第44 回 頭頸部・胸部画像研究会

第44 回 頭頸部・胸部画像研究会
●日 時:平成 27 年 5 月 23 日(土) 14:00 〜 18:25(予定)
●会 場:ステーションコンファレンス東京 東京駅サピアタワー 5F
電話:03-6888-8080 詳細地図は最後のページにございます
●当番世話人:胸 部 杉浦 弘明(慶應義塾大学)
頭頸部 森 墾(東京大学)
<頭頸部>
代表世話人:山田恵子(がん研有明病院)
世 話 人:塚本 浩(藤沢市民病院)
辰野 聡(八重洲クリニック)
栗原宜子(町田市民病院)
浮洲龍太郎(北里大学)
尾尻博也(東京慈恵会医科大学)
酒井 修(ボストン大学)
田中宏子(がん研有明病院)
豊田圭子(帝京大学)
藤田晃史(自治医科大学)
森 墾(東京大学)
本折 健(津田沼中央総合病院)
久野博文(国立がん研究センター東病院)
顧 問:多田信平
<胸 部>
代表世話人:南 学(筑波大学)
世 話 人:中島康雄(聖マリアンナ医科大学)
佐藤雅史(東邦大学大橋病院)
酒井文和(埼玉医大国際医療センター)
楠本昌彦(国立がん研究センター東病院)
荒川浩明(獨協医科大学)
岩澤多恵(神奈川県立循環器呼吸器病センター)
氏田万寿夫(立川綜合病院)
横山健一(杏林大学)
叶内 哲(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
栗原泰之(聖路加国際病院)
坂井修二(東京女子医科大学)
杉浦弘明(慶應義塾大学)
藤澤英文(昭和大学横浜市北部病院)
顧 問:土井 修
※当日、会費 1,000 円を徴収いたします。
※研究会後に情報交換会を予定しております。
演者へのお願い
発表データは、USBメモリースティック・CDなどで当日受け付けます。
ご発表の 30 分前までにはPC受付へお越しください。なお、動画データを
含む場合や Mac 作成データの場合は、不具合を避けるため、できるだけ
ご自身のパソコンをご持参願います。
一般演題は発表6分・質疑2分、症例報告(1例報告)は発表5分・質疑
1分でお願い申し上げます。
共催
頭頸部・胸部画像研究会
テルモ株式会社
- PROGRAM -
14:00
開会の辞
杉浦弘明(慶應義塾大学)
14:04
一般演題(胸部①)
司会:藤澤英文(昭和大学横浜市北部病院)
演題 1 仮性動脈瘤を形成した肺動脈肉腫
帝京大学医学部放射線科 1) 同・外科 2) 同・病理診断科 3)
高崎由衣 1)、松田めぐみ 1)、神田知紀 1)、古井 滋 1)、金岡里枝 2)、川村雅文 2)、森田茂樹 3)、
田中文彦 3)
【要旨】 術前に肺動脈瘤が疑われ、手術にて肺動脈肉腫と診断された 70 代男性の一例を
経験したので文献的考察を加えて報告する。
演題 2 経過と MRI 所見が診断に有用であった胸腺癌の 1 例
聖路加国際病院放射線科 1) 同・病理診断科 2)
榎戸 翠 1)、和田 武 1)、森田有香 1)、岡島由佳 1)、松迫正樹 1)、鈴木高祐 2)、栗原泰之 1)
【要旨】 症例は 50 代男性。肺癌 CT 検診で前縦隔に 19㎜の楕円形腫瘤があり前年より増
大していた。切除術後の病理診断は胸腺由来の扁平上皮癌で MIB-1 陽性率 94%
であった。サイズは小さいが悪性度が高く早期診断・加療が必要と思われる一例
であった。
演題 3 胸痛で発症した嚢胞性胸腺腫の一例
聖マリアンナ医科大学放射線医学講座 1) 同・病理学教室 2)
松下彰一郎 1)、松岡 伸 1)、山城恒雄 1)、宮川国久 1)、八木橋国博 1)、藤川あつ子 1)、猿谷真二 1)、
小徳暁生 1)、遠藤 陽 2)、前田一郎 2)、中島康雄 1)
