毎月2回発行 VOI.595 全肢連情報 全肢連情報 2015年 1日発行 □編集・発行 一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会 ZENSHIREN BULLETIN 〒171-0021 東京都豊島区西池袋4丁目3番12号 皆様からのニュースのご提供を 心からお待ちしております。 □Publisher ZENSHIREN TEL:03-3971-3666 FAX:03-3982-2913 E-mail:[email protected] 全肢連情報はホームページ「響(ひびき)」でもご覧になれます。 SNSで障害児・者、肢体不自由児・者の情報交換を 6月 URL:http://www.zenshiren.or.jp Facebook https://www.facebook.com/ZENSHIREN 平成27年度通常総会(全国会長・事務局長会議)開かれる 去る5月16日(土)、東京都「豊島区立勤労福祉会館大会議室」において、午前中には、 平成27年度第1回理事会、午後1時より平成27年度全肢連通常総会(全国会長・事務局長 会議)が開かれた。 総会には47都道府県から72名(委任6県含む)の出席のもとに開会。総会議長に清水誠一 会長が選任された後、定足数の確認、議事録署名人の指名が承認され議案の審議に入った。 会議では、平成26年度事業活動・決算報告、平成27年度事業計画・予算(案)、などの 全5議題について承認・可決し新年度のスタートが切られた。 また総会終了後、「自立動作を支援するロボットスーツ することで装着者の訓練にも使用できるロボットスーツ HAL®」と題し、脳が学習 HAL®の講演会と実演が行わ れた。 引き続き午後5時20分より情報交換会が開催され、午後7時に散会した。 第1号 第47回全国大会(豊橋大会)報告・決算承認の件 議長の指示を受け上野事務局長より収支決算書の報告がなされた。引き続き愛知県肢連 中神達二会長より大会報告を兼ねて御礼の挨拶があり、大会報告並びに収支決算報告は異 議なく承認された。 第2号 平成26年度事業活動・収支決算・補助事業報告の件 議長の指示により、上野事務局長から関係資料に基づき、平成26年度の事業活動報告・ 並びに収支決算、補助事業について報告された。 事業報告としては、全国大会、ブロック大会、理事会、監事会開催の報告があった。また、 肢体不自由児者福祉に関する社会的啓発事業、支部父母の会育成強化に関する知識の普及 と助成事業、肢体不自由児者と家族の生活の質を高める事業のそれぞれについて報告があ った。収支決算としては予算および寄付金・補助金についてはおおむね予算通りであるが、 高知県、山形県の分担会費の納入が図られなかった旨の報告あった。その他、正味財産、 貸借対照表、財産目録の報告があった。補助事業報告として公益財団法人JKAによる補助 事業、社会福祉法人全国心身障害者福祉財団補助事業、独立行政法人福祉医療機構助成事 - 1 - 業の事業報告および収支決算報告があった。 また25年度末の東日本大震災義援金を、東北ブロック岩手大会(平成26年9月10日) 開催の際にブロック連絡協議会に手渡した旨の報告があった。なお26年度末の義援金は1 68,928円となり、ゆうちょ銀行に流動資産として計上している旨が報告された。 引き続き堀田監事より監査報告・監事会報告があった。5月14日、全肢連事務局会議室 にて行われ、事業報告書、正味財産増減計算書、財産目録、貸借対照表、収支決算書は関 連法令に従い問題がない旨の報告があった。引き続き監事報告として、組織運営について、 状況変化に伴い、事務局の業務量の増加傾向があるため、県肢連の協力が必要であるとの 要望があった。また、会計について安定的な収入確保に困難さが認められるため、分担会 費の確実な収入と新たな賛助会員の拡充を図ることを期待すること。一般社団法人への移 行に伴う盤石な事務局体制を維持することを期待する旨の意見書の提示がされた。 監 事 意 見 一般社団法人 書 全国肢体不自由児者父母の会連合会 会 長 清 水 誠 一 殿 1.