No.46 北海道開発局事業振興部工事管理課 工事評価管理官 平成16年10月20日 平成16年管内工事事故発生状況 [ 9月末日現在 = 発生件数 43件、死亡者数 3人 負傷者数 27人 ] = 北海道における平成16年1月∼9月末現在での労働災害による死亡者数は、全産業では89人とな っており、そのうち建設業関係では36%に当たる32人が死亡と非常に高い割合を占めています。前 年同時期に比べると全産業では16人増、建設業関係での死亡者数は10人増となり、ともに前年より 上回っています。(人数は北海道労働局速報値) 当局においては、工事事故の発生件数43件、死亡者数3人、負傷者数27人で、前年同時期に比べ ると発生件数は11件増となりました。死亡者数は前年と同様で3人、負傷者数は3人減となっていま す。 10∼12月期は、いわゆる工事の追い込み時期で各現場とも多忙となることに加え、日没の早まり、 外気温の低下、農産・水産物の輸送繁忙期等が重なる時季でもありますので事故が多い傾向にあります。 各工事現場においては安全点検と重点対策(墜落事故防止、交通事故防止、重機事故防止、安全教育の 実施等)の徹底をお願いします。 月別労働災害発生状況 発 生 件 数 15 平成 14年 11 11 10 5 78 8 0 1月 1月 6 314 3月 33 2月 2月 11 2 32 4月 5月 3月 1 4 3 0 6月 4月 66 7 5 2 7月 5月 8月 6月 平成 15年 8 6 平成 16年 9月 月 別 7月 8月 9月 計 累計 計 累計 計 累計 計 累計 計 累計 計 累計 計 累計 計 累計 計 工事事故 8 8 6 14 4 18 2 20 1 21 0 21 6 27 5 32 11 43 死亡者数 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 1 1 2 0 2 1 3 負傷者数 6 6 3 9 2 11 0 11 1 12 0 12 5 17 4 21 6 27 発生件数 H16年 累計 平成16年 曜日・時間別事故発生状況(1∼9月) 単位:件 月曜日 7:59以前 8:00∼9:00 9:00∼10:00 10:00∼11:00 11:00∼12:00 12:00∼13:00 13:00∼14:00 14:00∼15:00 15:00∼16:00 16:00∼17:00 17:00∼18:00 18:00∼19:00 19:00∼20:00 20:00以降 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 1 1 1 1 1 3 1 1 4 1 1 1 8 6 1 1 1 2 日曜日 時間計 1 4 2 7 4 1 4 5 5 7 0 1 0 1 42 1 1 1 1 1 1 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 7 曜日計 9 5 6 ※工事事故発生43件の内1件は事故発生時間不明 平成14・15・16年 平成14年 18 15 12 9 6 3 0 平成15年 9 9 7 5 6 3 月曜日 曜 日 別 11 6 火曜日 8 5 6 5 水曜日 平成14・15・16年 平成16年 9 8 8 6 5 木曜日 金曜日 1 1 0 1 土曜日 日曜日 時間別事故発生状況(1∼9月) 平成14年 平成15年 平成16年 10 4 4 2 1 2 3 7 6 7 4 4 2 2 1 4 4 3 11 2 4 5 5 33 5 4 1 1 16:00∼17:00 15:00∼16:00 14:00∼15:00 13:00∼14:00 12:00∼13:00 11:00∼12:00 10:00∼11:00 9:00∼10:00 8:00∼9:00 8:00以前 0 時間別 4 0 11 1 0 00 19:00∼20:00 6 18:00∼19:00 2 7 17:00∼18:00 発 8 生 6 件 4 数 2 1 1 20:00以降 発 生 件 数 曜日別事故発生状況(1∼9月) 平成14・15・16年 