講義スライド

地球内部の温度
地球内部の地震波速度(球対称モデル)
マントル
地殻
直接測定・・・地表付近のみ
コア(核)
外核
下部マントル
上部
マントル
内核
遷移層
400km
不連続面
地球内部の温度
670km
不連続面
地球内部の温度
直接測定・・・地表付近のみ
推定・・・地震波速度から
・鉄の融点: 外核-液体,内核ー固体
1)地球集積時に解放される重力エネルギー
→104 K
微惑星
内部の温度が高いのはなぜか?
原始地球
2)核形成時に解放される重力エネルギー
→103 K
鉄など
1
地球内部の温度
温度構造から何が分かるか?
熱輸送のメカニズム
中心では
勾配がゼロ
伝導
移流
放射
低温
高温
地球内部の温度・熱輸送
どんな上昇流・下降流があるのか?
伝導
移流
移流
伝導
対流が起きているとすると...
マントルの地震波速度:球対称モデルからのズレ
遅い
上昇流と下降流の部分で温度が違うはず
⇒ 地震波速度が違うはず
T=TL
T=TH
速い
南太平洋,アフリカの下に大きな上昇流
(スーパー・プルーム)
Fukao et al. (1994)
2
コールド・プルーム(下降流)
現在の地球内部のイメージ
上部マントル
d=670
d
670 km
km
下部マントル
Fukao et al. (1994)
(1) プレートとは?
3.プレートテクトニクスとマントル対流
プレート・・・ 表層約100km ・・・低温,硬い
(1) プレートとは?
(2) プレ
プレートの沈み込みとは?
トの沈み込みとは?
伝導
対流
対流
高温:流れやすい
伝導
(3) 海嶺とは?
(4) プレートの速度を決めているものは?
(2) プレートの沈み込みとは?
プレート: 滞留した後,下部マントルを下降
Fukao et al. (1994)
3
コールド・プルーム(下降流)
(3) 海嶺とは? 上昇流?
いったん滞留したのち
下部マントルに落ち込んでいく
上部マントル
海嶺(火山)
d=670
d
670 km
km
下部マントル
大陸地殻
(花崗岩)
海洋地殻
(玄武岩)
マグマ
マントル
海嶺: 受動的上昇流
海嶺についての観察事実
海溝
海嶺
・ 海嶺の“沈み込み”が起きる
・ 海嶺下の地震波速度
低速度は浅部のみ
⇒ 大規模上昇流とは考えにくい
(4) プレートの速度を決めているものは?
プレートの絶対速度 (mm/y) スラブ
重たい,密度大
(4) プレートの速度を決めているものは?
プレートの絶対速度 (mm/y) 沈み込み部分の割合が大きいプレートほど速く動く
4
大西洋中央海嶺: 沈み込みがない
東太平洋海嶺で起こっていること
太平洋プレート
(絶対速度110 mm/y)
東太平洋
海嶺
下のマントルを年間
110 mm引きずり出す
ナスカプレート
(絶対速度30 mm/y)
年間30 mm
引きずり出す
平均すれば年間70 mm
海嶺が年間40 mm移動
東太平洋海嶺で起こっていること
太平洋プレート
(絶対速度110 mm/y)
東太平洋
海嶺
下のマントルを年間
110 mm引きずり出す
大規模上昇流に対応する現象は何か?
ナスカプレート
(絶対速度30 mm/y)
遅い
年間30 mm
引きずり出す
平均すれば年間70 mm
海嶺が年間40 mm移動
南米プレートの移動
速い
大西洋を開く
火山の分布
南太平洋,アフリカの下に大きな上昇流
(スーパー・プルーム)
Fukao et al. (1994)
ホットスポットの例:ハワイ
ハワイ諸島ー天皇海山列
海嶺, 沈み込み帯,ホットスポット
5
ハワイ島からの距離と年代の関係
Ma = 100万年前
ホットスポットのモデル
ハワイ島からの距離に比例して古くなる
1年あたりの距離はプレートの移動速度に等しい
現在の
活動中心
古い火山
プレート
マグマの供給源
マントル上昇流
(不動,長期間活動) (プルーム)
ホットスポットの分布
プルーム
ホットスポットのモデル
ホットスポットのモデル
大規模火山活動
=玄武岩台地
玄武岩台地
プレート
プレート
Head
Tail
Tail
6
玄武岩台地とホットスポット
ホットスポットのモデル
玄武岩台地
プレート
Tail
Wilson Cyle
プルームヘッド: 超大陸の分裂
玄武岩台地
超大陸
H d
Head
Tail
過去2億年間の大陸の離合集散
大陸の離合集散
2億年前
1.8億年前
1.35億年前
6500万年前
7.5億年前 (ロディニア)
5.5億年前
5.3億年前
現在
4.87億年前
4.22億年前
2.6億年前 (パンゲア)
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