87回プログラム - 北海道透析療法学会

会
場:札幌コンベンションセンター(会場
〒 003-0006
大ホール/中ホール)
札幌市白石区東札幌 6 条 1 丁目(TEL 011-817-1010)
アクセス:地下鉄東西線「東札幌」下車
徒歩 10 分
当番幹事:古井秀典、滝沢英毅
事 務 局:北海道透析療法学会
〒 060-0001
札幌市中央区北 1 条西 7 丁目
TEL 011-261-2033
おおわだビル 2 F
推薦演題制度
北海道の透析医療の発展と、本学会の一層の活性化のため、コメディカルセッ
ションに推薦演題制度を設けました。セッション毎に座長に推薦演題を選定し
て頂き、これを学会終了時に公表し、学会ホームページに掲載いたします。同
一演題は発表できませんので、推薦を受けた演者はその演題の発展型を日本透
析医学会に発表して頂く事を奨励するものです。後日表彰状を送付致します。
これを契機に、一層質の高い演題の発表を期待します。
北海道透析療法学会のインターネットホームページには本会の関連情報ならびに
関連学会、研究会などの案内が掲示されています。ご確認ください。
北海道透析療法学会ホームページ:http://www.dotoseki.net
参加者へのお願い
1.参加費は 500 円です。参加証を胸に付けてください。
2.プログラムに制限がありますので当日ご持参ください。
3.当学参加による認定単位:
・北海道医師会認定生涯教座 5 単位
・日本透析医学会専門医申請・更新 1 単位
・日本腎臓学会腎臓専門医
(ただし 1 年間 2 単位、10 年間 10 単位を上限とする)
1 単位
・透析技術認定士認定更新 4 単位
・透析療法指導看護師受験資格申請・更新資格申請
出席 4 単位、筆頭発表者 2 単位、共同発表者 0 単位、座長 2 単位
当日の参加証、プログラムを各取得要綱に沿ってご利用ください(いずれも再発
行や送付はいたしません)
。詳しくは日本腎不全看護学会の規定にもとづき各自
で申請してください。
4.当日にて受講者名簿にお名前と医籍登録番号をご記入ください。ご記入いただ
きました個人情報は、本学会の実施報告作成のみに使用いたします。
5. クロークは設けておりません。PC センターに衣紋掛けを用意してございます。
自己責任でご使用ください。
ご
挨
拶
北海道透析療法学会
会
長 伊丹
儀友
第 87 回北海道透析療法学会を開催できることをうれしく思います。
透析患者の予後を改善するために各国も努力しているようです。2003 年に DOPPS
研究から公表された報告では年間粗死亡率で日本 6.6%、ヨーロッパ 15.6%、米国
21.7%でした。これに基づき日本の透析の質は世界で最良と評価されるようになりま
した。カテーテル(central venous catheters : CVC)による透析が多いことが高死亡
率の原因かと考えた米国は 2003 年から『内シャント第一』
(Fistula First Initiative)と
して新規導入患者の 50%、維持透析患者の 40%に、開存期間が長く合併症が少ない
内シャント使用での透析を行う試みを開始しました(CJASN
2: 1043-1053, 2007)。
2014 年には内シャント使用での透析患者率は 30%から 60%近くへ増加し、人工血
管の使用は減少しました。適切な時期に専門医に紹介し、透析導入時には内シャント
使用が可能となっている患者を多くするという試みでした。米国 KDOQI2006 年の血
管アクセスガイドラインでは「6 か月以内に透析導入になると予想される患者と CKD
ステージ 5 になったら内シャント作製を勧める」としています。しかし米国では CVC
による透析導入が未だ 80%以上といわれ(JASN26;243-245, 2015)、透析導入 1 年
目の死亡数の 45%は導入 3 か月以内に起こると言われています。その原因の一つに
CVC による透析導入が関係していると疑われています。CVC では透析患者に生じる
敗血症の約 2/3 を占め、敗血症を発症した患者はその後の 5 年間に心筋梗塞、心不全、
脳卒中を生じる危険性が高いこともわかっています。CVC による透析導入が多い理
由として①紹介が遅く血管アクセスが用意されていなかった②作製していたが導入時
内シャントが十分発達しておらず使用できなかったことが挙げられています。内シャ
ントが十分に発達しないは大きな問題となってきているようです。私が透析療法に関
与し始めた 1980 年代前半では使えない内シャント作製率は 10%で一年開存率は 7080%でしたが、最近は高齢者や糖尿病患者の増加により使えない内シャント作製率は
30-70%、一年開存率は 40-70%と悪化しています。高齢者は動脈硬化もあり内シャ
ント発育には若年者より時間がかかるとされています。今後更なる検討が必要ですが、
最近米国での 67 才以上の高齢透析患者の観察研究では内シャント作製後使用までの
期間は 1 ~ 3 ヵ月が最も良かったと報告されています (JASN26;448-456, 2015)。
つぎつぎと新しい発見が報告されています。本学会が皆様にとって更なる新しい発
見の場
学びの場であることを祈っております。
-1-
学
術
集
会
5 月10 日(日)札幌コンベンションセンター
A会場(大ホールA)
B会場(中ホールA)
  8 : 55 ~  9 : 00 開会の辞
日鋼記念病院
伊丹
儀友
  9 : 00 ~  9 : 40 看護(Ⅰ)
演題 1 ~ 5
  9 : 00 ~  9 : 40 医師(Ⅰ)
演題 27 ~ 31
  9 : 40 ~ 10 : 12 技士
(Ⅰ) 演題 6 ~ 9
  9 : 40 ~ 10 : 12 医師
(Ⅱ) 演題 32 ~ 35
10 : 12 ~ 10 : 44 技士
(Ⅱ) 演題 10 ~ 13
(Ⅲ) 演題 36 ~ 39
10 : 12 ~ 10 : 44 医師
10 : 50 ~ 11 : 50 特別講演
「CKD-MBD の治療戦略- PTX を中心として-」
大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
武本
佳昭
12 : 00 ~ 12 : 50 ランチョンセミナー
幹事会
「わが国に相応しい腎性貧血治療とは
-他山の石以て玉を攻むべし-」
厚木市立病院
山本
裕康
前野
七門
12 : 50 ~ 13 : 10 総会
仁楡会病院
(Ⅱ) 演題 14 ~ 18
13 : 15 ~ 13 : 55 看護
演題 40 ~ 43
13 : 15 ~ 13 : 47 技士(Ⅳ)
13 : 55 ~ 14 : 35 看護
(Ⅲ) 演題 19 ~ 23
13 : 47 ~ 14 : 19 技士
(Ⅴ) 演題 44 ~ 47
14 : 35 ~ 14 : 59 技士
(Ⅲ) 演題 24 ~ 26
14 : 19 ~ 14 : 51 医師
(Ⅳ) 演題 48 ~ 51
座長推薦演題発表・閉会の辞
渓仁会 札幌西円山病院 浦
信行
-2-
一般演題発表規定
1) 発表時間
口演は 1 演題 8 分(発表 6 分、討論 2 分)で厳守をお願いいたします。呼鈴を規定時間の
終了 1 分前に1回、終了時に2回鳴らします。
2) 発表媒体
パソコンファイル(PowerPoint2010)のプロジェクター 1 台投影。
3) 進行
座長の指示に従って発表、討論をお願いいたします。
演者はセッション開始 60 分前までに受付を済ませ、発表開始 10 分前までに次演者席にお
つきください。
座長は、セッション開始 15 分前までに次座長席におつきください。
4) 質疑応答
質疑は、予め質問用マイクの近くでお待ちいただき、座長の指名を受けた後に所属と氏名
を述べ、簡潔にお願いいたします。
PC データでの発表予定の方へ
発 表 形 式:原則会場で用意した PC(Windows 7)をご自身で操作して行っていただ
きます。ご持参のファイルが正常に作動しない場合のみ、バックアップと
してご持参いただいた PC での発表といたします。
ファイル受付:データを USB メモリースティックでセッション開始 60 分前までにご提出
いただき、会場の PC(Windows 7)での正常な作動をご確認ください。
発表データ形式の注意点
・アプリケーションは Windows 版 Power Point 2003~2010 と致します。
Powerpoint2013 で製作した場合、ファイルの保存形式を 2010 等の旧バージョン形式で
最終保存してください。その場合 2013 特有の機能は使用出来なくなりますので、
必ずオー
トスライド形式で確認してください。
・発表ファイルが正常に作動することを、提出メディアに記録したデータでご確認ください。
・提出メディアは USB メモリーのみです。CD-RW,MO,ZIP,FD 等は受付いたしません。
・提出メディアには提出ファイルのみを入れてください。
・Windows 7 で標準搭載されているフォントのみ使用可能です。
日本語:MS ゴシック、MSP ゴシック、MS 明朝、MSP 明朝
英 語:Century、Century Gothic
・動画使用の場合はご自身の PC をご利用いただきます。
(Power Point のアニメーション
機能は可)
・動作確認に問題ある場合はご自身の PC 使用となります。バックアップ用としてご自身の
PC を忘れずにご持参ください。また電源コードと外部プロジェクター用変換コネクター
を忘れないでください。
・使用可能な PC 側の映像出力端子は Mini D-Sub15 ピンです。お持ちの PCの外部画像出力端
子がこの形状以外の場合は『変換コネクター』が必要です。その場合、変換コネクターは
各自ご用意ください。(会場では用意いたしません !!)
・詳しくは北海道透析療法学会ホームページ(http://www.dotoseki.net/)をご覧ください。
-3-
会場のご案内
-4-
企業展示
1
旭化成メディカル株式会社
ダイアライザー、透析キット、他
2
扶桑薬品工業株式会社
キンダリー、ダイアライザー、リクセル
3
ニプロ株式会社
4
株式会社ネオスト
透析支援システム(CANVAS Clinic)
5
株式会社グッドマン
ソラテック人工血管、NSE PTA
6
東レ・メディカル株式会社
血液透析患者監視装置、血液ガス分析装置
7
日機装株式会社
多用途透析用監視装置(DCS-100NX)
HDF フィルター、ダイアライザー、透析針、ヘパリン、リドカイン、
ヘパリン類似物質クリーム
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第 回北海道透析療法学会
ランチョンセミナー
平成 年 月 日(日)
~ :
ンベンシ ン ンタ
会
場
座
6条
区
㻜
㻣
大ホ
㻜
長
社会医 法人 北 会 札 北楡
院 ・人
器
センタ 長
久木
和
わが に相応しい腎性貧血治療とは
他山の石以て玉を攻むべし
厚木市立病院
院長 山本 裕康
共
催
法
リン株
-6-
会
先生
A会場(大ホールA)
開会の辞
9:00 ~ 9:40
看護(Ⅰ)移送・安全
1.
日鋼記念病院
伊丹
儀友
座長 NTT 東日本札幌病院
山口
則子
北海道における壮年期透析患者の冬期通院の現状
市立札幌病院 1、札幌市立大学 2、高知県立大学 3、日鋼記念病院 4
〇木村
2.
剛 1、藤井瑞恵 2、内田雅子 3、伊丹儀友 4
当クリニックにおける災害対策への取り組み~避難訓練の実施を通して~
医療法人社団腎誠会 さっぽろ内科・腎臓内科サテライトクリニック
〇田口千草、東
3.
純子、伊藤久枝、安田卓二、深澤佐和子
血液透析患者の Frailty について~ 1 年間の追跡調査~
H・N・メディックさっぽろ東 栄養部 1)、H・N・メディック北広島 栄養部 2)
H・N・メディック 栄養部 3)、H・N・メディック 医師部 4)
〇門間志歩 1)、伊藤真里 1)、北嶋夏生 2)、斎藤美幸 2)、橋本真里子 3)、平原由美子 3)
坂本杏子 3)、角田政隆 4)、池江亮太 4)、橋本史生 4)
4.
Body mass index とクレアチニン産生速度からみた血液透析患者の生命予後の検討
H・N・メディック 栄養部 1)、H・N・メディック北広島 栄養部 2)
H・N・メディックさっぽろ東 栄養部 3)、H・N・メディック 医師部 4)
〇坂本杏子 1)、斎藤美幸 2)、平原由美子 1)、橋本真里子 1)、門間志歩 3)、伊藤真里 3)
北嶋夏生 2)、橋本史生 4)
5.
エンゼルケアの現状考える
医療法人 桑園中央病院 救肢・創傷治療センター 血液センター 看護部、泌尿器科 *
〇五十嵐涼子、田ノ岡志都子、石田喜代美、長谷川絵美、和島恵子、松井
-7-
傑*
プログラムA 会場
8:55 ~ 9:00
9:40 ~ 10:12
6.
技士(Ⅰ)回路・ダイアライザー
座長
札幌厚生病院
長澤
英幸
脱血圧に反応しやすいピローの開発
釧路泌尿器科クリニック
〇大澤貞利、山本英博、斉藤辰巳、伊藤正峰、佐野 洋、久島貞一
7.
ニプロ社製ヘモダイアフィルター fineflux FIX-S の臨床使用経験
医療法人讃生会 宮の森記念病院 臨床工学科、看護部 *、内科 **、腎臓内科 ***
〇菊地
哲、御家瀬亮、田村嘉生 *、山田京士、渡辺雄平、小笠原隼人
谷口晋也 **、松橋尚生 ***
8.
積層型ダイアライザ及び中空糸型ダイアライザ使用患者の皮膚組織灌流圧の比較
桑園中央病院 臨床工学部 *、救肢・創傷治療センター **
〇吉田雄太 *、酒井征則 *、谷藤貴也 *、林
知美 *、峯田清志 *、石河文寛 *
合坪詳太 *、中村祐貴 *、兵藤嵩志 *、樫木貴志 *、伊藤直樹 *、松井
9.
傑 **
透析困難症患者に EVAL 膜を使用した HD で、血圧低下が改善した 1 症例
医療法人社団腎誠会 さっぽろ内科・腎臓内科サテライトクリニック
〇奥野友洋、平間結梨枝、安田卓二、深澤佐和子
10:12 ~ 10:44 技士(Ⅱ)HDF
10.
座長
札幌医科大学
千原
伸也
アルブミン漏出量に差のあるヘモダイアフィルタを用いた前希釈オンライン HDF に
おける循環動態への影響
(医)
腎愛会 だてクリニック 臨床工学科
〇長谷川寛政、南 嘉継、泉
11.
美香、東小野
智、長谷川豊、山口
基、伊達敏行
前希釈オンライン HDF の臨床評価
H・N・メディック北広島 CE 課 1)、H・N・メディック CE 課 2)
H・N・メディック 医師部 3)
〇佐藤慶治 1)、増井隼樹 1)、三谷祥世 1)、土山直人 1)、阿部大輔 1)、村井 舞 1)
内海芳淳 2)、池江亮太 3)、橋本史生 3)
12.
前希釈オンライン HDF における FIX-21Seco と MFX-21Seco の性能評価について
医療法人社団 布施川内科医院
〇三浦良太、北出太良、村本竜一、鈴木勝巳、水澤明仁、布施川尚
13.
On-line HDFにおける置換液流量増量に伴う栄養指標に関する検討
医療法人仁楡会 仁楡会病院 臨床工学部 1)、泌尿器科 2)、血管外科 3)
澄腎クリニック 4)
〇鈴木祥允 1)、野村真理 1)、阪本雄大 1)、宮西智和 1)、武藤智史 1)、荏原俊輔 1)
太田隆祐 1)、大町
和 1)、前野七門 2)、中西啓介 3)、中西正一郎 4)
-8-
10:50 ~ 11:50 特別講演
座長
日鋼記念病院
伊丹
儀友
プログラムA 会場
『 CKD-MBD の治療戦略 – PTX を中心として – 』
大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
准教授
12:00 ~ 12:50 ランチョンセミナー
座長
武本
佳昭
長沼
俊秀
札幌北楡病院
久木田
和丘
『 わが国に相応しい腎性貧血治療とは
– 他山の石以て玉を攻むべし – 』
厚木市立病院 院長
12:50 ~ 13:10 総会
前野
七門
座長
-9-
山本
日鋼記念病院
裕康
伊丹
儀友
13:15 ~ 13:55 看護(Ⅱ)フットケア・アクセス
14.
座長
北美原クリニック
杉田
難治性潰瘍治癒後のフットウェア検討
桑園中央病院 血液透析センター 1)、救肢 創傷センター 2)
〇太宰麻希 1)、谷口美由紀 1)、石本裕美 1)、佐竹享子 2)、松井
15.
傑 3)
フットチェックにより下肢潰瘍を早期発見し治癒に至った PAD 症例
腎友会 岩見沢クリニック 看護部
〇山本和史、山田哲也、櫛引剛博、北野一郎、千葉尚市
16.
ブルートゥ症候群(BIue toe syndrome)
の下肢潰瘍における HBO の有効性
医療法人)
桑園中央病院、救肢創傷治療センター・血液透析センター *
〇水野妃呂乃、藤森幸代、小田部ゆかり、佐竹享子、和島恵子、松井
17.
