか、「有 料 老 人 ホームに該 当 するサービス付 き高 齢 者 向 け住 宅 への住
所 地 特 例 の適 用 」、「居 宅 介 護 支 援 事 業 者 の指 定 権 限 の市 町 村 への移 譲 」、
「小 規 模 型 通 所 介 護 の地 域 密 着 型 サービスへの移 行 」等 が定 められ ています。
ウ 地 域 包 括 支 援 センターの機 能 強 化
平 成 27 年 の介 護 保 険 法 の改 正 に基 づき、実 効 性 のある見 守 り活 動 や相 談 活
動 の拠 点 として地 域 包 括 支 援 センターの機 能 強 化 を図 る必 要 があります。
地 域 包 括 支 援 センターとは、「地 域 住 民 の心 身 の健 康 の保 持 及 び生 活 の安 定
のために必 要 な援 助 を行 うことにより、その保 健 医 療 の向 上 及 び福 祉 の増 進 を包
括 的 に支 援 することを 目 的 とする施 設 」(介 護 保 険 法 第 115 条 の 45)です。
このことから、高 齢 者 が住 み慣 れた地 域 で安 心 して過 ごすことができるように、包
括 的 および継 続 的 な支 援 を行 う地 域 包 括 ケアを実 現 するための中 心 的 役 割 を果
たすことが求 め られ ています。
設 置 主 体 で ある 市 町 村 が 責 任 を 持 っ て役 割 が果 たせるよう 、委 託 内 容 の見 直 し
や基 幹 型 あるいは機 能 強 化 型 の地 域 包 括 支 援 センターの設 置 を図 るなど運 営 体
制 の見 直 しを行 うなど 機 能 強 化 が必 要 となります。
地 域 包 括 支 援 センターには、次 の機 能 を果 たすことが期 待 されています。
1 地 域 のネットワーク構 築 機 能
関 連 機 関 と 連 携 し なが ら地 域 におけ るフ ォー マ ルおよびイ ンフ ォーマ ルな社 会 資
源 を 網 の ように 相 互 に つなげていく ことで 、地 域 の人 々 のつな がりを 強 化 し 、住 民 へ
の情 報 提 供 、 住 民 のニ ーズの 発 見 、住 民 に よ る支 援 、専 門 職 の 連 携 など を 可 能 に
します。
2 ワンストップサービス窓 口 機 能
どのようなサービスを利 用 してよいかわからない住 民 に対 して、1か所 で相 談 から
サービスの調 整 に至 る 機 能 を 発 揮 する、いわばワンストッ プサービス の拠 点 とし て機
能 します。
3 権利擁護機能
高 齢 者 に「本 人 が有 する権 利 」を 理 解 してもらうとともに、権 利 侵 害 の予 防 ・発 見 、
権 利 保 障 に向 けた対 応 を行 います。
4 介護支援専門員支援機能
地 域 の介 護 支 援 専 門 員 が包 括 的 ・継 続 的 ケアマネジメントを実 践 できるように、
直 接 的 または間 接 的 に支 援 を行 っていきます。
-9-
エ 費 用 負 担 の公 平 化
低 所 得 者 の保 険 料 軽 減 を拡 充 し、保 険 料 上 昇 をできる限 り抑 えるため、所 得 や
資 産 のある方 の利 用 者 負 担 を見 直 します。
◇ 低 所 得 者 の保 険 料 軽 減 を拡 充
・低 所 得 者 の保 険 料 の軽 減 割 合 を拡 大 (予 定 )
給 付 費 の 5 割 の公 費 負 担 (国 、県 、町 ) に加 えて別 枠 で更 なる保 険 料 軽 減
を行 い、その軽 減 分 を 公 費 により補 填 します。
◇ 利 用 者 負 担 額 等 の重 点 化 ・効 率 化 (平 成 27 年 8 月 施 行 )
・一 定 以 上 の所 得 のあ る利 用 者 の自 己 負 担 を引 き上 げ
こ れ ま で 、 1 割 で あ っ た利 用 者 の 自 己 負 担 が 、 一 定 以 上 の 所 得 が あ る 場 合
は 2 割 に引 き上 げになります。
※単 身 で年 金 収 入 が 280 万 円 (所 得 160 万 円 )以 上 の方 が対 象 となります(世
帯 構 成 により基 準 額 は異 なります)。
・低 所 得 者 の施 設 利 用 者 の食 費 ・居 住 費 を補 填 する「補 足 給 付 」の要 件 に資
産 等 を追 加
※単 身 で預 貯 金 が 1 千 万 円 以 上 ある方 には補 足 給 付 は行 わない ことになりま
す。
オ 介 護 予 防 の推 進
◇ 基 本 的 な考 え方
介 護 予 防 は、高 齢 者 が要 介 護 状 態 等 となることの予 防 や要 介 護 状 態 等 の軽
減 ・悪 化 防 止 を 目 的 と し て行 うものです。特 に、生 活 機 能 の低 下 し た 高 齢 者 に対
しては、リハビリテーションの理 念 を踏 まえて、「心 身 機 能 」「活 動 」「参 加 」のそれぞ
れの要 素 にバランスよく働 きかけることが重 要 であり、単 に高 齢 者 の運 動 機 能 や
栄 養 状 態 と い っ た 生 活 機 能 の 改 善 だ けを 目 指 すも ので は な く、 日 常 生 活 の 活 動
を 高 め 、 家 庭 や 社 会 への 参 加 を 促 し 、 それ によ っ て 一 人 ひと り の 生 きが い や 自 己
実 現 のため の取 組 みを 支 援 して、生 活 の質 の向 上 を目 指 すものです。
一 方 で 、これ まで の介 護 予 防 の 手 法 は 、 生 活 機 能 を 改 善 すること を 目 的 と し た
機 能 回 復 訓 練 に偏 りがちであり、介 護 予 防 終 了 後 の活 動 的 な状 態 を維 持 するた
め の、多 様 な通 い の場 を 創 出 することが 必 ずし も十 分 ではなかっ たという課 題 があ
ります。
このような現 状 を踏 まえると、これからの介 護 予 防 は、機 能 回 復 訓 練 などの高
齢 者 本 人 へのアプローチだけではなく、生 活 環 境 の 見 直 しや、地 域 の中 で 生 きが
い・役 割 を持 つことができるような出 番 や居 場 所 づくりなど、高 齢 者 本 人 を取 り巻
く環 境 へのバランスのと れ た アプローチが重 要 で す。このような実 践 を行 うため 、地
域 におい て リハビ リテー ション 専 門 職 等 を 活 か し た自 立 支 援 に資 す る 取 組 みを 推
- 10 -
進 し、要 介 護 状 態 になっても、生 きがい・役 割 を持 って生 活 できる地 域 の実 現 を
目 指 します。
◇ 介 護 予 防 事 業 の見 直 しについて
介 護 予 防 事 業 は、一 次 予 防 事 業 と二 次 予 防 事 業 を区 別 せずに、地 域 の実 情
に応 じ た効 果 的 ・効 率 的 な介 護 予 防 の 取 組 みを推 進 する観 点 から、現 行 の介 護
予 防 事 業 を見 直 します。
また、介 護 予 防 を機 能 強 化 する観 点 から、リハビリテーション専 門 職 等 を活 かし
た 自 立 支 援 に 資 す る 取 組 み を 推 進 する た めの 「 地 域 リ ハ ビ リ テー ショ ン 活 動 支 援
事 業 」を、一 般 介 護 予 防 事 業 に新 たに位 置 付 けます。
- 11 -
- 12 -
高齢者保健福祉計画
第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画
総
- 13 -
論
- 14 -
第1章
第1項
基本的な考え方
計画策定の考え方
平 成 12 年 に創 設 された介 護 保 険 制 度 により、介 護 を要 する状 態 になっても、できる
限 り自 宅 で 自 立 した日 常 生 活 を 営 めるように、要 介 護 等 認 定 者 を社 会 全 体 で支 援 する
仕 組 みがつくられています。
平 成 23 年 には、高 齢 者 が住 み慣 れた地 域 で 自 立 した生 活 を営 むことができるように
医 療 ・介 護 、住 まい、生 活 支 援 、介 護 予 防 が一 体 的 に提 供 される「地 域 包 括 ケアシス
テ ム 」 が 介 護 保 険 法 に 明 記 さ れ る な ど 、 こ れ まで に 様 々 な 介 護 保 険 制 度 の 改 正 が 行 わ
れました。
介 護 保 険 制 度 は、創 設 からすでに 14 年 が経 過 し ており、介 護 サービスの利 用 者 や
利 用 量 が拡 大 するなど 、制 度 は着 実 に浸 透 してきています。
一 方 で 、 拡 大 し 続 け る 利 用 に 対 し て 、 予 防 給 付 に よ る 改 善 効 果 や 介 護 給 付 費 の適
正 化 、サービス提 供 者 の人 材 の確 保 やその質 の向 上 、認 知 症 高 齢 者 に対 するケアな
ど、様 々な対 応 が必 要 となっています。
今 後 、団 塊 の世 代 が平 成 37 年 には 75 歳 となるなど高 齢 化 の一 層 の進 展 が見 込 ま
れ ており 、介 護 予 防 施 策 や 認 知 症 高 齢 者 施 策 など の 諸 課 題 に対 応 する ため 、 地 域 包
括 ケアシステムの確 立 など様 々な課 題 に取 り組 む必 要 があります。
現 在 抱 えている問 題 に 対 応 するため、平 成 26年 6月 には「地 域 における医 療 及 び介 護
の総 合 的 な確 保 を推 進 するための関 係 法 律 の整 備 等 に関 する法 律 」が公 布 され、これ
らを踏 まえた新 しい介 護 保 険 制 度 が平 成 27年 度 から適 用 されます。
こうした背 景 のもと、老 人 福 祉 法 、介 護 保 険 法 の基 本 的 理 念 を踏 まえつつ、地 域 の特
性 を考 慮 し、柴 田 町 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画 を策 定 します。
- 15 -
第2項
計画の基本方針
本 計 画 は、社 会 環 境 の変 化 や国 の施 策 の動 向 により介 護 保 険 制 度 の改 正 を 踏 まえ
ながら、圏 域 計 画 となる宮 城 県 の「みやぎ高 齢 者 元 気 プラン(高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・
介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 ) 」 に 呼 応 し 、 高 齢 者 に 関 す る具 体 的 な 施 策 の方 向 性 を 示 す
ものです。
高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 に つ い て は、 す べて の人 が 自 分 の 役 割 や 生 き が いを 実 感 し な
がら、地 域 で共 に支 え 合 い、安 心 して、自 分 らしい生 活 が送 れるような地 域 社 会 づくりを
目 指 し ます。そのために、高 齢 者 保 健 福 祉 サービス、介 護 予 防 サービス、介 護 サービス
の総 合 的 ・効 率 的 な提 供 体 制 の充 実 を図 ることが最 大 の課 題 となります。
また、 第 6 期 介 護 保 険 事 業 計 画 は、 介 護 保 険 制 度 につい て 要 介 護 者 を 「社 会 全 体 で
支 える」ことを基 本 理 念 として着 実 に浸 透 ・定 着 してきているものの、要 介 護 者 の増 加 と
重 度 化 、サービス利 用 の偏 りなど、制 度 の持 続 可 能 性 についての懸 念 があ ることから、高
齢 者 が住 み慣 れ た地 域 で安 心 し て暮 らし 続 けられ る「地 域 包 括 ケアシステム」への取 り組
みが求 められています。
この趣 意 を 踏 まえ、本 計 画 は、「高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・第 5 期 介 護 保 険 事 業 計 画 」
を継 承 し、「誰 もが安 心 して暮 らせる福 祉 の推 進 」を基 本 方 針 とし、以 下 のとおり重 点 目
標 ・基 本 目 標 を定 めます。
重点目標
◇地域で支える介護・生活支援
基本目標
◇高齢者の豊かな生活を支える
◇安心できる介護サービス
- 16 -
総
合
町の将来像
計
画
高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画
基本計画
地域で支える介護・生活支援
重
1
2
3
4
5
地域包括支援センターの充実
認知症対策の充実
医療と介護の連携強化
生活支援サービス
高齢者の住まいの確保
介護予防の推進
1
2
3
4
5
地域支援事業の展開
介護予防・日常生活支援総合事業
包括的支援事業
任意事業
介護予防サービス
支え合う地域社会
づくり
1 地域資源の活用とネットワーク化の
推進
2 ボランティア団体との連携
3 社会福祉協議会の取り組み
4 高齢者虐待防止と権利擁護
5 家族介護支援事業・家族介護継続
支援事業
地域包括ケアシステ
ムの推進
点
目
標
み
ん
な
で
育
て
る
笑
顔
輝
く
元
気
な
ま
ち
誰
も
が
安
心
し
高齢者の豊かな生活を支える
て
健康づくりと疾病予防
1 健康の保持と増進
2 疾病予防の推進
暮
ら
ひとり暮らし等高齢者
世帯への支援
せ
基
る
本
福
目
祉
標
の
推
進
1 ひとり暮らし老人等緊急通報システ
ムの整備
2 見守り活動
3 福祉電話の貸与
4 家事援助サービス
安全な暮らしの確保
1 大規模災害への備え
2 高齢者の防犯・防災対策
3 高齢者の交通安全対策
生きがいづくりと
社会参加
1 生きがいづくり
2 社会参加の促進
安心できる介護サービス
介護サービス提供基盤
の整備
介護サービスの充実
- 17 -
1 居宅介護を支援するサービス
2 施設系サービス
1 適切な介護サービスの確保
2 介護サービスの質の向上
第2章
第1項
高齢者等の状況
人口の状況
1 .本 町 の 人 口 推 移 ( 推 計 )
■柴 田 町 人 口 推 計
平 成 26 年 時 点 での本 町 の
0~5歳未満
人 口 は、総 人 口 38,571 人 で、
5~40歳未満
40~64歳
前期高齢者
後期高齢者
45,000
65 歳 以 上 の高 齢 者 が 9,806 人 、40,000
高 齢 化 率 25.4%となっ ていま
35,000
30,000
す。今 後 、高 齢 化 が進 み平 成
32 年 には、総 人 口 37,973 人 、
25,000
20,000
15,000
65 歳 以 上 の高 齢 者 が 11,500
10,000
人 、高 齢 化 率 30.3%と なる見
5,000
0
平成26年
込 みです。
平成27年
平成28年
平成29年
平成32年
平成37年
さらに、平 成 37 年 には、総
■高 齢 化 率 の推 移
人 口 36,868 人 、65 歳 以 上 の
高 齢 者 が 11,816 人 、高 齢 化 率
32.0%となる見 込 みで す。
また、年 齢 別 の内 訳 を見 る
と、年 尐 人 口 、生 産 年 齢 人 口
0~5歳未満
65歳以上の高齢化率
75歳以上の高齢化率
35.0%
30.0%
25.0%
20.0%
の減 尐 が続 き、尐 子 高 齢 化 が
15.0%
ますます加 速 されていきます。
10.0%
5.0%
0.0%
平成26年
- 18 -
平成27年
平成28年
平成29年
平成32年
平成37年
2 .高 齢 化 率 ( 推 計 )
高 齢 化 率 (65 歳 以 上 の人 口 割 合 )は、毎 年 上 昇 し、平 成 37 年 には、32.0%になる
見 込 みです。平 成 26 年 が 25.4%ですから、6.6 ポイント上 昇 する見 込 みです。
75 歳 以 上 の後 期 高 齢 者 (75 歳 以 上 人 口 )も増 え続 け、平 成 37 年 には、平 成 26 年
から 1,982 人 増 加 し、総 人 口 比 では 26 年 の 11.7%から 17.7%になる見 込 みです。
■柴 田 町 人 口 推 計
平成 26 年
平成 27 年
平成 28 年
平成 29 年
平成 32 年
平成 37 年
38,571
19,266
38,524
19,299
38,462
19,289
38,338
19,293
37,973
19,235
36,868
18,882
19,305
19,225
19,173
19,045
18,738
17,986
1,546
1,514
1,502
1,487
1,379
1,192
幼年人口率
4.0%
3.9%
3.9%
3.9%
3.6%
3.2%
65 歳以上人口
9,807
10,235
10,595
10,845
11,500
11,816
高齢化率
25.4%
26.6%
27.5%
28.3%
30.3%
32.0%
75 歳以上人口
4,531
4,684
4,837
4,892
5,334
6,514
高齢化率
11.7%
12.2%
12.6%
12.8%
14.0%
17.7%
推計総人口
男
女
0-4 歳人口
資料:柴田町総合計画より
第2項
高齢者のいる世帯の状況
1 .世 帯 状 況
本 町 の世 帯 数 は、平 成 18 年 以 降 の人 口 の減 尐 にもかかわらず、増 加 傾 向 にあり、平
成 26 年 3 月 末 では、15,028 世 帯 となっています。1 世 帯 当 たりの世 帯 人 員 は減 尐 し、
「核 家 族 化 」や「ひとり暮 らし」が増 えています。
2 .ひ と り 暮 ら し 高 齢 者 世 帯 ・ 高 齢 者 の み 世 帯
高 齢 化 の伸 びに 伴 い 、 「 ひと り 暮 らし 高 齢 者 世 帯 」 「高 齢 者 の み世 帯 」 も増 加 傾 向 に
