ランチョンセミナー 4 第 4 会場 11 月 16 日(日)12:00 ∼ 13:00 共催:旭化成メディカル株式会社、株式会社ジェイ・エム・エス 安心かつ安全なオンライン HDF 療法の施行方法に関する考察 ∼アルブミン漏出量の制御∼ 田岡 正宏 偕行会 名港共立クリニック 2012 年 4 月の診療報酬改訂の影響で、オンライン HDF で治療を受ける患者が増加してい る。主たる治療目的は合併症予防、透析低血圧症、透析アミロイド症などである。症状の改 善指標はα 1MG の除去率とした処方の考えがある。オンライン HDF に用いるヘモダイア フィルタの性能は向上し、α 1MG 領域の溶質除去は十分な結果を得ることが可能となった 一方、過剰なアルブミン漏出に留意しなければならない。治療条件は治療あたりのアルブミ ン漏出量が重要になることから、安心かつ安定なオンライン HDF 療法を施行するためには、 オンライン補充液の流速を制御する治療システムが求められている。 現状のオンライン HDF の濾過方法は、定速濾過法が一般的であり、経時的な膜の目詰ま りから TMP の上昇を招き、過剰なアルブミン漏出を招くことがある。一方、定圧濾過法は、 目詰まりが起きても TMP が一定のため濾過流速は低下するものの溶質除去特性が維持され、 過剰なアルブミン漏出が回避される。提唱する Qs コントロールは、治療初期の TMP を低 く設定し膜の目詰まり状況に合わせて、TMP の設定値を上昇させる方式により、目標とす るアルブミン漏出量を安心かつ安定に達成するシステムである。 ― 54 ―
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