傑*
高齢透析患者が貼付用局所麻酔剤を効果的に使用できる工夫
ーラミネート加工したシャント肢画像に貼付部位を指示する方法ー
医療法人社団腎愛会 だてクリニック
〇大澤香織、仁平智子、伊達敏行
18.
当院における穿刺業務に関するストレス調査
医療法人社団 手稲ネフロクリニック 看護部 1)、腎臓内科 2)
〇大塚
綾 1)、佐々木恵津子 1)、佐藤魅智子 1)、佐々木深雪 1)、酒井かおり 1)
柴潤一郎 2)、向
博也 2)
- 10 -
かおり
13:55 ~ 14:35 看護(Ⅲ)看護介入
旭川厚生病院
佐藤
陽子
プログラムA 会場
19.
座長
精神疾患のある透析患者に対する看護師間の相互連携に関する一考察
社会医療法人北楡会 札幌北楡病院 人工臓器治療センター
〇佐々木友里、植村理紗、上田聰美、久木田和丘
20.
体重管理が困難な透析患者に行動変容プログラムを用いた介入を試みて
~患者の生きがいにむけて~
(医)
仁友会 北彩都病院 血液浄化療法センター 看護部 1)、内科 2)、泌尿器科 3)
〇木村亜実 1)、多田鈴子 1)、佐藤恵実 1)、澤谷輝子 1)、高橋広美 1)、為井房子 1)
和田篤志 2)、石田裕則 3)
21.
長期透析合併症の療養支援
~透析歴 4X 年目の ADL の低下している患者とのかかわりを振り返って~
札幌市病院局市立札幌病院 透析室、腎臓内科 *
〇木村友紀、木村
22.
剛、山出誓子、城下弘一 *
インスリンから DPP-4 阻害薬への変更の経験
H・N・メディック北広島 看護部 1、H・N・メディック 医師部 2
〇田町友美 1、佐藤亜希 1、鹿俣里恵子 1、長谷川千鶴 1、池江亮太 2、橋本史生 2
23.
不眠症に対するスパイラルテ-プの有用性に関する検討
医療法人腎愛会 だてクリニック看護部
〇清水
操、岸田まゆみ、仁平智子、伊達敏行
14:35 ~ 14:59 技士(Ⅲ)アクセス
24.
座長
稲積公園駅前クリニック
吉川
当院におけるバスキュラーアクセス
(VA)
評価
函館五稜郭病院 臨床工学科
〇佐々木雅敏、小澤鉄也、小原雄也、雲母公貴
25.
ML バルーンカテーテル・ルミシューターの使用経験
(医)
養生館 苫小牧日翔病院 臨床工学部 2、泌尿器科 3、外科
〇佐藤光人 2、太田泰弘 2、佐藤忠寿 2、井上賢治 2、阿部正道 2、坂本和也 3
櫛田隆久、熊谷文昭
26.
当院腎センターにおけるエコーガイド下穿刺の有用性の検討
社会医療法人母恋 日鋼記念病院 臨床工学室 1)、同 腎センター 2)
〇植村
柴山
進 1)、湊
千笑 1)、柏倉みほ 1)、毛笠貴隆 1)、木村大介 1)、高橋雄哉 1)
愛 1)、伊丹儀友 2)
- 11 -
幸江
B会場(中ホールA)
9:00 ~ 9:40
医師(Ⅰ)外科・移植
座長
苫小牧市立
竹内
一郎
27. 『UKカフ付きカテーテル』臨床試用長期留置カテーテルの臨床使用経験
社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 外科
〇飯田潤一、久木田和丘、巌築慶一、三野和宏、土橋誠一郎、服部優宏、小野寺一彦
堀江
28.
卓、目黒順一、米川元樹、川村明夫
内シャント閉塞に対する修復手術の検討
仁楡会病院、澄腎クリニック *
〇中西啓介、前野七門、中西正一郎 *
29.
下部尿路異常レシピエントにおける腎移植と尿路治療のタイミング
北海道大学病院 泌尿器科
〇森田
研、守屋仁彦、三井貴彦、岩見大基、佐々木元、大石悠一郎、樋口はるか
橘田岳也、篠原信雄
30.
腎移植領域における巣状糸球体硬化症の再発予防および治療戦略
市立札幌病院腎臓移植外科、市立札幌病院臨床工学科
〇原田 浩、福澤信之、猫宮伸佳、前中則武、金野
31.
敦、新藤尚樹
自己免疫疾患を合併した腎移植の 4 例
北海道大学 腎泌尿器外科学
〇佐々木元、岩見大基、樋口はるか、大石悠一郎、森田
- 12 -
研、篠原信雄
9:40 ~ 10:12
32.
医師(Ⅱ)一般・感染
座長
仁楡会病院
前野
七門
茂庭
仁人
当院透析患者の生命予後についての検討
仁友会泌尿器科内科クリニック
〇水永光博、野尻 誠、堀合篤史、吉川美菜、井関竹男
33.
単腎に発症し透析導入となった気腫性腎盂腎炎の 1 例
苫小牧市立病院泌尿器科 1、帯広厚生病院泌尿器科 2
プログラムB 会場
気仙沼市立本吉病院泌尿器科 3、とよた腎泌尿器科クリニック 4
〇竹内一郎 1、石川修平 1、古御堂純 2、杉下圭治 3、豊田健一 4
34.
持続腎代替療法を要したインフルエンザによる横紋筋融解症の小児例
国立病院機構 北海道医療センター 小児科
〇長岡由修、榊原菜々、荒木義則
35.
著明な高ナトリウム血症に対して透析により救命し得た一例
地域医療機能推進機構北海道病院 腎臓内科
〇関
真秀、山本
諭、工藤立史、河田哲也
10:12 ~ 10:44 医師(Ⅲ)血管・循環器
36.
座長
札幌医科大学
救肢戦略 Penta-SWAT ~大切断はもうさせない~
医療法人 桑園中央病院 救肢・創傷治療センター、北大病院形成外科 *
市立札幌病院形成外科 **、循環器内科 ***
〇松井
檀浦
37.
傑、坂入隆人、駒木
亨、山本有平 *、七戸龍司 *、村尾尚規 *、堀内勝己 **
裕 ***
エポエチンβペゴル製剤投与の血液維持透析患者における鉄剤投与タイミングについて
医療法人社団養生館 苫小牧日翔病院透析センター
〇坂本和也、阿部正道、熊谷文昭、櫛田隆久、佐藤光人
38.
血液透析患者の Taurine について
H・N・メディックさっぽろ東、H・N・メディック北広島 1)、H・N・メディック 2)
〇角田政隆、池江亮太 1)、佐々木直美 2)、橋本史生 2)
39.
血液透析患者における冠動脈石灰化に関わる Mg 代謝の意義
社会医療法人 北海道循環器病院 1)、放射線技師 2)
〇儀間
充 1)、山崎香子 1)、齋藤達弥 1)、田中秀一 1)、堀田大介 1)、横山秀雄 1)
大堀克己 1)、菊池健次郎 1)、鈴木正俊 2)、菅原宏昌 2)
- 13 -
13:15 ~ 13:47 技士(Ⅳ)設備・水
40.
座長
石狩病院
加藤
敏史
透析室における節電への取り組み
医療法人祐仁会 石田クリニック
〇高橋
41.
光、笹原良大、村上規佳、恒遠和信、宮川正充、石田祐二
RO 濃縮排水再利用 CE-802(CE システム)の節水効果
医療法人祐仁会 石田クリニック
〇笹原良大、高橋
42.
光、村上規佳、恒遠和信、宮川正充、石田祐二
活性炭バイパスシステムによる個人用 RO 装置清浄化の有効性
社会医療法人社団カレスサッポロ 時計台記念病院 臨床工学科
〇遠藤太一、鈴木尚人、山出直喜、板橋 望、村上一夫、小谷祐介、佐々木航
戸松孝人、新田健太郎、水野
43.
航
キンダリー 4E 号への変更に伴う変化
社会医療法人母恋日 鋼記念病院 1)、臨床工学室
〇寶福大輔、伊丹儀友 1)、植村
進、小清水里美、常山一志、宮下直人、佐々木大知
13:47 ~ 14:19 技士(Ⅴ)感染防護・ほか
44.
座長
H ・ N ・ メディック 内海 芳淳
多剤耐性アシネトバクター排菌患者に対する血液透析の問題点
北海道大学病院 ME 機器管理センター、感染制御部、血液浄化部
〇佐々木亮、太田
森田
45.
稔、秋沢宏次、小山田玲子、石黒信久、柴崎跡也、西尾妙織
研、篠原信雄
2 社間での透析液細菌検査の比較
市立釧路総合病院 臨床工学室
〇原田由美子、門馬美鈴、畑
46.
貴志
Toraysee for CE の清拭部位における有用性検討と清拭方法の提案
医療法人菊郷会 富丘腎クリニック
〇寺島寿江、佐藤裕介、元道信孝、遠藤初枝、西本洋子、金谷
47.
樹、冨所竜也
当院における DW の推移と血液データの比較検討
社会医療法人母恋 日鋼記念病院 1)、臨床工学室 2)
〇宮下直人 2)、伊丹儀友 1)、植村
進 2)、小清水里美 2)、常山一志 2)、寶福大輔 2)
佐々木大知 2)
- 14 -
14:19 ~ 14:51 医師(Ⅳ)症例・ほか
48.
座長
手稲渓仁会病院
滝沢
英毅
透析患者に生じた穿孔を伴う出血性胆嚢炎の 1 例
苫小牧日翔病院 透析センター
〇松久忠史、櫛田隆久、坂本和也、熊谷文昭
49.
C 型肝炎合併慢性腎不全透析患者に対する Daclatasvir/Asunaprevir 併用療法の検討
北海道大学 消化器内科
夏井坂光輝、荘
50.
乾、舘山美樹、小川浩司、森川賢一
拓也、坂本直哉
血液透析患者の便秘に関連する因子~ 2 施設での検討~
H・N・メディック北広島 1、H・N・メディックさっぽろ東 2、H・N・メディック 3
〇池江亮太 1、角田政隆 2、佐々木直美 3、橋本史生 3
51.
多発性骨髄腫患者におけるフリーライトチェーン除去率の検討
NTT 東日本札幌病院腎臓内科・透析センター、NTT 東日本札幌病院血液・腫瘍内科 *
〇橋本整司、川島圭介、眞岡知央、山本理恵、岡本延彦、西尾充史 *、小池隆夫
- 15 -
プログラムB 会場
〇須田剛生、工藤峰生、山本義也、古家
特別講演
10:50 ~ 11:50
CKD-MBD の治療戦略- PTX を中心として- 
大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
准教授 武本 佳昭
長沼 俊秀
我が国の腎不全治療における環境は徐々に変化してきており、その合併症の治療においても
治療戦略が変化してきている。特に患者の高齢化により従来からの合併症である透析関連アミ
ロイドーシスや二次性副甲状腺機能亢進症の発症は減少してきている。
そこで、まず平成 26 年度大阪府下慢性腎不全患者の統計調査から実際に慢性腎不全患者の合
併症の現状を検討すると、透析関連アミロイドーシスの代表である手根管症候群に対する手術
件数は全透析患者のわずか 0.7%(157 例)に施行されているのみであった。また、PTX 施行件
数はピーク時の約 200 件から 1/4 の 50 件までに減少していた。大阪地区ではこのように合併
症の治療が大きく変化していることが分かった。
さらに、二次制服甲状腺機能亢進症に対してどのような治療を選択しているかについて調べ
ると静注用ビタミン D 製剤が 8511 名(38.5%)
の患者に使用されており、最も使用頻度が高かっ
た。シナカルセトが投与されていた患者が 2 番目に多く 4350 名(19.7%)となっていた。この
ように大阪地区での二次制服甲状腺機能亢進症に対する治療について 1993 年から継続的に調
査しており、今回の発表ではそのデータについて報告したい。シナカルセト発売以後に二次制
服甲状腺機能亢進症の治療は大きな変革をきたしていることから全国的な変化と対比しながら
今後の二次制服甲状腺機能亢進症治療について展望したい。
次いで、副甲状腺摘出術の当院での実際についてビデオを供覧しながら検討し、安全に副甲
状腺摘出を行う手技について討論することにする。
最後に腎移植を施行した場合の CKD-MBD に関する種々の問題点を検討することで腎移植治
療が血管の石灰化や予後について報告したい。
以上のような検討から今後の慢性腎不全患者の CKD-MBD の治療戦略について方向性を本発
表では検討したいと考える。
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ランチョンセミナー
11:50 ~ 12:45
わが国に相応しい腎性貧血治療とは 
-他山の石以て玉を攻むべし-
厚木市立病院 院長
山本 裕康
腎性貧血は慢性腎臓病(CKD)の代表的合併症であり、腎機能障害の進展に伴って頻度とその
程度は増悪する。また、腎性貧血が進行すると、慢性虚血に伴う臓器障害の更なる進展が生じ、
貧血を悪化させるとともに心血管系イベントのリスクを増加させるなどの悪循環に陥る。この
ような状況からの脱却を目指して貧血治療が行われているのだが、全世界に共通する適切な治
療指針はまだない。腎性貧血治療は、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の投与と鉄補充療法が両
輪であり、治療介入の基準や目標値が重要となる。欧米を中心として行われた大規模研究では、
高 Hb 値を目指した場合、心血管系事故などが増加することが示唆されるなど、予想に反した
結果が相次いだ。一方、わが国の観察研究では、欧米で示された結果とは必ずしも合致してい
ない。
その原因として、欧米とわが国の患者における心血管系合併症の相違が指摘されているが、
それ以外にも考慮すべき要件が多くある。本講演では、わが国と諸外国の透析医療を比較しな
がら、わが国に相応しい治療戦略について考察したい。
- 17 -
MEMO
一 般 演 題
演題 1 ~ 51
抄
録
1.
北海道における壮年期透析患者の冬期通院の現状
市立札幌病院 1、 札幌市立大学 2、 高知県立大学 3、 日鋼記念病院 4
○木村 剛 1、 藤井瑞恵 2、 内田雅子 3、 伊丹儀友 4
【目的】 北海道に在住する壮年期透析患者の冬期通院の課題を検討する。
【方法】 期間 : 2014 年 3 月~ 5 月。 質問紙調査。 北海道の 4 支庁 11 病院に調査を依頼し、 調査 用紙を配布、 提出をもって同意とした。 所属機関倫理委員会の承認を得た。 調査項目 : 年齢、 透析歴、 自覚症状数、 ADL、 就職、 通院手段、 居住地区、 冬期通院の経済的負担、 年金等。
分析はχ 2 検定、 t 検定を行った。 有意水準は 5% とし、 水準を満たしたものだけを解釈した。
【結果】 調査対象者は 205 名 (男 137、 女 68) であった。 通院手段の内訳は、 自家用車約 60% をはじめ公共交通機関、 徒歩、 自転車など 86%が自立した手段であった。 自家用車は男性が 多く、 通院時間では公共交通機関が 30 分以上で一番長かった。 若い人は徒歩 ・ 車、 高齢者は 介護 ・ 送迎サービスの利用が多い。 有職者 (アルバイトを含む) は自家用車、 徒歩、 公共交 通機関を利用し、 無職者はタクシーや送迎サービスを利用している。 ADL の高低でも同様の 傾向がある。 冬期通院の経済的負担感は、 自覚症状数の多い人、 無職者で大きかったが、 年 金受給者か否かでは差はなく、 地域差も認めなかった。
【考察 ・ 結論】 冬期の通院負担は、 経済的要因および ADL の低下している患者 ・ 自覚症状数 の多い患者により強く影響していた。 冬期間に対応した支援が必要である。
2.
当クリニックにおける災害対策への取り組み~避難訓練の実施を通して~
医療法人社団腎誠会 さっぽろ内科・腎臓内科サテライトクリニック
○田口千草、 東 純子、 伊藤久枝、 安田卓二、 深澤佐和子
【 目 的 】 当 ク リ ニ ッ ク で は 災 害 対 策 の 取 り 組 み を 始 め て 1 年 半 が 経 過 す る。 こ れ ま で は パ ン フレットを用いた災害時の指導や災害カードの配布といった患者側への教育を行ってきた。
今 回、 ス タ ッ フ を 対 象 と し た 避 難 訓 練 を 行 い、 そ の 効 果 と 今 後 の 課 題 が 明 確 と な っ た た め こ こに報告する。
【方法】
・ スタッフを対象とした避難訓練を行いその後アンケート調査を行った
・ 緊急離脱のシュミレーションを行いそのタイムを測定し比較した
【結果】 アンケート結果から不安が軽減した、 役割が明確になった、 定期的な訓練が必要だ と い う 意 見 が 多 く 聞 か れ た。 繰 り 返 し 訓 練 す る こ と で タ イ ム の 短 縮 が 見 ら れ た。 緊 急 離 脱 物 品 の 収 納 に 問 題 が あ り 収 納 方 法 を 工 夫 す る こ と で タ イ ム が 改 善 さ れ た。 コ メ デ ィ カ ル ス タ ッ フの協力を得ることにより離脱に要する時間の短縮に繋がった。
【 考 察 】 ア ン ケ ー ト か ら、 不 安 が 軽 減 し た な ど 避 難 訓 練 が 有 効 で あ っ た と い う 結 果 が 得 ら れ た。 今回の避難訓練を通してスタッフの離脱技術が向上し避難時間の短縮に繋がることがわ かった。
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3.
