Luncheon seminar LS 7 Ultrasonic Week 2015 ランチョンセミナー 7 AplioのShear waveで迫る 肝疾患診療 2015 年 5 月 23 日(土) 12:30∼13:30 座長 演者 1 演者 2 肝腫瘍の SWE 第 1 会場 グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール 3 階 『慶雲』 東京医科大学 消化器内科 森安 史典 先生 肝腫瘍診療へ迫る 東京医科大学 消化器内科 杉本 勝俊 先生 肝線維化診断へ迫る 兵庫医科大学 超音波センター・内科 肝胆膵科 飯島 尋子 先生 LC(肝硬変)の SWE ● ランチョンセミナーは整理券制です。 ● 整理券の枚数には限りが御座いますのでご了承下さい。 東芝メディカルシステムズは医用機器事業が 100 周年を迎えます。医用機器事業のパイオニアとして、 人に寄り添い、社会に貢献できる価値を提供し続けることをこれからの 100 年に向けて約束します。 共催: Ultrasonic Week 2015 東芝メディカルシステムズ株式会社 SWE shear wave elastography 新しい硬さ情報画像化技術・SWE 硬さ診断手法に関する背景 触れてみて硬さを診るという診断手法は、古くから行われてきており、さまざまな診断技術が発達した。触診による硬さの 判断は、診断者の主観的な判断に依存するものであり、また、定量的な評価が難しい。近年では硬さの情報を画像化する 技術として、shear wave elastography (SWE)が活用されている。 SWEは、プローブを静止した状態で組織を圧迫することなく組織の硬さの絶対値を求めることが出来る。プローブから のPush Pulse*によってせん断波を発生させ(図1a)、せん断波の伝搬速度をカラー表示することにより、硬さの空間的 分布を表示可能となっている。 弾性体においては、せん断波伝播速度の大きさは弾性率と関連付けることができ、せん断波伝播速度が大きいほど弾性率 が高く、硬いと判断できる。このため、周囲と比較して硬いか軟らかいかといった相対値ではなく、絶対値的な硬さそのも のを知りたいという疾患の診断に適している。 (図1b) 図1a 図2b *超音波照射による音響放射力により組織の一部を変形させ、せん断波を発生させる。 Shear wave with Smart maps 本機能においては、せん断波伝播速度を色付け表示(図3a)、せん断波伝播速度を弾性率 [kPa]の値に換算した結果を 色付け表示する表示(図3b)、せん断波が期待通りに発生・伝播しているかどうかを確認するための伝播表示(図3c)の3 つの表示モードを提供している。伝播表示は、一定時間間隔で観察されたせん断波の波面の位置を等高線的に表示したも のである。硬いところほどせん断波が速く伝播するため、硬いところでは線の間隔が広く、逆に軟らかいところでは線の間 隔が狭くなる。また、期待したようなせん断波が伝播している場合は、波面が平行に進んでいくのが観測されるが、期待し たようなせん断波が発生していない場合や構造が複雑であるために期待したような横方向へのせん断波の伝播が観測さ れない場合は、伝播表示も乱れた線になり定量結果の信頼性を判断できる。 図3a せん断波伝播速度画像 図3b 弾性率画像 図3c 伝播画像 ※中央に硬さのことなる部分があるファントム像 期待される臨床的有用性 これまで述べてきたように、SWEは特にびまん性肝疾患において有用性が期待されており、特に進展した線維化ステージ の診断や、急性肝炎の診断については、適用が普及しつつある。 参照元: 日本超音波検査学会 機関紙 「超音波検査技術」 2014年第39巻5号
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