組織運営について 昨年度は障害福祉サービス報酬改定についての検討が行われるとともに、本年3月 までに障害福祉サービスを利用する全ての利用者はサービス等利用計画を作成する 事となるなど、障害保健福祉を取り巻く政策は目まぐるしい変化が続いている。 新たな枠組みでの障害者福祉施策が進む中、内閣府障害者政策委員会に河井理事が 就任するなど、清水会長を始め理事各位、会運営の補完機関としての常任委員各位 の積極的な運営の成果があらわれていると感じる。 事務局機能としても肢体不自由児者の親の会として中央機関、関係諸団体に向けて の発信力、積極的な対応とともに、新たな法人運営に向けての努力がうかがえる。 その一方で事務局における業務量は増加する傾向にあり、本年度も事業計画として 示された4つの事業指針の具現化に向け、各都道府県肢連並びに各ブロック連絡協 議会の一層の協力をお願いしたい。 2.会計について 近年の社会情勢、経済状況は緩やかな景気回復の兆しが見えてきたものの、一般会 計の安定的な収入確保には厳しい状況が続く事が予想される。また消費税増税によ る支出負担増についても配慮していく事が必要と思われる。 このような現状の中、基本的な財源確保として分担会費の確実な収入と、新たな賛 助会員など支援者の拡充を図られる事を期待する。 また一般社団法人の移行に伴い、より計画的な収支計画が図られる事が必要である が、状況に応じて事業費並びに管理費の柔軟な遂行の検討を図られ、盤石な事務局 体制を維持される事を期待するものである。 平成27年5月14日 監 事 堀 田 俊 雄 監 事 阿 部 員 大 - 2 - 第3号 平成27年度事業計画・収支予算・補助事業承認の件 議長の指示により、上野事務局長から平成27年度の活動方針の説明の後、事業概要の説 明、肢体不自由児者に関する社会的啓発事業、支部父母の会育成強化に関する知識の普及 と助成事業、肢体不自由児者と家族の生活の質を高める事業に関する説明があった。 主な質疑応答事項では、事務局調査を基とした県肢連への配慮(総会への祝電発信など)、 現在の分担会費の算出根拠、自動販売機の設置に関する身体障害者福祉法第22条及び第2 3条の実行状況について質問がされ、それぞれの回答を改めて通知する旨で了承された。 また28年度予算要望の項目について所得保障、障害基礎年金への対応、住まいの在り方や 日中一時支援並びに短期入所の利用状況の現状、地域差等についての質問がされ、予算要 望項目に拘わらず関係各方面への働きかけや、今後行われる社会保障審議会障害者部会な どでも要望や質問を行っていくことが報告され、本議案は全員異議なくこれを承認した。 第4号 第48回全国大会(香川)事業計画・収支予算承認の件 議長指示により上野事務局長から第48回全国大会についての事業計画・収支予算案の説 明があった。大会実行委員長 中山香川県肢連会長より挨拶があった。また、収支予算に ついて謝金並びに会場費に誤字がある旨報告がされ、訂正があった。 本議案については全員異議なくこれを承認した。 第5号 その他議案の件 議長指示により上野事務局長から常任委員会について、定款第5章28条を変更すること によって明確に定める旨の説明があった。 <現 行> <変更案> (顧問・相談役) (顧問・相談役・常任委員) 第28条 2 この法人に任意の機関として顧 第28条 この法人に任意の機関として顧問・ 問及び相談役を若干名おくこと 相談役及び常任委員を若干名おくこ ができる。 とができる。 顧問及び相談役は、次の業務を 2 行う。 顧問・相談役及び常任委員は、次の 業務を行う。 (1)代表理事の相談に応じるこ (1)代表理事の相談に応じること と (2)理事会から諮問された事項につい (2)理事会から諮問された事項につ いて参考意見を述べること て参考意見を述べること (中略) (中略) 5 常任委員は別途定める常任委員会規則 をもって定める。 その他報告事項について、全国社会福祉協議会障害関係団体連絡協議会の座長である石 橋副会長より報告があった。また神奈川県肢連から28年度の全国大会の案内があった。 本議案について全員異議なくこれを承認し、全議案を承認、可決し、総会は閉会した。 - 3 - 平成27年度 通常総会 Q.石川県肢連 質疑応答 松田会長:石川県肢連の総会を執り行ったが、全肢連会長メインの祝辞 等の配慮があってもよいのではないか?