血液透析患者の Frailty について~ 1 年間の追跡調査~
H・N・メディックさっぽろ東 栄養部 1)、 H・N・メディック北広島 栄養部 2) H・N・メディック 栄養部 3)、 H・N・メディック 医師部 4)
○門間志歩 1)、 伊藤真里 1)、 北嶋夏生 2)、 斎藤美幸 2)、 橋本真里子 3)、 平原由美子 3) 坂本杏子 3)、 角田政隆 4)、 池江亮太 4)、 橋本史生 4)
【 目 的 ・ 方 法 】 Frailty と は 加 齢 や 慢 性 疾 患 に 伴 う 生 理 的 予 備 機 能 の 低 下 を 示 す も の で あ り、 身体的要因だけでなく精神的 ・ 社会的要因も関与するが、 一般的には介入によって改善が期 待できる可逆的な状態とされる。 今回、 血液透析 (HD) 患者を対象に、 Frailty の有無を 2 つ の 診 断 基 準 (Tilburg Frailty Indicator [TFI : 15 の 診 断 項 目 か ら な る ], [FRAIL scale : 5 つの診断項目からなる]) を用いて 1 年の間隔で 2 回評価し、 Frailty の経時的変化と関連 する因子を検討した。 【結果】 対象患者 64 名 (男性 : 女性= 43 名 : 21 名, 年齢 65.7 ± 10.4 歳、 透析歴 128 ± 120 月) のうち、 Frailty と診断された患者は 1 年目が TFI で 37 名、 FRAIL scale で 7 名、 2 年目は TFI で 35 名 (新規診断 6 名, 改善 8 名)、 FRAIL scale で 6 名 (新規診断 3 名, 改善 4 名) であった。 TFI 診断項目で見ると、 前年より陽性項目が増加した患者が 35 名、 減少した 患者が 18 名であった。 FRAIL scale では陽性項目増加は 7 名、 減少は 13 名であった。 蛋白異化 率低値は TFI ・ FRAIL scale 双方の陽性項目増加と有意に関連し、 ヘモグロビン低値は FRAIL scale 陽 性 項 目 増 加 と 関 連 が あ っ た。 【 考 察 】 Frailty は 血 液 透 析 患 者 に お い て も 可 逆 的 な 状 態であり、 さらに栄養障害と関連することが確認された。
4.
Body mass index とクレアチニン産生速度からみた血液透析患者の生命予後の検討
H・N・メディック 栄養部 1)、 H・N・メディック北広島 栄養部 2)
H・N・メディックさっぽろ東 栄養部 3)、 H・N・メディック 医師部 4)
○坂本杏子 1)、 斎藤美幸 2)、 平原由美子 1)、 橋本真里子 1)、 門間志歩 3)、 伊藤真里 3) 北嶋夏生 2)、 橋本史生 4)
【目的】 これまでの研究において、 Body mass index (BMI) は血液透析患者の生命予後に関 連することがわかっているが、 今回 BMI に体組成も加えて生命予後への影響を検討した。
【方法】 当院関連 3 施設の維持血液透析患者を対象に、 BMI, % クレアチニン産生速度 (%CGR) の中央値でそれぞれ高値群・低値群に分け、 A 群:%CGR 低値・BMI 低値, B 群:%CGR 低値・BMI 高値, C 群 : %CGR 高値 ・ BMI 低値, D 群 : %CGR 高値 ・ BMI 高値の 4 群に分類した。 最大 5 年間のフ ォロー期間中の総死亡との関連を検討した。
【結果】 223 人 (男性 : 女性= 137 : 86, 年齢 64.1 ± 12.0 歳, 透析歴 106 ± 84 ヶ月) が対象と なり、 フォロー期間中に 26 人が死亡した。 4 群のうち A 群が最も予後不良であり、 次に B 群が 不良であった。 C 群 ・ D 群では同等であった。 多因子で調整した A 群の死亡リスクは、 D 群の 4.8 倍高かった。
【考察】 筋肉量を反映する %CGR は生命予後に強く関連していることが示唆され、 BMI だけで なく体組成を評価することの重要性が確認された。
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5.
エンゼルケアの現状考える
医療法人 桑園中央病院 救肢・創傷治療センター 血液センター 看護部、 泌尿器科 *
○五十嵐涼子、 田ノ岡志都子、 石田喜代美、 長谷川絵美、 和島恵子、 松井 傑 *
平成26年 10 月に療養病棟が新設された。 療養病棟では症状や兆候は厳しくはないが、 治癒 する事が困難なケースが多い。 当病棟は維持透析、 末期癌の患者が入院しており、 治癒に向 けた看護から、 時間をかけた身の周りの介助を含む看護が多くなり、 家族との精神的な関わ り も 多 く な っ た。 人 生 最 期 の 場 に 立 ち 会 う 中 で、 闘 病 生 活 に 耐 え た 患 者、 家 族 に 対 し、 「 今 ま で 行 わ れ て き た エ ン ゼ ル ケ ア が 現 状 に 適 し て い る の か?」 「 患 者、 家 族 の 意 向 は ど う な の か?」 と考えさせられる場面があった。 以前行ってきた処置、 保清や更衣に加えて 「耳や鼻 な ど の 体 腔 内 に 綿 を 詰 め る 」 「 顔 に 白 い 布 を か け る 」 「 合 掌 バ ン ド で 手 を 組 む 」 等 の エ ビ デ ン ス、 看 護 を 振 り 返 り、 慣 例 に 捕 わ れ な い 患 者 の 個 別 性 に あ っ た エ ン ゼ ル ケ ア の あ り 方 に つ いて考えた結果を報告する。
6.
脱血圧に反応しやすいピローの開発
釧路泌尿器科クリニック
○大澤貞利、 山本英博、 斉藤辰巳、 伊藤正峰、 佐野 洋、 久島貞一
【目的】 透析条件の中で血流量は重要な因子である。 透析施行中の脱血圧は陰圧になること が多いが、 一般的には脱血状態の確認にはピローを用いて目視にて行っている。 現在使用さ れ て い る ピ ロ ー は 陰 圧 に 対 す る 反 応 性 が 鈍 く ほ と ん ど 変 化 し な い。 今 回、 変 化 率 を 大 き く し たピローを開発し評価した。
【 方 法 】 脱 血 圧 を 変 化 さ せ 従 来 の ピ ロ ー と 新 開 発 の ピ ロ ー の 形 状 変 化 を 観 察 し た。 ま た、 ピ ロー内の滞留を実験系で確認し、 臨床使用したピローは目視にて残血 ・ 凝固を確認した。
【結果】 脱血圧が -300mmHg 程度になると、 従来型は若干の形状変化であるが、 新型はほとん ど潰れた状態になった。 滞留の確認では従来型で滞留が確認されたが、 新型ではほとんどな かった。 ピロー内の残血 ・ 凝固は新開発のピローで減少した。
【結論】 脱血圧に反応しやすいピローの使用により、 従来のピローに比べ脱血状態を確認し やすくなった。
- 22 -
7.
ニプロ社製ヘモダイアフィルター fineflux FIX-S の臨床使用経験
医療法人讃生会 宮の森記念病院 臨床工学科、 看護部 *、 内科 **、 腎臓内科 ***
○菊地 哲、 御家瀬亮、 田村嘉生 *、 山田京士、 渡辺雄平、 小笠原隼人 谷口晋也 **、 松橋尚生 ***
【はじめに】 近年、 血液浄化の分野においてβ2 MG は勿論の事、 それ以上の分子量領域の除
去に注目が集まっている中、 Alb 損失を抑えつつ、 β2 MG 以上の分子量領域の除去性能に優れ
ているとされる fineflux FIX-S を当院でも臨床使用したので報告する。
【対象】 外来透析通院患者 4 名。 62 歳男性 ・ 63 歳男性 ・ 70 歳男性 ・ 57 歳女性
【方法】 TDF 及び FIX-S を使用し、OHDF 前希釈・後希釈それぞれ 1 週間ずつ ( 計 4 週間) で比較
評価した。 評価項目は血液データ及び TMP。 採血項目は BUN、 Cr、 β2 MG、 α1 MG、 血清 Alb、 I
L6、 CRP。
【考察】 ニプロ社製 fineflux FIX-S シリーズは、β2 MG 以上 ・ 血清 Alb 以下の分子量の除去に
優れる膜である事がα1 MG の除去率より示唆された。 又、 PVP ・ BPA フリーとした事で免疫系
刺激が少なく、 生体適合性に優れる膜である事が IL6 の推移より示唆された。
8.
積層型ダイアライザ及び中空糸型ダイアライザ使用患者の皮膚組織灌流圧の比較
桑園中央病院 臨床工学部 *、 救肢・創傷治療センター **
〇吉田雄太 *、 酒井征則 *、 谷藤貴也 *、 林 知美 *、 峯田清志 *、 石河文寛 * 合坪詳太 *、 中村祐貴 *、 兵藤嵩志 *、 樫木貴志 *、 伊藤直樹 *、 松井 傑 **
当院は、 透析患者の救肢に積極的に力を注いでおり、 末梢動脈疾患 (以下 PAD) に対して様 々な方法で治療、 評価を行っている。 その治療の一つとして、 積層型ダイアライザである H1 2-4000 を使用した血液浄化を行っている。
積層型ダイアライザは陰性荷電を持つので、 炎症性物質を効率良く除去する吸着特性があり、 ま た 親 水 化 剤を含 ま な い ため に 生 体 適合性に優れ て い るので補体活性化によ るサ イ トカイン の産生も少ない。 そのため、 低栄養状態や PAD を合併し末梢循環が悪化している症例や、 透 析時低血圧などの透析困難症の改善に期待できる。
今回、 積層型ダイアライザと中空糸型ダイアライザの両者を使用した患者の皮膚組織灌流圧 (SPP) を測定し、 ダイアライザの違いによる下肢血流の状態を比較、 評価したので報告する。
- 23 -
9.
透析困難症患者に EVAL 膜を使用した HD で、血圧低下が改善した 1 症例
医療法人社団腎誠会 さっぽろ内科・腎臓内科サテライトクリニック
○奥野友洋、 平間結梨枝、 安田卓二、 深澤佐和子
【症例】 78 歳女性。 糖尿病性腎症。 透析歴 1 年。 狭心症の為 CABG 施行。 術後、 透析開始時よ り血圧低下、 胸苦、 呼吸苦の症状が出現した。 Online HDF、 PS 膜による HD (以下、 HD)、 間 歇補充型 HD (以下、 i-HD) を施行するも改善せず、 EVAL 膜による HD (以下、 EVAL) にて症状 が改善した 1 例。
【方法】 CABG 術前後の Online HDF、 HD、 i-HD、 EVAL で透析を施行、 収縮期血圧を 30 分毎で比 較。 補液、 下肢拳上、 酸素投与の平均処置回数、 自覚症状の有無を比較した。
【結果】 収縮期血圧は、 術前 Online HDF と比べ 180 分の時点を除き EVAL のみ有意差が見られ なかった。 平均処置回数は、 補液で i-HD が HD、 EVAL に比べ有意に低下した。 酸素投与は、 E VAL が他条件に比べ有意に低下した。 自覚症状は、 EVAL が他条件に比べ有意に低下した。
【考察】 PS 膜に比べ EVAL 膜のマイルドな溶質除去特性が血中溶質濃度の低下を緩やかにし、 血圧低下を改善させた可能性がある。
【結語】 EVAL 膜の特性が透析困難症の血圧低下に有効である可能性がある。
10. アルブミン漏出量に差のあるヘモダイアフィルタを用いた前希釈オンライン HDF に
おける循環動態への影響
(医)腎愛会だてクリニック 臨床工学科
○長谷川寛政、 南 嘉継、 泉 美香、 東小野 智、 長谷川豊、 山口 基、 伊達敏行
【 目 的 】 ア ル ブ ミ ン ( 以 下 Alb) 漏 出 量 に 差 の あ る ヘ モ ダ イ ア フ ィ ル タ を 用 い た 前 希 釈 オ ン ライン HDF (以下 OHDF) を施行し、 透析中の循環動態への影響を検討する。
【対象】 当院にて OHDF 施行中の維持透析患者 5 名。
【対象】 Alb 漏出量に差のあるヘモダイアフィルタ、 ニプロ社製 MFX-21M、 MFX-21U を用いて O HDF を施行。 評価項目として、 血中 Alb、 Na、 BUN、 BS、 血漿浸透圧、 日機装社製 BV 計による Δ BV 値、 InBodyS20 による細胞外液量、 血圧、 脈拍数の経時的変動について比較検討した。
【結果・考察】 Alb 漏出量は、 MFX-21M で 0.06 ± 0.03g、 MFX-21U で 5.02 ± 0.34g と、 MFX-21U が 有意に高値を示した (p < 0.01)。 血中 Alb、 Na、 BUN、 BS、 血漿浸透圧、 Δ BV 値、 細胞外液 量、 血圧、 脈拍数の経時的変動に有意な差は認められなかった。 今回の検討から、 1 透析当 たり 5g 前後の Alb 漏出が循環動態へ与える影響は極めて少ないと思われた。 しかし継続使用 による Alb 漏出の持続が食事摂取の不安定な症例では血中 Alb 値を低下させ、 長期的には循環 動態へ悪影響を及ぼす可能性も推察されるため、 注意深い観察が必要と思われた。
【結語】 1 回当たりの OHDF 施行による 5g 前後の Alb 漏出は、 施行中の循環動態に与える影響が 極めて少ないものと思われた。
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11. 前希釈オンライン HDF の臨床評価
H・N・メディック北広島 CE 課 1)、 H・N・メディック CE 課 2) H・N・メディック 医師部 3)
○佐藤慶治 1)、 増井隼樹 1)、 三谷祥世 1)、 土山直人 1)、 阿部大輔 1)、 村井 舞 1) 内海芳淳 2)、 池江亮太 3)、 橋本史生 3)
【緒言】 透析患者のさまざまな症状の原因物質として、 β2 MG 以上の領域の大分子量物質が あげられ、 積極的除去のために HDF が選択されている。 今回、 当院の前希釈オンライン HDF を 臨床的に評価した。
【方法】 当院外来でオンライン HDF を行っている無尿の維持透析患者を対象に、 BUN、 Cr、 β2 MG、 α1 MG の除去率、 TMP の経時的変化、 臨床症状を検討した。 治療条件は QD total 600 mL /min、 QS 200 mL/min にて施行した。
【結果】 対象患者は 8 名で、 年齢 67.3 ± 8.8 歳、 透析歴 213.9 ± 103.3 ヶ月であった。 ヘモダイ アフィルタは MFX-21S eco を 4 名、MFX-25S eco を 4 名が使用していた。 QB は 265.0 ± 16.0 mL/m in であった。 除去率は、 BUN 75.0 ± 6.8%、 Cr 69.6 ± 6.9%、 β2 MG 80.9 ± 6.2%、 α1 MG 35.6 ± 3.3% であった。 TMP は最小 92.5 ± 12.9 mmHg、最大 127.8 ± 11.0 mmHg であった。 臨床症状と して掻痒感、 関節痛、 倦怠感があった。
【考察】 α1 MG 除去率は約 36% であり、 分子量がβ2 MG 以上の溶質は一定程度除去できていた。 今後、 溶質除去を含む様々な因子と臨床症状の関連を検討し、 症状の改善に努めたい。
12. 前希釈オンライン HDF における FIX-21Seco と MFX-21Seco の性能評価について
医療法人社団 布施川内科医院
○三浦良太、 北出太良、 村本竜一、 鈴木勝巳、 水澤明仁、 布施川尚
フ ァ イ ン フ ラ ッ ク ス FIX-Seco シ リ ー ズ (FLX) は フ ァ ウ リ ン グ が 起 き に く い 特 徴 が あ る。 前 希 釈オンライン HDF において FIX の物質除去特性を MFX-21Seco を比較対象として検討した。 また、 膜材質の違いによる生体適合性を併せて評価したので報告する。
- 25 -
13. On-line HDFにおける置換液流量増量に伴う栄養指標に関する検討
医療法人仁楡会 仁楡会病院 臨床工学部 1)、 泌尿器科 2)、 血管外科 3)
澄腎クリニック 4)
〇鈴木祥允 1)、 野村真理 1)、 阪本雄大 1)、 宮西智和 1)、 武藤智史 1)、 荏原俊輔 1) 太田隆祐 1)、 大町 和 1)、 前野七門 2)、 中西啓介 3)、 中西正一郎 4)
【 目 的 】 前 希 釈 On-line H D F で、 置 換 液 流 量 ( 以 下 Q S ) を 増 量 さ せ る 事 に よ る 栄 養 状 態
への影響について比較検討した。 【対象】 外来透析患者 12 名 【方法】 MFX - S eco シリーズ
を 使 用、 膜 面 積 1.87 ± 0.25 m2、 血 流 量 234.2 ± 33.2 m L / m i n、 透 析 時 間 4.1 ± 0.2 h r に
て、 透 析 液 流 量 を 350 m L / m i n に 固 定、 Q S 100 と 200 m L / m i n を 各 2 ヶ 月 間 実 施 し、 評
