電子部品の動作上限温度 ■半導体の動作上限温度(Tjmax)の例 CPU 85~105℃ FPGA 85~125℃ Tj : ジャンクション温度 ジャンクション温度 ジャンクション : p型とn型の接合面 Siパワーデバイス(MOSFET) 150℃ SiCパワーデバイス 300~400℃ ゲート ソース 筐体 基板 ドレイン 酸化膜 n型半導体 p型半導体 電子機器 モールド樹脂 モールド樹脂 接合材 チップ (LSI) LSI) 基板 半導体パッケージ 半導体パッケージ トランジスタ (MOSFET) ) ワイヤ 半田ボール 半田ボール ボード 自然空冷 ヒートシンク (放熱フィン) 空冷 ファン 強制空冷 マイクロチャネル 直接液冷 衝突噴流 液冷 間接液冷 浸漬液冷 自然対流 ヒートパイプ 相変化冷却 強制対流 ベーパーチャンバー 気体冷凍 沸騰冷却 磁気冷凍 チャネル沸騰 冷凍冷却 化学反応 エアコン 熱電冷却 ペルチェ素子 主流 冷却方式の分類 ヒートシンク(放熱フィン) ■製造方法による分類 フィン・ ベース板 ベース板 一体 接合 製造方法 フィン形状 フィン形状 最小フィン 最小フィン ピッチ( ) ピッチ(mm) 製造 コスト 放熱 性能 約3 ◎ × 押出 プレート 冷間鍛造 プレート/ピン 約 1.5 ○ ○ スカイブ プレート 約 1.5 ○ ○ 切削 プレート/ピン 約2 × ○ カシメ プレート 約2 ○ ○ 半田・ろう付け プレート/コルゲート 約1 × ◎ フィン コルゲートフィン型 コルゲートフィン型 ベース板 ベース板 ピンフィン型 ピンフィン型 ヒートシンク性能(自然対流・概算) ■自然対流におけるヒートシンク性能は、ほぼ包絡体積のみに依存 市販ヒートシンクのカタログ 市販ヒートシンクのカタログ値 ヒートシンクのカタログ値との比較 との比較 リョーサン L W H 12BS031 31.5 50 12BS047 46.5 50 12BS067 66.5 50 12BS102 101.5 100 17BS050 50 50 9 9 9 9 13 ミズデン H0917 H0920 H0921 8 11 11 L W 49 29 39.5 t H 49 29 39 S 1.2 1.2 1.2 1.2 1.5 t 3.8 3.8 3.8 3.8 4.5 包絡体積 熱抵抗 18.9 14.08 27.9 10.35 39.9 7.37 121.8 3.48 40 7.81 2 2.5 2.5 包絡体積 熱抵抗 26.4 8.79 11.8 15.6 21.6 10.7 S 1 1 1 熱抵抗(℃/W) 100 10 出展:http://as76.net/emv/hounetu.php 50 Rth = 100V × ∆T 上グラフの赤線(ΔT=50℃) −0.31 − 0.675 1 1 10 100 包絡体積(cm3) 誤差±20%程度 ΔTが変わったときの補正項 1000 半導体の熱抵抗 ■熱抵抗θと熱特性パラメータΨ Ta Pc Tt or Tc Tj 半導体発熱量:P (=Pc+Pb) Tb Pb 通常放熱状態で実測 特殊放熱状態で実測 パッケージ同士 の放熱性能の比 較のときに使用 熱解析、熱回路 網法、等で使用 Tt, Tbを簡単に (手計算で)求め るときに使用 これらは、半導体技術協会 JEDECで規定されている。 電子機器の熱回路網法モデル ■部品・基板レベルのモデル化 基板、部品、ヒートシンクから構成され、それぞれが周囲(空気、壁)とつながる (基板) 周囲 矩形に分割する。熱コンダクタンスには熱 伝導の式を用いる。部品が搭載されて表面 が隠れている場合は、その分を差し引く。 Ta ※ Rb-aは、図の煩雑さを 避けるため1点のみ表示 Rc-a Rc-a Tc (部品) Tc Rj-c 部品 Rj-c Rb-a Rhs-a 部品 (H/S有) Tj Tj Rj-b ヒートシンク Rj-hs Rj-b 2抵抗モデル等を用いる。ヒートシンクが搭 載されている部品は3抵抗で定義する。 (ヒートシンク) Ths 実験式などから求めた熱抵抗値から熱コン ダクタンス値を求めて指定する。 Tb 基板 Tb (周囲) 各表面と周囲との間で、伝達と放射の各コ ンダクタンスを加算した値を指定する。ヒート シンクの熱コンダクタンス値は、元々、伝達と 放射が含まれるため加算しない。 熱計算による短時間設計 ●設計プロセスの短縮化 設計期間 熱流体シミュレーション 熱流体シミュレーション 従来 NG (期間オーバー 期間オーバー) オーバー) 熱計算 今後 熱流体シ 熱流体シ ミュレーション OK 多数のパラメータを振り、 候補の構造を絞り込み ・「シミュレーション・ゼロ」(=熱計算のみ)も可能 ・熱計算の導入により、設計品質が向上 CAEによる熱設計の重要ポイント (2)解析の時間 解析モデルの簡易化による解析時間の短縮 ■周期性構造 ■熱抵抗モデル 熱の流れ 平均熱伝導 率 を 求 め、 単種材料で 単種材料で 近似 半導体パッケージ(BGA) 周期性異種材料構造 発熱領域 Tc Tj (例) θjc θjb プリント基板 リード(はんだ接続) FC-BGA (2抵抗モデル 抵抗モデル) モデル) Tb
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