【要旨】 症例は 17 歳女性。発熱、胸痛で受診し、胸部 CT で前縦隔に嚢胞性病変を指摘
された。嚢胞性奇形腫の破裂を疑い手術を施行したが、病理診断は嚢胞性胸腺腫
であった。若干の文献的考察を加えて報告する。
演題 4 心膜腔内に発生し、急速に増大した脂肪腫の一例
神奈川県立循環器呼吸器病センター放射線科 1) 同・循環器内科 2) 同・心臓血管外科 3)
同・病理診断科 4)
二木将明 1)、行徳大紀 2)、福井和樹 2)、長 和樹 3)、徳永滋彦 3)、奥寺康司 4)、岩澤多恵 1)
【要旨】 70 代男性。1 か月前までは症状は安定していた。急激な心不全の悪化のため来院。
原因検索に撮影された CT で心膜内に急速に増大する腫瘤を認めた。開胸腫瘍摘
出術が施行され、病理の結果、脂肪腫と診断された。
−1−
14:30
一般演題(胸部②)
司会:楠本昌彦(国立がん研究センター東病院)
演題 5 Pleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE) の 1 例
昭和大学横浜市北部病院放射線科 1) 同・呼吸器センター 2) 同・病理科 3)
渡邉孝太 1)、藤澤英文 1)、松成一矢 1)、船木 翔 1)、新谷紀子 1)、櫛橋民生 1)、植松秀護 2)、
鈴木 隆 2)、尾松睦子 3)、国村利明 3)
【要旨】
症例は 40 歳台女性。左緊張性気胸で当院入院。胸部 CT で PPFE が疑われた。
廔孔閉鎖と診断目的のために胸腔下手術が施行され、肺生検で PPFE の診断を
得た。肺移植治療の待機中に呼吸不全の進行により永眠された。
演題 6 granulomatous pneumocystis pneumonia の一例
筑波大学附属病院放射線診断・IVR 科 1), 同・呼吸器内科 2) 同・病理部 3) つくば画像検査センター 4)
石黒 聡尚 1)、古西 崇寛 1)、中澤 健介 2)、南 優子 3)、佐藤 始広 4)、南 学 1)
【要旨】 70 歳代女性。卵巣腫瘍術前の胸部単純写真で両肺に多発結節影を認めた。転移性
腫瘍や肉芽腫性疾患を考え、VATS で granulomatous pneumocystis pneumonia
と 確 定 診 断 さ れ た。 非 HIV 患 者 に お け る granulomatous pneumocystis
pneumonia は稀で、文献的考察を加えて報告する。
演題 7 肺非定型抗酸菌症の CT(第 11 報)―キャピリア ®MAC 抗体 ELISA 陽性例の検討―
立川綜合病院放射線診断科 1) 葛飾医療センター画像診断部 2) 東京労災病院放射線科 3) 立川綜合病院呼吸器内科 4)
氏田万寿夫 1)、狩野麻実 2)、福田大記 3)、佐藤英夫 4)、山口美沙子 4)
【要旨】 MAC 症の血清補助診断法として臨床応用されている、キャピリア ®MAC 抗体
ELISA 陽性患者 24 名を対象とし、陽性時の CT 所見とその経過の画像所見につ
いて報告する。
演題 8 再生不良性貧血経過中に増大傾向を示すすりガラス陰影がみられた 1 例
東京慈恵会医科大学放射線医学講座 1) 東京労災病院放射線科 2)
堤 由希 1)、三角茂樹 1)、森川和彦 1)、福田国彦 1)、福田大記 2)
【要旨】 症例は 40 歳代女性、27 年前に再生不良性貧血を発症、免疫抑制療法無効のため
移植検討中に発熱および胸部のすりガラス陰影が出現、増大し、crazy paving
を呈した 1 例の報告をする。
演題 9 抗 ARS 抗体陽性を示した間質性肺炎の検討
東京慈恵会医科大学放射線医学講座 1) 東京労災病院放射線科 2)
森川和彦 1)、三角茂樹 1)、福田国彦 1)、福田大記 2)