価 期 間 と し た。 比 較 項 目 は、 A L B、 G N R I、 D W、 C T R、 K T / V、 H b、 H t、 C
E R A 投 与 量 と し た。 【 結 果 】 Q S 100 : 200 m L /min、 A L B 3.7 ± 0.2 : 4.0 ± 0.3g/dL、 G
N R I 93.3 ± 4.8 : 97.1 ± 5.4 ( p <0.01)、 C T R 48.3 ± 2.7/47.1 ± 2.5 % ( p <0.05) と 有
意 差 を 認 め た。 そ の 他 の 項 目 に は 有 意 差 は 認 め な か っ た。 【 結 語 】 Q S の 増 量 に よ り、 A L
B、 G N R I が 有 意 に 上 昇 し、 栄 養 状 態 の 改 善 が 示 唆 さ れ た。 し か し、 評 価 期 間 が 短 期 間 で
あったため、 更なる検討が必要と思われる。
14. 難治性潰瘍治癒後のフットウェア検討
桑園中央病院 血液透析センター 1)、 救肢 創傷センター 2)
○太宰麻希 1)、 谷口美由紀 1)、 石本裕美 1)、 佐竹享子 2)、 松井 傑 3)
H26 年 11 月 の 本 学 会 に お い て 右 足 趾 形 に よ る 難 治 性 潰 瘍 に 対 し HSS-Line に よ る 連 携、 透析条件の見直し等より潰瘍が閉塞した症例について報告した。
その後フットウェアの検討を行い、 本人の足形に合わせた中敷きを作成。
中敷き完成後は時折胼胝を削るなどの処置で対応し治癒傾向。
本 人 も 足 底 へ の 負 担 軽 減 を 考 え、 体 重 コ ン ト ロ ー ル や 通 院 ご と の リ ハ ビ リ に よ り 上 半 身 の トレーニングを行うなど意識変化がみられるなど、 改善を認めたため報告する。
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15. フットチェックにより下肢潰瘍を早期発見し治癒に至った PAD 症例
腎友会 岩見沢クリニック 看護部
○山本和史、 山田哲也、 櫛引剛博、 北野一郎、 千葉尚市
【 目 的 】 フ ッ ト チ ェ ッ ク に て 創 傷 を 早 期 発 見 し、 治 癒 に 至 っ た PAD 症 例 を 経 験 し た の で 報 告 する。
【研究デザイン】 症例報告
【症例】 70 歳代男性。 原疾患は糖尿病性腎症。 週 4 回月火木土 (3-5-6-6 時間 ) 透析施行中。 血 流量 250ml/min。 現在独居で生活中。 ADL は自立、 夏季は徒歩、 冬季は当院の送迎バスで通院。 皮膚組織灌流圧検査、 右膝下 57mmHg、 断端部 29mmHg。
【臨床経過】 平成 25 年 11 月 7 日、 毎月 1 回のフットチェック時、 右下肢断端部に潰瘍発見。 透 析毎の処置を経て、 治療開始から約 4 ヵ月で治癒。
処置中の平均血清 P 値は 4.9 ± 0.8mg/dl と良好な値で管理されていた。 平均血清 Alb 値は 3.4 ± 0.1g/dl、 GNRI は 88.6 ± 1.2 で経過、 HbA1c の値は処置中 6.9 ± 0.2% と管理されていた。
【 考 察 】 定 期 的 な フ ッ ト チ ェ ッ ク に よ っ て 創 傷 が 悪 化 す る 前 に 早 期 発 見 し、 迅 速 に 治 療 を 開 始できたことが創傷治癒に至った大きな要因の一つとして考えられた。 長時間頻回透析の施 行によって、 創傷治癒を遅延させる要因が軽減され、 今回の創傷治癒につながったと考えた。
【 結 語 】 フ ッ ト チ ェ ッ ク に よ る 創 傷 の 早 期 発 見 は、 創 傷 治 癒 に 有 効 で あ る こ と が 考 え ら れ た。 長時間頻回透析は、 創傷治癒を遅延させるリスクを軽減させる可能性があると考えられた。
16. ブルートゥ症候群(BIue toe syndrome)の下肢潰瘍における HBO の有効性
医療法人)桑園中央病院、 救肢創傷治療センター・血液透析センター *
○水野妃呂乃、 藤森幸代、 小田部ゆかり、 佐竹享子、 和島恵子、 松井 傑 *
当院は、 1. スーパー HD (with high quality) 2. 高気圧酸素療法 (HBO) 3.LDL アフェレーシス 4. 腎 臓 リ ハ ビ リ 5. マ ゴ ッ ト 療 法 の 5 つ を 柱 と し、 Strategical Woundcare and Advanced Techn ique ( 戦略的高度創傷治療) の頭文字から Penta-SWAT と名付けている。 これを治療体制の根 幹として、 重症下肢虚血 (CLI) 患者の大切断を防いでいる。 ブルートゥ症候群とは、 CLI の一 つであるが、 治療は困難であり確率されていない。 保存的治療方法としては血管拡張薬の服 用、 LDL ア フ ェ レ ー シ ス、 ス テ ロ イ ド 内 服 等 が あ る。 今 回 の 症 例 で は ブ ル ー ト ゥ 症 候 群 か ら 下 肢 潰 瘍 を 発 症 し た が、 LDL ア フ ェ レ ー シ ス、 ス テ ロ イ ド 内 服 治 療 は 適 応 に な ら な か っ た た め、 当院で、 積極的に行っている (HBO)、 スーパー HD、 創面環境調整を行った。 また入院 ・ 治 療 へ の ス ト レ ス に よ る 抑 う つ 症 状 も 出 現 あ り、 治 療 を 前 向 き に 継 続 で き る よ う 支 援 し て い った。 結果、 下肢潰瘍が治癒した症例について文献的考察を加え報告する。
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17. 高齢透析患者が貼付用局所麻酔剤を効果的に使用できる工夫
ーラミネート加工したシャント肢画像に貼付部位を指示する方法ー
医療法人社団腎愛会 だてクリニック
○大澤香織、 仁平智子、 伊達敏行
【はじめに】 高齢者では、 貼付用局所麻酔剤 (以下、 リドカインテープ) を指示部位に正し
く 貼 付 で き な い 事 が 多 い。 そ の 為、 マ ジ ッ ク で の マ ー キ ン グ 法 を 導 入 し た が、 患 者 が 嫌 が っ
た り、 消 え る 事 も あ り 効 果 的 で は な か っ た。 【 目 的 】 患 者 本 人 や 介 助 者 に と っ て 解 り や す
く、 効 果 的 な リ ド カ イ ン テ ー プ 貼 付 部 位 の 指 示 方 法 を 検 討 す る。 【 対 象 】 適 切 に 貼 付 で き
な い 患 者 2 5 名 【 方 法 】 1) シ ャ ン ト 肢 画 像 を ラ ミ ネ ー ト 加 工 し、 画 像 上 に 貼 付 部 位 を 示
し た。 2) 連 絡 手 帳 に 挟 み や す く、 持 ち 運 び の 便 利 な カ ー ド と し て サ イ ズ を 工 夫 し た。 3)
穿 刺 者 が カ ー ド の 指 示 部 位 と シ ャ ン ト の 貼 付 部 位 を 照 ら し 合 わ せ て 評 価 し た。 【 結 果 】 患
者や介助者の反応は良好であった。 穿刺者の評価でも、 穿刺部位の集中を避けるために貼付
部 位 を 変 更 し た 際、 以 前 で は 多 く 見 ら れ た よ う な 間 違 い が 減 少 し て い た。 【 考 察 】 「 画 像
ラ ミ ネ ー ト 指 示 法 」 で は、 マ ジ ッ ク に よ る マ ー キ ン グ 法 の よ う に、 入 浴 や 清 拭 で 消 え る 事 も
なく、 貼付部位の正確な情報が、 患者本人や介助者に解りやすく伝達され、 貼付部位を変更
し た 際 の 間 違 い が 減 少 し た と 思 わ れ る。 【 結 論 】 ラ ミ ネ ー ト 加 工 し た シ ャ ン ト 肢 画 像 に、
リドカインテープの貼付部位を指示する方法は有効だと思われる。
18. 当院における穿刺業務に関するストレス調査
医療法人社団 手稲ネフロクリニック 看護部 1)、 腎臓内科 2)
○大塚 綾 1)、 佐々木恵津子 1)、 佐藤魅智子 1)、 佐々木深雪 1)、 酒井かおり 1) 柴潤一郎 2)、 向 博也 2)
【背景】 血液透析では、 閉鎖された空間で同じ患者を週 3 回、 年余にわたりケアする。 更に 無 床 診 療 所 で は 総 合 病 院 な ど と 異 な り、 ス タ ッ フ の ロ ー テ ー シ ョ ン が 少 な い。 こ れ ら の 状 況 が ス タ ッ フ に 招 く 種 々 の ス ト レ ス の う ち、 穿 刺 業 務 に 関 す る ス ト レ ス は 特 に 重 要 な も の と 報 告 さ れ て い る が、 そ の 詳 細 を 検 討 し た 報 告 は 少 な い。 【 対 象 お よ び 方 法 】 当 院 の ス タ ッ フ 13 名 に 穿 刺 業 務 に 関 す る ス ト レ ス に つ い て 質 問 紙 調 査 を 実 施 し、 そ の 結 果 を カ テ ゴ リ ー 分 類 し 分 析 し た。 【 結 果 】 質 問 紙 調 査 か ら 5 つ の カ テ ゴ リ ー が 抽 出 さ れ、 「 業 務 量 」 「 業 務 内 容 」 「 役 職 者 の 立 場 」 と い う 業 務 自 体 か ら 生 じ る ス ト レ ス と 「 穿 刺 技 術 に 伴 う 不 安 」 「 患 者 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン、 対 人 関 係 」 と い う ス タ ッ フ 個 々 の 傾 向 か ら 生 じ る ス ト レ ス が あ っ た。 【 結 論 】 穿 刺 業 務 に 関 す る ス ト レ ス は 様 々 な 要 因 に よ っ て 発 生 し て お り、 業 務 の 見 直 し や 自 己啓発などで改善できるものがあると推察される。
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19. 精神疾患のある透析患者に対する看護師間の相互連携に関する一考察
社会医療法人北楡会 札幌北楡病院 人工臓器治療センター
○佐々木友里、 植村理紗、 上田聰美、 久木田和丘
【 は じ め に 】 透 析 は 生 命 に 直 結 し、 ス ト レ ス が 大 き い 治 療 で あ る 為、 特 に 精 神 疾 患 を 持 つ 患 者では精神状態の安定をはかる事が重要である。 1 事例との関わりから、 精神状態の安定を 図 る た め に 相 互 連 携 に 関 す る 実 践 の プ ロ セ ス を ま と め た の で 報 告 す る。 【 事 例 紹 介 】 40 代 男性 , 原疾患 : 逆流性腎症 , 透析歴 5 年 , 導入前より不安神経症 ・ 抑うつ状態あり , 母親と 2 人暮 らし 【経過】 事例は、 看護師のチーム再編成による新たな人間関係作りが精神状態の不安定 の一因となり、 安静が保てない事による抜針の危険性など治療に支障をきたし始めた。 以前 より信頼関係が出来ている看護師が、 事例が安心出来る環境を提供し、 新メンバーとなった 看 護 師 と 情 報 を 共 有 し、 事 例 と の 関 係 作 り を 支 援 し た。 新 メ ン バ ー は 人 間 関 係 を 作 る と こ ろ から始め、 事例の受け入れ状況に合わせて関わる内容を増やしていった。 【結果】 徐々に安 心 出 来 る 看 護 師 が 増 え た 事 に よ り、 以 前 よ り 精 神 状 態 が 安 定 し て 透 析 治 療 を 受 け ら れ る よ う になった。 【考察】 信頼関係が出来ている看護師が、 的確な対象理解に基づいた実践内容を 具体的に助言した事が、 新メンバーの事例との関係作りに有用であった。 新メンバーは、 以 前からのメンバーと共に各々の関係作りの過程を評価しながら看護の方向性を統一し、 実践 内容を調整した事が結果に繋がった。 【まとめ】 精神疾患を持つ患者では、 患者ニーズを把 握し共有する為の相互連携が特に重要である。
20. 体重管理が困難な透析患者に行動変容プログラムを用いた介入を試みて
~患者の生きがいにむけて~
(医)仁友会 北彩都病院 血液浄化療法センター 看護部 1)、 内科 2)、 泌尿器科 3)
○木村亜実 1)、 多田鈴子 1)、 佐藤恵実 1)、 澤谷輝子 1)、 高橋広美 1)、 為井房子 1) 和田篤志 2)、 石田裕則 3)
【 目 的 】 介入後も体重増加量を減少させ、 体重管理を継続できるように支援する。
【 対 象 】 70 歳、 女性。 糖尿病性腎症。 透析歴 3 年。 夫と 2 人暮らし。
【 方 法 】 行 動 変 容 プ ロ グ ラ ム の 「 セ ル フ モ ニ タ リ ン グ 法 」 「 生 き が い 連 結 法 」 を 活 用 し、 透 析時に半構造化面接を行う。
【結果 ・ 考察】 介入前の体重増加量は、 1 日空き約 3.5kg、 2 日空き約 4.7kg。 介入後は 1 日空 き 約 3.3kg、 2 日 空 き 約 4kg で あ っ た。 セ ル フ モ ニ タ リ ン グ 法 に お け る 食 事 表 の 記 述 は、 高 齢の為不十分な事もあった。 透析時の面接と訪問看護からの生活状況、 食事内容の情報を 元 に、 生 活 背 景 を 振 り 返 り、 共 に ア セ ス メ ン ト し た 事 で、 体 重 管 理 に 取 り 組 む 姿 勢 が 見 ら れ る よ う に な っ た。 さ ら に、 生 き が い 連 結 法 を 用 い た 事 で、 旅 行 に 行 く と い う 新 た な 目 標 が で き、 体 重 管 理 の 意 欲 向 上 に つ な が っ た と 考 え る。 し か し、 体 重 増 加 量 の 減 少 は 僅 か で あり、 今後も長期的な支援が必要であると考える。
【おわりに】 行動変容プログラムを用いた介入は、 体重管理の動機づけに有用であった。
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21. 長期透析合併症の療養支援
~透析歴 4X 年目の ADL の低下している患者とのかかわりを振り返って~
札幌市病院局市立札幌病院 透析室、 腎臓内科 *
○木村友紀、 木村 剛、 山出誓子、 城下弘一 *
透析による長期合併症で ADL が低下しつつも 「何とか工夫しながら社会資源を利用し自宅通
院を継続したい」 という患者の療養支援の関わりから、 外来通院できている要因について振
り返ったので報告する。 60 代女性、 透析歴 : 4X 年、 原疾患 : 慢性糸球体腎炎、 姉 (化学療法中)
と 2 人暮らし。 透析条件 : off ‐ lineHDF5 時間× 3 回 / 週、 要介護度 : 5、 透析アミロイドーシス
の影響で左大腿骨頚部骨折、 両大腿筋筋断裂、 両肩腱板断裂、 右肩亜脱臼がある。 破壊性脊
椎関節症手術歴あり。 移動は車椅子。 自宅はキャスター付椅子を使用。 姉の介助でシャワー
浴施行。 患者は、 長期透析生活で培った高いセルフケア能力により小さな身体の変化や何か
起 き る か も し れ な い と い う 自 己 の 身 体 変 化 を 的 確 に 看 護 師 へ 伝 え る こ と が で き る。 ま た、 家
族 も 長 期 に わ た る 療 養 支 援 を 通 し 患 者 を 支 え る 力 を つ け て き た。 看 護 師 は、 自 ら の ア セ ス メ
ン ト の み な ら ず、 患 者 か ら の 情 報 を 大 切 に 受 け 止 め、 医 師 と 共 有 し 柔 軟 に 対 応 し て い る。 こ
の事により、 ADL の低下や身体状況の変化にも細かに対応し、 入退院は繰り返すが、 結果と
して外来透析を可能にしていると考える。 外来透析を可能にしている要因は、 長期透析生活
で培った高いセルフケア能力、 家族の患者を支える力の成熟、 患者-看護師の価値観の共有、
長期的な経過を把握し傾聴し対応する透析室スタッフとの信頼関係が考えられた。
22. インスリンから DPP-4 阻害薬への変更の経験
H・N・メディック北広島 看護部 1、 H・N・メディック 医師部 2
○田町友美 1、 佐藤亜希 1、 鹿俣里恵子 1、 長谷川千鶴 1、 池江亮太 2、 橋本史生 2
【目的】 糖尿病を有する血液透析患者において血糖測定 ・ インスリン皮下注射は、 「仕事中 にはやりづらい」 という意見や、 高齢患者では 「手技的に不安がある」 という意見が聞かれ る。 今 回、 イ ン ス リ ン 皮 下 注 射 か ら DPP-4 阻 害 薬 で あ る サ キ サ グ リ プ チ ン の 内 服 治 療 に 変 更 した患者について検討した。