あり、町 の高 齢 者 実 態 調 査 による世 帯 数 は、合 計 で 2,285 世 帯 (平 成 26 年 3 月 末 )
になります。地 域 ごとの世 帯 比 でみると、農 村 部 が高 い率 を示 す傾 向 があり、最 低 で
6.59%、最 高 で 30.12 %と大 きな差 違 があります。 (特 別 養 護 老 人 ホーム入 所 者 の一
人 暮 らし高 齢 者 世 帯 を除 く)
(次ページ:「高齢者実態調査」参照)
- 19 -
■高 齢 者 実 態 調 査
行政区
区人口
(A)
平成 26 年 3 月 31 日現在
区世
帯数
(B)
1
603
271
2
467
3
875
4
ひとpり暮らし高齢者(人)
男
女
計(C)
(C)/(A)
「1人暮らし」以外の
高齢者のみ世帯
世帯数
(D)/(B)
(D)
16
5.90%
高齢者のみ世帯
(計)
(C+D)
(E)/(B)
=(E)
46
16.97%
9
21
30
4.98%
206
5
10
15
3.21%
25
12.14%
40
19.42%
389
15
25
40
4.57%
56
14.40%
96
24.68%
584
258
5
8
13
2.23%
4
1.55%
17
6.59%
5
388
151
6
7
13
3.35%
20
13.25%
33
21.85%
6A
1,574
664
21
34
55
3.49%
47
7.08%
102
15.36%
6B
827
330
9
11
20
2.42%
10
3.03%
30
9.09%
7A
385
154
4
8
12
3.12%
14
9.09%
26
16.88%
7B
1,102
421
9
12
21
1.91%
54
12.83%
75
17.81%
8
783
315
7
13
20
2.55%
33
10.48%
53
16.83%
9A
1,018
427
11
24
35
3.44%
45
10.54%
80
18.74%
9B
274
127
1
9
10
3.65%
16
12.60%
26
20.47%
10
1,369
576
11
11
22
1.61%
48
8.33%
70
12.15%
11A
1,090
395
5
8
13
1.19%
28
7.09%
41
10.38%
11B
913
304
1
4
5
0.55%
24
7.89%
29
9.54%
11C
1,482
529
6
11
17
1.15%
23
4.35%
40
7.56%
11D
758
293
6
14
20
2.64%
30
10.24%
50
17.06%
12A
994
313
3
10
13
1.31%
25
7.99%
38
12.14%
12B
1,684
581
7
15
22
1.31%
37
6.37%
59
10.15%
29A
1,594
633
7
20
27
1.69%
61
9.64%
88
13.90%
29B
1,168
518
20
67
87
7.45%
69
13.32%
156
30.12%
29C
2,103
782
14
38
52
2.47%
123
15.73%
175
22.38%
29D
1,467
529
7
9
16
1.09%
41
7.75%
57
10.78%
30
1,900
755
14
29
43
2.26%
70
9.27%
113
14.97%
13
1,456
695
13
41
54
3.71%
49
7.05%
103
14.82%
14
716
282
5
22
27
3.77%
27
9.57%
54
19.15%
15
1,751
636
13
24
37
2.11%
29
4.56%
66
10.38%
16
1,272
451
14
17
31
2.44%
44
9.76%
75
16.63%
17A
1,482
581
22
41
63
4.25%
101
17.38%
164
28.23%
17B
1,592
603
13
24
37
2.32%
65
10.78%
102
16.92%
18A
813
292
6
7
13
1.60%
22
7.53%
35
11.99%
18B
444
138
2
4
6
1.35%
15
10.87%
21
15.22%
19
159
50
1
0
1
0.63%
5
10.00%
6
12.00%
20
255
90
6
9
15
5.88%
11
12.22%
26
28.89%
21
253
79
0
0
0
0.00%
10
12.66%
10
12.66%
22
220
67
1
2
3
1.36%
3
4.48%
6
8.96%
23
135
48
3
0
3
2.22%
1
2.08%
4
8.33%
24
252
74
2
3
5
1.98%
7
9.46%
12
16.22%
25
264
83
4
5
9
3.41%
5
6.02%
14
16.87%
26
304
94
1
2
3
0.99%
7
7.45%
10
10.64%
計
27
135
45
2
0
2
1.48%
6
13.33%
8
17.78%
28
1,101
410
4
10
14
1.27%
15
3.66%
29
7.07%
38,006
14,639
315
629
944
2.48%
1341
9.16%
2,285
15.61%
※ 外国人・自衛隊および常盤園入所者を除く
- 20 -
第3項
介護保険要介護者と被保険者数の推計
1 .被 保 険 者 数 ( 推 計 )
第 1 号 被 保 険 者 数 (65 歳 以 上 被 保 険 者 )及 び第 2 号 被 保 険 者 数 (40~64 歳 )の
実 績 と推 計 は、以 下 のようになります。
■第 1号 被 保 険 者 及 び第 2号 被 保 険 者 数 推 計
実績値
総 数
第1号被保険者
(65 歳以上)
第2号被保険者
(40-64 歳)
(単位:人)
推 計 値
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
平成 28 年
平成 29 年
平成 32 年
平成 37 年
22,205
22,492
22,742
22,980
23,091
23,578
23,882
9,423
9,807
10,235
10,595
10,845
11,500
11,816
12,782
12,685
12,507
12,385
12,246
12,078
12,066
■町 の人 口 推 計
(単位:人)
実績値
平成 25 年
推 計 値
平成 26 年
平成 27 年
平成 28 年
平成 29 年
平成 32 年
平成 37 年
総人口
38,658
38,571
38,524
38,462
38,338
37,973
36,868
40 歳未満
16,453
16,079
15,782
15,482
15,247
14,395
12,986
12,782
12,685
12,507
12,385
12,246
12,078
12,066
9,423
9,807
10,235
10,595
10,845
11,500
11,816
第 2 号被保険者
(40-64 歳)
第 1 号被保険者
(65 歳以上)
■町 の人 口 推 計
第2号被保険者(40-64歳)
第1号被保険者(65歳以上)
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
平成26年
平成27年
平成28年
- 21 -
平成29年
平成32年
平成37年
2 .要 介 護 者 の 状 況 ( 推 計 )
介護保険制度下での要介護認定者数の実績及び推計は、下記の表のとおりとなります。
実績値
推 計 値
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 32 年度
平成 37 年度
1,380
1,442
1,518
1,607
1,697
2,153
2,523
63
201
150
327
264
212
163
65
224
149
351
287
221
145
69
208
155
363
337
244
142
71
224
157
386
346
281
142
72
233
161
423
351
304
153
83
266
194
579
494
368
169
89
273
228
633
667
431
202
56
44
55
57
58
62
62
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
4
10
2
17
9
9
5
2
9
1
12
11
6
3
2
10
1
11
11
19
1
2
12
0
15
14
12
2
2
13
0
12
15
14
2
2
14
0
12
16
15
3
2
15
0
12
16
15
2
認定者数合計
1,436
67
211
152
344
273
221
168
1,486
67
233
150
363
298
227
148
1,573
71
218
156
374
348
263
143
1,664
73
236
157
401
360
293
144
1,755
74
246
161
435
366
318
155
2,215
85
280
194
591
510
383
172
2,585
91
288
228
645
683
446
204
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 32 年度
平成 37 年度
高齢者人口
9,423
9,807
10,235
10,595
10,845
11,500
11,816
65 歳以上の
認定率
14.6%
14.7%
14.8%
15.2%
15.6%
18.7%
21.4%
第1号被保険
者認定者数
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
第 2 号被保険
者認定者数
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
■要 介 護 認 定 者 の推 移
3,000
2,585
2,500
2,215
2,000
1,500
1,486
1,573
1,664
1,755
要介護5
要介護4
要介護3
要介護2
要介護1
1,000
要支援2
要支援1
500
0
平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年
- 22 -
第4項
高齢者の就業状況・所得状況
1 .高 齢 者 の 就 業 状 況
内 閣 府 の調 査 によると、「何 歳 ごろまで仕 事 をしたいか」という問 いに対 して、 6 割 以 上
の方 が 65 歳 を超 えても仕 事 をしたいと答 えています。また、「働 けるうちはいつまでも」と
いう回 答 が最 も多 く、多 くの方 が 65 歳 を超 え ても働 くことができる社 会 を望 んでいます。
今 後 、 生 産 年 齢 人 口 が 減 尐 し てい く こと が 予 想 され てい る 中 で 、 高 齢 者 の 労 働 力 の活
用 は、活 力 ある経 済 社 会 を維 持 していくためにも欠 かせないものになっています。
平 成 22 年 度 の国 勢 調 査 によると、柴 田 町 の 65 歳 以 上 の約 14%は就 業 者 となってい
ますが、高 齢 者 の労 働 力 はまだまだ潜 在 している部 分 が大 きいと判 断 されます。
■退職希望年齢(※全国データ)
60歳ぐらいまで
65歳ぐらいまで
70歳ぐらいまで
76歳以上
働けるうちはいつまでも
無回答
平成20年度
(総数3,293)
9.7%
平成25年度
(総数1,999)
19.2%
11.8%
0.0%
23.0%
21.4%
10.0%
20.0%
8.9%
23.6%
30.0%
40.0%
2.4%
10.1%
50.0%
75歳ぐらいまで
60.0%
36.8%
2.7%
70.0%
0.0%
29.5%
80.0%
90.0%
1.0%
100.0%
2 .所 得 状 況
柴 田 町 の 65 歳 以 上 高 齢 者 の課 税 年 金 収 入 額 をみると、男 性 の平 均 が約 200 万 円 、
女 性 の平 均 が約 80 万 円 と 大 き な開 き が あ ります。 (た だし 、 女 性 の場 合 は 「遺 族 年 金
(非 課 税 年 金 )」を受 給 している方 も多 く実 際 の水 準 はもう尐 し上 がります。)
65歳以上高齢者の各年代男女別課税年金収入額(平均)
万円
男性
女性
250
200
150
100
50
0
65歳~69歳 70歳~74歳 75歳~79歳 80歳~84歳 85歳~89歳 90歳~94歳 95歳~99歳
- 23 -
100歳~
第5項
高齢者の地域活動への参加状況
内 閣 府 の 調 査 に よると 、 「 現 在 参 加 し て いる団 体 や 組 織 」 に つい て尋 ね た と こ ろ 、 「 町
内 会 ・自 治 会 」が最 も 多 いものの、前 回 調 査 時 (平 成 20 年 )と比 較 して全 体 的 に比 率
が尐 なくなっています。
■現 在 参 加 している団 体 や組 織 (※全 国 データ)
0.0%
10.0%
20.0%
26.7%
町内会・自治会
健康・スポーツのサークル・団体
退職者の組織(OB会など)
5.7%
7.7%
ボランティア団体(社会奉仕団体)
5.4%
7.4%
4.2%
6.0%
3.2%
4.1%
2.5%
3.4%
1.8%
3.3%
1.6%
3.0%
女性団体
商工会・同業者団体
市民活動団体(NPO等)
シルバー人材センター等の生産・就業組織
その他
50.0%
40.9%
11.0%
14.5%
老人クラブ
宗教団体
40.0%
18.4%
20.0%
18.3%
16.8%
趣味のサークル・団体
学習・教養のサークル・団体
30.0%
平成25年
平成20年
3.1%
2.4%
1.2%
0.5%
22.4%
16.7%
19.7%
16.5%
参加したいが、参加していない
参加したくない
資料:平成 25 年内閣府「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査
- 24 -
第6項
日常生活圏域ニーズ調査結果
1 .調 査 の 目 的
本 計 画 の策 定 に当 たり、あらかじめ高 齢 者 の日 常 生 活 における課 題 等 を明 らかにする
必 要 があっ た こと か ら、 高 齢 者 の 生 活 実 態 や 身 体 の状 況 等 を 把 握 するため の高 齢 者 日
常 生 活 調 査 を実 施 しました。
2 .調 査 結 果 の 活 用
本 調 査 は、介 護 保 険 事 業 における必 要 なサービスの種 類 や量 を 推 計 する際 など の参
考 資 料 と なるものであり、認 知 症 サービスや訪 問 介 護 などの必 要 量 の見 込 みに活 用 する
ことができます。
また、二 次 予 防 高 齢 者 や家 族 介 護 などの課 題 に対 応 した介 護 予 防 事 業 のほか、介
護 保 険 サ ービス以 外 の訪 問 給 食 サービスや移 送 サービスなど の必 要 性 の確 認 等 にも 役
立 ちます。さらには、アンケートの回 答 内 容 を精 査 することにより、高 齢 者 個 々の状 態 を
把 握 で き るため 、閉 じ こ も りや一 人 暮 らし の認 知 症 高 齢 者 等 の 早 期 発 見 を 図 り 、次 年 度
以 降 におけ る各 個 人 に 対 する 支 援 を 充 実 する など 、二 次 的 な取 り組 みに活 用 す ること も
可 能 です。
3 .調 査 の 概 要
(1)調 査 の期 間
平 成 26年 1月 30日 ~平 成 26年 2月 14日
(2)調 査 対 象 者
①一 般 高 齢 者 (介 護 保 険 第 1号 被 保 険 者 )
②若 年 者 (介 護 保 険 第 2号 被 保 険 者 )
③要 支 援 ・要 介 護 認 定 者 (平 成 26年 1月 1日 現 在 )
(3)調 査 票 の回 収 状 況
調査対象
配布枚数
有効回収数
有効回収率
一般高齢者(介護保険第1号被保険者)
1,000票
659票
65.9%
若
年 者(介護保険第2号被保険者)
1,000票
430票
43.0%
要 支 援 ・ 要 介 護 認 定 者
1,442票
780票
54.1%
(4)調 査 結 果 の概 要
項 目
一般高齢者
若年者
要支援・要介護認定者
家族構成
ひとり暮らし 8.5%
家族などと同居(二世帯住宅を含
む) 86.0%
その他(施設入居など) 0.8%
ひとり暮らし 4.0%
家族などと同居 94.0%
ひとり暮らし 11.8%
家族などと同居(二世帯住宅を
含む) 68.1%
その他(施設入居など)15.4%
住居、経済
的な状況
住居は、91.0%が持家
ほとんどが年金受給者
住居は、87.4%が持家
収入のある仕事をされている方
は 67.7%
住居は、80.0%が持家
ほとんどが年金受給者
- 25 -
項 目
一般高齢者
若年者
要支援・要介護認定者
健康意識
72.6%の方がご自分の健康にプラ
スの意識を持っている
78.6%の方がご自分の健康にプ
ラスの意識を持っている
36.4%の方がご自分の健康にプ
ラスの意識をいるものの、56.0%
の方がマイナスの意識を持って
いる。
現在の疾病
状況
(複数回等)
高血圧 45.5%
目の病気 26.4%
糖尿病 15.5%
現行の介護
保険制度の
満足度
17.9%の方は、現行の介護保険
制度に満足であると回答している
26.5%の方は、現行の介護保険
制度に不満足
現行の介護保険料の支払いにつ
いては、大変負担に感じる 27.3%
やや負担に感じる 44.2%
合わせ 71.5%、およそ7割の方が
負担であると回答している
14.7%の方は、現行の介護保険