との提案があった。 A.全肢連としては慣例がなかったため、次年度以降からは祝電・祝辞等、時間の調整が つけば役員が参加をさせていただきたい。 Q.福岡県肢連 中川会長:分担金について計算根拠である平成10年度の定率均等割りの 改訂はあるのか? A.分担金については理事会でも議論となったが、分担金については当面変更なしとした い。社会情勢の変化は承知しているが、分担金と賛助会費、コカ・コーラの寄付金が自 主財源となっているため、据え置きとした。 Q.沖縄県肢連 新里会長:九州ブロックは8万5000円と9万5000円である。人口比率 も変動していると思いうので算出根拠をお知らせいただきたい。 A.10年度の財務委員会資料から、6万円が基本であり、残りは人口比率で算出している。 資料は後に九州ブロックにお示ししたいと思います。 Q.宮城県肢連 岩崎会長:身体障害者法22条、23条は全国にどの程度通用しているの か? A.22条、23条に従うよう通達は出ているが、22条、23条に記載のある売店に対して 自動販売機を売店と見直すことができるかについて問題がある。各県の正確な状況を 確認する必要があり、それに従って動く必要がある。 Q.長崎県肢連 藤本会長:大会に会長や事務局長が出られない状況は困るため、出席で ない状況でも誰かを出席できるような状況にできないか? A.承知致しました。 Q.秋田県肢連 金事務局長:所得保障、障害基礎年金の倍額についての国の対応はどう なっているのか? A.まず、倍額ではなく増額です。障害基礎年金や所得保障については国とやり取りを行 っているが、現段階の問題はどの程度の人が対象となるかといったデータが必要であ るとの結論である。新しい生活級の位置づけとして、考えてもらいたい。遠くない将 来に決着する必要がある。 Q.福岡県肢連 服部副会長:グループホームについてショートステイを連続して受けら れるような仕組みが必要ではないか? A.日中の一次支援については対応できるヘルパーがいるかどうか?である。事業所の理 解、ショートステイに拘らない、対象者が生活介護を行うことで事業として成り立つ だけの人がいるのか?ニーズがあっても人がいない、またはニーズが成り立っていな い等の問題がある。また、グループホームに拘るのではなく、自立支援協議会を利用 するのがよいと思う。厚労省には単独型短期入所制度があり、活用は可能である。 【参考意見】 中神理事:豊橋は近隣の市町村に働きかかけ、1人3万円の補助をつけ市町村と共同で おこなっている。 - 4 - 障害者政策委員会ワーキングセッション始まる ~ 内閣府 内閣府障害者政策委員会に設けられた4つのワーキング・セッション(WS)の第1回目の 会議が5月19日から開始となり、それぞれのテーマに基づいて課題の深堀が進んでいる。 【ワーキング・セッションⅣ①:情報アクセシビリティ】 5月19日(火)10:30より中央合同庁舎4号館408会議室において開催された。 WSⅣはコーディネーターに政策委員の中から石野委員、門川委員、竹下委員が就任、参 考人として近藤武夫氏(東京大学)、土本秋夫氏(ピープルファーストジャパン北海道)、 寺島彰氏(浦和大学)が選任され、進行役に竹下委員が就き議事が進んだ。 会議では先ず、「情報アクセシビリティ」に関する第3次障害者基本計画の実施状況に ついて、内閣府防災担当、総務省、厚生労働省より資料に基づき状況報告が行われた。 内閣府からは3月に仙台で開かれた国際防災会議においても要配慮者に対する情報アク セシビリティの重要性が発表された事、災害時・緊急時等の防災に対するアクセスが報告 された。 総務省からは通信放送分野における情報バリアフリー促進支援事業等の実施状況につい て、障害者基本計画6-(1)-1、6-(2)-3、6-(4)-1の報告と説明として、デジタル・ディ バイドを解消し、障害者や高齢者を含めた誰もがICTの恩恵を享受できる情報バリアフ リー環境を実現するための各種助成事業等の内容が説明さた。また視聴覚障害者向け放送 の普及の実施状況については、障害者基本計画6-(2)-1の報告として字幕付与等設備整備 支援とスマートテレビ時代における字幕等の在り方に関する検討会での取りまとめ状況な どが報告された。 