建設部別労働災害発生状況(1∼9月) 12 10 発 生 件 数 平成14年 平成15年 平成16年 10 9 9 8 8 7 6 6 5 5 4 4 4 4 33 444 3 3 33 3 3 2 2 2 1 1 1 11 1 00 本局 稚内 留萌 網走 帯広 釧路 0 室蘭 旭川 小樽 函館 建設部 石狩川 札幌 0 2 1 1 ^ 平成14・15・16年 事故分類別労働災害発生状況(1∼9月) 16 15 14 14 平成14年 平成15年 平成16年 12 発 生 件 数 10 9 8 6 4 7 5 6 5 4 4 4 3 2 1 1 取扱 転倒 2 11 2 1 工具 建設 2 0 落盤等 飛来 2 2 1 1 0 0 墜落 4 4 3 2 分 類 5 5 4 爆発 1 0 揚重機 自動車 0 0 倒壊 その他 [事故分類] 墜落:足場等からの墜落 落盤等:土砂、岩石の崩壊、崩落 取扱:荷下ろし、重量物取扱中 飛来 :部材等の飛来、落下 転倒:人の転倒 爆発 :破砕剤の噴出等 工具:除草機械、ドリル、溶接機械等 揚重機:クレーン等の転倒、下敷等 建設:建設機械等の転倒、下敷等 自動車:自動車の転倒、衝突 倒壊:足場、支保工等の倒壊 その他:酸欠・中毒、高熱物等、地下埋設物、高架線接触等 9月30日現在 工事事故発生状況対比表(1月1日∼9月30日) 開 発 局 全 体 H16 H15同期 増減数 発 生 件 数 43 32 +11 死 亡 者 数 3 3 ± 0 負 傷 者 数 27 30 − 3 河川・ダム・砂防・海岸部門 H16 H15同期 増減数 発 生 件 数 8 4 + 4 死 亡 者 数 0 0 ± 0 負 傷 者 数 5 4 + 1 道 路 部 門 H16 H15同期 増減数 発 生 件 数 21 22 − 1 死 亡 者 数 1 2 − 1 負 傷 者 数 12 22 −10 港湾・空港・漁港部門 H16 H15同期 増減数 発 生 件 数 6 2 + 4 死 亡 者 数 1 0 + 1 負 傷 者 数 6 1 + 4 農 H16 業 部 門 H15同期 増減数 発 生 件 数 5 4 + 1 死 亡 者 数 1 1 ± 0 負 傷 者 数 4 3 + 1 その他(公園・営繕・電通等) H16 H15同期 増減数 発 生 件 数 3 0 + 3 死 亡 者 数 0 0 ± 0 負 傷 者 数 0 0 ± 0 【編集担当者より】 当局における平成16年9月末時点での工事事故件数は、前年同時期より11件増加しています。また、休 業4日に満たない事故件数も、前年より増加傾向にあります。また、電線等架線や水道管等埋設管を損傷する 公衆災害も依然として多発しています。例年、年末は工事事故が多い時期です。工事現場の指導を徹底して安 全に注意し、事故防止に努めてください。 「安全」の次回発行は、来年1月中旬となりますが、今後は各開発建設部での安全に関する取り組み状況や 他現場でも参考とすべき取り組み等の各種情報を取り上げていきたいと考えております。各建設部におきまし ては、とりまとめ及び報告をお願いすることになりますのでよろしくお願いいたします。 [問い合わせ先 工事管理課技術調整係(内線5488)] 工事事故事例 発注者: 発生日時 石狩川開発建設部 H16.8.30(月7:45) 事故概要 仮説遮水矢板を50tクレーンで積み込む作業中、クレーン機械足場の基礎地盤に敷き鉄板ごと沈み込んでしまい、クレーンが 傾斜し転倒してしまった。 被災内容 50tクレーン転倒 けが人無し・油等流出無し 事故の原因 敷き鉄板敷設箇所が盛土の軟弱地盤であったため、地耐力を確認し敷き鉄板(横敷方法)を敷設した状態で、クレーンによる 鋼矢板打込施工を行っていた。しかし敷き鉄板が機械の進行方向に中間部から40cm程度ずれて敷設されていたため、ク レーンの据付が敷き鉄板の端部に位置し地盤に許容範囲を超えた偏荷重が作用した。このために敷き鉄板の沈み込みと共 にクレーンが転倒したものである。また、敷き鉄板を敷設したから大丈夫といった安全作業の過失が芽生え、作業足場の十 分な点検・確認がされないまま作業が行われてしまった。 