【要旨】 近年、抗アミノアシル抗体陽性(抗 ARS 抗体)と間質性肺炎の関連が報告され
ているが、当院でも数例の抗 ARS 抗体陽性の間質性肺炎患者を経験したため、
画像および臨床像を過去の報告と対比した。
−2−
15:05 特別講演1(胸部)
『胸部画像の臨床への活かし方』
司会:杉浦弘明(慶應義塾大学)
講演:喜舎場朝雄先生(沖縄県立中部病院 呼吸器内科部長)
【抄録】
呼吸器内科診療においては問診・身体所見・胸部画像所見・血液検査・生理検査・病理などか
ら必要な項目を抽出して鑑別疾患を挙げながら絞り込む作業が展開される。この中で胸部画像所
見の比重は極めて高い。我々臨床家は患者さんの問題点を的確に拾い上げ病態を頭に思い浮かべ
ながら診察をすすめていく。見た目の栄養状態、呼吸状態などから背景にある基礎疾患を想像し、
胸部単純写真において右の後ろの第9肋骨の皮下組織の厚みから BMI を予測したり頚部の胸鎖乳
突筋の肥大などをとらえて視診と照合する事は臨床力の向上にも寄与すると考える。また、胸部
聴診所見で吸気のどの時期に呼吸副雑音があるかをふまえて病変の主体がどこにあるのかを解剖
学的に考えて胸部単純写真で確認をする姿勢が重要と思われる。このように頚部及び胸部の身体
所見から解剖学的な意義を考えて胸部画像所見を活用していくと幅のあるかつ病態の本質に確実
に迫る事が出来る。近年のびまん性肺疾患の世界的ガイドラインにおいても臨床医・胸部放射線
科医・病理医による discussion の有用性が強調されていて胸部画像所見の重みは増々増してきて
いる。日常診療においては胸部単純写真で患者背景、解剖学的な病変の部位を絞りこむ努力をし
て更なる診断へ寄与する情報や検査及び治療方針の確立のために胸部 CT を撮影する事で胸部画
像の理解は深まると考えて教育にあたっている事を強調したい。実際の画像もいくつか交えなが
ら会場の先生方からアドバイスを受けて今後の臨床医と胸部放射線科医との密な連携による若手
医師の教育にも発展させていきたい。
後半は私が最近まとめた特発性肺線維症の review の内容にもふれて日頃、意識している事や最
近のびまん性肺疾患の話題なども紹介する。
最後に厚労省びまん班での今後の取り組みや私自身の役割などについて述べて胸部画像診断医
の先生方との共同研究などにつなげていきたい。
MEMO
15:50 コーヒーブレーク (15 分)
−3−
16:05 特別講演2(頭頸部)
『頭頸部領域の間葉系腫瘍』
司会:森 墾(東京大学)
講演:加藤博基先生(岐阜大学放射線科 臨床講師)
【抄録】
頭頸部領域には上皮性腫瘍である扁平上皮癌が発生する頻度が高く、腫瘍性病変を扱う耳鼻咽
喉科医や頭頸部外科医は扁平上皮癌に対する治療が診療の中心となっている。頭頸部領域に特有
の唾液腺腫瘍も上皮性腫瘍に含まれるため、頭頸部領域に発生する腫瘍は上皮性腫瘍が大部分を
占める。頭頸部腫瘍の WHO 分類(2005 年)では、鼻副鼻腔、上咽頭、下咽頭・喉頭・気管、口腔・
中咽頭、唾液腺、歯原性腫瘍、耳、傍神経節組織と部位別に構成されているが、ほとんどの部位
が上皮性腫瘍を中心に記載されている。
一方、頭頸部領域のいずれの部位にも間葉系腫瘍は発生し、頭頸部腫瘍の WHO 分類にも各部
位で間葉系腫瘍の記載がある。我々が日常的に遭遇する頭頸部領域の間葉系腫瘍は神経鞘腫、血
管腫、脂肪腫であるが、その他の間葉系腫瘍は種類が多い割に遭遇する頻度が低いため、画像診
断が難しい場合が多い。間葉系腫瘍の画像診断には骨軟部腫瘍に関する知識が必要となるため、
放射線科診断医には専門分野を超えて幅広く学習することが求められる。