制度に満足であると回答してい
る。
29.6%の方は、現行の介護保険
制度に不満足であると回答し、
満足である方を上回る結果とな
っている。
現行の介護保険料の支払いに
ついては、
大変負担に感じる 11.4%
やや負担に感じる 37.2%
合わせて 48.6%の方が負担であ
ると回答している
36.2%の方は、現行の介護保険
制度に満足であると回答してい
ます。
17.3%の方は、現行の介護保険
制度に不満足
現行の介護保険料の支払いに
ついては、
大変負担に感じる 13.3%
やや負担に感じる 34.4%
合わせ 47.7%の方が負担である
と回答している
介護保険制
度の認知度
仕組みについて、6割の方が「概
略程度なら知っている」、3割の方
が「知らない」と回答しており、十
分な認知がされていない
内容まで詳しく知っている 4.7%
概略程度なら知っている 51.6%
知らない 41.4%
内容まで詳しく知っている 3.6%
概略程度なら知っている 46.3%
知らない 42.2%
保険料負担
と介護サービ
スのバランス
半数以上の方が「保険料は現状
維持で、それでできるサービスが
受けられればよい」と回答している
半数以上の方が「保険料は現状
維持で、それでできるサービスが
受けられればよい」と回答してい
る
5割弱の方が「保険料は現状維
持で、それでできるサービスが受
けられればよい」と回答している
介護が必要
になった時の
希望
半数以上の方が、介護が必要に
なった時の居場所は自宅を希望し
ている。
「介護保険の施設に入所し、介護
を受けたい」という方は、17.5%
できる限り自宅で暮らしたい
48.6%
介護保険の施設に入所し、介護
を受けたい 28.4%
できる限り自宅で暮らしたい
64.0%
介護保険の施設に入所し、介護
を受けたい 10.4%
介護が必要
になった時
に、在宅生
活を続けるた
めに必要なこ
と
(複数回等)
自身の健康状態や身体の機能を
維持・向上させること 50.8%
必要な介護サービスを必要なとき
に使えること 37.2%
緊急時の連絡ができ安心して生
活できること 31.1%
困ったときにいつでも相談できる
窓口があること 30.8%
自身の健康状態や身体の機能
を維持・向上させること 46.7%
必要な介護サービスを必要なと
きに使えること 39.8%
緊急時の連絡ができ安心して生
活できること 34.2%
自身の健康状態や身体の機能
を維持・向上させること 51.2%
必要な介護サービスを必要なと
きに使えること 33.7%
介護に関する費用が増えないこ
と 32.2%
高齢者施策
で充実すべ
きこと
(複数回等)
医療費の自己負担分や介護保険
の利用料、保険料などを助成する
施策 50.8%
ひとり暮らしの高齢者が安心生活
するための施策 47.0%
健康状態維持のための、健康促
進、活動している人を支援する施
策 38.4%
配食サービス、移送サービスなど
日常生活を支援する施策 30.2%
医療費の自己負担分や介護保
険の利用料、保険料などを助成
する施策 57.7%
緊急時通報装置の設置など、ひ
とり暮らしの高齢者が安心生活
するための施策 46.5%
配食サービス、移送サービスなど
日常生活を支援する施策
40.5%
医療費の自己負担分や介護保
険の利用料、保険料等を助成す
る施策 41.1%
介護者が介護疲れから休息でき
るサービス等、介護者を支援す
る施策 34.5%
配食サービス、移送サービスなど
日常生活を支援する施策 29.9%
高血圧 47.2%
目の病気 32.1%
認知症( アルツハ イマ ー病 等 )
26.5%
- 26 -
項 目
一般高齢者
若年者
要支援・要介護認定者
介護・介助が
必要になっ
た主な原因
(複数回等)
認知症( アルツハ イマ ー病 等 )
30.5%
高齢による衰弱 27.3%
脳卒中(脳出血・脳梗塞等)
23.7%
骨折・転倒 22.0%
介護の担い
手と費用
子ども(息子、娘)38.1%
配偶者 27.4%
子どもの配偶者 10.3%
費用(円/月)
5万円未満で 61.0%
5 万 円 以 上 10 万 円 未 満 が
15.3%
10 万円以上が 14.9%
- 27 -
第3章 介護保険サービスの利用状況
第1項
介護保険各サービスの状況
第 5期 介 護 保 険 事 業 計 画 で 設 定 し た平 成 24年 度 から平 成 26年 度 までの介 護 保 険 サ
ービスの実 績 は以 下 のようになります。(平 成 26年 度 は4月 ~9月 の実 績 値 )
平成 24 年度
(1)
居宅サービス
平成 25 年度
平成 26 年度
単位:円/回/件
①訪問介護
②訪問入浴介
護
件数
回数
給付費
2,110
35,995
174,347,319
2,397
39,602
185,566,708
1,248
21,005
94,832,459
件数
回数
給付費
420
1,933
22,232,894
429
2,094
24,035,090
181
854
9,836,829
461
2,068
15,543,282
465
2,089
15,469,794
196
1,017
7,132,734
41
153
920,871
20
60
366,561
15
56
333,747
399
785
2,973,006
408
783
2,939,283
214
381
1,459,305
5,223
43,925
376,753,546
5,897
48,212
414,572,876
2,919
24,858
214,310,523
1,202
8,863
82,704,679
1,254
9,112
86,522,435
633
4,353
41,759,699
1,404
10,541
91,670,986
1,475
10,973
96,855,601
753
5,633
48,794,579
75
680
5,930,244
100
875
8,591,755
49
447
4,329,713
161
4,784
32,197,209
144
4,261
28,639,412
84
2,530
15,930,567
③訪問看護
件数
回数
給付費
④訪問リハビリテーション
件数
回数
給付費
⑤居宅療養管理指導
件数
回数
給付費
⑥通所介護
件数
回数
給付費
⑦通所リハビリテーション
件数
回数
給付費
⑧短期入所生活介護
件数
回数
給付費
⑨短期入所療養介護
件数
回数
給付費
⑩特定施設入居者生活介護
件数
回数
給付費
- 28 -
⑪福祉用具貸与
(2)地域密着
型サービス
(3)住宅改修
(4)居宅介護
支援
(5)介護保険
施設サービス
件数
回数
給付費
⑫特定福祉用具販売
件数
給付費
①認知症対応型共同生活介護
件数
回数
給付費
②小規模多機能型居宅介護
件数
回数
給付費
件数
給付費
件数
給付費
①介護老人福祉施設
件数
回数
給付費
②介護老人保健施設
件数
回数
給付費
③介護療養型医療施設
件数
回数
給付費
介護給付費計(小計)→(Ⅰ)
3,757
106,103
54,412,700
4,315
121,148
58,922,851
2,271
64,062
29,689,057
91
1,935,772
90
2,242,174
44
1,049,378
671
19,905
160,302,303
669
19,798
160,564,884
331
9,893
80,734,840
0
0
0
47
4,176,745
7,143
97,598,802
0
0
0
62
6,485,586
7,960
108,092,004
16
254
2,498,499
33
2,679,767
4,034
54,752,847
1,634
48,195
365,834,674
1,595
47,029
387,626,620
885
25,881
213,729,277
1,301
37,937
337,597,889
1,436
41,467
365,573,182
732
21,217
189,318,955
73
2,183
26,527,707
48
1,360
16,421,360
16
448
5,439,483
1,853,660,628
1,969,488,176
1,018,612,258
平成 25 年度
平成 26 年度
単位:円/回/件
平成 24 年度
(1)介護予防
サービス
①介護予防訪問介護
件数
663
回数
5,108
給付費
14,940,003
②介護予防訪問入浴介護
件数
12
回数
52
給付費
406,287
③介護予防訪問看護
件数
8
回数
31
給付費
232,272
④介護予防訪問リハビリテーション
件数
0
- 29 -
716
5,366
15,782,842
354
2,794
8,271,244
11
46
359,892
0
0
0
22
57
419,202
10
28
196,884
0
0
(1)介護予防
サービス
(2)地域密着
型介護予防
サービス
回数
0
給付費
0
⑤介護予防居宅療養管理指導
件数
28
回数
57
給付費
171,648
⑥介護予防通所介護
件数
1,269
回数
6,436
給付費
46,212,288
⑦介護予防通所リハビリテーション
件数
327
回数
2,207
給付費
14,807,367
⑧介護予防短期入所生活介護
件数
77
回数
387
給付費
2,528,682
⑨介護予防短期入所療養介護
件数
3
回数
34
給付費
201,338
⑩介護予防特定施設入居者生活介護
件数
27
回数
772
給付費
1,479,867
⑪介護予防福祉用具貸与
件数
360
回数
10,657
給付費
1,155,120
⑫特定介護予防福祉用具販売
件数
21
給付費
467,902
①介護予防認知症対応型共同生活介護
件数
4
回数
115
給付費
879,453
0
0
0
0
36
73
246,726
19
39
134,109
1,246
6,543
46,189,353
678
3,657
25,093,086
269
1,444
12,516,840
145
799
6,344,849
75
329
2,255,634
31
176
1,206,747
0
0
0
0
0
0
30
911
1,740,039
12
368
705,564
522
15,484
2,581,125
345
10,278
1,629,675
24
479,398
7
182,586
0
0
0
0
0
0
(3)住宅改修
(4)介護予防
支援
件数
給付費
17
2,353,144
21
2,686,012
7
506,135
件数
給付費
2,073
8,776,640
2,067
8,774,800
1,117
4,748,580
94,612,011
94,031,863
49,019,459
1,948,272,639
2,063,520,039
1,067,631,717
1,941,398,834
2,041,980,199
2,206,844,040
100.4%
101.1%
48.4%
予防給付費計(小計)→(Ⅱ)
総給付費(合計)→(Ⅲ)=(Ⅰ)+(Ⅱ)
≪第5期事業計画値との実績比≫
第5期事業計画での総給付費計画値
実績/計画値
- 30 -
第2項
介護サービス事業所の状況
平 成 25 年 度 末 の柴 田 町 で介 護 サービスを行 っている主 な介 護 保 険 サービス事 業 所
は、下 記 のとおりです。需 要 に見 合 うサービスの種 別 、量 は概 ね確 保 されていると考 えら
れます。
■地 域 包 括 支 援 センタ ー
名
称
事業区域
柴田町地域包括支援センター
船岡・船迫
住
所
等
柴田町大字船岡字中島 68 番地
(柴田町地域福祉センター内)
槻木地域包括支援センター
槻
木
柴田町大字海老穴字丸山 40-2
■居 宅 サービス・通 所 サービス事 業 所
町 内 事 業 所 数
柴田町をサービスエリア
としている事業所数
訪問介護事業所
6
14
訪問入浴介護事業所
1
9
訪問リハビリテーション事業所
0
1
通所介護サービス事業所
13
33
通所リハビリテーション事業所
1
5
短期入所生活介護事業所
2
7
短期入所療養介護事業所
1
4
居宅介護支援事業所
8
28
訪問看護サービス事業所
0
5
種
別
■地 域 密 着 型 サービス事 業 所
種
別
事 業 所 数
認知症対応型共同生活介護
定
5
(グループホーム)
員
等
53 名
■施 設 系 介 護 サービス事 業 所
種
別
事 業 所 数
定
員
特別養護老人ホーム
2
147 名
介護老人保健施設
1
100 名
- 31 -
等
- 32 -
高齢者保健福祉計画
第6期介護保険事業計画
各
- 33 -
論
- 34 -
第1章 地域で支える介護・生活支援
第1項
地域包括ケアシステムの推進
団 塊 の世 代 が75 歳 以 上 にな る 平 成 37 年 に 向 け 、 高 齢 者 が要 介 護 状 態 に なっ ても 住 み
慣 れた地 域 で 、尊 厳 に満 ちたその人 らしい生 活 を 続 けるため には、医 療 ・介 護 、住 まい、生
活 支 援 、 介 護 予 防 が 一 体 になっ て 提 供 され る 地 域 包 括 ケアシ ステ ム構 築 が 重 要 な課 題 と
なっています。
一 方 では、今 後 認 知 症 を有 する高 齢 者 数 は更 に増 加 すると見 込 まれ ていることに加 え、
医 療 ニーズの高 い 高 齢 者 や重 度 要 介 護 者 の増 加 、単 身 ・高 齢 者 のみ世 帯 の増 加 への対
応 等 喫 緊 の課 題 に対 応 することが重 要 となります。
地 域 包 括 ケアの実 現 に向 け、本 町 では 施 策 展 開 の方 向 として以 下 を掲 げます。
■地 域 包 括 ケアシステム概 念 図
介護が必要になったら…
病気になったら…
介 護
医 療
・急性期病院
・回復期リハビリ病院
■在宅系サービス
日常の医療
・かかりつけ医
・地域の連携病院
通院・入院
相談業務やサービスの
コーディネートを行います。
・地域包括支援センター
通所・入所
・地域包括支援センター
・ケアマネジャー
・訪問介護・訪問看護
・通所介護
■施設・居住系サービス
・小規模多機能型居宅介護
・介護老人福祉施設
・短期入所生活介護
・介護老人保健施設
・24 時間対応の訪問サービス
・認知症共同生活介護
・看護小規模多機能型居宅介護 ・特定施設入所者生活
■介護予防サービス
介護等
住 まい
認知症の人
介護予防のお手伝い。
・自宅
・サービス付き高齢者向け住宅等
いつまでも元気に暮らすために…
※地域包括ケアシステムは、おおむ
ね 30 分以内に必要なサービス
が提供される日常生活圏域(具体
的には中学校区)を単位として
想定
生活支援・介護予防
老人クラブ・自治会・ボランティア・NPO
- 35 -
1 .地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー の 充 実
◇ 地 域 包 括 支 援 センターの増 設
地 域 包 括 支 援 センターは、高 齢 者 やその家 族 からの「総 合 相 談 窓 口 」であり、医
療 ・ 介 護 ・そ の 他 様 々な 地 域 資 源 を 活 用 し た「 サ ービ ス の 調 整 役 」とし て、 支 援 を 必 要
と す る 高 齢 者 一 人 ひ と り の ニ ー ズ に 応 じ た サー ビ ス が 提 供 さ れ る よ うマ ネ ジ メ ン ト す る 役
割 を担 っています。
現 在 、船 岡 ・船 迫 中 学 校 区 と槻 木 中 学 校 区 の 2か所 で 地 域 包 括 支 援 セ ンター を 設
置 運 営 し ておりますが、 平 成 27年 度 からは、 船 岡 ・船 迫 地 区 の利 便 性 を 考 慮 し 、船 岡
地 区 に地 域 包 括 支 援 セ ンターを 移 設 し 、既 存 の船 迫 地 区 の 事 務 所 にはブラ ンチを 設
置 します。
また、柴 田 町 地 域 包 括 ケアネットワーク連 絡 会 を中 心 に、町 ・事 業 所 ・医 療 機 関 等
の連 携 を図 りながら、高 齢 者 が地 域 の中 で安 全 で安 心 な生 活 ができる よう強 化 を図 り
ます。
◇ 地 域 ケア会 議 の強 化
地 域 包 括 ケアシステムの構 築 の実 現 に向 け、 医 療 と介 護 専 門 職 による地 域 ケア会
議 の 強 化 を 図 り 、 各 種 処 遇 困 難 事 例 や個 別 ケー ス 会 議 の 内 容 か ら 、 本 町 にお ける 地
域 課 題 や 介 護 資 源 不 足 な ど を 明 確 化 す るとと も に 、 地 域 の 課 題 の 改 善 の た め の 施 策
形 成 につなげます。
2 .認 知 症 対 策 の 充 実
◇ 認 知 症 の早 期 対 応 への取 組 み
認 知 症 に つ い ては 、 早 期 受 診 ・ 対 応 の 遅 れ によ る 症 状 の 悪 化 が 課 題 と な っ て お り 、
早 期 診 断 、早 期 対 応 すること により 周 辺 症 状 の出 現 を抑 え、その進 行 を遅 らせることが
重 要 とされ てい ます。こ のこと から 町 で は、 地 域 包 括 支 援 セ ン ターにお ける総 合 相 談 や
介 護 予 防 事 業 の取 組 みの中 、医 療 機 関 ・民 生 委 員 等 との緊 密 な情 報 交 換 の中 で、
認 知 症 状 に対 するアンテナを高 くし、認 知 症 高 齢 者 の早 期 発 見 ・対 応 に努 めます。
◇ 認 知 症 の理 解 と対 応 への支 援
認 知 症 について正 し く理 解 し、認 知 症 の方 と その家 族 を、見 守 り・支 援 する「認 知 症
サポーター」の養 成 を 継 続 し 、支 え 合 うまち づくりを 目 指 し ます。また、認 知 症 の方 や 家