【方法】 2 型糖尿病を有する当院の血液透析患者において、 1 日 20 単位未満のインスリン皮下 注射からサキサグリプチン 1 日 2.5 mg 内服への変更前後の HbA1c の推移を調べ、 患者に聞き取 り調査を行った。
【結果】 対象となった男性患者 5 名 (年齢 71.8 ± 13.2 歳, 透析歴 69.2 ± 28.1 ヶ月, HbA1c 6.5 4 ± 1.04%) において、 薬剤変更後も HbA1c はコントロールされており (6 ヶ月後 6.28 ± 0.56%)、 低 血 糖 症 状 の 出 現 も な か っ た。 聞 き 取 り 調 査 で は、 皮 下 注 射 や 血 糖 測 定 が な く な っ た こ と について肯定的な意見が多かった。
【考察】 血糖日内変動は測定できていないが HbA1c は良好にコントロールできており、 DPP-4 阻害薬はインスリンの代用の治療とできる可能性がある。
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23. 不眠症に対するスパイラルテ-プの有用性に関する検討
医療法人腎愛会 だてクリニック看護部
○清水 操、 岸田まゆみ、 仁平智子、 伊達敏行
【はじめに】 透析患者の不眠症の原因は多岐に亘り、 しばしば睡眠導入剤に抵抗性を示す患
者を 経験する。 ス パイ ラル テ -プ は民間療法の 一つとし て、 主とし て 運動器疾患に対して取
り入れられているが、 その自律神経改善作用が不眠症に対しても用いられている事に興味を
持ち、 透析患者の抵抗性不眠症対策として応用できるか否か検討した。 【目的】 不眠症患者
に 対 す る 改 善手段と し て の ス パイ ラル テ -プ の 有用性を 検討し た。 【対象】 睡眠導入剤を 服
用しているのにも関わらず、 不眠症状を呈する透析患者 7 名 ( 男性 : 3 名 女性 : 4 名 ) 【方法】 就
寝一時間前に両側環指にスパイラルテ-プを螺旋形に巻いてから入床 ( 床に入り )、 起床時に
取 り 外 し た。 同 療 法 施 行 か ら 一 週 間 毎 に 睡 眠 効 果 に 関 す る 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ た。 【 結 果 】
対象患者の約半数以上において睡眠の質の変化または改善が得られた。 【考察】 患者自身が
スパイラルテ-プに興味を持ち、 その効果を信じ継続した事で睡眠状況に改善がみられた可
能 性 が あ る。 ま た 患 者 の 悩 み、 不 安 に 対 し て き め 細 か く 対 応 し た 事 も 結 果 に 反 映 し た と 考 え
る。 【結語】 自律神経に働きかけるスパイラルテ-プは、 一部の患者に対する不眠症改善の
手段として期待できる可能性を有している。
24. 当院におけるバスキュラーアクセス(VA)評価
函館五稜郭病院 臨床工学科
○佐々木雅敏、 小澤鉄也、 小原雄也、 雲母公貴
【 目 的 】 透 析 療 法 に お け る バ ス キ ュ ラ ー ア ク セ ス は 患 者 の 生 命 を つ な ぐ 大 切 な 命 綱 で あ り、 その維持 ・ 管理は透析療法に従事するスタッフにとって大切な業務である。
当院では VA の評価をチームとして取り組み、 HD02 を用いた実血液流量、 再循環率、 アクセス 流 量 の 測 定 と、 シ ャ ン ト ト ラ ブ ル ス コ ア (STS) シ ー ト の 活 用、 超 音 波 エ コ ー に よ る 上 腕 動 脈血流量 (FV)、 血管抵抗指数 (RI) の測定を定期的に行っている。 今回、 VA 評価として各 種測定の有効性について検討した。
【方法】当院維持透析患者 55 名を対象とし 2014 年 6 月~ 12 月の期間中の VAIVT 施行群と未施行 群に群分けした時の実血流量乖離率、 STS、 FV、 RI ついて検討した。
【結果】 対象期間中の VAIVT 施行症例は 14 件あり、 VAIVT 未施行例と比較して乖離率は 5.88 ± 19.5%→ 7.76 ± 16.9% (p=0.117)、 FV は 814.5 ± 385.3ml/min → 356.4 ± 131.1ml/min (p<0.0 001)、RI は 0.53 ± 0.10 → 0.60 ± 0.09 (p=0.028)、STS は 0.60 ± 1.74 点→ 2.64 ± 2.59 点 (p<0. 0001) となった。
【考察】 実血流量乖離率に有意差はないことから実際の透析治療に影響を与える前に VAIVT が行なえていると考えられ、 VA 管理をチームとして取り組み、 総合的に VA 評価を行うことは VA 機能不全の早期発見 ・ 早期治療に有効であると思われる。
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25. M L バルーンカテーテル・ルミシューターの使用経験
(医)養生館 苫小牧日翔病院 臨床工学部 2、 泌尿器科 3、 外科
○佐藤光人 2、 太田泰弘 2、 佐藤忠寿 2、 井上賢治 2、 阿部正道 2、 坂本和也 3 櫛田隆久、 熊谷文昭
【はじめに】 東レメディカルより昨年販売された VAIVT デバイスである ML バルーンカテーテル ・ ルミシューター (以下 ML バルーン) は全長 25cm で有効長 20cm のショートバルーンで、 US ガ イド下で使用が認められた唯一の VAIVT デバイスです。 この度、 本デバイスを使用する機会 を得たので ML バルーンの特徴と US ガイド下 VAIVT の現状を報告する。 【方法】 昨年11月~本 年2月まで5症例に ML バルーンが適応となり US ガイド下で VAIVT が行われた。 これらの治療 を経る中で ML バルーンの有用性を考察する。 【経過】 (1) 5症例全てにおいてシース付属の ガイドワイヤー (以下 GW) にて治療できた。 (2) US プローベのポジショニング操作と GW お よびカテーテルの挿入は操作者の技術レベルに影響される。 (3) US 下において特徴である 3ポイントマーカーはバルーン拡張後明確に確認できる。 (4) 治療時間は術前後の US 含め 30 分~ 1 時間 45 分であった。 【結果 ・ 考察】 (1) 通常バルーンに対して ML バルーンは全長が 短いための準備や治療における操作性は優れているが狭窄部位によって使用が限定される。 (2) シース付属の GW で治療まで行けることから治療時間の短縮が可能であり、 使用材料を 減 ら す こ と が 出 来 る こ と で 経 済 性 効 果 が あ る。 ( 3) リ ニ ア プ ロ ー ベ 可 視 範 囲 3.8cm に 丁 度 収まるバルーン長 3cm は US ガイド下での治療に適している。
26. 当院腎センターにおけるエコーガイド下穿刺の有用性の検討
社会医療法人母恋 日鋼記念病院 臨床工学室 1)、 同 腎センター 2)
○植村 進 1)、 湊 千笑 1)、 柏倉みほ 1)、 毛笠貴隆 1)、 木村大介 1)、 高橋雄哉 1) 柴山 愛 1)、 伊丹儀友 2)
【はじめに】 中心静脈カテーテル (CVC) 挿入時のエコーガイド下穿刺 (以下、 エコー穿刺) は 安 全 性 ・ 確 実 性 に 優 れ て い る こ と が 認 知 さ れ て お り、 血 液 透 析 で の バ ス キ ュ ラ ー ア ク セ ス 穿刺についてもエコー穿刺が普及しつつある。 当院においても、 安全 ・ 確実なバスキュラー アクセス穿刺を目的にエコー穿刺を開始し、 その有用性を検討したので報告する。
【 方 法 】 I. エ コ ー 穿 刺 の 頻 度 が 高 い 患 者 3 名 の 通 常 穿 刺 と エ コ ー 穿 刺 で の 成 功 率 を 比 較。 II. 上記 3 名以外の患者 (36 症例) でエコー穿刺を行った患者のエコー使用目的を比較。
【結果】 I. 成功率 (通常穿刺 / エコー穿刺) : 患者 A = 57.9% /95.5%、 患者 B = 44.4% /80.0 %、 患者 C = 47.6% /88.9%、 3 名合計= 51.0%/86.4%。 II. エコー使用目的 : 血管触知困難で 最初からエコーを使用した= 53.8%、 再穿刺= 18.9%、 通常穿刺したが逆血が見られないた めエコー穿刺へ変更= 17.9%、 脱血不良 ・ 静脈圧上昇でエコーにて針先調整= 9.4%。 また、 最初からエコー穿刺した場合の成功率は 82.5%であった。
【考察 ・ 結語】 エコー穿刺は穿刺の成功率を向上させ、 通常穿刺で不具合が生じた場合の補 助 と し て 有 用 で あ る 可 能 性 が 示 唆 さ れ た。 今 後、 患 者 の 苦 痛 軽 減 に 活 用 で き る よ う、 よ り 安 全なエコー穿刺の技術向上とエコー穿刺実践者の育成を行っていきたい。
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27. 『UKカフ付きカテーテル』臨床試用長期留置カテーテルの臨床使用経験
社会医療法人北楡会 札幌北楡病院 外科
○飯田潤一、 久木田和丘、 巌築慶一、 三野和宏、 土橋誠一郎、 服部優宏、 小野寺一彦 堀江 卓、 目黒順一、 米川元樹、 川村明夫
【背景】 導入時点から非シャント型バスキュラー ・ アクセスでの維持透析を要する患者数は
増 加 し て お り、 透 析 歴 が 長 い 患 者 は、 カ テ ー テ ル を 必 要 と な る 機 会 が 少 な く な い。 【 使 用 カ
テーテル】 ウロキナーゼ使用長期留置カテーテル 『UKカフ付きカテーテル』 を 22 症例に用
い、 同時期の従来品 33 症例と比較検討した。 『UKカフ付きカテーテル』 には、 プレカーブ
と ス ト レ ー ト の 2 種 類 の 形 状 が あ る。 カ テ ー テ ル の 特 長 は、 1) ウ ロ キ ナ ー ゼ コ ー テ ィ ン グ
に よ る 高 い 抗 血 栓 性。 2) ベ ン ダ ブ ル ト ン ネ ラ ー に よ る 自 在 な ト ン ネ ル 作 製、 3) 逆 流 防 止
弁 付 シ ー ス に よ り シ ー ス 出 口 部 か ら の 血 液 逆 流 が な い こ と で あ る。 【 方 法 】 『 U K カ フ 付 き
カテーテル』を平成 26 年 8 月 20 日から平成 27 年 1 月 17 日までの当院の 22 症例(A 群)に使用し、
同時期に行われた他の長期留置カテーテル 33 症例 (B 群) の短期成績などを検討した。 【結
果】 挿入経路は右内頸静脈経路 : 14 例、 左内頸静脈経路 : 4 例、 右鎖骨下静脈経路 : 3 例、 右
外 頸 静 脈 経 路 : 1 例、 で あ っ た。 1 例 を 除 き、 プ レ カ ー ブ 形 状 を 用 い た。 使 用 し た カ テ ー テ
ル長は、 20cm : 5 本、 21cm : 13 本、 28cm : 4 本であった。 平均処置時間は A 群 : 25.3 分、 B 群 :
44.9 分で、 A 群では短時間にて留置ができ、 短期開存成績は良好であった。 逆接を要した症
例は1例のみで、 一時的であった。 発表までの開存成績を比較し、 報告する。
28. 内シャント閉塞に対する修復手術の検討
仁楡会病院、 澄腎クリニック *
○中西啓介、 前野七門、 中西正一郎 *
【 目 的 】 内 シ ャ ン ト は 様 々 な 病 変 に よ り 突 然 閉 塞 す る 場 合 も あ り 対 処 に 難 渋 す る こ と も 多 い。 当科で経験した内シャント閉塞に対する修復手術を検討した。 【対象 ・ 方法】 過去 4 年間に 行った閉塞の修復手術症例 40 例を対象とした。 男 21 例、 女 19 例、 年齢は 39 - 99 (63.8 ± 14.8 8) 歳、 観察期間は 1-977 日 (380 ± 336 日) であった。 【結果】 1) 修復手術に至った原因は, 橈骨動脈狭窄 1 例、吻合部狭窄 9 例、吻合部近傍狭窄 6 例、前腕部狭窄 16 例、肘部狭窄 3 例、上 腕部狭窄 1 例、 静脈-静脈吻合狭窄 1 例、 人工血管内狭窄 1 例、 グラフト圧迫 1 例、 不明 1 例で あった。 2) 修復手術は、 血栓摘除のみが 3 例、 血栓摘除+ VAIVT9 例、 血栓摘除+狭窄部修復 術 (自家静脈) 5 例、 血栓摘除+狭窄部人工血管置換 5 例、 血栓摘除+吻合部人工血管置換 1 例、 吻合部移行のみが 17 例であった。 3) 再閉塞し新規内シャント造設となった症例が 7 例、 動脈表在化 1 例であった。 遠隔期に VAIVT または手術の追加治療を要した症例が 19 例で、 現在 でも修復後の内シャントを使用している症例が 21 例、 不明が 11 例であった。 【考察 ・ まとめ】 1) 新 た な バ ス キ ュ ラ ー ア ク セ ス の 作 成 を 要 し た 症 例 は 8/40 例 (20%) で あ っ た。 2) 遠 隔 期 の 検 査、 修復を行うことで温存できた症例も多かった。 3) 透析歴の長期化に伴い上肢血管の荒廃 した症例も多く、 現在の内シャントが少しでも長く維持できる適切な修復手術が肝要である。
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29. 下部尿路異常レシピエントにおける腎移植と尿路治療のタイミング
北海道大学病院 泌尿器科
○森田 研、 守屋仁彦、 三井貴彦、 岩見大基、 佐々木元、 大石悠一郎、 樋口はるか 橘田岳也、 篠原信雄
【背景】 先天性尿路異常を伴う腎不全例では、 尿路整復治療と移植が重なり苦慮することが
ある。 【目的】 下部尿路異常の 治療と 腎移植の 関係に つい て 後方視的に 検討する。 【対象】
2001 年以降の腎移植 191 例中 12 症例 (男6、 女5) で、 移植時年齢中央値 10.2 (3-31) 才、
観察期間中央値 10.3 (1-13) 年 【方法】 尿路以外の先天異常を認めない尿路単独群4例と他
の先天異常を伴う多発異常群7例に分け尿路異常の治療と透析の関係、 移植後の問題点を検
討した。 【結果】 尿路単独群の原因疾患は後部尿道弁2、 前部尿道憩室1、 高度 VUR 1で、
初期尿路治療の過程で腎不全が進行し先行的腎移植に至った。 多発異常群の原因疾患はプル
ーンベリー症候群2、 総排泄腔遺残症2、 尾骨退縮症候群1、 ダウン症候群1、 VACTERL 連
合 1 で あ り 7 例 中 6 例 に 鎖 肛 を 認 め 4 例 が 透 析 導 入 後 に 移 植 に 至 っ た。 ま た、 4 例 に 移 植 後
膀胱拡大術などの追加治療が施行された。 尿路整復が移植前に完了していた3例では移植後
も自己導尿などの尿路介入を継続し全例生着中だが、 小児例での身長発育は SD が尿路単独群
-1 ~ 0 であるのに対して多発異常群では中央値 -2.5 (-0.5 ~ -3) であった。 【まとめ】 多発
異常群では尿路整復と透析療法 ・ 腎移植のタイミングを調整する必要がある。
30. 腎移植領域における巣状糸球体硬化症の再発予防および治療戦略
市立札幌病院腎臓移植外科、 市立札幌病院臨床工学科
○原田 浩、 福澤信之、 猫宮伸佳、 前中則武、 金野 敦、 新藤尚樹
巣状糸球体硬化症 (FSGS) は腎移植後の再発率は 20-30%、 腎機能喪失率は約 50% と高率であ り、 その発症は、 急激かつ重篤となることが多い。 病因は依然不明な点が多いが、 分子量 3- 5 万 kD の液性因子 (circulating factors: CFs) も原因の 1 つであり、 また FSGS 発症抑制を CD4+ CD25+ 制御性 T 細胞が行っているとの報告がある。 我々は FSGS を原疾患とする腎移植において、 再発予防措置、 加療として血漿交換による CFs を除去を行っている。 この際に通常の二重濾 過血漿交換では CFs を除去することは特性上不可能で、 凝固因子除去が問題である。 反面通 常の血漿交換では同種蛋白に対する過敏性、 低カルシウム血漿、 感染の懸念が拭い去れない。 われわれは、 血漿分離機エバキュアー EC-4A TM (EVA) を用いた PE を 4-5% アルブミン液置換 にて行い。 これまでに 8 例に術前 EVA による PE を複数回行い、 過敏症状や、 テタニー症状、 発 熱などは認められず、 重篤な有害事象無く施行が可能であった。 さらに 8 例中 7 例で再発を認 めず、 予防効果面でも優れた結果であった。 また CD4+CD25+ 制御性 T 細胞の阻害を避けるべく、 近年導入免疫抑制剤として広く使用されている抗 CD25 抗体を、 2006 年以降は使用しない導入 免 疫 抑 制 方 法 ( タ ク ロ リ ム ス、 ミ コ フ ェ ノ ー ル 酸 モ フ ェ チ ル、 ス テ ロ イ ド 剤 の 3 剤 ) に て 行 っており、 EVA と組み合わせた 2006 年以降では 7 例全例で、 再発を認めなかった。 当科で行っ ている FSGS の予防、 治療方針を報告する。