事故後の対策 ①盛土上で大型機械が作業する場合は、敷鉄板敷設方法を井桁方法にして、より安全な機械足場とする。 ②クレーンが敷き鉄板の中央部に常に据え付けられるように、機械据え付け位置をマーキングする。 ③クレーン設置時に合図者の再配置を行い、機械施工足場の確認をする。 ○重機が入る作業地盤が、盛土等の締め固めをしていない軟弱地盤だった場合は、地盤を締め固めたり、地盤の状況に対 応した鉄板等の敷設計画が必要です。 今後同種災害が起きないように、現場での注意喚起をお願いします。 工事事故事例 発注者: 発生日時 網走開発建設部 H16.8.5(木11:00) 事故概要 本体工施工のため生コンの打設作業を、コンクリート圧送車オペレーターと、作業員(被災者)の2名体制で行っていた。 最初に滑材となるモルタルを圧送車に投入したが、暑さのため少なく排出されたように感じたため、オペレーターは、攪拌機 を一時停止させホッパーの防護網を開けて、モルタルを寄せ集める作業を行った。作業終了後、防護網を閉め忘れたまま圧 送作業を再開し、オペレーターはコンクリート排出口へ移動した。 被災者は、防護網が開いた状態で稼働中の、ホッパーの上に跨ぐ形で上がり、ホッパーの縁に付いたコンクリートをデッキブ ラシで掻き落としていた。道具を替えようと移動した際、足を滑らせてホッパー内に足を落とし被災した。 被災内容 左足膝下切断(全治2ヶ月) 事故の原因 ①防護網の掛け忘れと、稼働中のホッパー上に上がるという初歩的なミスが原因。 ②被災者は、コンクリートポンプ車の特別教育を終了しており安全に対する認識はあるものの、現場経験が2回目と浅く、安全 意識の低さから今回のような危険な行動をしてしまった。 ③請負者は、新規入場予定者の確認が不十分であり、被災者の経験不足の把握と新規入場者教育を行っていなかった。 ④下請けの現場責任者が、事故当日現場に不在であり、一連の作業を統括して指導する者がいなかったために、危険行為を 防止することができなかった。 事故後の対策 ①作業毎の作業手順を確実に守らせるよう、教育・指導を徹底して行い、コンクリート打設時には緊急停止安全装置付のポンプ 車を使用する。 ②入場前には、確実に作業員名簿等を提出させ、新規入場者の特定の難しい業者(クレーン作業、コンクリート圧送作業、 等)に対しては、JV側から入場予定者の確認を行う。また、新規入場者に対しては経験年数の確認を行い、未習熟者には災 害事例等で教育を行って経験不足を補い、新規入場者教育を受講していない者には作業させない。 ③下請けの現場責任者・安全衛生責任者の配置を徹底するとともに、生コンクリート打設作業時には、請負者から作業主任 を配置して安全に配慮する。 ○今回の事故では、ポンプ車を止めたのは近くにいた生コン車の運転手でした。近くに人がいなければ、もっと大惨事になっ ていた可能性もあります。他の建設現場においても、類似事故が過去から発生しているため、ポンプ稼働時にホッパーカ バーをオープンにしたときの緊急停止装置についてユーザーからの要望が多い状況です。現在、国内ではポンプ車の「※安 全規格」として、業界各社(圧送機械製造会社)が実用化に向けて調整中とのことです。 ※「安全規格」:ホッパーカバーを開いたとき、攪拌機を強制的に停止させ、再始動しない機構とするもの等 工事事故事例 発注者: 発生日時 留萌開発建設部 H16.8.19(木7:50) 事故概要 トレーラーの荷台上で鋼矢板をバックホウのクレーン仕様にて積み込み作業中、荷台上にいた運転手が、矢板の振れを止め ようと先に積んである矢板と積み込み作業中の矢板の間に入り込んだ際、振れた矢板を押さえきれず右足脹ら脛を挟まれ被 災した。 被災内容 右下腿両骨開放骨折 (休業3ヶ月) 事故の原因 ・元請業者の責務 作業員配置及び安全確認が不十分、部材吊り作業時の振れ止め防止対策(介添ロープ等)の不備。 ・被災者の責務 トレーラ運転手として、自分の所掌範囲(荷台配置の確認指図等)以外に加わったこと。 事故後の対策 1.クレーンを使用しての矢板の積込作業を行う場合は、介添ロープの使用による矢板の振れ止め防止対策を行う。 2.各作業の慣れに対する安全意識の向上を図るため安全大会を実施する。 