族 が交 流 ・情 報 交 換 できる場 「しゃべり場 」などや「介 護 家 族 の会 」の支 援 を継 続 して
いきます。
◇ 認 知 症 のグループホームの評 価 と機 能
介 護 保 険 による地 域 密 着 型 サービスの指 定 を 受 け、町 内 で は、 5か所 ( 6ユ ニッ ト)の
認 知 症 のグループホームが整 備 されています。認 知 症 高 齢 者 を支 える中 心 的 施 設 とし
- 36 -
て位 置 づけるとと も に、地 域 住 民 の参 加 によるグループホーム運 営 推 進 委 員 会 の継 続
的 な実 施 や、第 三 者 によるサービス評 価 を通 し、適 正 な運 営 が図 れるように努 めます。
◇ 認 知 症 ケアパスの普 及 啓 発
認 知 症 の方 の生 活 機 能 障 害 の進 行 に合 わせ、いつ・どこで・どのような医 療 ・介 護
サービスを 受 ける こと が で きるのか、具 体 的 な 機 関 名 や ケア内 容 等 を あらかじ め提 示 す
る「認 知 症 ケアパス」の普 及 啓 発 を行 います。
◇ 高 齢 者 徘 徊 見 守 り ネットワークの構 築
介 護 家 族 の 負 担 が 大 きい 認 知 症 高 齢 者 の 徘 徊 につい ては 、 地 域 包 括 ケ アネッ トワ
ークを基 盤 とした高 齢 者 徘 徊 見 守 りネットワークを構 築 し、徘 徊 高 齢 者 の捜 索 等 に 早
期 対 応 できるよう体 制 を 構 築 します。
◇ 認知症地域支援推進員
平 成 27年 4月 から、 地 域 包 括 支 援 セ ンターに 認 知 症 地 域 支 援 推 進 員 を 配 置 し 、認
知 症 施 策 の 推 進 役 を 担 い ま す 。 そ の 中 で 介 護 と 医 療 の 連 携 を 強 化 し 、 平 成 30 年 4 月
からの初 期 集 中 支 援 チームの設 置 を 目 指 します。
◇ サービスネットワークの構 築
認 知 症 高 齢 者 が地 域 で暮 らし 続 けることがで きる社 会 をつくるため、医 療 サービスや
介 護 ・福 祉 サ ービスを含 め た包 括 的 なサービスネッ トワーク が構 築 され ていることから組
織 の更 なる充 実 を図 ります。また、高 齢 者 やその家 族 が生 活 を送 る上 で、何 か困 っ たこ
とがあった場 合 の最 初 の「総 合 相 談 窓 口 」 としての地 域 包 括 支 援 センターの役 割 に
ついて、一 層 の周 知 を進 めます。
◇ 認 知 症 高 齢 者 見 守 り事 業 (地 域 における認 知 症 高 齢 者 の見 守 り体 制 の構 築 )
認 知 症 に対 する広 報 、 普 及 啓 発 活 動 /徘 徊 高 齢 者 を 早 期 発 見 で きる仕 組 みの構
築 ・運 用 /認 知 症 高 齢 者 に関 する知 識 のあるボランティア等 による見 守 りのための訪
問 を実 施 します。
- 37 -
■認 知 症 初 期 集 中 支 援 チーム設 置 促 進 モデル事 業 の概 念 図
3 .医 療 と 介 護 の 連 携 強 化
◇ 医 療 ・保 健 機 関 等 との連 携 を図 り、在 宅 高 齢 者 の受 診 困 難 者 等 の対 応 と、在 宅 で
の病 気 療 養 者 へ看 護 ・介 護 をできる仕 組 みの構 築 を図 ります。
■医 療 ・介 護 の提 供 体 制 の将 来 像 の例
- 38 -
4 .生 活 支 援 サ ー ビ ス
◇ 介 護 予 防 給 付 見 直 し に よる 生 活 支 援 サ ービ ス につい ては 、介 護 予 防 給 付 か ら地 域
支 援 事 業 (介 護 予 防 ・日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 )に移 行 すること になります。日 常 生 活
支 援 総 合 事 業 の 導 入 を 、 平 成 29 年 4月 か ら 適 宜 実 施 で きる よう 、 要 支 援 認 定 者 や 総
合 事 業 対 象 者 及 び一 般 高 齢 者 の 生 活 支 援 サービス 事 業 内 容 を検 討 し、事 業 実 施 も
向 け、社 会 福 祉 協 議 会 、シルバー人 材 センターなどの活 用 を図 り、地 域 のボランティ
ア 等 の 育 成 を 目 指 し ます 。 さ ら に 、 サ ー ビ ス の 導 入 に あ っ て は 、 要 支 援 認 定 者 の 介 護
サービスの受 給 停 滞 が起 きないよう配 慮 し、適 切 な事 業 が導 入 できるよう進 めます。
5 .高 齢 者 の 住 ま い の 確 保
◇ 高 齢 者 の 住 まい の 確 保 に ついて は、 サー ビ ス 付 き 高 齢 者 向 け住 宅 や 有 料 老 人 ホー
ムなどの多 様 な生 活 ニ ーズに対 応 した居 住 環 境 の整 備 を推 進 します。
第2項
介護予防の推進
介 護 予 防 と は、高 齢 者 が要 介 護 状 態 等 となることの予 防 または要 介 護 状 態 等 の軽 減 も
し く は 悪 化 の 防 止 を 目 的 と し て 行 う も ので す 。高 齢 期 を 元 気 に 過 ごす た め に は 、 生 活 機 能
の 低 下 を 予 防 し 、 維 持 ・ 向 上 を 図 る ため 、 日 常 生 活 の 活 動 を 高 め 、家 庭 や 社 会 へ の 参 加
を促 し、それによって一 人 ひとりの生 きがいや自 己 実 現 のための 取 組 みを支 援 して、生 活
の質 の向 上 を目 指 します。
1 .地 域 支 援 事 業 の 展 開
地 域 支 援 事 業 と は、 高 齢 者 が 要 介 護 状 態 等 となることを 予 防 すると ともに、要 介 護 状
態 等 と な っ た 場 合 に お い て も 、 可 能 な 限 り 、 地 域 に お い て 自 立 し た 日 常 生 活 を 営 む こと
ができるよう支 援 するためのサービスを提 供 するものです。
第 6 期 計 画 におい て は 、介 護 予 防 ・ 日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 ( 総 合 事 業 )を 発 展 的 に
見 直 し、新 しい 介 護 予 防 日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 (総 合 事 業 )として、平 成 29年 4月 まで
に実 施 します。
2 .介 護 予 防 ・ 日 常 生 活 支 援 総 合 事 業
介 護 予 防 ・日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 ( 以 下 「 総 合 事 業 」という。)は 、町 が中 心 となっ て
地 域 の実 情 に応 じて住 民 等 の多 様 な主 体 が参 画 し、多 様 なサービスを 充 実 すること によ
り 地 域 の 支 え 合 い の 体 制 づ く りを 推 進 し 、 要 支 援 者 等 に 対 す る 効 果 的 か つ 効 率 的 な支
援 等 を可 能 とすることを 目 指 すものです。
現 在 、要 支 援 者 に対 して予 防 給 付 として提 供 されている全 国 一 律 の介 護 予 防 訪 問
- 39 -
介 護 、介 護 予 防 通 所 介 護 について、市 町 村 の実 施 する地 域 支 援 事 業 の総 合 事 業 に移
行 し、要 支 援 者 自 身 の能 力 を最 大 限 活 かしつつ、既 存 の訪 問 介 護 事 業 所 ・通 所 介 護
事 業 所 や、民 間 事 業 者 、NP O 、ボランティアなど の住 民 等 が参 画 す るような多 様 な主 体
によるサービスを総 合 的 に提 供 可 能 な仕 組 みに見 直 すことになりました。
総 合 事 業 の実 施 にあたっては、NPO やボランティア活 動 との有 機 的 な連 携 を 図 るなど、
地 域 の人 材 を 活 用 し てい くこと が重 要 となります。また、高 齢 者 が地 域 で 社 会 参 加 で きる
機 会 を 増 やし てい く こと が、 高 齢 者 の 介 護 予 防 に もつ なが るととも に 、で き る限 り多 く の高
齢 者 が 地 域 で 支 援 を 必 要 と す る 高 齢 者 の 支 え 手 とな っ てい く こと で 、 よ り 良 い 地 域 づくり
につながるよう努 めます。
■予 防 給 付 の見 直 しと生 活 支 援 サービスの充 実
- 40 -
(1)一 般 介 護 予 防 事 業
対 象 者 :第 1号 被 保 険 者 の全 ての者 及 びその支 援 のための活 動 に関 わる者
■事 業 内 容
事
業
内
容
介護予防事業対象者の把握
収集した情報等の活用により、閉じこもり等の何らかの支援を要する者を把
事業
握し、介護予防活動へつなげる
介護予防普及啓発事業
介護予防活動の普及・啓発をおこなう
地域介護予防活動支援事業
住民主体の介護予防活動の育成・支援をおこなう
一般介護予防事業評価事業
介護保険事業計画に定める目標値の達成状況等を検証し、一般介護予防
事業の評価をおこなう
【新】地域リハビリテーション
地域における介護予防の取り組みを機能強化するために、通所、訪問、地域
活動支援事業
ケア会議、サービス担当者会議、住民運営の集いの場等へのリハビリテーシ
ョン専門職等の関与を促進する
(2)介 護 予 防 ・生 活 支 援 サービス事 業
対 象 者 :要 支 援 認 定 を 受 けた者 及 び基 本 チェックリスト該 当 者
■事 業 内 容
事 業
内
容
訪問型サービス
対象者に対し、掃除、洗濯等の日常生活上の支援を提供
通所型サービス
対象者に対し、機能訓練や集いの場など日常生活上の支援を提供
その他の生活支援サービス
対象者に対し、栄養改善を目的とした配食やひとり暮らし高齢者等への見守
りを提供
介護予防ケアマネジメント
対象者に対し、総合事業によるサービス等が適切に提供できるようケアマネ
ジメントを行う
ア 総 合 事 業 の移 行 時 期
新 し い 介 護 予 防 ・日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 へ 移 行 する に あたっ て 、 現 在 、 予 防 給
付 と し て 提 供 され てい る 介 護 予 防 訪 問 介 護 や 介 護 予 防 通 所 介 護 の 利 用 者 等 の 円
滑 な移 行 を 図 るため に は、利 用 者 に 加 え 、 当 該 事 業 者 、 関 係 者 へ の周 知 徹 底 や連
絡 ・調 整 等 の体 制 整 備 が必 要 です。
現 在 の利 用 者 やその家 族 、介 護 予 防 訪 問 介 護 事 業 者 、介 護 予 防 通 所 介 護 事
業 者 、ボランティア、NPOなどへの十 分 な周 知 徹 底 や連 絡 ・調 整 をおこなうことで、
総 合 事 業 への円 滑 な 移 行 ・多 様 なサービス の提 供 を 図 り、平 成 29 年 4月 からの実 施
とします。
イ 生 活 支 援 ・介 護 予 防 サービスの充 実 等
総 合 事 業 に 加 え 、 包 括 的 支 援 事 業 に お いて も 地 域 ケ ア 会 議 の 充 実 や 生 活 支 援
サービスの体 制 整 備 を 遅 くと も平 成 30年 4月 実 施 に向 け、体 制 整 備 を 進 める必 要 が
あります。
本 町 におい ては 、支 援 体 制 の充 実 強 化 を 図 るため、多 様 な主 体 との連 携 を 図 り、
平 成 27 年 4 月 か ら 生 活 支 援 サ ー ビ ス の 体 制 整 備 ( 生 活 支 援 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 配
- 41 -
置 ・協 議 体 の設 置 等 )に取 り組 み、第 6期 計 画 期 間 中 の実 施 を 目 指 します。
◇ 生 活 支 援 コ ーデ ィ ネー タ ー( 地 域 支 え 合 い 推 進 員 ) と は
地 域 において、生 活 支 援 ・介 護 予 防 サービスの提 供 体 制 の構 築 に向 け、多 様 な
主 体 による多 様 な取 り組 みのコーディネート機 能 (主 に資 源 開 発 やネットワーク構 築
の機 能 ) を 担 い 、 一 体 的 な 活 動 を 推 進 する 者
◇協 議 体 とは
市町村が主体となり、各地域におけるコーディネーターと生活支援・介護予防サービスの提供
主体等が参画し、多様な主体間の定期的な情報共有及び連携・協働による取り組みの場として中
核となるネットワーク
3 .包 括 的 支 援 事 業
◇ 介 護 予 防 ケアマネジメント事 業
自 立 保 持 の ため の身 体 的 ・精 神 的 ・社 会 的 機 能 の維 持 向 上 を 目 標 とし て、 介 護 予
防 事 業 対 象 者 把 握 事 業 により把 握 した、介 護 予 防 サービスの利 用 が必 要 と思 われる
高 齢 者 に 対 し 、 一 次 ア セ スメ ン ト、 介 護 予 防 ケ アプラ ン の作 成 、サー ビス 提 供 後 のアセ
スメント、事 業 評 価 とい ったプロセスによる事 業 を実 施 します。
◇ 総 合 相 談 支 援 事 業 ・権 利 擁 護 事 業
地 域 の 高 齢 者 に 対 し 、介 護 保 険 サ ー ビ ス に とど ま ら ない 形 で の 支 援 を 可 能 とす る た
め、地 域 における様 々な関 係 者 とのネッ トワーク 構 築 、ネッ トワーク を通 じ た高 齢 者 の心
身 の状 況 や家 庭 環 境 等 についての実 態 把 握 、サービスに関 する情 報 提 供 等 の初 期
相 談 対 応 や 、 継 続 的 ・ 専 門 的 な 相 談 支 援 ( 支 援 方 針 に 基 づ く 様 々 な サ ー ビ ス 等 への
利 用 へのつなぎ)、また、特 に権 利 擁 護 の観 点 からの対 応 が必 要 な高 齢 者 への支 援
を行 う事 業 を実 施 します。
◇ 包 括 的 ・継 続 的 マネジメント事 業
主 治 医 、ケアマネジャ ーなど の多 職 種 協 働 や、地 域 の関 係 機 関 との連 携 を 通 じ ケア
マネジメントの後 方 支 援 を行 うことを 目 的 とし て、地 域 のケアマネジャ ー等 に対 する個 別
相 談 窓 口 の設 置 によりケアプラン作 成 技 術 の指 導 等 や日 常 的 個 別 指 導 ・相 談 、地 域
のケアマネジャーが抱 える支 援 困 難 事 例 への指 導 ・助 言 などの事 業 を実 施 します。ま
た、 医 療 機 関 を 含 む関 係 機 関 やボ ラ ンテ ィ ア など 地 域 に おける 社 会 資 源 と の 連 携 ・協
力 体 制 の整 備 など包 括 的 ・継 続 的 なケア体 制 の構 築 等 を行 う事 業 も実 施 します。
- 42 -
4 .任 意 事 業
◇ 地域自立生活支援事業
県 営 柴 田 槻 木 住 宅 内 の 高 齢 者 世 話 付 住 宅 (シ ルバー ハウジ ン グ ) を 対 象 に 、 安 否
確 認 や生 活 相 談 等 を行 う生 活 援 助 員 を派 遣 し、地 域 社 会 での自 立 生 活 を支 援 しま
す。
◇ 家族介護支援事業
要 介 護 高 齢 者 を介 護 する家 族 等 に対 して、適 切 な介 護 知 識 ・技 術 を習 得 すること
を 内 容 と し た 教 室 の 開 催 や 介 護 に よ る 家 族 の身 体 的 ・ 精 神 的 ・ 経 済 的 負 担 を 軽 減 す
るため家 族 介 護 者 に対 する健 康 相 談 の実 施 、介 護 用 品 の支 給 等 の事 業 を実 施 しま
す。
◇ 経済的負担軽減事業
低 所 得 世 帯 へのおむつ等 の支 給 事 業 、生 活 保 護 受 給 者 の認 知 症 対 応 型 共 同 生
活 介 護 の利 用 のため 家 賃 等 助 成 事 業 等 を継 続 します。
◇ 成年後見制度事業
成 年 後 見 制 度 の市 町 村 申 立 を検 討 するにあたり、低 所 得 の高 齢 者 に係 る申 立 に
要 する費 用 や成 年 後 見 人 等 の報 酬 の助 成 を 行 うことで 、必 要 な方 が適 切 に制 度 を 利
用 できるよう支 援 します。
◇ 介護給付等費用適正化事業
介 護 保 険 の円 滑 かつ安 定 的 な運 営 を 確 保 する観 点 から、真 に必 要 な介 護 サービス
以 外 の不 要 なサ ービス が提 供 され ていないかの検 証 、制 度 趣 旨 や 良 質 な事 業 展 開 の
ために必 要 な情 報 の提 供 により、利 用 者 に適 切 なサービスを 提 供 できる環 境 の整 備 を
図 り、介 護 給 付 費 の適 正 化 に努 めます。
5 .介 護 予 防 サ ー ビ ス
要 支 援 1及 び要 支 援 2の認 定 者 には、地 域 包 括 支 援 センターにより予 防 給 付 のサー
ビ スを 受 ける ため の介 護 予 防 支 援 計 画 ( 予 防 ケ アプ ラ ン) が立 て ら れ ます。そ の 計 画 によ
り、各 介 護 予 防 サービス事 業 所 で自 立 支 援 及 び重 度 化 防 止 など介 護 予 防 に向 けたサ
ービスを実 施 していくことになります。介 護 保 険 の指 定 介 護 予 防 サービス事 業 所 における
サービス種 類 としては次 のとおりです。
○ 介 護 予 防 訪 問 介 護 (重 視 項 目 :生 活 機 能 向 上 )
○ 介護予防訪問入浴
○ 介護予防訪問看護
