北方山草（32）：25-28. March 2015 バラ科バラ属の北海道分布千歳市五十嵐博はじめにトゲがある」とあり、筆者の苦手な高山な北海道のバラ科バラ属にはオオタカネバどに分布するため確認地点数が図示するよラ、カラフトイバラ、ハマナス、ノイバラ、うに少ない。画像を探したが花の写真が見コハマナスなどがある。ハマナスは本号のあたらなかった。表紙を飾り、本誌コラム欄で五十嵐がその分布などを整理した。本稿ではオオタカネカラフトイバラ：Rosa amblyotis C.A.Mey. バラ、カラフトイバラ、ノイバラの北海道佐藤 (2011) では「道内では道東に多い」分布を報告する。とある。分布図に示すとおり主分布域は道 2014 年の 7 月、函館市でハマナスとノ東である。北海道レッドデータブックではイバラの雑種であるコハマナスの花を見る希少種（R）であるが、道東では道路沿いことができた。過去に上ノ国町、森町などなど何処にでも見られる普通種であるので数カ所の産地は教わっていたが開花時期で過剰指定と考える。はなかったので、花の開花撮影は初であった。葉の形態はハマナスそのものだった。ノイバラ（ノバラ）： Thunb. var. オオタカネバラ：Rosa acicularis Lindl. ノイバラの北海道分布は図示するように佐藤 (2011) では「高山や北地に生え、道内の南西部にまとまっている。北部や東蛇紋岩にも育つ落葉樹、高さ 1 ｍ、幹枝に部での確認は花を見ていない可能性もあり、やや疑わしいが今回は掲載し報告する。梅沢 (2007) では「漢字では野茨と書く。落葉低木だがややツル性。花は 6 月∼ 7 月に開花する」とあるが、佐藤孝夫 (2011)、滝田 (2001) などでは 7 月∼ 8 月開花となっている。過去の開花記録では梅沢 (2007）に近い 6 月に咲いている印象である。梅沢 (2007) の分布域は北（西部・南部）・本・四・九となっているが、原 (1981) では「道内では上川以南のようである」とある。図 1 オオタカネバラの北海道分布 − 25 −