発行所 JA丸瀬布厚生病院 編集責任 平山典保 週刊院潮 急 速に 雪解 けの 進む 湧別川 24 新たな地域医療をめざして 4月新年度が始まりまし た。昨年度は安倍内閣によ る「社会保障・税一体改革」 として社会保障費・医療費 削減を内容とした診療報酬 改定がおこなわれ、併せて 消費税増税がおこなわれた ことから小泉「医療改革」 は医療費自己負担が増大し、 路線以上に経営悪化をもた 消費税増税や物価高など収 らしました。医療費削減の 入減で病院にかかりにくく 中心は病床削減・再編成で な っ て い ま す 。 厚 労 省 は 地方の中小医療機関は存続 「入院から在宅へ」を主導 の危機に立たされています。 していますが、現実には在 一方、患者さんの立場から 宅をささえる条件が厳しく、 介護施設の整備や 時間安 同 時 に プ ラ イ マ リ ケ ア と ていきたいと思っています。 心して暮らせる医療・介護 「その人らしい最期」を看 医者と患者さんの関係はも の基盤は不十分なままです。 取る終末期医療に取り組ん ちろん医療をめぐっての関 しかも今年度は介護報酬も でいく決意です。こうした 係ですが、同時に人間同士 マイナス改定となり特別養 医療活動での大胆な取り組 の関係でもあり、相性の問 護老人ホームの経営が厳し みと併せて病棟再編成など 題もあれば女性ならではの くなります。さらに要介護 を通じて経営改善に成果を 問題もあることでしょう。 3以上でないと入所できな 上げていきたいと考えてい 患者さんにとっては選択の い制限が設定され、要支援 ます。地域のみなさん、と 巾が広いほうがいいに違い の介護サービスは介護保険 もに地域医療を守っていき ありません。病棟の入院医 療も徐々に変化して来てい 給付からはずして町村まか ましょう。 せにする、生活保護費の削 丸 瀬 布 カ メ ラ ク ラ ブ ます。全入院患者さんを主 減など高齢者・社会的弱者 新展示 に知香ちゃん先生が中心に にはますます厳しい状況で 協同で担当、看護師や薬剤 す。高齢化、過疎化のすす 病院待合室ホールの写真 師、管理栄養士、理学療法 む私たちの町で丸瀬布厚生 展示内容が変わりました。 士など多職種チーム医療に 病院の役割はますます重要 来院の節にご覧ください。 一歩踏みだしました。あま になっています。今年度は りにも当然ですが医師中心 遠紋地域で最も遅れた課題 の医療から患者さんや家族 院長 の ひ と り 言 である在宅医療にとりくみ、 を中心に医療従事者が協同 ( そ の ) で治療にあたる医療の実践 です。私たちの医療観、価 値観を押し付けがちですが、 患者さんや家族の「願い」 や「思い」を中心に据えた 医療に励んでいきたいと思っ ています。 さて今年の丸瀬布小学校 新入生は3人とのこと、ピ カピカの一年生を朝霧丸さ んが漫画にしてくれました。 259 3月から知香ちゃん先生 との二人三脚が始まりまし た。外来、入院、訪問診療、 特養老人ホーム回診、検査 など分担と協同でスムーズ に回転し始めています。当 面は私が外来の中心に座っ ていますが徐々に知香ちゃ ん先生の担当時間を増やし 今週の詩 「花いろの春」 山 本瓔子 季節は 花とともに はじまって しあわせいろに そまって く きみと 出会った この窓 辺には いつも 光りが まぶしく そそぎ 風は 夢の匂い つれてく る 見上げる 遠い空 花いろの春 季節は 花とともに 咲ききそい 希望の かおり まいてい く 過ぎた 時間を 巻きもど すより 明日という日を 輝きなが ら 未知の 扉あけて 旅しよ う まっすぐ のびる道 花いろの春 3・ 東日本大震災・福 島原発事故の後、東北から 全国で歌われた『あすとい う日が』の詩集から。私た ちにとって昨年は大変な困 難を抱えましたが、今年度 は心機一転前進開始です。 11 2015年4月3日(金) JA丸瀬布厚生病院 第414号 TEL(47)3131
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