○ 介 護 予 防 訪 問 リハビリテーション
- 43 -
○ 介 護 予 防 通 所 介 護 (重 視 項 目 :運 動 機 能 向 上 ・栄 養 改 善 ・口 腔 機 能 向 上 )
○ 介 護 予 防 通 所 リハビリテーション
○ 介 護 予 防 短 期 入 所 生 活 (療 養 )介 護
○ 介護予防福祉用具貸与
○ 介護予防居宅療養管理指導
○ 介護予防認知症対応型共同生活介護
○ 介護予防小規模多機能型居宅介護
上 記 のほか、地 域 密 着 型 介 護 予 防 サービス事 業 所 として「 介 護 予 防 認 知 症 対 応 型
通 所 介 護 」「介 護 予 防 地 域 密 着 型 特 定 施 設 入 居 者 介 護 」「介 護 予 防 地 域 密 着 型 介 護
老 人 福 祉 施 設 入 居 者 介 護 」が ありますが、 要 支 援 者 で の 利 用 を 想 定 し ていないこと 、事
業 所 開 設 の動 き がない こと から 、本 計 画 で は 介 護 予 防 サー ビス の見 込 みを あげ てい ませ
ん。
第3項
支え合う地域社会づくり
地 域 包 括 ケアシステムの一 翼 を担 う、「高 齢 者 の生 活 支 援 」を地 域 で支 えていくために
は、公 的 な福 祉 サービスだけでは多 様 なニーズのすべてに対 応 することはできません。地 域
との連 携 が何 より大 切 であり、支 え合 う地 域 社 会 の形 成 のため の施 策 展 開 を推 進 します。
1 .地 域 資 源 の 活 用 と ネ ッ ト ワ ー ク 化 の 推 進
行 政 区 長 、 民 生 委 員 の外 、 地 域 の福 祉 活 動 に携 わっ ている 、ボラ ンティ ア等 による活
動 を 拡 大 すると と も に、地 域 の情 報 の 共 有 化 と活 動 の相 互 を 推 進 し ます。また、スポーツ、
文 化 等 の趣 味 活 動 を 目 的 と する団 体 ・サーク ル等 との連 携 を 図 り、福 祉 活 動 への協 力 ・
参 加 を検 討 します。
2 .ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 と の 連 携
ボランティア活 動 は、住 民 の自 発 性 に基 づくものであり、その継 続 的 な活 動 は高 齢 社
会 を 支 え る ため の 重 要 な活 動 と なります 。今 後 、高 齢 化 が進 む 中 で 、 ボラ ンテ ィア活 動 の
必 要 性 は さ ら に 増 す も の と 考 え られ ま す 。ボ ラン テ ィ ア 団 体 と 利 用 者 と の コ ー デ ィネ ー ト や
情 報 の発 信 等 を推 進 します。
3 .社 会 福 祉 協 議 会 の 取 り 組 み
社 会 福 祉 協 議 会 は、地 域 活 動 への支 援 や共 同 募 金 活 動 への協 力 など 、地 域 の福 祉
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増 進 に取 り組 むほか、 地 域 ニ ーズに対 応 し た事 業 を 模 索 し 、より一 層 地 域 の要 望 に応 え
る事 業 を展 開 していきます。
4 .権 利 擁 護 と 高 齢 者 虐 待 防 止
平 成 17 年 11 月 に 制 定 され た「 高 齢 者 虐 待 の 防 止 、 高 齢 者 の 養 護 者 に対 する支 援 等
に関 する法 律 」の施 行 後 、市 町 村 に相 談 窓 口 が設 置 されたことや啓 発 活 動 等 によって
高 齢 者 虐 待 防 止 についての理 解 が広 がっ たことなどから、虐 待 に関 する相 談 が増 加 して
います。
平 成 24・25年 度 に地 域 包 括 支 援 センターが扱 った件 数 は以 下 のとおりです。
■地 域 包 括 支 援 センター虐 待 相 談 件 数
(単位:件数)
虐 待 種 類 (重複あり)
件数
身体的
心理的
経済的
性的
介護放棄
セルフネグレクト
平成 24 年度
8
11
5
0
4
未調査
平成 25 年度
7
9
3
0
5
未調査
◇ 高 齢 者 虐 待 に 関 す る 町 の 対 応 は 、 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー が 担 っ て お り 、 必 要 に応
じ て 県 保 健 福 祉 事 務 所 等 と の 連 携 を 図 る こと とし てい ま す 。ま た 、高 齢 者 虐 待 へ の 取
り組 みを 地 域 全 体 の 取 り組 みとす るた め、 平 成 20年 4 月 に、 町 や 警 察 、消 防 、郵 便 等
の関 係 機 関 からなる高 齢 者 虐 待 防 止 ネットワーク運 営 委 員 会 を設 置 しました。高 齢 者
虐 待 の早 期 発 見 に努 めながら、虐 待 の相 談 や通 報 に的 確 に対 応 し、関 係 機 関 が一
体 となって次 の事 項 を 重 点 方 針 として継 続 的 に対 応 します。
◇ 介 護 を 必 要 と する 高 齢 者 が増 加 す る中 で 、虐 待 の 発 生 リ スク も 高 まると 考 え られ るた
め、引 き続 き、介 護 従 事 者 や町 民 向 けの高 齢 者 虐 待 防 止 の研 修 会 や講 演 会 などを
開 催 する ほか 、高 齢 者 虐 待 に 関 す る実 態 調 査 を 行 う ととも に 結 果 を 公 表 する など 、虐
待 の防 止 に関 する意 識 啓 発 に努 めます。
◇ 被 虐 待 者 の保 護 に あっ ては、高 齢 者 虐 待 対 策 チームの環 境 を 整 備 し 、分 離 保 護 で
きる緊 急 ショートステイ や、保 護 できる施 設 との連 携 強 化 を整 えます。
◇ 権 利 擁 護 については、成 年 後 見 制 度 の周 知 を図 るとともに、法 人 後 見 や市 民 後 見
人 制 度 の導 入 について検 討 し 、人 権 尊 重 と権 利 擁 護 意 識 の促 進 に努 めます。
虐 待 の防 止 や権 利 擁 護 を図 る うえでは、要 介 護 者 のみならず、介 護 している家 族 等
に も 支 援 が 必 要 な 場 合 が 多 い こ とか ら 、 虐 待 者 の 相 談 に 応 じ る 体 制 を 構 築 する ほ か 、
介 護 家 族 の会 への 勧 誘 などを図 っていきます。
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5 .家 族 介 護 支 援 事 業 ・ 家 族 介 護 継 続 支 援 事 業
要 介 護 者 を 介 護 す る家 族 等 に 対 し て 、 適 切 な 介 護 知 識 ・ 技 術 を 習 得 す る こと を 内 容
と し た 教 室 の 開 催 や 介 護 に よ る 家 族 の 身 体 的 ・ 精 神 的 ・ 経 済 的 負 担 を 軽 減 す る ため 家
族 介 護 者 に対 する健 康 相 談 、介 護 用 品 の支 給 等 の事 業 を実 施 します 。
家 族 介 護 者 の疾 病 予 防 、病 気 の早 期 発 見 のためのヘルスチェック、健 康 相 談 /紙 お
むつ等 の介 護 用 品 の支 給 (介 護 家 族 用 品 支 給 事 業 )/介 護 から一 時 的 に解 放 するた
めの 介 護 者 相 互 の 交 流 会 、レ ス パイ ト ( 介 護 ・ 養 育 す る家 族 等 がそ の 負 担 軽 減 の ため に
一 時 的 なサービスを利 用 できる事 業 )事 業 等 の充 実 と導 入 を検 討 し ます。
また、認 知 症 の人 と家 族 の会 との連 携 により、認 知 症 高 齢 者 を抱 える家 族 の不 安 解
消 や集 いによるケアなどを一 層 促 進 します。
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第2章 高齢者の豊かな生活を支える
第1項
健康づくりと疾病予防
高 齢 者 が健 康 で い きい きと 生 活 を するためには、自 分 自 身 の 健 康 の 重 要 性 を 認 識 し 、
「自 分 の健 康 は自 分 でつくる」という観 点 から、自 らの健 康 づくりの実 践 をすることが大 切
です。
また 、地 域 包 括 ケ アシ ステ ム の 実 現 に 向 け 、 保 健 ・ 医 療 と介 護 予 防 が一 体 的 に提 供 さ
れるネットワーク が重 要 視 されています。本 町 の人 口 構 成 、疾 病 構 造 、生 活 習 慣 などの条
件 を 十 分 に分 析 ・ 検 討 し 、町 民 ・ 行 政 ・関 係 機 関 が 一 体 と なり、 健 康 の保 持 ・ 増 進 を 図 る
とともに、疾 病 予 防 の保 健 活 動 を推 進 します。
1 .健 康 の 保 持 と 増 進
本 町 における健 康 づくりを目 標 にした計 画 「第 2 期 健 康 しばた 21」の健 康 施 策 に基
づき、生 活 習 慣 病 の予 防 と介 護 予 防 から健 康 寿 命 の延 伸 ・生 活 の質 の向 上 を図 りな
が ら、 心 身 と も に 健 康 な状 態 を 保 つ よう 支 援 し ます。 ま た、 生 活 習 慣 病 予 防 の ため の成
人 保 健 事 業 、健 康 な生 活 に欠 かすことので きない栄 養 ・歯 科 保 健 事 業 との連 携 により、
介 護 予 防 につながるよう支 援 します。
◇ 健 康 教 育 及 び相 談
高 齢 期 を 健 康 で い きいきと 生 活 するためには、生 活 機 能 を 維 持 ・向 上 することが重
要 です。 疾 病 や障 害 による機 能 低 下 は、若 年 期 からの日 常 生 活 習 慣 によるところが
大 きく影 響 し てい ます。生 活 習 慣 病 予 防 のために健 康 教 育 を 実 施 し、日 常 生 活 の見
直 しからより良 い生 活 習 慣 を継 続 できるよう支 援 します。
◇ 食 生 活 習 慣 改 善 の推 進 (保 健 事 業 連 携 )
元 気 高 齢 者 が寝 たきり を 予 防 する ためには 、 食 事 づ くりの 参 画 や 食 事 の質 を 高 め る
など食 習 慣 改 善 の行 動 が重 要 です。生 活 習 慣 病 予 防 のため、生 活 習 慣 を 見 直 し、個
人 に合 った正 しい食 習 慣 が定 着 できるよう、各 種 教 室 や相 談 等 で支 援 するとともに、
地 域 のニーズにあっ た食 生 活 改 善 についても支 援 します。
◇ 歯 科 保 健 の推 進 (保 健 事 業 連 携 )
歯 と口 腔 の健 康 は、「おいしく食 べる」「楽 しく話 す」など大 切 な要 素 の一 つとして、
心 身 の健 康 管 理 や生 活 の質 の向 上 に欠 かせません。住 民 一 人 ひとりがその健 康 状 態
に対 応 した歯 と 口 腔 の健 康 づくりができるよう 支 援 体 制 の整 備 と充 実 を図 ります 。
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2 .疾 病 予 防 の 推 進
疾 病 の早 期 発 見 、早 期 治 療 を目 的 として各 種 健 康 診 査 を実 施 します。より受 診 しや
すい体 制 づくりを検 討 するとともに、健 康 診 査 後 の保 健 指 導 を実 施 して生 活 習 慣 病 の予
防 を町 医 師 団 、町 歯 会 ・保 健 所 ・健 診 機 関 と連 携 して一 層 の充 実 を 図 ります。
◇ 特 定 健 康 診 査 ・後 期 高 齢 者 健 康 診 査
40 歳 か ら 74 歳 ま で の 町 国 民 健 康 保 険 加 入 者 の 方 に は 内 臓 脂 肪 症 候 群 ( メ タ ボ リ ッ
クシンドローム)に着 目 した特 定 健 康 診 査 が実 施 され、 75歳 以 上 の方 には後 期 高 齢 者
健 康 診 査 が実 施 され て い ます。健 診 結 果 によ り生 活 習 慣 の改 善 に 主 眼 を おいた特 定
保 健 指 導 を行 います。
◇ 各 種 がん検 診
日 本 人 の死 因 の第 一 位 を 占 めるがんの 早 期 発 見 ・早 期 治 療 を 目 的 とし て、胃 ・肺 ・
子 宮 ・乳 ・大 腸 ・前 立 腺 がんの検 診 を 継 続 実 施 するとともに、今 後 のより精 度 の高 い検
査 方 法 やより負 担 の尐 ない 検 査 方 法 の採 用 について引 き続 き検 討 し ます。また、未 受
診 者 への受 診 勧 奨 を 強 化 し、検 診 への意 識 高 揚 に努 めます。
◇ 骨粗鬆症検診
寝 たき り状 態 に なる 原 因 と し て骨 粗 鬆 症 によ る骨 折 が あげ られ ます 。骨 粗 鬆 症 予 防
可 能 な年 齢 と 、寝 たきりの原 因 の一 つである転 倒 ・骨 折 予 防 として、女 性 の 40・50歳 節
目 の骨 粗 鬆 症 検 診 対 象 者 への啓 発 を 図 ります。
◇ 成人歯科健診
口 か ら は じ ま る 健 康 な 体 づ く り と し て 、 成 人 歯 科 健 診 を 40 ・ 50 ・ 60 ・ 70 歳 の 方 を 対 象
者 に 実 施 し ま す 。 生 涯 に わ た り 自 分 の 歯 を 20 本 保 つ 「 8020 ( ハ チ マ ル ニ イ マ ル ) 」 運 動
の実 現 を支 援 していきます。
◇ 保健指導
保 健 師 、管 理 栄 養 士 、歯 科 衛 生 士 などの人 材 の確 保 に努 め、疾 病 や介 護 予 防 の
ため、保 健 指 導 として健 康 教 育 や健 康 相 談 、訪 問 指 導 を実 施 しています。
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第2項
ひとり暮らし等高齢者世帯への支援
本 町 に お い て 、 高 齢 者 の ひ と り 暮 ら し や 高 齢 者 の み の 世 帯 は 、 平 成 26 年 3 月 末 で 、 285
世 帯 。 全 世 帯 比 で 15.2 % に な っ て い ま す 。 こ の 傾 向 は 高 齢 化 の 進 展 と と も に 、 今 後 ま すま
す 伸 び て い くと 推 計 され てい る こ と か ら 、 高 齢 者 世 帯 が 地 域 に お いて 安 心 し て 生 活 を 継 続
できるための施 策 展 開 を推 進 します。
1 .ひ と り 暮 ら し 老 人 等 緊 急 通 報 シ ス テ ム の 整 備
ひとり暮 らし 高 齢 者 等 の増 加 に 伴 い、 様 々な 緊 急 事 態 が発 生 する こ とが予 測 され る た
め、常 に速 やかな対 応 が必 要 となります。現 在 、町 で実 施 している緊 急 通 報 システムの
促 進 を 図 る と と も に 、 ひと り 暮 ら し の 支 援 体 制 の 整 備 を 推 進 し ま す 。ま た 、 緊 急 性 が 懸 念
されるひとり暮 らし高 齢 者 などの把 握 ができる連 絡 網 の充 実 を図 ります。
2 .行 政 区 や 民 生 委 員 ・ ボ ラ ン テ ィ ア 等 の 近 隣 見 守 り 活 動
行 政 区 や 民 生 委 員 ・ボ ランテ ィアが 自 発 的 に 近 隣 の 高 齢 者 宅 を 訪 問 し 、安 否 の 確 認
をするとともに、日 常 生 活 において孤 独 感 の解 消 等 のため の支 援 を講 じていきます。
3 .福 祉 電 話 の 貸 与
電 話 設 置 をしていないひとり暮 らし高 齢 者 の安 否 の確 認 や相 談 等 の利 便 を図 るため
の福 祉 電 話 貸 与 事 業 の充 実 を図 ります。
4 .家 事 援 助 サ ー ビ ス
本 町 で は 、 介 護 保 険 で 対 応 で き な い ニー ズに 対 応 す る こ と の で き る 「 在 宅 福 祉 サ ー ビ
ス、家 事 援 助 サービス(有 償 )」が提 供 されています。
・NPO法 人 や事 業 者 の家 事 援 助 サービス
・社 会 福 祉 協 議 会 が運 営 する「ふれあいネットワーク互 助 事 業 」
上 記 の 外 に 、 介 護 予 防 ・ 日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 の 実 施 に 向 け 、 ボ ラ ン テ ィ ア や NPO
法 人 等 の地 域 の多 様 なサービス主 体 を活 用 する生 活 支 援 サービスの導 入 をを図 りま
す。
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第3項
安全な暮らしの確保
今 後 、要 介 護 高 齢 者 やひとり暮 らし高 齢 者 等 が増 加 していくことが見 込 まれており、大
規 模 災 害 時 の安 全 確 保 、避 難 などを円 滑 に支 援 できる体 制 づくりの構 築 が必 要 で あること
から、支 援 に関 する施 策 を更 に推 進 していきます。
また、防 犯 ・防 災 対 策 や交 通 安 全 対 策 等 など、安 全 で 快 適 に暮 らすことが できる環 境 づ
くりを推 進 します。
1.大規模災害への備え
高 齢 者 世 帯 等 避 難 行 動 要 支 援 者 を 支 え る た め、平 成 20 年 3月 「柴 田 町 避 難 行 動 要
支 援 者 支 援 の手 引 き」で支 援 の方 針 を明 らかにしています。
1災 害 時 要 援 護 支 援 の体 制 づくりについては、地 域 による自 主 防 災 組 織 や民 生 委