厚生労働省からは意思疎通支援事業等の実施状況について「障害者自立支援機器等開発 促進事業」として車椅子用膨縮型エアークッションや視覚障害者用のワイヤレス型触図筆 ペン、知的障害者に向けた連絡・意思疎通・自立通勤等を支援するスマートフォン用アプ リケーションパックなどの製品化事例が報告され、また視聴覚障害者情報提供施設の未設 置の道府県への対応などが報告された。 また近藤武夫参考にから、平成26年度情報アクセシビリティに関する勉強会における検 討の結果として、情報アクセシビリティとして①担当者・対話ができる人がそこにいるか。 ②アクセシビリティに関する指針を持っているか、または評価する体制があるか、責任を 持つ人がいるか。③装置(デバイス)や内容(コンテンツ)に加えて運用があるか。そしてこの 3つを掛け合わせ最終的にアクセシビリティが担保されているか。など各省庁において進 捗状況を把握する事が向上に寄与する事である旨がアドバイスされた。 その後WSⅣに出席した政策委員から参考人や各省庁に対して質疑応答が行われた。 次回のWSⅣ②は6月1日(月)午前に開催される。 【ワーキング・セッションⅡ①:精神障害・医療的ケアを必要とする重度障害者等 の地域移行の支援等】 5月19日(火)13:30より中央合同庁舎4号館408会議室において開催された。 WSⅡはコーディネーターに政策委員の中から大濱委員、平川委員、川崎委員、上野委 員が就任、参考人として池原琢和氏(東京アドヴォカシー法律事務所)、折田みどり氏(人 口呼吸器をつけた子の親の会〈バグバグの会〉)、竹田保氏(ポップ障害者地域生活支援セ ンター)、山本深雪氏(大阪精神医療人権センター)が選任され、進行役に大濱委員が就 き議事が進んだ。 厚生労働省からは、平成16年9月の「精神保健医療福祉の改革ビジョン」で提示された - 5 - 平均残存率と退院率の現状について抜粋した資料が提出された。各都道府県の入院後3ケ 月後時点の退院率、入院後1年時点の退院率、確認6月入院患者に対するその後の退院患者 数の割合について平成23年度までの割合数の資料が提出された。また、グループホームの 利用者数の推移表も提出された。障害児者の地域移行を推進し、障害者が居住のため支援 と日中活動の支援を自ら選択して利用できる昼夜分離を進めるなど、障害児者が地域で安 心して生活するためのサービス基盤の整備を促進して旨報告された。グループホームの整 備促進は、障害者の居住支援という観点から重要であり、各自治体が策定した障害福祉計 画においては、平成26年度に10.0万人の利用が見込まれると報告された。(平成27年1月 国保連データ速報値94.512人)精神病床における患者の動態の年次推移は年間40万人の 方が新規入院をし、そのうち1年以上入院する患者数は約5万人、1年未満で退院した患者 数は34.6万人、1年以上入院しその後退院した入院患者数は4.6万人と報告された。医療 的ケアを必要とする重度障害者支援加算と喀痰吸引等支援体制加算について、各種加算の 算定状況、障害支援者区分ごとの利用者数、年齢階級ごとの利用者数について報告された。 国土交通省からは、障害者基本計画第3次実施状況計画(案)について報告された。 ①公営住宅のバリアフリー対策について 公営住宅を新たに建設する際にはバリアフリー対応を原則とするとともに、既存の公営 住宅のバリアフリー化を促進し、障害者向けの公共賃貸住宅の供給を推進する。 ②民間賃貸住宅について 障害者の入居を拒まない民間賃貸住宅を整備することを目的として、民間賃貸住宅の賃 貸人が行うバリアフリー改修等について支援を実施。また、ケアの専門家と設計者・施 工者の連携体制により行われる住宅のバリアフリー改修の実施を行っている。 ③「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」や、バリアフリー化の目標、 施設設置管理者が講ずるべき措置、基本構想の方針等を示した「移動等円滑化の促進に 関する基本方針(最終改正平成23年度国家公安委員会、総務省、国土交通省告示第1号)」 に基づき、公共施設のバリアフリー環境の整備を推進。 その後WSⅡに出席した政策委員から参考人や各省庁に対して質疑応答が行われた。 次回のWSⅡ②は6月1日(月)午後に開催。 