演題:「左半身脱力から始まった繰り返す意識障害の一例」 1)与論徳洲会

第 44 回奄美ブロック研修医勉強会
演題:「左半身脱力から始まった繰り返す意識障害の一例」
1)与論徳洲会病院
内科 2)同 外科
黒田 駿1) 石原 亮1)
高杉 香志也1) 久志 安範2)
【症 例】
84 歳、女性
【主 訴】
左上肢脱力
【現病歴】
来院 2 日前より左半身脱力を訴え、改善しないため当院に紹介受診
【入院後経過】
来院直後から意識障害が出現し、
MRI にて左 MCA 狭窄認めた。
発熱も認めたため、
一過性脳虚血・脳梗塞に伴う嚥下障害による誤嚥性肺炎として抗菌剤投与開始し、
第 4 病日に意識障害の改善を認めた。一過性脳虚血による意識障害として治療を開
始し、発熱も改善したため、抗菌剤を中止して退院を待っていたが、第 25 病日に
左上下肢脱力と右眼瞼下垂、意識障害を認めた。意識障害の鑑別を仕切り直し、精
査治療を継続。現在は意識障害改善し、転院待ちの状態である。
【考 察】
今回、経過中に繰り返す意識障害の一例を経験した。意識障害の鑑別は多岐にわた
り、本症例を通じて、丁寧に鑑別することの大切さを学んだ。また、離島医療特有
の検査の取り扱いや、治療の選択に関しても学ぶことができた。
詳細はスライドにて。