員 ・ 児 童 委 員 な ど と 連 携 し 、 避 難 行 動 要 支 援 者 名 簿 の 作 成 、避 難 誘 導 体 制 づ くりを 進
めます。また、福 祉 避 難 所 の確 保 と運 営 体 制 の整 備 に努 めます。
■町 の支 援 計 画 で想 定 している 避 難 行 動 要 支 援 者
危 険 を 知 らせ る情 報 を 受 け 取 っ ても 、それ に 対 し て 適 切 な行 動 がで きない 、 又 は 困 難
な人 としており、具 体 的 には概 ね次 のとおりとします。
○ ひとり暮 らし高 齢 者 (65歳 以 上 )
○ 寝 たきり高 齢 者 (65歳 以 上 )
○ 高 齢 者 のみの世 帯 (65歳 以 上 )
○ 身 体 障 害 (児 )者 (身 体 障 害 者 手 帳 2級 以 上 )
○ 知 的 障 害 (児 )者 (療 育 手 帳 A判 定 )
○ 人工透析患者
○ その他 上 記 に準 ずる支 援 を必 要 とする者
2 .高 齢 者 の 防 犯 ・ 防 災 対 策
高 齢 者 を 対 象 にし た 悪 徳 商 法 を はじ め高 齢 者 が被 害 者 となる 振 り込 め詐 欺 、点 検 商
法 、 ま た 催 眠 ( S F ) 商 法 や 展 示 会 商 法 によ る高 額 商 品 販 売 、 さ ら に 犯 罪 や リフ ォ ー ム等
の消 費 問 題 のト ラブル が増 加 し ています。 宮 城 県 消 費 生 活 セ ンター と連 携 し 、高 齢 者 が
犯 罪 に巻 き込 まれないよう対 策 等 の啓 蒙 をし ます。
3 .高 齢 者 の 交 通 安 全 対 策
町 内 における人 身 事 故 の発 生 件 数 は、全 体 としては減 尐 傾 向 にありますが、発 生 件
数 に対 する 高 齢 者 の 割 合 は年 々高 まっ てい ます。特 に、道 路 横 断 中 に被 害 に遭 う高 齢
者 の割 合 が高 くなっています。
警 察 署 など の関 係 機 関 と 連 携 し て、一 層 の交 通 安 全 意 識 の高 揚 に努 め交 通 事 故 防
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止 を 推 進 する ほか 、高 齢 者 に 配 慮 し た歩 道 段 差 の 解 消 や 道 路 標 識 の大 型 化 など 安 全
設 備 の整 備 に努 めます。
第4項
生きがいづくりと社会参加
活 力 あ ふれ る 高 齢 社 会 を 実 現 する ため に は、 物 質 的 な 生 活 環 境 の 整 備 だ けで な く 、 精
神 的 な豊 かさを充 実 させる必 要 があります。
高 齢 者 が 元 気 で 生 き がい を 持 っ て 生 活 で き るよ う に、 これ まで 培 っ てき た 能 力 ・ 知 識 ・経
験 等 を 基 に、 主 体 的 に 社 会 活 動 がで き るよう な高 齢 者 の 生 きがいづ くり・ 社 会 参 加 の 仕 組
みづくりを推 進 します。
1 .生 き が い づ く り
◇ 生 涯 学 習 の充 実
本 町 では、生 涯 学 習 センターで高 齢 者 向 け「高 齢 者 教 室 」のほか、各 種 の生 涯 学
習 講 座 や、多 くの愛 好 会 による多 彩 なサークル活 動 が生 涯 学 習 センター等 を中 心 に
行 われ てい ます。 これ からも 学 習 ・ 文 化 など 生 涯 学 習 の体 系 化 を 図 るとともに 、社 会 教
育 事 業 との連 携 により、総 合 的 に社 会 参 加 を 推 進 する仕 組 みを 作 ります。
◇ 世代間交流事業
町 内 各 保 育 所 において入 所 児 と地 域 の高 齢 者 との交 流 を通 し、思 いやりやいたわ
りのある心 を育 むために、地 域 、学 校 、福 祉 施 設 など様 々な形 態 により、世 代 間 交 流
事 業 の展 開 を実 施 します。
◇ 交 流 の場 の活 動 促 進
高 齢 者 の学 習 や趣 味 のサークル活 動 は、生 涯 学 習 センターや地 区 集 会 所 及 び民
間 施 設 等 で 行 われ てい ますが、今 後 は既 存 公 共 施 設 の有 効 活 用 を 含 め、生 きがい活
動 の場 の拡 大 を検 討 していきます。
2 .社 会 参 加 の 促 進
近 年 の高 齢 者 の増 加 に伴 い、高 齢 者 の方 々が住 み慣 れた地 域 で安 心 して生 活 し、
元 気 で生 きがいを持 っ て生 活 するためには、孤 独 感 や不 安 感 の解 消 、軽 易 な生 活 援 助 、
閉 じこもり防 止 の支 援 や高 齢 者 の積 極 的 な社 会 参 加 が必 要 です。
本 町 で は、地 域 において社 会 福 祉 協 議 会 や行 政 区 、老 人 ク ラブ、ボランティア、民 生
委 員 、食 生 活 改 善 推 進 員 、健 康 推 進 員 などが高 齢 者 の日 常 生 活 支 援 の活 動 をしてい
ますが、今 後 は 、 NPO、 ボランティア 活 動 の 場 の提 供 や情 報 交 換 の 場 の整 備 に努 め ると
ともに、活 動 参 加 者 の拡 大 や連 携 のための仕 組 みづくり等 を行 っていきます。ま た、高 齢
者 が長 年 にわ たり培 ってきた知 識 ・経 験 をいかしながら、元 気 で生 きがいを持 って生 活 が
できる活 力 ある社 会 づくりを促 進 します。
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◇ 就 労 機 会 の拡 大
高 齢 者 が 地 域 で の 活 動 を 積 極 的 に行 え る 機 会 を 提 供 するため 、シ ルバー人 材 セ ン
ターにおける職 種 の充 実 を図 ります。
◇ 老 人 クラブへの支 援 充 実
老 人 ク ラブなど 社 会 交 流 団 体 に 対 する 支 援 を 行 い、 これ ら 団 体 の 介 護 予 防 や 健 康
づくりなどの活 動 を活 性 化 させ、高 齢 者 の活 動 の場 と内 容 の両 面 から展 開 を広 げま
す。
◇ ボランティアの育 成 ・支 援
地 域 で 支 え 合 う 仕 組 みを 充 実 さ せ る と 、 地 域 で の 介 護 力 を 向 上 させる た め に は 、 高
齢 者 自 らのボランティア活 動 が必 要 となっています。計 画 期 間 中 に実 施 される「介 護 予
防 ・日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 」の主 たる担 い手 として、 ボランティア育 成 ・支 援 を 社 会 福
祉 協 議 会 と 連 携 し実 施 します。
◇ 各 種 敬 老 事 業 (敬 老 金 等 の支 給 )
敬 老 会 に つ い て は 、 高 齢 者 の 長 年 の 社 会 的 貢 献 に 対 し 敬 意 と 感 謝 を 表 す と と も に、
地 域 福 祉 の 推 進 を 図 る た め 、 介 護 保 険 施 設 等 で 実 施 され る 敬 老 会 事 業 へ の 補 助 金
の交 付 を継 続 します。
また、敬 老 祝 金 は、 88 歳 の方 に1 万 円 を 支 給 、 100歳 を 迎 え た方 に は敬 老 祝 品 を 贈
ります。
◇ 福 祉 教 育 の推 進
「いたわ り」や 「親 切 」に つい ての 価 値 意 識 を 高 め る ため 、 学 校 行 事 や児 童 会 、生 徒
会 活 動 等 の福 祉 の体 験 活 動 の 充 実 を図 ります。町 内 小 中 学 校 では、地 域 の高 齢 者 と
の交 流 や世 代 間 交 流 を実 施 するとともに、学 校 教 育 との連 携 に取 り組 みます。
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第3章 安心できる介護サービス
第1項
介護サービス提供基盤の整備
1 .居 宅 介 護 を 支 援 す る サ ー ビ ス
高 齢 者 の多 くは、住 み慣 れ た地 域 や家 庭 で生 活 を 続 けることを 望 んでいますが、高 齢
化 の進 展 に伴 い 、 ひと り 暮 らし や老 老 介 護 といっ た高 齢 者 のみの世 帯 が増 加 し てい ます。
都 市 化 の 影 響 と 社 会 環 境 の変 化 から 、高 齢 者 が孤 立 し た生 活 を 送 らざるを 得 ない 状 況
も見 られます。
在 宅 で の介 護 者 も 、家 族 の病 気 や介 護 、自 分 の病 気 や介 護 についての不 安 や、自 由
にできる時 間 がないなど、様 々なストレスを抱 えながら介 護 している状 況 です。尐 子 化 の
進 展 や核 家 族 化 、共 稼 ぎ家 庭 の増 加 など により、家 庭 で の介 護 力 が低 下 し つつあること
から 、 地 域 の中 で 保 健 ・医 療 ・ 介 護 が 一 体 化 され た 、きめ 細 かなサ ー ビ ス 提 供 体 制 の構
築 が必 要 となっています。
本 町 で は、地 域 包 括 支 援 セ ンター が中 心 と なっ て地 域 包 括 ケアネ ッ トワーク 連 絡 会 を
構 築 し て おり、 関 係 機 関 や、 町 内 ・町 外 の事 業 者 など の 関 連 団 体 と 情 報 交 換 を 定 期 的
に実 施 していることから、更 なる連 携 強 化 に努 めていきます。
■柴 田 町 地 域 包 括 ケ アネットワーク連 絡 会
見守り支援
柴田町地域包括ケアネットワーク連絡会 消 防 署
郵便局・銀行
柴田町
地域包括支援センター
コンビニ
新聞配達
運 輸 業
医療機関
ケアマネジャ-部会 訪問介護部会
行政区長
代表者会議
自主研究部会 民生児童委員協議会
商工会
警 察
全体会議
社会福祉協議会
通所介護部会
地域ケア
会議
検討会
特養・老健
地域包括
在宅福祉部会 グループホーム部会
訪問
通所
移送
(家事援助・理美容)
訪問看護
事例
検討会
福祉課
ショートステイ部会
福祉用具
販売・貸与
高齢者保健福祉
サービス事業者等
ボランティアグループ
関係者であれば町内・外を問わない
ネットワーク全体図
H24.3.21 ケアマネジャー情報交換会配布
◇ 医 療 ・介 護 、住 まい 、生 活 支 援 、介 護 予 防 が一 体 なっ て 提 供 され る 地 域 包 括 ケアシ
ステム構 築 について、体 系 的 なシステムづくりを推 進 するとともに、量 的 な整 備 のみで
はなく質 的 な向 上 も目 指 すこととします。
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◇ ひとり暮 らし 高 齢 者 に対 し ては、近 隣 住 民 やボランティア団 体 等 による声 がけやひとり
暮 らし老 人 緊 急 通 報 システムなど地 域 が一 体 となって対 応 できる体 制 を目 指 します。
◇ 介 護 者 の 介 護 疲 れ に よ る 共 倒 れ を 防 ぎ 、介 護 す る 側 も 充 実 し た暮 ら し を 継 続 で き る
よう、デイサービスやショートステイなど各 種 介 護 サービスの利 用 の促 進 を図 ります。
◇ 住 み慣 れ た地 域 で の日 常 生 活 の自 立 と生 活 の質 の向 上 に必 要 なリハビリテーション
サービスが一 貫 して提 供 される体 制 の整 備 を 図 るため、介 護 老 人 保 健 施 設 や医 療 機
関 等 での通 所 リハビリテーション・訪 問 リハビリテーション等 の普 及 促 進 を図 ります。
◇ 入 院 治 療 と 在 宅 生 活 の 継 続 性 が 確 保 で き る よ う 訪 問 看 護 サービ ス の 充 実 を 促 進 し
ます。
◇ 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 等 の在 宅 医 療 に係 る診 療 や看 取 りを 行 う 医 療 機 関 の増 加 や
適 正 な配 置 を 促 進 します。
◇ 通 所 介 護 を 中 心 とし 要 介 護 者 の選 択 や希 望 に応 じ て、随 時 「訪 問 」や「泊 まり」を 組
み 合 わ せ たサ ー ビ ス の提 供 を す る 小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護 事 業 の 整 備 を 促 進 し ま
す。
2 .施 設 系 サ ー ビ ス
高 齢 者 が 要 介 護 状 態 に な っ て も 、 居 宅 サ ー ビ ス の 活 用 等 に よ り で き る だ け 自 宅 におい
て生 活 を続 けられることが望 ましい姿 であるといえますが、介 護 者 の有 無 や高 齢 者 の介
護 の必 要 度 合 い 、その他 の家 庭 環 境 など から在 宅 生 活 が困 難 で ある場 合 は、施 設 サー
ビスを利 用 すること になります。また、施 設 は入 所 者 へのサービス提 供 だけで はなく、地 域
に開 かれた運 営 によっ て在 宅 生 活 のバックアップ機 関 としての役 割 も求 められています。
◇ 介 護 老 人 福 祉 施 設 ( 特 別 養 護 老 人 ホーム ) は 、 既 存 のシ ョ ー トス テ イ 、デイ サ ー ビ ス、
ホームヘルプサービス等 の居 宅 サービスと連 携 が図 られるよう複 合 的 な整 備 を図 りま
す。
◇ 介 護 老 人 保 健 施 設 は、保 健 福 祉 サービスとの連 携 を強 化 するとともに、地 域 の在 宅
ケアの拠 点 としての機 能 を充 実 させていきます。
◇ 施 設 は入 所 者 にと っ て生 活 の場 で あり、 プライ バシーに配 慮 し た生 活 環 境 が必 要 で
あることから、引 き続 き個 室 ・ユニット型 での整 備 を基 本 としますが、特 別 養 護 老 人 ホ
ー ム に つ い て は 、 地 域 の 実 情 に 応 じ 、 多 床 室 等 従 来 型 で の 整 備 につ い ても 配 慮 し ま
す。
- 54 -
第2項
介護サービスの充実
1 .適 切 な 介 護 サ ー ビ ス の 確 保
(1)介 護 保 険 事 業 の適 切 な運 営
介 護 保 険 制 度 は、介 護 を 要 する状 態 になっても、で きる限 り自 立 した日 常 生 活 を 送
る こ と が で き る よ う 、 必 要 な サ ー ビ ス を 総 合 的 ・ 一 体 的 に 提 供 す る 仕 組 み と し て 平 成 12
年 に創 設 され 、サ ービス提 供 体 制 の充 実 とともにサービス利 用 が進 み、要 介 護 者 及 び
家 族 を 支 え る 仕 組 みと し て 定 着 し ま し た。 一 方 、 要 介 護 者 の 増 加 、介 護 サ ー ビ ス 利 用
量 の拡 大 による介 護 給 付 費 の増 大 が続 いており、これらの諸 課 題 に対 応 し、介 護 保
険 制 度 を 将 来 にわ たり 持 続 可 能 なも のとし て いくこと が求 め られ てい ます。被 保 険 者 か
らの保 険 料 と、国 ・県 ・市 町 村 による公 費 負 担 を財 源 とし運 営 される介 護 保 険 制 度 に
おいては、受 益 と負 担 を明 確 にするとともに、法 令 遵 守 のもと、利 用 者 の「自 立 支 援 」
に向 け、介 護 サービス事 業 者 が適 切 にサービスを提 供 することが必 要 とされます。
◇ 介 護 給 付 の適 正 化 については、県 の「宮 城 県 介 護 給 付 適 正 化 取 組 方 針 (介 護
給 付 適 正 化 計 画 )」に基 づき取 り組 みます。
◇ 要 介 護 認 定 で は、 公 正 ・公 平 な認 定 調 査 がなされ るよう、認 定 調 査 員 、町 担 当 者
の研 修 等 に取 り組 みます。
◇ サービス提 供 事 業 者 の育 成 ・支 援 のため指 導 を行 うほか、指 定 基 準 違 反 等 が疑
わ れ る 場 合 に 、 事 実 関 係 を 的 確 に 把 握 し 適 切 な 措 置 を 講 ずる た め監 査 を 行 い 、 適
正 なサービス提 供 体 制 の確 保 と介 護 報 酬 請 求 の適 正 化 を図 ります。
◇ 被 保 険 者 ・利 用 者 等 に対 し 、介 護 保 険 制 度 及 びサービ ス利 用 に ついての意 識 啓
発 を行 い、適 正 な利 用 を図 ります。
- 55 -
■柴 田 町 の取 り組 み
事業内容
取組内容
24 年度
25 年度
26 年度
新規の要介護認定調査状況
チェック・点検
○
○
○
委託している認定調査状況
のチェック・点検
○
○
○
ケアプランの点検
○
○
○
住宅改修の実地調査
○
○
○
福祉用具購入・貸与の調査
○
○
○
縦覧点検・医療情報と
の突合
縦覧点検
○
○
○
医療情報との突合
○
○
○
介護給付費通知
介護給付費通知
○
○
○
指導監査に関する取
組み
指導監査体制の充実
○
○
○
苦情・通報情報の適
切な把握及び分析
苦情・通報情報の適切な把握
及び分析
○
○
○
不当請求あるいは誤
請求の多い事業所へ
の重点的な指導
不当請求あるいは誤請求の
多い事業所への重点的な指
導
○
○
○
受給者から提供され
た情報の活用
受給者から提供された情報
の活用
○
○
○
被保険者・
利 用 者 に対
する啓発
制度の周知
制度の周知
○
○
○
研修会の開
催等
研修会の開催等
研修会の開催等
○
○
○
要介護認定の適正化
主要適正化
事業
指 導 監 査に
関する取組
ケアプランの点検
住宅改修等の点検
(2)利 用 者 の保 護
利 用 者 がサービスを安 心 して受 けるためには、何 か不 都 合 があった場 合 の相 談 や