本講演では、頻度の高い腫瘍や画像所見が特徴的な腫瘍を中心に、頭頸部領域に発生する間葉
系腫瘍の一般的事項や画像所見を解説する。
MEMO
−4−
16:50
一般演題(頭頸部①)
司会:田中宏子(がん研有明病院)
演題 1 先天性鼻涙管嚢胞の 2 例
岐阜大学医学部附属病院放射線科 1) 同・病院 2)
大野裕美 1)、加藤博基 1)、兼松雅之 2)
【要旨】 先 天 性 鼻 涙 管 嚢 胞 は 鼻 涙 管 遠 位 側 の Hasner 弁 の 閉 塞 と 鼻 涙 管 近 位 側 の
Rosenmuller 弁の機能不全により形成されると考えられている。MRI で特徴的な
画像所見を示した先天性鼻涙管嚢胞の 2 例を報告する。
演題 2 desmoplastic ameloblastoma:MRI 所見の検討
東京歯科大学市川総合病院放射線科 1) 東京慈恵会医科大学放射線医学講座 2)
東京歯科大学市川総合病院臨床検査科 3)
馬場 亮 1)、尾尻博也 2)、橋本和彦 3)、田中陽一 3)、荻野展広 2)、山内英臣 2)、最上拓児 1)、
山添真治 1)、小橋由紋子 1)、野沢洋介 1)、青柳 裕 1)
【要旨】 60 歳代男性。下顎前歯部腫瘍切除術施行。エナメル上皮腫の稀な亜型とされる
desmoplastic ameloblastoma の病理学的診断。文献的記載の乏しい MRI 所見を
中心に文献的考察を交えて報告する。
演題 3 ANCA 関連血管炎性中耳炎 (OMAAV) の一例
筑波大学附属病院放射線診断・IVR 科 1) 同・リウマチアレルギー内科 2) 同・耳鼻咽喉科 3)
檜山貴志 1)、増本智彦 1)、鈴木 豪 2)、和田哲朗 3)、南 学 1)
【要旨】 70 歳女性。顕微鏡的多発血管炎 (MPA) フォロー中に抗生剤抵抗性中耳炎を発症。
臨床的に OMAAV の診断となった。OMAAV が血管炎の初発となる場合もあり、
画像所見は診断の一助となり得、文献的考察を加え報告する。
演題 4 耳下腺 sclerosing polycystic adenosis の 1 例
千葉大学医学部附属病院放射線科 1) 津田沼中央総合病院放射線科 2) 千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 3) 同・画像診断・放射線腫瘍学 4)
西山 晃 1)、堀越琢郎 1)、本折 健 2)、茶薗英明 3)、岡本美孝 3)、宇野 隆 4)
【要旨】 Sclerosing polycystic adenosis は稀な疾患で画像的報告は少ない。術前に超音波
検査・MRI が施行され、病理学的診断が得られた 1 例を経験したので文献的考
察を交え報告する。
−5−
演題 5 耳下腺炎と鑑別が難しかった膠芽腫耳下腺転移の一例
千葉大学医学部附属病院放射線科 1) 津田沼中央総合病院放射線科 2) 千葉大学大学院医学研究院脳神経外科 3) 同・耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 4) 同・画像診断・放射線腫瘍学 5)
堀越琢郎 1)、本折 健 2)、西山 晃 1)、向井宏樹 1)、滝嶋葉月 1)、東出高至 1)、岩立康男 3)、
岡本美孝 4)、宇野 隆 5)
【要旨】 膠芽腫術後の 40 歳代男性。主訴は 3 日前からの右耳下部腫脹。US、MRI にて耳
下腺の腫脹が見られ、内部に正常血管の走行が認められ、耳下腺炎をより疑った
が、針生検にて転移が証明された。臨床経過、鑑別診断について文献的考察を加
え報告する。
演題 6 咀嚼筋間隙の低悪性度軟骨肉腫の 1 例
昭和大学藤が丘病院放射線科 1)