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31. 自己免疫疾患を合併した腎移植の 4 例
北海道大学 腎泌尿器外科学
○佐々木元、 岩見大基、 樋口はるか、 大石悠一郎、 森田 研、 篠原信雄
【背景】 自己免疫疾患に伴う末期腎不全症例においても、 腎移植は選択可能とされるが、 原
疾患が臨床的または免疫学的に寛解している時期に実施することが勧められている。 これま
でに当科で経験した症例を報告する。 【対象と方法】 2000 年から 2014 年までの 207 例中、 自
己免疫疾患に伴う腎不全のため腎移植が施行された 4 例 (1.9%) を対象とし、 患者背景 ・ 移植
前 後 の 経 過 を ま と め た。 【 結 果 】 レ シ ピ エ ン ト は 全 例 女 性 で、 原 疾 患 は SLE 1 例、 RA 1 例、
クローン病 1 例、 若年性 RA+SLE 1 例であった。 原疾患治療歴は 20 ± 4 年で、 3 例でステロイ
ド、 1 例 で AZ 及 び infliximab が 投 与 さ れ て い た。 自 己 腎 廃 絶 の 原 因 は 全 例 続 発 性 ア ミ ロ イ ド
ーシスであった。 移植前の腎代替療法は 3 例に HD が施行され、 その期間は 1.4 ± 0.5 年であっ
た。 移植時年齢は 40 ± 6 歳、 全例血液型適合移植であった。 ドナーは全例生体で年齢は 60 ±
3 歳、 女性 3 例 男性 1 例であった。 移植後観察期間は 52 ± 19 か月で、 全例生着、 血清クレア
チニン値は、 0.95 ± 0.24 mg/dl であった。 急性拒絶は移植後 1 年以内の 2 例で認めた。 感染症
は SSI が 2 例、 UTI、 CMV 感染、 尿細管間質性腎炎が 1 例ずつであった。 骨関連合併症は転倒骨
折が 1 例のみであった。 【まとめ】 当科で経験した 4 例を若干の文献的考察を加え報告する。
32. 当院透析患者の生命予後についての検討
仁友会泌尿器科内科クリニック
○水永光博、 野尻 誠、 堀合篤史、 吉川美菜、 井関竹男
【はじめに】 透析患者の 5 年生存率は 60%、 10 年生存率は 36% と言われているが、 透析施設単
位での生命予後に関する報告はほとんど見られない。 【目的と方法】 当院在籍透析患者の生
存率を明らかにするために 2000 年 6 月の開院時から 2014 年 4 月までの約 14 年間に当院に在籍し
た透析患者 (臨時透析を除く) の予後についての検討を行った。 在籍患者 416 名中、 腎移植
が行われた 4 名、 追跡調査で予後不明の 7 名を除く 405 名 (男性 267 名、 女性 138 名) について
解 析 を 行 っ た。 透 析 導 入 時 か ら の 生 存 率 を Kaplan-Meier 法 で 解 析 し た。 【 結 果 と 考 察 】 5 年
生存率、 10 年生存率は、 それぞれ全体で 76.1%、 56.5%、 男性 76.0%、 56.0%、 女性 76.1%、
57.1%、 原疾患が糖尿病 70.0%、 35.8%、 原疾患が糖尿病以外 79.4%、 66.8%であった。 男
女差はほとんど無く、 糖尿病症例の予後が有意に不良であった。 死因は、 心不全 18.6%、 心
筋梗塞 8.8%、 脳出血 7.4%、 脳梗塞 6.9%、 肺炎 8.3%、 敗血症 6.4%で、 日本透析医学会の
統計調査報告に比べると、 脳血管障害の比率が高く、 感染症の比率は低かった。 肺炎など感
染症の比率が低いのは、 インフルエンザワクチン、 肺炎球菌ワクチンの予防接種の効果の可
能性が考えられた。
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33. 単腎に発症し透析導入となった気腫性腎盂腎炎の 1 例
苫小牧市立病院泌尿器科 1、 帯広厚生病院泌尿器科 2 気仙沼市立本吉病院泌尿器科 3、 とよた腎泌尿器科クリニック 4
〇竹内一郎 1、 石川修平 1、 古御堂純 2、 杉下圭治 3、 豊田健一 4
症例は 42 歳時婦人科疾患で右腎摘出術の既往がある 64 歳女性。 平成 25 年 2 月 18 日ショック状
態と左腎の異常陰影を指摘され、 他院より紹介され当科緊急入院。 全身状態、 CTおよび血
液生化学所見より左単腎に発症した気腫性腎盂腎炎、 敗血症性ショック、 DIC、 急性腎不全
の診断で ICU にて CHDF、 エンドトキシン吸着を含めた全身治療を開始した。 既往歴として狭
心症の診断で経皮的冠動脈形成術を受けており、 糖尿病も指摘されていたが治療を自己中断
していた。 全身状態改善後、 内シャントを作製し保存的に維持透析を施行しながら経過を見
たが、 左腎の縮小や腎機能の回復は認められず、 4 月 17 日穿刺持続ドレナージを施行。 相当
量の排膿は認められたが、 38 度程度の発熱等の臨床所見、 炎症反応の改善は得られず、 5 月 7
日左腎摘出術を施行。 その後は臨床所見、 炎症反応ともに改善し 6 月 3 日他院へ維持透析目的
で転院された。 現在他院にて送迎サービスによる外来透析を受け、 定期通院中である。 臨床
経過、 治療内容について若干の文献的考察を加えて報告する。
34. 持続腎代替療法を要したインフルエンザによる横紋筋融解症の小児例
国立病院機構 北海道医療センター 小児科
○長岡由修、 榊原菜々、 荒木義則
重症心身障がいの 8 歳男児. 入所中の施設でインフルエンザ B に罹患し, 2 日後から呼吸困難,
無 尿 と な っ た. 高 Na 血 症 (Na 162), 横 紋 筋 融 解 に よ る 急 性 腎 傷 害 (BUN 77.4, Cr 2.3,
CPK 13580) を認め, 前医へ転院した. 大量輸液への反応に乏しく (BUN 91.6, Cr 3.20, Na
158), 意識障害が出現したため, 急性脳症を疑い, 透析を含めた集中治療目的に当院へ転
院した. 体格は 5 歳相当 (身長 110cm, 体重 16.8kg). 意識レベル JCS 200 (挿管中), 血圧
87/45mmHg, 脈拍 169/ 分, SpO2 94% (酸素 8L/ 分), 体温 39.4℃. 血液検査所見は不変 (BUN
95.8, Cr 3.53, Na 156, Cl 127, CPK 46020, WBC 13200, CRP 5.14, pH 7.162, pCO2
41.5, HCO3 14.3). 循環動態が不安定で, 高サイトカイン血症が予想されたことから, 人工呼
吸管理下で持続血液透析濾過 (CHDF) を開始した. バスキュラーアクセスは右内頚静脈で 8F
r ダ ブ ル ル ー メ ン カ テ ー テ ル, 透 析 回 路 は 生 食 プ ラ イ ミ ン グ, 透 析 ・ 補 充 液 は 市 販 薬 を そ の
ま ま 使 用, ダ イ ア フ ィ ル タ は 0.3m^2 の PS 膜, 抗 凝 固 薬 は ナ フ ァ モ ス タ ッ ト メ シ ル 酸 塩 を 25mg
/hr で使用した. 透析条件は QB 40mL/min, QD 300mL/hr, QF 300mL/hr, QS 300mL/hr, 除水
なし. 次第に自尿が回復し, 第 5 病日には CHDF から離脱した. 途中, 抗痙攣薬の血中濃度が
低 下 し, 痙 攣 コ ン ト ロ ー ル に 難 渋 し た. 第 8 病 日, 腎 機 能 の 改 善 を 確 認 し (Cr 0.40), 紹 介
元へ転院した. 病態を考察しながら, 本症例を振り返り, 議論の場としたい.
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35. 著明な高ナトリウム血症に対して透析により救命し得た一例
地域医療機能推進機構北海道病院 腎臓内科
○関 真秀、 山本 諭、 工藤立史、 河田哲也
【 背 景 】 成 人 の 高 ナ ト リ ウ ム 血 症 の 死 亡 率 は 40-60 % で あ る。 治 療 と し て 経 口 や 点 滴 に よ る 補 液 の 他 に 明 確 な ガ イ ド ラ イ ン は な く 報 告 数 も 少 な い が 透 析 が あ る。 【 症 例 】 78 歳、 男 性 【主訴】 意識消失 【現病歴】 X-4 年に前立腺癌で前立腺全摘を施行された。 詳細不明だが腎 機能障害があり Cr2.0-2.4mg/dl で推移。 X 年 1 月 20 日の受診で発熱、 排尿障害があり、 検査に て両側水腎症、 膀胱尿道吻合部狭窄が認められた。 尿道カテーテル留置により尿閉は解除さ れたが同日の時点で Cr10.79mg/dl、 BUN206.2mg/dl、 Na156mEq/L、 2-3L/ 日の排尿あり、 点滴 されていたが同 26 日 Na188mEq/L となり、 同 27 日意識消失し当院へ転院。 転院時 Na185mEq/L、 5%ブドウ糖液の補液により約 10 時間で Na174mEq/L となった。 同 28 日から CHF、 CHDF 施行し、 同 29 日夜 Na168mEq/L となった。 その後補液で様子を見たが改善なく、 同 30 日間歇的透析を行 うこととし、 補正速度コントロール目的に透析液の Na 濃度の調整が可能な高 Na 透析 (HD) を 2 日間施行した。 Na 値は 2 月 1 日 150mEq/L に至り、その後は補液で基準範囲内となった。 同 3 日 の MRI では橋中心髄鞘崩壊症を示す所見は認められなかった。 【考察】 高 Na 血症に対する透 析使用の明確なガイドラインはなく、 合併症の頻度も不明である。 今回我々は著明な高 Na 血 症に対して高 Na 透析を用いることで救命し得た一例を経験した。 高 Na 血症の補正に対して高 Na 透析が役立つ可能性が示唆された。
36. 救肢戦略 Penta-SWAT ~大切断はもうさせない~
医療法人 桑園中央病院 救肢・創傷治療センター、 北大病院形成外科 * 市立札幌病院形成外科 **、 循環器内科 ***
○松井 傑、 坂入隆人、 駒木 亨、 山本有平 *、 七戸龍司 *、 村尾尚規 *、 堀内勝己 ** 檀浦 裕 ***
2011年11月北海道大学医学部形成外科 山本教授の指導の下に発足した当院下肢救済
チ ー ム は、 2 0 1 2 年 7 月 に 第 1 種 高 気 圧 酸 素 治 療 装 置 を 導 入、 2 0 1 4 年 8 月 に は 救 肢 ・
創傷治癒センターに発展し認定看護師も加わり、 透析症例の救肢に立ち向かっている。 市立
札幌病院形成外科 、 循環器内科との地域連携 HSS-Line が稼働して2年、 幸いにも大切断症
例は経験していない。 その背景には、 当院の五つの治療戦術 Penta-SWAT1 がある。 Penta-S
WAT の詳細と文献的考察、 救肢症例を報告したい。
1 「Strategical Woundcare and Advanced Technique 戦略的創傷治療」
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37. エポエチンβペゴル製剤投与の血液維持透析患者における鉄剤投与タイミングについて
医療法人社団養生館 苫小牧日翔病院透析センター
○坂本和也、 阿部正道、 熊谷文昭、 櫛田隆久、 佐藤光人
【目的】 エポエチンβペゴル製剤 (以下、 C.E.R.A.) 投与時における鉄剤投与の有無および 投与タイミングを調整し、 より有効な C.E.R.A. 投与方法を臨床的に検討する。
【方法】 血液透析患者の内、 目標 Hb 値範囲内に維持されている 30 症例を対象に C.E.R.A. を月 2 回投与し、 C.E.R.A. 投与時に鉄剤を投与する群 10 症例 (A 群)、 C.E.R.A. 投与前に鉄剤を投 与する群 10 症例 (B 群)、C.E.R.A. 投与後に鉄剤投与する群 10 症例 (C 群) の 3 群に分け、Hb、 MCV、 血清フェリチン、 血清鉄、 TIBC、 血清アルブミン、 CRP、 網状赤血球数の各観察項目 を測定する。
【結果】 現在進行中の試験である。
【考察】 有効な鉄剤の投与法が分かれば C.E.R.A. をより効率的に投与できると思われる。
38. 血液透析患者の Taurine について
H・N・メディックさっぽろ東、 H・N・メディック北広島 1)、 H・N・メディック 2)
○角田政隆、 池江亮太 1)、 佐々木直美 2)、 橋本史生 2)
【目的】 近年 Taurine の神経伝達、 リポ蛋白代謝、 骨格筋、 心血管病 (CVD) などへの関与が指 摘されている。 血液透析 (HD) 患者の Taurine について検討した。 【方法】 当院の HD 患者を対 象 に、 Taurine 値 と そ れ に 関 連 す る 因 子 を 検 討 し た。 な お、 健 康 飲 料 を 服 用 し て い る 患 者 は 除外した。 【結果】 対象は 36 名の患者 ( 男性 15 名、女性 21 名、年齢 64 ± 10 歳、透析歴 156 ± 12 9 月 ) であった。 Taurine 値は 132 ± 77 (nmol/mL) であった。 性差や CVD 既往による差はなかった。 単 変 量 解 析 で Taurine と 関 連 が 見 ら れ た も の は、 3-methylhistidine (3-MH, p=0.002), Tryptophan (Trp, p=0.010), Valine (Val, p=0.013), Isoleucine (Ile, p=0.028) で あ っ た。 こ れ
ら を 独 立 変 数 に し て 多 変 量 解 析 を 行 っ た と こ ろ、 3-MH( β =0.497, p=0.002, 95%CI: 2.118.77) が残った。 【考察】 3-MH は筋肉量や筋蛋白の異化の指標と考えられている。 また、 Trp
は セ ロ ト ニ ン や メ ラ ト ニ ン、 イ ン ド キ シ ル 硫 酸 や キ ヌ レ ン 酸 な ど の 前 駆 物 質 と な り、 生 体 に 様 々な影響を及ぼす。 Val や Ile などの BCAA ( 分枝鎖アミノ酸 ) は筋蛋白合成や食欲などへの影響 が知られている。 以前 HD 患者へのカルニチン投与により 3-MH の減少が見られ、 筋蛋白異化へ 好 影 響 を も た ら す 可 能 性 を 報 告 し た こ と が あ る が、 そ の 際、 Taurine は 上 昇 傾 向 に あ っ た。 H D 患者に対する Taurine の研究はほとんど見られないが、 今回の結果から、 HD 患者における Ta urine の意義について、 さらなる検討は有意義であると考える。
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39. 血液透析患者における冠動脈石灰化に関わる Mg 代謝の意義
社会医療法人 北海道循環器病院 1)、 放射線技師 2)
○儀間 充 1)、 山崎香子 1)、 齋藤達弥 1)、 田中秀一 1)、 堀田大介 1)、 横山秀雄 1) 大堀克己 1)、 菊池健次郎 1)、 鈴木正俊 2)、 菅原宏昌 2)
透析患者における Mg (マグネシウム) 動態はビタミン D 活性化障害や K, Mg 摂取投与制限によ る腸管からの Mg 吸収および腎排泄の低下と透析による除去の両面が存在する事が知られてい る。 しかし、 糖尿病性腎症透析患者など一部の患者では、 慢性的 Mg 摂取不足、 骨から動員不 良、 透析による除去等により、 血清 Mg 低値を呈する例もみられ、 その低値が血管の硬化、 イ ンスリン抵抗性、 易冠攣縮性や心電図 QTc disposition 増大を介して、 心筋虚血や不整脈の 易発、 Ht への関与が指摘されている。 一方、 冠動脈石灰化の進行は心筋梗塞や心臓突然死の リスクになる事が報告されているが、 透析患者における冠動脈石灰化に関与する Mg 動態の意 義は明らかではない。 そこで本研究では、 血清 Mg 値と冠動脈 CT による石灰化指数との関連と 石灰化に関与するその他の因子について検討した。
症例は期間 2012 年~ 2014 年、 入院、 外来透析患者のうち冠動脈 CT 施行が可能であった、 約 10 8 症例中、 石灰化の評価が困難な、 冠動脈内ステント留置症例を除外した、 64 症例を対象と し、冠動脈 CT での石灰化指数と血清 Mg 値、Ca × P 値を年齢、性別、糖尿病の有無、LDL-chl 値、 Mg 剤やその他、 Mg 値に影響を及ぼす薬剤使用の有無の関連を検討した。
