津波 tsunami

津波 tsunami
2005.1.8修正
tsunami
Pron. tsoo-nah-me 意味:harbor wave
Syn. seismic sea wave
1896年三陸沖地震M8.6 水死者27,122人
2004.12.26スマトラ島沖地震M9.0 水死者
150,000人に達する
通常周期10分〜60分 波長最大1000km。
波速
C = √(gH)
C: 波速 (m/s)
g: 重力加速度 9.8 m/s2
H: 水深(m)
たとえば, H=4000mで,C=712km/h
チリー日本間 17000km,太平洋の平均水深
4000mとすると,1960年のチリ地震津波で
は日本にほぼ24時間で到達。
海底地形による津波高の増幅
海山,遠浅海岸,岬など等深線が波源方向に突
き出た形をしている場合,前述の波速と海の深
度の関係から凸レンズ効果が生まれ,津波が収
束する
V字の溺れ谷の場合,湾口から入った津波は岬
に比べてほとんどエネルギーを消耗することな
く湾央に達する⇨次ページの式
陸棚での増幅が後述のように意外と大きい。
グリーンの公式( V字型湾内波高式)
H / H 0  (B0 / B)  4 (h 0 / h)
 BASIC表現 H/H0=(B0/B)^0.5* (h0/h)^0.25
例えば,湾口部と湾奥部が次のようだと,
B0 湾口部での幅員(m)=10000 m
B 湾奥部での幅員 (m)= 1000 m
h0 湾口部での水深(m)= 60 m
h 湾奥部での水深 (m)= 20 mならば
H0 :湾口部での波高(m)= 1 mであっても
H :湾奥部での波高(m)= 4 m余りになる。
ただし,H>水深の数分の1,ならば非線型性が効いて適用できなくなる
つまり,もっと増幅することになる。
陸棚での津波の増幅
 外洋2000mから平均100mの
陸棚に進む時にもグリーンの
公式を適用でき,振幅は2倍
以上になり,波速の低下に対
応して波長も1/4以下になり
(eg. 振幅1m波長10km⇨振
幅2〜3m波長2km),肉眼で
認知できるようになる
 右の図の横軸は陸棚の長さ,
縦軸は陸棚先端での水深を
200mとしてここでの震幅をa
海岸での浸水高をRとしたと
きのR/a比。短周期ほど増幅
率が大きい。
宇津編著,1987.地学の事典. 朝倉書店.
特に都司嘉宣の津波の部分を参照。