昭和大学頭頸部腫瘍センター、同・歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科 2) 昭和大学藤が丘病院病理診断科 3) 聖マリアンナ医科大学放射線医学 4)
猿谷真二 1)、竹山信之 1)、嶋根俊和 2)、大池信之 3)、赤下志保 1)、大出 創 4)、小竹晃生 1)、
岡部尚行 1)、堀 祐郎 1)、林 高樹 1)、橋本東児 1)
【要旨】 40 歳台女性・主訴は左耳下腺部腫瘤。左咬筋内に 4cm 大の腫瘤があり、腫瘤辺
縁と内部に線状点状石灰化、頬骨弓骨皮質に erosion を認め、T2WI 高信号、辺
縁不整造濃染を示した。左頬骨弓の骨皮質から起始し、下顎骨・顎関節は正常で
あった。低悪性度軟骨肉腫と診断された。
演題 7 Stensen 管と耳下腺内に認めた上皮筋上皮癌の 1 例
昭和大学藤が丘病院放射線科 1)
昭和大学頭頸部腫瘍センター、同・歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科 2)
昭和大学藤が丘病院病理診断科 3) 聖マリアンナ医科大学放射線医学 4)
竹山信之 1)、嶋根俊和 2)、大池信之 3)、猿谷真二 1)、大出 創 4)、小竹晃生 1)、赤下志保 1)、
岡部尚行 1)、堀 祐郎 1)、林 高樹 1)、橋本東児 1)
【要旨】 70 歳台女性。左 Stensen 管腫瘤と左耳下腺腫瘤でフォロー中に口腔内出血が出
現した。前者は T2WI 中等度信号で均一な造影効果、後者は T2WI 中 - 低信号の
充実成分と嚢胞成分が認められた。両腫瘤とも増大があり摘出となったが両腫瘤
とも低 - 中悪性度上皮筋上皮癌と診断された。
−6−
17:34
一般演題(頭頸部②)
司会:本折 健(津田沼中央総合病院)
演題 8 鼓索神経小管の正常 CT 解剖の検討
東京慈恵会医科大学附属病院放射線医学講座 1) 東京歯科大学市川総合病院放射線科 2)
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター放射線科 3)
山内英臣 1)、大木一剛 1)、馬場 亮 2)、荻野展広 3)、尾尻博也 1)
【要旨】 側頭骨手術の facial recess approach で同定が重要な鼓索神経につき正常側頭骨
53 側で検討した。鼓索神経小管の分岐方向は両側とも外側前方(71.7%)に多く、
高さ(平均:茎乳突孔からの距離)は右 3.72mm、左 2.54mm であった。
演題 9 鎖骨頭蓋異骨症の 1 例
日本大学松戸歯学部放射線学講座 1) 同・口腔病理学講座 2)
福田大河 1)、平原尚久 1)、村岡宏隆 1)、石田茉莉江 1)、関谷恵子 1)、村松輝晃 1)、末光正昌 2)、
久山佳代 2)、金田 隆 1)
【要旨】 鎖骨頭蓋異骨症は、鎖骨と頭蓋骨の形成異常を主徴とする特異な疾患である。本
症例は鎖骨頭蓋異骨症の典型例と考えられ、同症例の臨床経過、鑑別診断および
文献的考察を加え報告する。
演題 10 硬口蓋に生じた壊死性唾液腺化生の 1 例
昭和大学歯学部歯科放射線科 1) 同・口腔病理 2)
木村幸紀 1)、花澤智美 1)、佐野 司 1)、入江太朗 2)、美島健二 2)
【要旨】 32 歳・女性。硬口蓋の有痛性腫脹を主訴に来院。潰瘍を伴う弾性軟の腫瘤を認
めた。造影 CT では約 24 × 20 × 10mm の境界ほぼ明瞭、辺縁やや不整に造影
された腫瘤を認めた。骨モード画像で明らかな骨変化は見られなかった。
演題 11 口腔内金属の数と局在が SEMAR の効果に与える影響
国立がん研究センター東病院放射線診断科 1) 日本大学松戸歯学部放射線学講座 2)