40. 透析室における節電への取り組み
医療法人祐仁会 石田クリニック
○高橋 光、 笹原良大、 村上規佳、 恒遠和信、 宮川正充、 石田祐二
【はじめに】 昨今電力不足が深刻な社会問題となり、 北電は道民に計画停電の実施や 7%節 電協力を行った事は記憶に新しい。 2012 年 7 月から現在節電対策を実施し効果を得たので報 告する。 【方法】 施設内で対策委員会を組織し節電対策に取組み、 特に需要電力を把握する 為デマンド監視装置を設置、 週単位、 時間別に電力使用量の推移を調査した。 我々は RO 装置 の 熱 水 消 毒、 供 給 装 置 の 熱 湯 ク エ ン 酸 消 毒 の 時 間 帯 電 力 量 に 着 目 し 検 討 し た。 【 結 果 】 RO 装置から排液 PH 処理装置までの間に必要機能を保持し節電可能な箇所として RO 装置、 供給 装置を検討。 両装置ヒーター 1 本 OFF 状態で、 さらに供給装置の可動時間はデマンド上最も需 要電力が低い時間帯である深夜 2:00 の洗浄開始とした。 RO 装置の熱水消毒、 供給装置の熱湯 クエン酸消毒の工程でそれぞれ 8kw、 4kw 最大需用電力を抑えることが出来た。 これら節電に 取り組んだ結果、 施設全体で 2012 年 8 月の電気使用量は前年度に比べ -24.2%、 最大需用電力 は -16kw、 電気料金は月額 -33110 円減額できた。 年間の電気料金は節電前と比較し約 20 万円 減額であった。 【まとめ】 これらの取組で最大需要電力を抑え基本料金の低下、 電気料金の 削減となり、 職員全体の節電意識や技士の技術向上につながったと思われる。
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41. RO 濃縮排水再利用 CE-802(CE システム ) の節水効果
医療法人祐仁会 石田クリニック
○笹原良大、 高橋 光、 村上規佳、 恒遠和信、 宮川正充、 石田祐二
【はじめに】 透析療法を行う際に大量の水を RO 装置で処理し治療を行っているが、 約 30 ~ 40 %は濃縮排水として廃棄しており、 水道料金への負担は無視出来ないのが現状である。
【目的】 RO 排水の再利用は数社同システムを含む中で、 当クリニックでは節水目的で JWS 社 製を導入しています。 当院における RO 濃縮排水再利用 CE-802(CE システム ) での節水効果につ いての検討。 【方法】CE システムで 2015 年 2 月 2 日~ 2 月 9 日の約 1 週間での排水再生量と、201 1 年 1 月の導入から 2015 年 2 月 9 日現在までの積算排水再生量を、実際の滝川市上下水道料金の 基本料を除く超過分とみなし、 料金換算を行った。 2011 年 1 月~ 2014 年 4 月までの上下水道料 金 1m3=514.65 円。 2014 年 5 月~ 2015 年 2 月では 1m3=528.64 円を用い算出し、節水効果を検討し た。 【結果】 2 月 2 日~ 2 月 9 日の一週間での CE システムでの排水再生量は 46 tであり、 上下水 道料金換算で約 23,205 円であった。 2011 年 1 月の装置導入から 2015 年 2 月 9 日までの 4 年 1 ヶ月 間 の 再 生 量 は 7,295.068 t。 上 下 水 道 料 金 換 算 で 3,776,780.45 円 と な っ た。 【 考 察 】 CE シ ス テ ム 導 入 に よ り、 こ れ ま で に 上 下 水 道 料 金 で 約 3,776,780.45 円 の 節 水 と な っ た。 装 置 価 格、 運用コスト等をふまえ長期的な資源の再利用は有効であると思われた。
42. 活性炭バイパスシステムによる個人用 RO 装置清浄化の有効性
社会医療法人社団カレスサッポロ 時計台記念病院 臨床工学科
○遠藤太一、 鈴木尚人、 山出直喜、 板橋 望、 村上一夫、 小谷祐介、 佐々木航 戸松孝人、 新田健太郎、 水野 航
【目的】 2012 年 5 月以降、 当院の個人用 RO 装置 (東レ社製 : TW-36P) で作成された透析用水 の生菌値、 ET 値が上昇した。 そこで個人用 RO 装置配管内を洗浄するシステム ( 以後 : 活性炭 バイパスシステム ) を導入することにより、 透析用水の清浄化が行えるか検討した。
【方法】 活性炭バイパスシステムにより、 水道水の次亜塩素酸ナトリウム濃度で個人用 RO 装 置配管内を週に 6 回洗浄した。 その後、 活性炭バイパスシステム導入前後の生菌値、 ET 値を 測定し T 検定により評価した。
【結果】 生菌値は活性炭バイパスシステム導入前平均 24.5CFU/ml 導入後平均 5.53CFU/ml で経 過している。 ET 値は活性炭バイパスシステム導入前平均 4.03EU/ml 導入後平均 0.059EU/ml で 経 過 し て い る。 T 検 定 の 結 果、 生 菌 数 : p = 0.007、 ET 値 : p = 0.002 で ど ち ら も 活 性 炭 バ イ パスシステム導入前よりも有意に低い値を示していた。
【結語】 活性炭バイパスシステムによる個人用 RO 装置配管内の洗浄消毒で、 透析用水の清浄 化を行えることが示唆された。
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43. キンダリー 4E 号への変更に伴う変化
社会医療法人母恋 日鋼記念病院 1)、 臨床工学室
○寶福大輔、 伊丹儀友 1)、 植村 進、 小清水里美、 常山一志、 宮下直人、 佐々木大知
【目的】 透析液を従来のキンダリー 3E 号から 4E 号へ変更し調査した
【対象】 維持透析患者 61 名、 年齢:64 歳 2 か月± 10 歳 4 か月、 透析暦:9 年 1 か月± 6 年 9 か月
【方法】 変更前後 7 ヶ月間の補正 Ca ・ 血清 P ・ i-PTH ・ VD 製剤投与量を調査し比較検討した。
また VD 製剤投与患者を VD 群 (n=26)、 非投与患者を NVD 群 (n=35) とした
【 結 果 】 変 更 前 : 変 更 後 と し て 全 体 で 補 正 Ca(mg/dL) は 9.31 ± 0.61:9.43 ± 0.63(P<0.001) と
有意に上昇しており、 血清 P(mg/dL) は 5.39 ± 1.25:5.31 ± 1.28、 i-PTH(pg/mL) は 118.4 ± 6.54
:123.9 ± 6.38 と有意差は無かった。 VD 群では補正 Ca(mg/dL) は 9.59 ± 0.57:9.79 ± 0.61(P<0.0
01) と有意に上昇しており、 血清 P(mg/dL) は 5.77 ± 1.34:5.68 ± 1.33、 i-PTH(pg/mL) は 145.72
± 65.51:159.08 ± 73.49 と有意差は無かった。 VD 群内のオキサロール投与量 ( μ g/W)(n=20) は
14.38 ± 6.23:12.07 ± 5.78(P<0.01) であり変更前に比べ有意に減少していた。 NVD 群も補正 Ca
(mg/dL) は 9.09 ± 0.55:9.18 ± 0.53(P<0.05) と有意に上昇しており、 血清 P(mg/dL) は 5.09 ± 1.
09:5.03 ± 1.17、 i-PTH(pg/mL) は 104.36 ± 76.47:107.8 ± 71.64 と有意差は無かった
【考察 ・ 結語】 キンダリー 4E 号へ変更したことにより補正 Ca が上昇した。 またオキサロール
投与量を減らすことができた。 今後も期間を延長して調査したい
44. 多剤耐性アシネトバクター排菌患者に対する血液透析の問題点
北海道大学病院 ME 機器管理センター、 感染制御部、 血液浄化部
○佐々木亮、 太田 稔、 秋沢宏次、 小山田玲子、 石黒信久、 柴崎跡也、 西尾妙織 森田 研、 篠原信雄
【背景 ・ 目的】 乾燥と湿潤いずれの環境においても長期生存するアシネトバクター属菌は免 疫 不 全 患 者 に 感 染 す る と 致 死 率 は 高 い. 近 年, 多 剤 耐 性 ア シ ネ ト バ ク タ ー (MDRA) の ア ウ ト ブレイクに医療機器の感染が原因の一つとして指摘されている. 今回, 一般病棟の個室内で MDRA 排菌患者に使用した透析装置の感染対応に苦慮したため報告する.
【方法】 MDRA 排菌患者の退院後に, 使用した個人用透析装置と RO 装置の培養検査を実施した
【結果】 透析装置と RO 装置の表面, 集塵フィルタ, 冷却ファン, 装置内部から MDRA が検出さ れた. 0.1%次亜塩素酸の消毒を 5 回繰り返し MDRA は検出されなくなった. 装置内部の消毒は 困難であり, 環境に付着した MDRA が死滅するとされる 5 か月間, 院外の専用倉庫で放置した. 両装置は電源供給を停止し隔離保管したためオーバーホールが必要であったが費用が高額であり,
最終的に廃棄処分した.
【結論】 MDRA 排菌患者に使用した医療機器, とくに外気を取り込む冷却ファンを搭載する装 置は内部まで汚染される. 一度の消毒では完全に除菌できず, 長期にわたる繰り返しの消毒 と監視培養が極めて重要である. MDRA 排菌患者の透析は RO 装置を必要とせず水系回路を破棄 できる持続的血液透析濾過装置の使用を推奨する.
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45. 2 社間での透析液細菌検査の比較
市立釧路総合病院 臨床工学室
○原田由美子、 門馬美鈴、 畑 貴志
【目的】 透析液清浄化は、 透析患者の予後の改善や QOL の向上が期待され、 オンライン HDF を 施行するためにも必須の項目である。 当院では、 透析液の細菌検査に ADVANTEC 社製 37 mmモ ニ タ ー ユ ニ ッ ト を 使 用 し て い る が、 日 本 ポ ー ル 社 製 37 m m ク ォ リ テ ィ モ ニ タ ー と で は、 細 菌 の 発 育 に 違 い が あ る か 比 較 し た。 培 地 は と も に m -TGE で あ り、 フ ィ ル タ で 捕 捉 さ れ た 細 菌 と 培 地 と の 接 触 が 異 な る 方 式 で あ る。 【 方 法 】 同 一 の 検 体 を 2 社 間 で 培 養 し コ ロ ニ ー が 形 成 さ れるまでの日数、 また菌種に違いがあるか、 グラム染色と菌の同定を当院検査室に依頼した。 【結果】 2社間では細菌の培養結果に大きな違いは見られなかったが、 ADVANTEC 社製での培 養のほうがコロニーの形成は多かった。 グラム染色の結果では、 グラム陰性桿菌が多数を占 め た。 菌 の 同 定 は で き な か っ た。 【 ま と め 】 今 回 は 通 常 と 同 じ 条 件 で の 培 養 で 比 較 を 行 っ た が、 培養温度の変更や期間の延長など、 条件を変化させたときに形成されるコロニーがない か、 今後 2 社間での更なる比較を実施し、 現在の水質管理方法の再確認も行っていきたいと 考える。
46. Toraysee for CE の清拭部位における有用性検討と清拭方法の提案
医療法人菊郷会 富丘腎クリニック
○寺島寿江、 佐藤裕介、 元道信孝、 遠藤初枝、 西本洋子、 金谷 樹、 冨所竜也
【目的】 医用機器を清潔に保つためには薬液を含浸した清拭が有用であるが、 一方で薬液に よ る 機 材 の 劣 化 が 問 題 視 さ れ て い る。 Toraysee for CE( 以 下 ト レ シ ー ) の 有 用 性 は 証 明 さ れ つつあるが、 トレシーがどの部位でも有効性を示すことができるかを比較検討した。
【 方 法 】 当 院 で 従 来 行 っ て い た 方 法 と、 ト レ シ ー を 使 用 し た 水 拭 き 群、 水 拭 き 後 乾 拭 き し た 群の3群に分け、 透析機器タッチパネル、 血液ポンプ操作つまみでルミテスター PD-20 を用 い ATP + AMP( 以下 ATP) ふき取り検査をした。
【結果】 透析機器タッチパネルの平均 ATP 値は従来群 496.9 ± 166.1、 水拭き群 151.1 ± 98.4、 水拭き後乾拭きした群 25 ± 16.8 であった。 また、 ポンプ操作つまみは従来群 26.4 ± 17.2、 水 拭き群 787 ± 432.3、 水拭き後乾拭きした群 113.3 ± 80.9 であった。
【 結 論 】 平 坦 な 場 所 で は 薬 剤 を 用 い て 清 拭 す る よ り も ト レ シ ー で 高 い 清 拭 効 果 が あ っ た こ と か ら、 ト レ シ ー は 医 用 機 器 を 劣 化 さ せ る こ と な く 高 い レ ベ ル で の 清 拭 が 実 現 で き た。 し か し な が ら 血 液 ポ ン プ つ ま み の よ う な 凹 凸 が あ る 部 分 で は ト レ シ ー の 清 拭 効 果 が 発 揮 さ れ な か っ た こ と が 示 唆 さ れ た。 さ ら に 清 拭 方 法 と し て は、 水 拭 き だ け で は な く 水 拭 き の 後 に 乾 拭 き を 行ったほうが高い清拭効果が示された。
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47. 当院における DW の推移と血液データの比較検討
社会医療法人母恋 日鋼記念病院 1)、 臨床工学室 2)
○宮下直人 2)、 伊丹儀友 1)、 植村 進 2)、 小清水里美 2)、 常山一志 2)、 寶福大輔 2) 佐々木大知 2)
【目的】 DW の推移と血液データを比較検討したので報告する
【対象】 当院の外来透析患者 67 名 ( 年齢 : 61.8 ± 11.0 歳、 透析暦 : 9.4 ± 8.0 年 ) 調査期間 : 2012 年 1 月~ 2014 年 12 月
【方法】 期間中の DW、 Alb、 ChE、 TP、 BUN、 nPCR、 CRP をそれぞれ月 1 回調査した。 DW につい ては採血日のものを使用し、 先月と比べて DW が減少している場合を DW 減少月として定義した。 調査期間中の DW 減少月が 20% 以下の患者 ( 軽度減少群 n=28) とそれより高い患者 ( 高度減少群 n= 39) とで群分けし比較した。
【 結 果 】 軽 度 減 少 群 : 高 度 減 少 群 Alb(g/dL) → 3.60 ± 0.28 : 3.57 ± 0.29(P<0.01) ChE(IU/ L) → 257.0 ± 65.1 : 247.3 ± 68.6(P<0.001) TP(g/dL) → 6.22 ± 0.39 : 6.25 ± 0.42(NS) BUN(m g/dL) → 67.2 ± 15.2 : 68.9 ± 15.9(P<0.01) nPCR(g/kg/day) → 0.945 ± 0.181 : 0.955 ± 0.182 (NS) CRP(mg/dL) → 0.271 ± 0.725 : 0.283 ± 0.605(NS) であった
【考察 ・ 結語】 今回の結果では、 DW 減少期間が長かった高度減少群では軽度減少群に比べ、 蛋白摂取量が同程度にも関わらず Alb が低値となった。 DW 減少に気付いた時点で対策を施し D W が減少する期間を長くしないようにする事が重要である。
48. 透析患者に生じた穿孔を伴う出血性胆嚢炎の 1 例
苫小牧日翔病院 透析センター
〇松久忠史、 櫛田隆久、 坂本和也、 熊谷文昭
【症例】 60 歳代の女性 【既往歴】 IgA 腎症による慢性腎不全で血液透析を施行している。 大 動脈弁置換術と冠動脈バイパス術を受けた後、 抗血小板薬を内服中。 【現病歴】 胸苦感、 食 欲 不 振、 全 身 倦 怠 感 が あ り ニ ト ロ グ リ セ リ ン を 用 い た う え で 受 診 し た。 貧 血 を 認 め た が 受 診 前の数値と比べて著変無く胆道系酵素が上昇していた。 間もなく症状は改善したが経過観察 目的に入院した。 【経過】 翌日に左背部痛を訴えたが酸素投与で軽快し、 貧血の進行は無く ビリルビンと肝胆道系酵素が上昇した。 CT で両側胸水と腹水を認め、 胆嚢は腫大し内部に胆 石 と 高 吸 収 域 を 認 め た。 胆 石 症、 胆 嚢 炎、 溢 水 の 診 断 で 抗 生 剤 を 開 始 し ド ラ イ ウ エ イ ト を 徐 々 に 下 げ た。 5 日 後 に は 全 身 倦 怠 感 が 改 善 し、 貧 血 の 進 行 は 無 く ビ リ ル ビ ン と ト ラ ン ス ア ミ ナ ー ゼ は 正 常 化 し た。 そ の 翌 日 に ニ ト ロ グ リ セ リ ン で 改 善 し な い 左 背 部 痛 と 左 胸 部 痛 が 認 め られ、 貧血が進行しショック状態となった。 CT で腹水が増加し、 胆嚢は腫大が進み壁の構造 が不整となり内部の高吸収域が拡大、 明瞭化した。 出血性胆嚢炎の診断で緊急胆嚢摘出術を 施行した。 【手術所見】 血性腹水が貯留し、 緊満した胆嚢は体部で穿孔し血腫が胆嚢内から 連続して肝下面に拡がっていた。 穿孔部以外の胆嚢粘膜の 1 箇所からわずかに出血していた。 【病理所見】 悪性所見は無く、 急性胆嚢炎の所見であった。 【結語】 透析患者および出血性 素因を持つ患者の胆嚢炎においては出血性胆嚢炎も念頭におく必要がある。