【ワーキング・セッションⅠ①:成年後見制度も含めた意思決定支援など】 5月22日(金)10:30より中央合同庁舎4号館220会議室において開催された。 WSⅠはコーディネーターに政策委員の中から田中委員、玉木委員、佐野委員、が就任、 参考人として佐藤彰一氏(国学院大学)、都築美幸氏(愛知太陽の家)、細川瑞子氏(富山 育成会)参考人佐藤氏から、あくまで現状の成年後見制度を照会することに特化とした意見 をのべると説明があり議事が進行された。 後見人・補佐人・補助人などが職務を実施するにあたって利用者本人の意思に配慮すべ きであるとの規定が民法の中に新設された点でもノーマライゼーションの方向へ向いたと し評価すべき点であるが、禁治産制度と比較しての話しであり現行では問題がある。制度 の基本的な建付けが取消権を中心とした保護主義な代行型の枠組みで設計されているため、 発足の利用が圧倒的に後見類型に偏っており、運用面でも保護的な利用が続いている。現 状、レッテルを張られ社会的に様々な排除されているという認識が、まだ十分に検討され ていないと考えられる。取消権があるということで、本人に判断能力がないという前提で 制度がつくられているが、本人の意向を尊重するようにと制定されたがネジレが生じノー マライゼーションといってもわかりにくい規定となっていると報告された。今後改革を図 るにあたり、この点が重要であり基本的な枠組みとしては、どんなに重い障害であっても、 その人なりの考え、思いや判断があるということうを前提とした制度設計を行わなければ ならないと指摘された。制度設計にあたり留意すべき点が2点あり「①身上監護の未整備 ②後見監督業務が機能していない。」と意見を追加された。たとえ代行決定であっても 「本人の意向に沿った支援がされなけらばならない」。民法858条に言う「本人の意思の 尊重」はそれを意味しているが、本人の意思の尊重についての意味や考え方は条文上空白 - 6 - のままであり示されていない。 続いて細川氏より意見が述べられた。 後見人制度と意思決定支援の守備範囲は違い、日常生活の範囲(毎日の活動)においては、 意思決定支援は有効であり、本人の生活が豊かになり、本人も満足する。一方、本人に取 り返しのつかない不利益を及ぼす重要法律事項の決定は、成年後見制度で守る必要があり 民法の重要法律事項(保佐人の同意を必要とする行為:民法13条1項)には、借金、保証、 不動産売買、訴訟行為、相続がある。これらの事項は支援はしても本人だけで意思決定を させてはならない。また今後、身上監護の重要事項(権利侵害、心身の急変時、親の死後 の暮らし等)を明確にするべきだと意見を述べられた。 その後、後見制度と意思決定について、本人の考えを尊重し、環境整理を行い各人に対応 できる仕組みをつくらなけばならない等の意見交換が行われた。 次回のWSⅠ②は6月12日(金)午前に開催。 【ワーキング・セッションⅢ①:インクルーシブ教育システム、雇用など】 5月22日(金)14:00より中央合同庁舎4号館220会議室において開催された。 WSⅠはコーディネーターに政策委員の中から佐藤委員、拓植委員、辻井委員が就任、 参考人として大南英明氏(全国特別支援教育推進連盟)、田中伸明氏(名城法律事務所)、 永野仁美氏(上智大学)、村上由美氏(ボイスマネージ)が選任され議事が進行された。 文部科学省からは、インクルーシブ教育システムの構築について報告された。 平成25年に障害のある児童生徒等の就学手続きについて、特別支援学校への就学を原則 とする従前の仕組みを改め、市町村の教育委員会が、障害の状態、教育上必要な支援内容、 地域における教育の体制の整備の状況その他の事情を勘案して、総合的な観点から就学先 を決定する仕組みとするなど学校教育法施行令の改定を行った。また、改正の趣旨や保護 者の意向を最大限尊重することなどの留意点等について通知を発出するとともに詳細な解 説資料である「教育支援資料」を全都道府県・市町村教育委員会に配布するとともに、文 部科学省ホームページにも掲載し周知を図った。また、障害のある児童の発達の程度、適 応の状況に応じて、柔軟に「学びの場」を変更できることについて、関係者への周知を促 した。