関谷浩太郎 1)、久野博文 1)、末光正昌 2)、金田 隆 2)、小林達伺 1)、岩田良子 1)、中神佳宏 1)、
島田 薫 1)、楠本昌彦 1)
【要旨】 Single Energy Metal Artifact Reduction (SEMAR) は、raw データベースの画像
処理によって、被曝の増加を伴わずに金属アーチファクトを軽減させるアルゴリ
ズムである。今回我々はファントムを用いて口腔内金属の局在と SEMAR の効
果との関連性を評価した。
−7−
演題 12 下咽頭小細胞癌の 2 例
埼玉医科大学国際医療センター画像診断科 1) 同・頭頸部腫瘍科 2) 同・病理診断科 3) ボストン大学放射線科 4)
齋藤尚子 1)、中平光彦 2)、山口 浩 3)、酒井 修 4)、内野 晃 1)、酒井文和 1)
【要旨】 頭頸部領域に発生した肺外小細胞癌は症例報告が散見されるのみで、肺小細胞癌
同様に進行が速く、予後不良と言われている。経験した下咽頭小細胞癌 2 例を、
その画像所見と経過について文献的考察を加えて報告する。
演題 13 上喉頭神経鞘腫の 1 例
北里大学病院放射線診断科 1) 同・耳鼻咽喉科・頭頸部外科 2) 同・病理部 3)
山根拓郎 1)、浮洲龍太郎 1)、大塚亜沙未 1)、島田理恵 1)、井上優介 1)、加納孝一 2)、鈴木エリ奈 3)、
三枝 信 3)
【要旨】 70 歳代・女性。嗄声・呼吸苦にて当院耳鼻咽喉科を受診。CT では右声門部〜声
門上部に長径 3cm の充実性腫瘤を認めた。MRI の T2 強調像で高信号、造影 T1
強調像で不均一な増強効果を示した。手術にて神経鞘腫と診断確定した。
演題 14 頭頸部領域にて脳神経の腫大を伴った疾患の画像診断
近畿大学病院放射線科
渡口真史、松木 充、沼本勲男、福井秀行、若林雄一、山川美帆、今岡いずみ、柏木伸夫、
石井一成、村上卓道
【要旨】 今回われわれは脳神経腫大を伴った 3 疾患を経験した。50 代男性、IgG4 関連疾患。
両側眼窩下神経、左眼窩上神経の腫大を認める。60 代女性、腺様嚢胞癌。下顎、
下歯槽、顎舌骨神経の腫大を認める。60 代男性、neurolymphoma。両側三叉神経、
顔面神経の腫大を認める。
18:25
閉会の辞
森 墾(東京大学)
18:30 〜情報交換会
−8−
ステーションコンファレンス東京 アクセスマップ
JR 東京駅から ・・・・・ 八重洲北口から徒歩 5 分です。
地下鉄大手町駅から・・・・・東西線大手町駅 B7 出口直結です。
〒 100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目 7 番 12 号サピアタワー
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※ 効 能・効 果 、用 法・用 量 、警 告・禁 忌( 原 則 禁 忌を含む)
および使用上の注意等の詳細につきましては、添付文書
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製造販売元
ゲルベ・ジャパン株式会社 東京都千代田区紀尾井町3番8号 http://www.guerbet.co.jp/
販売元(資料請求先)
テルモ株式会社 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号 http://www.terumo.co.jp/
はテルモ株式会社の商標です。
マグネスコープ、Magnescopeはゲルベ・ジャパン株式会社の登録商標です。
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2015年1月作成