苦 情 の 受 付 ・ 処 理 体 制 がし っ かりと 確 立 され ている必 要 があ ります 。 介 護 サ ービ スを 提
供 する事 業 者 には、苦 情 受 付 窓 口 を設 置 し、苦 情 には迅 速 かつ適 切 に対 応 すること
が義 務 付 け られ ており 、 介 護 サ ー ビス 利 用 に 関 し て苦 情 があっ た場 合 、基 本 的 には事
業 者 と利 用 者 の 間 で 解 決 を 図 ることになりま す。当 時 者 間 で の解 決 が困 難 な場 合 は 、
宮 城 県 社 会 福 祉 協 議 会 に設 置 されている「福 祉 サービス利 用 に関 する運 営 適 正 化
委 員 会 」が 相 談 を 受 け 、助 言 、あっ せんなど に より解 決 の支 援 を 行 っ ています。介 護 サ
ービ ス 等 に 関 する 相 談 や苦 情 処 理 を 円 滑 に 行 う ため 、市 町 村 、県 、 国 民 健 康 保 険 団
体 連 合 会 等 の関 係 機 関 による機 能 分 担 や連 携 を図 っています。市 町 村 が行 っ た行 政
処 分 に対 する不 服 申 し立 てについて審 理 ・裁 決 を行 うため、県 に介 護 保 険 審 査 会 を
設 置 しています。
- 56 -
◇ 苦 情 を未 然 に防 止 するために、事 業 者 の適 切 な運 営 が確 保 される必 要 があります。
そのために、集 団 指 導 及 び実 地 指 導 を引 き続 き行 うとともに、充 実 ・強 化 を図 ります。
なお、地 域 内 の営 利 法 人 が運 営 する事 業 所 に対 し、基 準 の遵 守 状 況 を中 心 に集
中 的 な監 査 を 行 います。
◇ 苦 情 処 理 体 制 が未 整 備 或 いは十 分 に機 能 していない事 業 者 に対 しては、実 地 指
導 等 で改 善 を指 導 し、体 制 の整 備 を促 します。
◇ 介 護 サービスに関 する苦 情 処 理 体 制 の基 本 方 針 となる「苦 情 処 理 マニュアル」に
基 づき、関 係 機 関 の協 力 を得 ながら迅 速 な対 応 に努 めます。
2 .介 護 サ ー ビ ス の 質 の 向 上
介 護 保 険 制 度 の 要 と なる介 護 支 援 専 門 員 については 、居 宅 介 護 のコーデ ィネー タ-
として評 価 され る一 方 で、重 度 化 する要 介 護 者 への対 応 、特 に在 宅 医 療 や看 取 りなども
含 めた「地 域 包 括 ケア システム」 実 現 のための対 応 が求 められ ています。 住 み慣 れ た地
域 や家 庭 で、できる限 り自 分 のことは自 分 で行 いたいという高 齢 者 の 思 いは強 く、介 護 支
援 専 門 員 に は、 介 護 サ ービ スの 質 の向 上 のた め、介 護 保 険 法 の 理 念 に 基 づい た ケアマ
ネジメントプロセスの実 践 、自 立 支 援 に資 する公 正 ・中 立 なケアプランの作 成 、サービス
調 整 機 能 など、より高 いレベルの取 り組 みが望 まれます。
◇ 地 域 包 括 支 援 センターが主 導 機 関 として、介 護 支 援 専 門 員 に対 するスーパーバイズ
や処 遇 困 難 なケースの支 援 等 を行 います。また、地 域 での包 括 的 ケアマネジメントの
中 核 的 な役 割 を担 う主 任 介 護 支 援 専 門 員 の養 成 に取 り組 みます。
◇ 介 護 予 防 ケアマネジメントが適 切 になされるよう、地 域 包 括 支 援 セ ンター職 員 及 び介
護 予 防 ケアマ ネジ メン ト を 受 託 する 介 護 支 援 専 門 員 を 対 象 とし た 介 護 予 防 支 援 従 事
者 研 修 事 業 を実 施 します。
◇ 介 護 支 援 専 門 員 相 互 の連 携 ・支 援 体 制 の確 立 を 図 るため、地 域 包 括 ケアネットワー
ク会 議 等 を活 用 し、必 要 な情 報 や介 護 スキルの共 有 化 を進 め、サービスの質 の向 上
に努 めます。
- 57 -
■介 護 保 険 サービスに ついて
種
類
サービス名
ホームヘルパーが居宅を訪問し、身体介護や生活介助などを行うサー
ビスです。
訪問入浴介護
訪問入浴車などで居宅を訪問して、入浴サービスを行うものです。
訪問リハビリテーション
居宅療養管理指導
通所介護(デイサービス)
通所リハビリテーション(デイケア)
短期入所生活介護・療養介護
(ショートステイ)
特定施設入居者生活介護
(有料老人ホームなどにおける介護)
福祉用具貸与
特定福祉用具販売
住宅改修費
居宅介護支援・介護予防支援
地
域
密
着
型
サ
ー
ビ
ス
認知症対応型共同生活介護(認知症高齢
者グループホームにおける介護)
小規模多機能型居宅介護
地域密着型介護老人福祉施設入所者生
活介護
(仮)地域密着型通所介護
施
設
サ
ー
ビ
ス
容
訪問介護(ホームヘルプサービス)
訪問看護
居
宅
サ
ー
ビ
ス
内
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
介護老人保健施設
介護療養型医療施設
看護師等が居宅を訪問し、療養の世話や診療の補助などを行うもので
す。
理学療法士などの機能回復訓練(リハビリ)の専門家が居宅を訪問し、
機能訓練を行うものです。
医師や歯科医師、薬剤師などが居宅を訪問し、療養上の管理及び指
導を行うものです。
デイサービスセンター等へ日帰りで通所し、食事や入浴などの介護サ
ービスや機能訓練を受けるものです。
介護老人保健施設や病院・診療所などに通い、機能訓練を受けるもの
です。
短期入所生活介護:特別養護老人ホーム等に短期間入所し介護や機
能訓練を受けるものです。
短期入所療養介護:介護老人保健施設や介護療養型医療施設などに
短期間入所して、医学的な管理のもとで介護や機能訓練などを受ける
ものです。
指定を受けた軽費老人ホーム(ケアハウス)等に入居している要介護認
定者が、食事や入浴、排せつの世話などの介護サービスや機能訓練な
どを受けるものです。
日常生活の自立を助けるための福祉用具を借りるサービスです。
腰掛け便座や入浴補助用具などの福祉用具を購入するときに補助を
受けることのできるサービスです。
厚生労働大臣が定める居宅の廊下やトイレ等への手すり取付や段差の
解消などの工事を行った際の改修費について、その9割が後日支給さ
れるものです。
要介護者等が居宅において日常生活を営むことができるよう、介護支
援専門員(ケアマネジャー)が、心身の状況、環境、希望等を勘案し、
利用する居宅サービス等の種類、内容等を定めた計画(ケアプラン)を
作成するサービスです。
居宅で生活する認知症の要介護者等に、デイサービスセンター等への
通い、食事や入浴などの介護、日常生活上の世話、機能訓練を受ける
サービスです。
認知症の高齢者が共同で生活する場で、食事や入浴、排せつなどの
介護や機能訓練などが受けられるものです。
定員 30 人未満の小規模な特別養護老人ホームに入所する要介護者
等が、食事や排泄など日常生活上の介護や、身の回りの世話を受けら
れるものです。
定員 18 名以下のデイサービスセンター等へ日帰りで通所し、食事や入
浴などの介護サービスや機能訓練を受けるものです。
寝たきりなどで常時介護が必要な人で、自宅では介護を受けることが困
難な人が入所し、日常生活の支援や介護が受けられます。
病状が安定している人が在宅復帰できるよう、リハビリテーションを中心
としてケアを受けられます。
急性期の治療を終え、長期の療養を必要とする人のための医療施設
で、医療、看護、介護及びリハビリテーション等のサービスを受けられま
す。
- 58 -
第4章
第1項
介護保険事業の見込み
サービスの見込量
1 .居 宅 サ ー ビ ス
今 期 計 画 期 間 中 に、介 護 予 防 訪 問 介 護 、介 護 予 防 通 所 介 護 が介 護 予 防 ・日 常 生
活 支 援 総 合 事 業 に移 行 します。また、小 規 模 の通 所 介 護 事 業 所 が(仮 )地 域 密 着 型
通 所 介 護 へと 移 行 し ます。これ らの改 正 を 踏 まえ 居 宅 介 護 サービス の推 計 を 行 っ てい ま
す。
(1)第 6期 の居 宅 サービス見 込 量
介護サービス
サービス名
訪問介護
単位
回.人/月
平 成
27 年度
平 成
28 年度
介護予防サービス
平 成
29 年度
平 成
27 年度
平 成
28 年度
平 成
29 年度
(回)
(回)
(回)
(人)
(人)
(人)
5,888
6,396
6,972
70
74
31
訪問入浴介護
回/月
163
173
181
4
5
5
訪問看護
回/月
169
196
215
6
8
8
訪問リハビリテーション
回/月
22
23
24
0
0
0
居宅療養管理指導
人/月
31
34
35
2
2
3
(回)
(回)
(回)
(人)
(人)
(人)
4,500
3,612
3,946
116
118
70
(回)
(回)
(回)
(人)
(人)
(人)
744
771
804
32
34
35
通所介護
通所リハビリテーション
回.人/月
回.人/月
短期入所生活介護
日/月
983
1,037
1,083
31
36
40
短期入所療養介護
日/月
73
77
81
0
0
0
福祉用具貸与
人/月
384
418
456
69
72
77
特定福祉用具販売
人/月
8
8
9
2
2
2
住宅改修費
人/月
5
5
5
1
1
1
特定施設入居者生活介護
人/月
13
14
15
2
2
2
居宅介護支援・介護予防支援
人/月
707
775
858
187
191
102
- 59 -
(2)平 成 32年 、平 成 37年 の居 宅 サービス見 込 量
介護サービス
サービス名
訪問介護
単位
平 成
32 年度
回.人/月
介護予防サービス
平 成
37 年度
平 成
32 年度
平 成
37 年度
(回)
(回)
(人)
(人)
9,521
12,355
-
―
訪問入浴介護
回/月
239
287
8
10
訪問看護
回/月
310
370
9
11
訪問リハビリテーション
回/月
28
32
0
0
居宅療養管理指導
人/月
47
63
3
3
(回)
(回)
(人)
(人)
5,514
6,942
-
-
(回)
(回)
(人)
(人)
1,067
1,329
40
46
通所介護
回.人/月
通所リハビリテーション
回.人/月
短期入所生活介護
日/月
1,423
2,011
7
8
短期入所療養介護
日/月
104
120
0
0
福祉用具貸与
人/月
566
678
87
91
特定福祉用具販売
人/月
12
14
2
2
住宅改修費
人/月
8
10
2
2
特定施設入居者生活介護
人/月
20
26
3
3
居宅介護支援・介護予防支援
人/月
1,124
1,335
123
145
2 .地 域 密 着 型 サ ー ビ ス
今 計 画 期 間 中 に、「認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 」「小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護 」並
び に 「 地 域 密 着 型 介 護 老 人 福 祉 施 設 」 の新 規 開 設 を 盛 り 込 む とと も に 、( 仮 ) 地 域 密 着
型 通 所 介 護 への移 行 分 を含 み推 計 を行 っています。
(1)第 6期 の地 域 密 着 型 サービス見 込 量
介護サービス
地域密着型サービス
単位
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護
地域密着型特定施設入所者生
活介護
地域密着型介護老人福祉施設
入所者生活介護
(仮)地域密着型通所介護
平 成
27 年度
平 成
28 年度
人/月
22
42
人/月
55
人/月
介護予防サービス
平 成
27 年度
平 成
28 年度
平 成
29 年度
45
1
2
2
71
75
0
0
0
0
0
0
0
0
0
人/月
0
0
25
0
0
0
人/月
―
142
154
―
―
―
- 60 -
平 成
29 年度
(2)平 成 32年 、37年 の地 域 密 着 型 サービス見 込 量
介護サービス
介護予防サービス
地域密着型サービス
単位
小規模多機能型居宅介護
人/月
63
64
6
6
認知症対応型共同生活介護
人/月
86
93
0
0
人/月
29
29
0
0
人/月
29
58
人/月
209
253
地域密着型特定施設入所者生
活介護
地域密着型介護老人福祉施設
入所者生活介護
(仮)地域密着型通所介護
平 成
32 年度
平 成
37 年度
平 成
32 年度
平 成
37 年度
3 .施 設 サ ー ビ ス
各 年 度 の施 設 サービス利 用 者 数 の設 定 に あたっては、現 状 の施 設 サービス利 用 者 数
の実 績 をもとに、在 宅 サービス重 視 の基 本 方 針 を 踏 まえながら適 正 量 を見 込 みます。
※療 養 病 床 か らの 転 換 分 について は、 介 護 老 人 福 祉 施 設 ・介 護 老 人 保 健 施 設 への
転 換 期 限 は平 成 29年 度 末 まで延 長 されました。
(1)第 6期 の施 設 サービス見 込 量
介護保険施設サービス
単位
介護サービス
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
介護老人福祉施設
人/月
154
154
156
介護老人保健施設
人/月
128
129
130
介護療養型医療施設
人/月
3
3
3
(2)平 成 32年 、37年 の施 設 サービス見 込 量
介護保険施設サービス
単位
介護サービス
平成 32 年度
平成 37 年度
介護老人福祉施設
人/月
220
225
介護老人保健施設
人/月
132
198
介護療養型医療施設
人/月
0
0
- 61 -
第2項
第6期介護保険料の財源と算出方法
1 .財 源 構 成
介 護 保 険 制 度 は、国 民 全 体 で支 え 合 う社 会 保 険 方 式 を採 用 し、その財 源 として、第 2
号 被 保 険 者 ( 40 歳 か ら 64 歳 ) と 第 1 号 被 保 険 者 ( 65 歳 以 上 ) の 保 険 料 が 半 分 、 国 ・ 県 ・
町 が半 分 を負 担 する構 造 となっています。
被 保 険 者 の 負 担 割 合 は 、 第 5 期 計 画 期 間 は 第 1 号 被 保 険 者 が 21 % 、 第 2 号 被 保 険
者 が29 %で し たが、 第 6 期 計 画 期 間 において は、第 1 号 被 保 険 者 が 22%、第 2号 被 保 険
者 が28%と、第 1号 被 保 険 者 の負 担 率 が変 更 されました。
ま た 、 国 ・ 県 ・ 町 の 負 担 割 合 は 、 居 宅 給 付 費 に つ い て は 、 国 が 25 % 、 県 が 12.5 % 、 町
が 12.5 % 、 施 設 等 給 付 費 に つ い て は 、 国 が 20 % 、 県 が 17.5 % 、 町 が 12.5 % と 、 第 5 期 計
画 期 間 と変 わりありません。
地 域 支 援 事 業 費 についても、介 護 保 険 料 算 定 の基 準 となり、介 護 予 防 事 業 の財 源
については居 宅 給 付 費 の負 担 割 合 と同 じ で すが、包 括 的 支 援 事 業 及 び任 意 事 業 の財
源 については、第 2号 被 保 険 者 の保 険 料 は含 まれず、第 1号 被 保 険 者 の保 険 料 と国 ・
県 ・町 の負 担 によって構 成 されています。
2 .保 険 料 基 準 額 の 算 出 方 法
介 護 保 険 料 算 出 の概 要 は、次 のようになります。
●標準給付費見込額の計算
第6期(平成 27~29 年度)の標準給付費見込額を計算します。
★サービス給付費の推計
平成 27~29 年度の介護サービス費、介
護予防サービス費の総給付費を推計し
ます。
●地域支援事業費の推計
平成 27~29 年度の地域支援事業費
を推計します。
★特定入所者介護サービス費等の推計
平成 27~29 年度の特定入所者介護サ
ービス費、高額介護サービス費、審査
支払手数料を推計します。
●財政安定化基金拠出金の推計
平成 27~29 年度の財政安定化基金
拠出金はありません。
●第1号被保険者負担額の算定
平成 27~29 年度の推計された介護保険事業費のうち、第1号被保険者の実質的
な負担(22%)となる額を算定します。
●保険料の基準月額の計算
被保険者数(所得段階補正後)
、予定収納率から、第1号被保険者の平成
27~29 年度の基準額を計算します。
- 62 -
保
険
料
算
出
の
基
と
な
る
費
用
第3項
介護給付費と介護保険料の見込み
介 護 保 険 料 について、介 護 保 険 の標 準 給 付 費 及 び地 域 支 援 事 業 費 の総 額 によって
算 出 しました。
1 .居 宅 サ ー ビ ス の 標 準 給 付 費
(単位:千円)
介護サービス
サービス名
訪問介護
平 成
27 年度
平 成
28 年度
介護予防サービス
平 成
29 年度
平 成
27 年度
平 成
28 年度
平 成
29 年度
210,512
227,219
247,233
17,259
18,232
7,718
訪問入浴介護
22,295
23,634
24,682
439
475
498
訪問看護
14,368
16,472
18,102
668
779
864
720
753
790
0
0
0
3,880
4,349
4,662
278
298
313
461,293
370,058
404,209
50,041
51,034
29,897
89,018