障害のある児童生徒に対する合理的配慮については、児童生徒一人一人の障害の状 態や教育的ニーズ等に応じて設置者・学校と本人・保護者で可能な限り合意形成を図った うえで決定し提供することが望ましいと周知されインクルーシブ教育システムの実現に向 けた合理的配慮調査研究を行う「インクルーシブ教育システム構築モデル事業」を実施。 合理的配慮を含む必要な支援を受けながら、同じ場で共に学ぶことを追及するとともに、 個別の教育的ニーズのある子どもに対して、自立と社会参加を見据えて、その時点で教育 的ニーズの最も的確に応える指導を提供できるよう、小・中学校における通常の学級、通 級による指導、特別支援学級、特別支援学校との連続性がある「多様な学びの場」のそれ ぞれの充実を図った。公立小・中学校における通級指導などの特別な指導への対応や、特 別支援学校のセンター的機能強化のための教員配置等、特別支援教育の充実に対応するた めの加配定数の措置を講じており、平成25年度予算においては600人の定数改善を含む5, 941人を盛り込んだと報告された。 また、特別支援教育支援員について配置実績を踏まえ、平成25年度においては、前年度 から3,200人増の44,700人分の地方財政措置を講じていると報告される。各自治体にお ける、医療・福祉関係機関との連携、情報共有、相談会の実施、就学移行期における支援 の充実等について「早期からの教育相談・支援体制」を実施したと報告された。なお、平 成25年度特別支援教育に関する個別の教育支援計画作成率が78.7%と報告された。 その後WSⅢに出席した政策委員から参考人から文部科学省に対し、以下の資料を次回 迄に提出して欲しいと要望が出された。 ①2014年、2015年学校教育法施行令の改定の資料 ②インクルーシブ教育システムの詳細資料 ③実際の合理的配慮の事例資料 ④平成25年度特別支援教育に関する個別の教育支援計画作成率が78.7%と報告されたが、 - 7 - 何を分母としているのか。 次回のWSⅢ②は6月5日(金)午後に開催。 県肢連便り *会長・事務局長交代のお知らせ* ・一般社団法人 静岡県肢体不自由児者父母の会連合会 (5月23日付) 前:会長 斎藤 博 氏 → 新:会長 大石 辰夫 氏 ・山形市・県肢体不自由児者父母の会 (5月18日付) 前:会長 矢萩 礼子 氏 → 新:会長 椿原 ・富山県肢体不自由児者父母の会連合会(4月26日付) 前:事務局長 高林 真砂 氏 → 新:事務局長 和子 氏 倉知 照 氏 *事務局移転のお知らせ* ・和歌山県障害児者父母の会連合会 旧住所 〒640-8585 和歌山県和歌山市小松原通1丁目1 和歌山県障害福祉課内 TEL:073-441-2531/ FAX:073-432-5567 新住所 〒640-8324 和歌山県和歌山市矢吹5-49-3 社会福祉法人つわぶき会法人本部 TEL:073-441-2531/ FAX:073-432-5567 TEL:073-431-7000/ FAX:073-480-6662 6月 の 行 事 予 定 01 1日(月) 1日(月) 2日(火) 5日(金) 6日(土) 9日(金) 12日(金) 15日(月) 15日(月) 16日(火) 19日(金) 25日(木) 28日(日) 27日(土) 29日(月) 障害者政策委員会ワーキングセッションⅥ② 障害者政策委員会ワーキングセッションⅡ② 第63回社会保障審議会障害者部会 障害者政策委員会ワーキングセッションⅢ② 九州ブロック定例総会 第64回社会保障審議会障害者部会 障害者政策委員会ワーキングセッションⅠ② 第65回社会保障審議会障害者部会 日本の福祉を考える会 平成25年度JKA事業監査 おもちゃの図書館全国連絡会ボランティアの集い 日本おもちゃ図書館財団評議員会 「いずみ」№143発行 兵庫県肢連総会・研修会 第22回内閣府政策委員会 - 8 - 中央合同庁舎4号館 中央合同庁舎4号館 TKPガーデンシティ 中央合同庁舎4号館 サンメッセ鳥栖 TKPガーデンシティ 中央合同庁舎4号館 TKPガーデンシティ 自由民主党本部 全肢連事務所 東京ビックサイト 東京會舘 兵庫県福祉センター 中央合同庁舎4号館
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