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49. C 型肝炎合併慢性腎不全透析患者に対する Daclatasvir/Asunaprevir 併用療法の検討
北海道大学 消化器内科
○須田剛生、 工藤峰生、 山本義也、 古家 乾、 舘山美樹、 小川浩司、 森川賢一 夏井坂光輝、 荘 拓也、 坂本直哉
背景/目的 : 慢性腎不全透析患者における C 型肝炎ウイルス (HCV) 陽性率は約 10 %と報告
さ れ 積 極 的 な 介 入 が 必 要 性 で あ る。 し か し、 透 析 に よ る 除 去 が で き な い 為 リ バ ビ リ ン が 使 用
で き ず、 イ ン タ ー フ ェ ロ ン (IFN) 単 独 療 法 が 透 析 患 者 に は 標 準 療 法 と し て 行 わ れ、 高 率 な
副 作 用 と と 不 十 分 な 治 療 効 果 が 問 題 と な っ た。 近 年、 ウ イ ル ス 蛋 白 を 直 接 タ ー ゲ ッ ト と し た
薬 剤 が 数 多 く 開 発 さ れ、 IFN を 用 い な い Daclatasvir ・ Asunaprevir 併 用 療 法 が 認 可 さ れ た。
この両剤の主な薬剤代謝経路は肝臓で透析患者も含め腎障害患者に対する使用は禁忌となら
ず使用が可能である。 そこで、 我々は C 型肝炎合併慢性腎不全透析患者に対する治療効果 ・
安全を検討する事とした (結果) : 2015 年 2 月までに 18 例の症例が治療開始となった。 患者
背景は、 男性 13 名、 女性 5 名、 年齢中央値が 62 才で、 seronotype は全例が 1、 ウイルス量中央
値は 5.1logIU/ml であった。 治療開始 4 週間でのウイルス量が確認可能な 9 例中 9 例がウイルス
の 陰 性 化 と な っ た。 更 に 肝 機 能 障 害 を 含 め た 副 作 用 は な く 中 止 例 は 認 め て い な い。 ( 結 語 )
C 型肝炎合併慢性腎不全透析患者に対する Daclatasvir/Asunaprevir 併用療法治療早期の反応
性は良好で重大な副作用は認めなかった。
50. 血液透析患者の便秘に関連する因子~ 2 施設での検討~
H・N・メディック北広島 1、 H・N・メディックさっぽろ東 2、 H・N・メディック 3
○池江亮太 1、 角田政隆 2、 佐々木直美 3、 橋本史生 3
【背景】 透析患者に便秘の合併が多いことは、 日常臨床で痛感する事実である。 われわれは
2 年前の本学会で、 血液透析患者の便秘に関連する因子について単施設での検討結果を報告
した。 今回、 関連 2 施設の患者を対象に、 透析患者の便秘に関連する因子を再検討した。
【方法】 下剤使用の有無を便秘の指標として、 下剤使用患者と非使用患者の間で各種臨床パ
ラメーターを横断的に比較した。
【結果】 136 例 (男性 : 女性= 92 : 44, 年齢 67 ± 12 歳, 透析期間 103 ± 103 ヶ月) が対象とな
り、 こ の う ち 90 例 (66.2%) が 下 剤 を 常 用 し て い た。 下 剤 使 用 者 と 非 使 用 者 を 比 較 す る と、
使 用 患 者 で 年 齢 (69 ± 12 vs. 64 ± 12 歳, P = 0.006), 女 性 患 者 の 割 合 (38.9% vs. 19.6%,
P = 0.02), 血 漿 総 ホ モ シ ス テ イ ン 濃 度 (56.2 ± 55.3 vs. 41.6 ± 28.8 μ mol/L, P = 0.03)
が有意に高かった。 多変量ロジスティック回帰分析では、 高齢, 女性, 糖尿病, 高ホモシス
テイン血症が便秘と関連していた。
【考察】 今回の検討では、 高齢, 女性という一般的な便秘の危険因子に加え、 糖尿病, 高ホ
モシステイン血症といった透析患者で頻度の高い病態が便秘と独立した関連を示した。 しか
し未知の因子がさらに便秘と関連する可能性があり、 今後の検討を要する。
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51. 多発性骨髄腫患者におけるフリーライトチェーン除去率の検討
NTT 東日本札幌病院腎臓内科・透析センター、 NTT 東日本札幌病院血液・腫瘍内科 *
○橋本整司、 川島圭介、 眞岡知央、 山本理恵、 岡本延彦、 西尾充史 *、 小池隆夫
【 背 景 】 近 年、 血 清 フ リ ー ラ イ ト チ ェ ー ン (FLC) の 測 定 が 可 能 と な り、 骨 髄 腫 (MM) や ア ミ ロ
イドーシスなど形質細胞性疾患の診断や治療効果などの判定にその有用性が報告されている。
FLC は重鎖と結合できなかった遊離軽鎖であり、 大量の FLC はそれ自体が病原性を持つ。 今回
FLC の血液透析における除去能につき検討を行った。
【症例】 70 代男性、 t(4;14) 転座を持つ IgA, κ型の MM, BJP 陽性。 高カルシウム血症などで発
症。 序々に腎機能が低下し維持透析となる。 当院血液 ・ 腫瘍内科に紹介となり化学療法施行。
【方法】 5 型ダイアライザー (DL) による HD、 DL による On-Line HDF 前後希釈。 ヘモダイアフィ
ルターによる On-Line HDF を比較検討した。
【結果】 HD との比較においては、 On-Line HDF がより除去量が多かった。 前後希釈での差は
ほとんど認めなかったが、 前希釈で置換液量を増やすことで除去率がやや上昇した。 また、
DL の方がやや除去量が大きかった。
【考察 ・ 結論】 FLC は通常分子量 44000 の重合体、 もしくは 22000 の単量体で存在する。 HD で
の除去能に比較し、 HDF が有効であり液置換量を増やす意味でも前希釈の大量置換が有効で
あると考えられる。
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第88回 北海道透析療法学会 一般演題募集
日時:平成 27 年 11 月 22 日(日)
会場:札幌コンベンションセンター
札幌市白石区東札幌 6 条 1 丁目(TEL.011-817-1010)
ランチョン講演・一般演題・報告・シンポジウム
透析医療全般にわたる一般演題を公募いたします。
平成 27 年 8 月17 日(月)登録開始
演題締め切り:平成 27 年 9 月12 日(土)正午(自動的に入力不能となります)
演題送付先:http://www.dotoseki.net/ の演題募集ボタンを押し、
アクセスコード doto88(すべて小文字 ディー・オー・ティー・オー・数字 88)を入力してください。
演題抄録要領
演題抄録は、本学会ホームページよりの on line 応募のみの受け付です。
以下の要領を十分ご確認の上ご応募ください。尚、演題登録に問題が生ずる場合は、本学会ホームペー
ジ運用システムの原因による場合に限り代替法にての応募をお受けする場合もございますので、早め
に事務局にご連絡お願いいたします。
学会の運営情報やプログラムが最も早くホームページに掲載されます。ご確認ください。
1) 一般演題は演題名・発表者を含め 600 字以内で、登録ページの注意書きを十分にご理解の上、
入力ください。
2) ワープロで前もって演題を作成し、コピー&ペーストで入力してください。
3) ホームページ(http://www.dotoseki.net/)から本学会の演題募集ボタンを押し、アクセスコー
ドをすべて半角で入力してください。
4) 記載項目と注意点をよくお読みの上、入力してください。メールアドレスと電話番号など連絡先
は間違わずご入力をお願いいたします。
5) 作動環境は Windows Internet Explorer です。それ以外の場合、不具合が発生することがあり
ますので、入力や送信については送信者の自己責任でお願いいたします。
6) 入力後、確認のため別途作成の text ファイルを送信してください。
7) 登録時発行される演題 ID とパスワードを印刷、記録してください。
8) 送信後 24 時間を過ぎて演題登録確認のメールが登録アドレスに届かない場合は速やかに、
[email protected] または学会事務局にお問い合わせください。
9) 抄録原稿はそのまま本学会プログラム、日本透析医学会誌に(演題名:筆頭発表者名のみ)掲載
されます。その所属責任者の点検をお願いします。
10) 演題締切日時をすぎると on line 入力が不能となります。ID とパスワードで登録期限に限り何
度でも編集が可能です。早めの登録をお願いいたします。
11) 一施設からの発表を 3 題以内にするようご協力ください。
12) 一般演題以外の司会および演者の方は、一般演題以外の講演(特別講演・その他)の新規登録ボ
タンより事前にお知らせしたアクセスコードでお入りいただき、演題名・発表者に関係なく本文
全角 1000 文字以内の抄録をご登録ください。
平成 27 年 5 月 北海道透析療法学会学術委員会 プログラム担当
河田哲也、古井秀典、深澤佐和子、滝沢英毅、増子佳弘、橋本整司、定本高子、室橋高男
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北海道透析療法学会 一般演題 on line 登録の流れ
演題は前もってワープロにて作成し、Text 形式で保存した後、そこからコピー/ペーストで入力し
てください(作動は原則 Internet Explorer 9 ~ 11 となります)
。
北海道透析療法学会 HP http://www.dotoseki.net にアクセス
↓
「第 88 回道透析演題募集」をクリック
要領をよく確認の後、一般演題の新規登録をクリック
↓
一般演題新規ログイン 入力コード(doto88)を入力
↓
一般演題ログイン画面の注意事項をよくご確認ください
・申込み者情報を記入し、書式に則って演題登録を終了
・入力の確認画面が出ます。行が多い場合や機種依存文字はアラートがでます。
確認しましたら登録を行ってください。
作成の text ファイルを確認用に送信してください。
↓
登録が正規に終了すると演題の ID とパスワードが画面に出来てきます。
忘れずに画面プリントするかメモしてください。
* 申し込み情報で記入して頂いたメールアドレス宛に演題の受付メールが届きます。
こちらにも演題の ID とパスワードが明記されております。ご確認ください。
24 時間後にもメールが届かない時は [email protected] または学会事務局までご連絡お願いします。
一度登録した演題を修正する場合は上記の演題IDとパスワードが必要となります。
登録済み一般演題の修正より入り、演題 ID とパスワードを入力して個々の演題を修正してください。
修正は締め切り日時まで有効です。
当システムは Internet Explorer 11 までの利用を前提としております。
ご使用については Internet Explorer 9 ~ 11 でお願いいたします。
* Windows 版エクスプローラ以外のブラウザーをお使いの方へ
オンライン演題登録の表示ブラウザーについてのご注意
1.Mac 版サファリに関してはタグの自動埋め込みがずれますのでコピーペーストでタグを入れてください。
例)H2O を表記する場合は H<sub>2</sub>0 と表記しますが、サファリなどのブラウザーの
場合 H2O<sub></sub> となってタグが正規の場所に入りませんので、手作業でなおしてく
ださい。
2.Mac 版 Internet Evplorer については演題本文、所属などのテキストフィールドに文字を入力す
る場合、正規に漢字変換が機能いたしません。これはブラウザーのジャバスクリプトを OFF に
する事により回避できますが、システムの機種依存文字察知機能が正常に行われないこと、また
手動でタグを入れていただくことになりますのでご注意してご使用ください。
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学術集会案内
■北海道内開催学会
〇第13回 日本高齢者腎不全研究会
会
長:伊丹
儀友
日
時:平成 27 年 7 月 26 日
(日)
会
場:北大学術交流会館
〇第 88 回 北海道透析療法学会学術集会
会
長:伊丹
儀友
日
時:平成 27 年 11 月 22 日
(日)
会
場:札幌コンベンションセンター
ランチョン講演・一般演題 ・報告・シンポジウム
透析医療全般にわたる一般演題を公募致します。
〇第 22 回 日本腹膜透析医学会学術集会
会
長:伊丹儀友
日
時:平成 28 年 9 月 24 日
(土)
・25 日
(日)
会
場:札幌プリンスホテルパミール館
■北海道外開催学会
〇第 58 回 日本腎臓学会学術総会
会
長:松尾
清一
(名古屋大学大学院医学系研究科腎臓内科教授)
会
期:平成 27 年 6 月 5 日
(金)
~7日
(日)
会
場:名古屋国際会議場
〇第 60 回 日本透析医学会学術集会・総会
大会長:新田
孝作
(東京女子医科大学)
会
期:平成 27 年 6 月 26 日
(金)
~ 28 日
(日)
会
場:パシフィコ横浜
〇第 24 回 腎不全外科研究会
会
長:安永
親生
日
時:平成 27 年 7 月 3 日
(金)
・4 日
(土)
会
場:北九州国際会議場
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〇第 45 回 日本腎臓学会東部学術大会
会
長:林
松彦
(慶應義塾大学医学部血液浄化 透析センター教授)
会
期:平成 27 年 10 月 2 日
(金)
・3 日
(土)
会
場:東京ミッドタウンホール&カンファランス
〇第 21 回 日本腹膜透析医学会学術集会・総会
会
長 :中山
昌明(福島県立医科大学 腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座)
会
期 :平成 27 年 11 月 18 日
(土)
~ 29 日
(日)
会
場 :仙台国際センター
〇第 59 回 日本腎臓学会学術総会
会
長:今井
裕一
(愛知医科大学腎臓 リウマチ膠原病内科教授)
会
期:平成 28 年 6 月 17 日
(金)
~ 19 日
(日)
会
場:パシフィコ横浜
〇第 46 回 日本腎臓学会東部学術大会
会
長:服部
元史
(東京女子医科大学腎臓小児科教授)
会
期:平成 28 年 10 月 7 日
(金)
・8 日
(土)
会
場:京王プラザホテル
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MEMO
ファインフラックス
finef lux FIX
-S ecoシリーズ
TM
血液透析濾過器 高度管理医療機器
医療機器承認番号:22600 BZX00004000
新たに開発した
ATA® 膜を採用した
唯一のPVP・BPAフリー
ヘモダイアフィルタ
finef lux
製造販売
大 阪 市 北 区 本 庄 西 3丁 目9番 3号
資料請求先
ニプロ株式会社 国内事業部
大阪市北区本庄西3丁目9番3号
TEL:06-6373-0092
2014年9月作成
H12 ヘモダイアライザー
GamCath®
ドルフィンカテーテル/カテーテル N
H12 ヘモダイアライザー
陰性荷電の親水基による拡散特性と
生体適合性をもつAN69膜を使用
ドルフィンカテーテル
ミクロドメイン構造がつくりだす
滑らかな表面
特定保険医療材料
人工腎臓特定積層型
販 売 名:H12ヘモダイアライザー
承 認 番 号:15700BZY00150000号
クラス分類:高度管理医療機器(クラスⅢ)
特定保険医療材料
緊急時ブラッドアクセス用留置カテーテル
販 売 名:GamCathドルフィンカテーテル/GamCathカテーテルN
承 認 番 号:22000BZX00385000号/21500BZY00131000号
クラス分類:高度管理医療機器(クラスⅢ)
製造販売元
バクスター株式会社 東京都中央区晴海一丁目8-10 http://www.baxter.co.jp/
カテーテル
テーテル N
多様な血液浄化法に対応できる
豊富なラインナップ