93,694
99,368
14,059
14,309
14,642
短期入所生活介護
102,883
108,400
114,122
2,625
3,105
3,410
短期入所療養介護
9,339
9,776
10,529
0
0
0
68,059
72,517
77,643
4,002
4,205
4,460
特定福祉用具販売
3,106
3,188
4,094
556
584
600
住宅改修費
5,062
5,279
5,471
960
1,056
1,152
35,077
38,471
41,311
1,479
1,510
1,543
115,224
125,093
137,671
9,772
9,968
5,344
訪問リハビリテーション
居宅療養管理指導
通所介護
通所リハビリテーション
福祉用具貸与
特定施設入居者生活介護
居宅介護支援・介護予防支援
2 .地 域 密 着 型 サ ー ビ ス の 標 準 給 付 費
地 域 密 着 型 サ ービスは、「認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 」について、第 5期 と同 等 のサ
ービスが継 続 されるものとして給 付 費 を見 込 みます。
(単位:千円)
介護サービス
サービス名
平 成
27 年度
平 成
28 年度
介護予防サービス
平 成
29 年度
平 成
27 年度
平 成
28 年度
平 成
29 年度
小規模多機能型居宅介護
47,240
89,080
95,437
922
1,841
1,841
認知症対応型共同生活介護
156,547
203,249
214,666
0
0
0
地域密着型介護老人福祉施
設入所者生活介護
0
0
73,057
137,149
149,805
(仮)地域密着型通所介護
- 63 -
3 .施 設 サ ー ビ ス の 標 準 給 付 費
施 設 サ ー ビ ス給 付 のう ち、 介 護 老 人 福 祉 施 設 に ついて は、 第 5 期 と 同 等 のサ ービ ス が
継 続 さ れ る も の と し て 給 付 費 を 見 込 み ま す 。 介 護 療 養 型 医 療 施 設 に つ い て は 、 平 成 29
年 度 までの延 長 になったことから継 続 して給 付 を見 込 みます。
(単位:千円)
介護サービス
サービス名
平 成
27 年度
平 成
28 年度
介護予防サービス
平 成
29 年度
平 成
27 年度
介護老人福祉施設
447,544
449,071
456,452
介護老人保健施設
390,028
392,769
395,326
12,973
12,947
12,947
介護療養型医療施設
平 成
28 年度
平 成
29 年度
4 .そ の 他 の 標 準 給 付 費
(単位:千円)
区分
高額介護サービス費
高額医療合算介護サービス費
特定入所者介護サービス費
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
42,500
45,000
48,000
5,000
5,500
6,000
88,301
84,528
86,633
5 .地 域 支 援 事 業 費
地 域 支 援 事 業 費 は下 表 のとおりと見 込 みました。地 域 支 援 事 業 費 として認 められる
事 業 総 額 は、年 度 の介 護 給 付 費 総 額 の割 合 で上 限 があり、その割 合 も下 段 に記 しまし
た。
(単位:千円)
区分
地域支援事業費
平成 27 年度
73,700
- 64 -
平成 28 年度
90,000
平成 29 年度
125,500
第4項
第1号被保険者介護保険料の設定
本 町 の 第 6 期 計 画 期 間 ( 平 成 27 年 度 か ら 29 年 度 ま で ) の 介 護 サ ービ ス の 標 準 給 付
費 見 込 額 と地 域 支 援 事 業 費 は、総 額 約 81億 1,272万 円 と推 計 されます。これに、財 政
安 定 化 基 金 拠 出 金 見 込 額 、調 整 交 付 金 見 込 額 等 により、保 険 料 収 納 必 要 額 を算 出
し、第 1号 被 保 険 者 の介 護 保 険 料 基 準 額 を求 めます。
第 1 号 被 保 険 者 の 保 険 料 を 試 算 し た 結 果 、 平 成 27 年 度 か ら の 保 険 料 基 準 月 額 は 、
準 備 基 金 を 取 り 崩 さ な い 場 合 、 5,011 円 と 推 計 さ れ ま す が 、 準 備 基 金 を 4,214 万 円 充 当
することで、保 険 料 基 準 月 額 を 4,900円 とします。
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
合
計
2,288,242,689
2,473,981,492
2,642,367,039
7,404,591,220
特定入所者介護サービス費等給付額(円)
88,301,011
84,528,463
86,633,014
259,462,488
高額介護サービス費等給付額(円)
42,500,000
45,000,000
48,000,000
135,500,000
高額医療合算介護サービス費等給付額
5,000,000
5,500,000
6,000,000
16,500,000
算定対処審査支払手数料(円)
2,425,500
2,488,500
2,551,500
7,465,500
総給付費(円)
標準給付費見込額(円)
①
2,426,469,200
2,611,498,455
2,785,551,553
7,823,519,208
地域支援事業費
②
73,700,000
90,000,000
125,500,000
289,200,000
財政安定化基金拠出率(%)
③
財政安定化基金拠出額(円)
=(①+②)×③
第1号被保険者負担分相当額(円)
=(①+②)×22%
調整交付金相当額(円)
①×5%(全国平均)
④
調整交付金見込率(%)
⑦
調整交付金見込額(円)
=①×⑦
⑧
準備基金取崩額(円)
⑨
42,140,000
財政安定化基金取り崩し額(円)
⑩
0
保険料収納必要額(円)
=④+⑤+⑥-⑧-⑨-⑩
⑪
予定保険料収納率(%)
⑫
98.50
所得段階別加入割合補正後被保険者数(人)⑬
32,083
保険料基準額(年額 円)
=⑪/⑫/⑬
保険料基準額(月額 円)
=⑭/12
⑤
1,784,798,226
⑥
391,175,960
3.87
3.61
3.14
93,904,000
94,275,000
87,466,000
275,645,000
1,858,189,186
⑭
58,800
4,900
- 65 -
■第 1号 被 保 険 者 介 護 保 険 料
介 護 給 付 費 及 び 予 防 事 業 費 の 22%を 負 担 する第 1 号 被 保 険 者 の 保 険 料 は、 本 人
又 は世 帯 員 の市 町 村 民 税 状 況 等 によって、保 険 料 段 階 が決 定 されます。
所 得 段 階 につきまし ては、第 5期 計 画 期 間 で は6段 階 と設 定 し ていまし たが、第 6期 で
は9段 階 と設 定 します。
所得段階別の基準年額
= 基準月額(円)×負担割合×12 ヶ月
■第 6期 計 画 期 間 の所 得 段 階 の対 象 者 と保 険 料
所得段階
平成 27 年度
見込み人数
要件
負担割合
月額(円)
年額(円)
1,375 人
0.50
2,450
29,400
655 人
0.75
3,675
44,100
723 人
0.75
3,675
44,100
1,901 人
0.9
4,410
52,920
1,802 人
基準額
4,900
58,800
1,269 人
1.20
5,880
70,560
1,322 人
1.30
6,370
76,440
637 人
1.50
7,350
88,200
551 人
1.70
8,330
99,960
・生活保護を受給している方
・世帯全員が市町村民税非課税で老齢福祉
第1段階
年金を受給している方または前年の合計所得
金額と課税年金収入額の合計が 80 万円以下
の方
・世帯全員が市町村民税非課税で、前年の合
第2段階
計所得金額と課税年金収入額の合計が 80 万
円超 120 万円以下の方
・世帯全員が市町村民税非課税で、前年の合
第3段階
計所得金額と課税年金収入額の合計が 120
万円超の方
・世帯の誰かに市町村民税が課税されている
第4段階
が、本人は市町村民税非課税で、前年の合計
所得金額と課税年金収入額の合計が 80 万円
以下の方
・世帯の誰かに市町村民税が課税されている
第5段階
が、本人は市町村民税非課税の方で、前年の
合計所得金額と課税年金収入額の合計が 80
万円超の方
第6段階
第7段階
第8段階
第9段階
・本人が市町村民税課税で前年の合計所得
金額が 120 万円未満の方
・本人が市町村民税課税で前年の合計所得
金額が 120 万円以上 190 万円未満の方
・本人が市町村民税課税で前年の合計所得
金額が 190 万円以上 290 万円未満の方
・本人が市町村民税課税で前年の合計所得
金額が 290 万円以上の方
- 66 -
高齢者保健福祉計画
第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画
推
- 67 -
進
編
- 68 -
1 .計 画 の 推 進 に あ た っ て
◇ 計 画 推 進 における役 割 分 担
計 画 の推 進 に当 たっては、行 政 はもとより、住 民 や保 健 ・医 療 ・福 祉 関 係 者 、民 間
団 体 、企 業 等 が地 域 におい て、それ ぞれ の役 割 を 分 担 し ながらお互 いに補 完 ・協 力 し
ていくことが重 要 です。
■ 町 の役 割
町 は、地 域 の高 齢 者 福 祉 の拠 点 となる地 域 包 括 支 援 センターの運 営 、地 域 密 着
型 サービス事 業 者 の指 導 監 督 、高 齢 者 虐 待 の防 止 など のほか、地 域 住 民 に最 も身 近
な立 場 から、高 齢 者 福 祉 を 増 進 し ていく責 務 を 有 し ています。保 健 ・医 療 ・福 祉 サービ
スを総 合 的 、一 体 的 に提 供 するための体 制 づくりを進 めます。
■ 住 民 に期 待 される役 割
地 域 の 福 祉 を 充 実 させ て い くに は 、 何 より もそ こ に 住 み 、 地 域 を よ く知 っ てい る 住 民
一 人 ひとりの役 割 が重 要 です。福 祉 サービスの利 用 者 であり、担 い手 でもある住 民 の
声 が地 域 の福 祉 水 準 を高 めることを認 識 し、一 人 一 人 のニーズを地 域 の大 きな声 にす
るとともに、様 々な情 報 の交 換 やボランティア活 動 など への自 発 的 ・自 主 的 な参 加 がで
きるよう地 域 の中 で支 えあう組 織 づくりや仲 間 づくりが望 まれます。
■ 企 業 ・団 体 等 に期 待 される役 割
多 様 なニ ー ズの 増 加 に 伴 い 、 民 間 の 企 業 ・法 人 等 が高 齢 者 福 祉 に 関 わ るサー ビ ス
の一 翼 を 担 う 状 況 は、 今 後 ま すま す 顕 著 に なっ ていきます 。特 に 介 護 保 険 制 度 の施
行 により、介 護 サービスの利 用 形 態 が、措 置 制 度 から利 用 者 の自 由 な選 択 による契 約
へと移 行 し てお り、 その 役 割 はま すま す重 要 に なっ てい ます 。ま た 、社 会 福 祉 協 議 会 、
保 健 ・医 療 ・福 祉 の各 種 団 体 、地 域 団 体 、生 活 協 同 組 合 や農 業 協 同 組 合 などが積
極 的 に福 祉 活 動 に取 り組 み、地 域 を支 える主 体 となることが期 待 され ています。
◇ 情 報 提 供 の充 実
介 護 サービス利 用 者 や家 族 が、適 切 な介 護 サービスを利 用 できるよう介 護 保 険 制
度 についての普 及 啓 発 を図 るとともに、町 ホームページなどを活 用 して、高 齢 者 保 健
福 祉 に関 する各 種 事 業 や、介 護 サービス事 業 所 等 の情 報 提 供 に努 めます。
2 .計 画 の 進 行 管 理 等
本 計 画 における保 健 福 祉 サービスの円 滑 な推 進 を図 るとともに、町 が直 接 実 施 主
体 と なる 介 護 保 険 事 業 や地 域 支 援 事 業 、ま た 、地 域 包 括 ケア の 中 心 機 構 とな る 地 域
包 括 支 援 センターとの連 携 による事 業 効 果 等 について、必 要 に応 じて実 態 調 査 等 を
行 い、計 画 の効 果 的 な推 進 を図 ります。
- 69 -
- 70 -
高齢者保健福祉計画
第 6期 介 護 保 険 事 業 計 画
資
- 71 -
料
編
- 72 -
1 .柴 田 町 介 護 保 険 等 運 営 委 員 会 要 綱
(介 護 保 険 運 営 委 員 会 の設 置 )
第 1 条 介 護 保 険 に関 する施 策 の実 施 を、町 民 の意 見 を十 分 に反 映 しながら円 滑 かつ適 切
に行 うため、柴 田 町 介 護 保 険 運 営 委 員 会 ( 以 下 「委 員 会 」という。) を置 く。
(所 掌 事 務 )
第 2 条 委 員 会 は、次 に掲 げる事 項 について調 査 審 議 する。
1 介 護 保 険 法 ( 平 成 9 年 法 律 第 123 号 )第 11 7 条 第 1 項 の規 定 による介 護 保 険 事 業 計
画 の策 定 又 は変 更 に関 する事 項
2 介 護 保 険 に関 する施 策 及 び事 務 事 業 の評 価 に関 する事 項
3 地 域 包 括 支 援 センターの支 援 及 び運 営 ・評 価 に関 する事 項
4 地 域 密 着 型 サービスの運 営 に関 する事 項
(組 織 )
第 3 条 委 員 会 は、委 員 15 人 以 内 をもって組 織 する。
2 委 員 は、次 の各 号 に掲 げる者 のうちから、町 長 が委 嘱 する。
(1) 被 保 険 者 を代 表 する者
(2) 介 護 に関 し学 識 又 は経 験 を有 する者
(3) 介 護 サービス・介 護 予 防 サービスに関 する事 業 に従 事 する者
(4) 地 域 における保 健 ・医 療 ・福 祉 関 係 者
3 委 員 の任 期 は 3 年 と する。ただし、委 員 が欠 けた場 合 における補 欠 の委 員 の任 期 は、
前 任 者 の残 任 期 間 とする。
4 委 員 は、再 任 されることができる。
(委 員 長 及 び副 委 員 長 )
第 4 条 委 員 会 に、委 員 長 及 び副 委 員 長 を置 き、委 員 の互 選 によって定 める。
2 委 員 長 は会 務 を総 理 し、委 員 会 を代 表 す る。
3 副 委 員 長 は 、委 員 長 を補 佐 し 、委 員 長 に 事 故 の あ る と き 、又 は 委 員 長 が 欠 けた と き は 、そ
の職 務 を代 理 する。
(会 議 )
第 5 条 委 員 会 の会 議 は、委 員 長 が召 集 し、委 員 長 がその議 長 となる。
2 委 員 会 の会 議 は、委 員 の半 数 以 上 が出 席 しなければ開 くことができない。
3 委 員 会 の議 事 は、出 席 委 員 の 過 半 数 で決 し、可 否 同 数 のと きは、議 長 の 決 す ると ころに よ
る。
(庶 務 )
第 6 条 委 員 会 の庶 務 は、福 祉 課 において処 理 する。
(委 任 )
第 7 条 この要 綱 に定 めるもののほか、委 員 会 の運 営 に関 し必 要 な事 項 は、委 員 長 が
委 員 会 に諮 って定 める。
附 則
この要 綱 は、平 成 17年 1 2月 1日 から施 行 する。
- 73 -
2 .柴 田 町 介 護 保 険 運 営 委 員 会 委 員 名 簿
委 員 区 分
被保険者を代表する者
(第 3 条第 1 項委員)
被保険者を代表する者
(第 3 条第 1 項委員)
被保険者を代表する者
(第 3 条第 1 項委員)
介護に関し学識又は経験を有する者
(第 3 条第 2 項第 2 号委員)
介護サービスに関する事業に従事する者
(第 3 条第 2 項第 3 号委員)
介護サービスに関する事業に従事する者
(第 3 条第 2 項第 3 号委員)
介護サービスに関する事業に従事する者
(第 3 条第 2 項第 3 号委員)
介護サービスに関する事業に従事する者
(第 3 条第 2 項第 3 号委員)
地域における保健・医療・福祉関係者
(第 3 条第 2 項第 4 号委員)
地域における保健・医療・福祉関係者
(第 3 条第 2 項第 4 号委員)
地域における保健・医療・福祉関係者
(第 3 条第 2 項第 4 号委員)
氏
名
摘
要
高 橋
敏 朗
町民代表
菊 地
正 浩
町民代表
佐 藤
より子
町民代表
大 山
さく子
仙台大学 体育学部 健康福祉
(副委員長)
加藤
喜久江
学科長 教授
株式会社 ピース
代表取締役
ジャパンケアサービス
千 田
つる子
ジャパンケア柴田訪問介護
管理者
安
藤
千 葉
高
敏
明
啓 子
山
章
(委員長)
菊 池
伊藤
- 74 -
利 夫
佐和子
特別養護老人ホーム常盤園 園
長
グループホームゆう柴田
管理者
柴田町医師団代表
ふなばさま医院 院長
柴田町歯会代表
菊池歯科医院 院長
柴田町地域包括支援センター
管理者
柴田町高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画
平成27年3月
発 行:柴田町 福祉課
〒989-1692 宮城県柴田郡柴田町船岡中央二丁目3番45号
TEL 0224-55-2159 FAX 0224-55-4172