3.作業前には必ず作業計画書を作成し、作業方法・作業員の配置計画・危険防止措置が適切であるか確認を行うこと。 4.作業計画書に基づき、作業開始前には当該作業員全員に重機作業の手順の確認を行い、作業員各自の役割・配置場 所、何処にいたら危険であるかの作業の手順について作業確認を徹底する。 ○今回の工事では、労働基準監督署からの是正勧告書で、使用されていたクレーン仕様のバックホウに角度計がついてい ないので改善するようにとの指摘を受けました。クレーン仕様のバックホウは、他の現場でも多く使用されているので、同様 のミスが無いように注意する必要があります。 クレーン仕様のバックホウと認定されるためにはどのような仕様が必要となり、現場で必要な確認事項は何があげられるの か別紙を参考にしてください。 (別紙) ○クレーン仕様のバックホウと認定されるためにはどのような仕様が必要となり、現場で 必要な確認事項は何があげられるのか? ・日本クレーン協会規格「JCAS 2205-98」(油圧ショベル兼用屈曲ジブ移動式クレーン過 負荷制限装置)に合致している荷重 3t 未満の「移動式クレーン」であることが条件とな ります。 (1)クレーンモードにした際に点灯する外部表示灯(橙色) (2)取り外しができないフック格納式フック (3)日本クレーン協会(JCA)の規格に適合した過負荷制限装置 (4)安全弁として、圧力上昇防止弁、急落下防止弁を装備 (5)警報装置、傾斜角表示装置、水準器、各表示銘板などを備えていなけばならない。 以上がクレーン仕様のバックホウとなります。 ・現場で必要な定期自主検査等については下表になります。また、クレーン機能を備えた 車輌系建設機械は、法令上の位置づけとして、車輌系建設機械と移動式クレーンの両方の 規程が適用されます。 点検・検査 車輌系建設機械 移動式クレーン 作業開始前点検 作業開始前点検 作業開始前点検 (安則第 170 条) (ク則第 78 条) 定期自主検査 定期自主検査 月例検査 (安則第 168 条) 年次検査 特定自主検査 定期自主検査 (検査は有資格者が行う) (ク則第 76 条) (安則第 167 条・第 169 条の 2) 安則:労働安全衛生規則 (ク則第 77 条) ク則:クレーン等安全規則 平成16年被災状況別一覧表 (1) 番号 発生年月日 工事内容 (時・分) (事業部門) 被 災 内 容 年齢 性別 職 種 舗 装 1 H16.01.06 (火13:15) 66 男 作業員 (道路) 道路維持除雪 18 H16.01.15 (木14:10) 75 男 第3者 (道路) 道路維持除雪 2 H16.01.18 (日16:10) 54 男 運転手 (道路) 排水機場工事 3 H16.01.21 (水11:30) 71 男 作業員 (河川) 4 ①上屋新築その他 ②放流設備据付 H16.01.22 ③放流設備改造 (木8:00) - - - 内 容 右母指末節骨開 放骨折、右母指 指劣部軟部組織 欠損 休業60日 (労働災害) 頸椎挫傷 休業14日 (交通事故) 頭蓋骨骨折 休業28日 (労働災害) 左手中指第1関 節切断、親指・ 薬指裂傷、人差 し指骨折 休業14日 (労働災害) 充水バルブ漏水 (物損公衆災害) 部局 釧 路 現場技術業務 5 41 男 技師 (港湾) 水 路 6 H16.01.24 (土10:30) 56 男 作業員 (農業) 右足下肢部骨折 休業60日 (労働災害) 右第2∼第4中 足骨折、右第4・ 5し脱臼、伸筋 腱断裂 休業7日 (労働災害) 網 走 7 - - - 橋脚コンクリート 数カ所破損 網 走 石狩川 トンネル H16.02.03 (火18:00) 33 男 作業員 (道路) 舗 装 9 H16.02.04 (水15:30) - - - (道路) 光伝送路管設置 10 H16.02.07 (土14:45) - - - (河川) 道路改良 11 H16.02.16 (月10:15) - - - (道路) トンネル 12 H16.02.17 (火10:30) 34 男 作業員 (道路) 道路改良 13 H16.02.25 (水11:34) 33 男 作業員 (道路) 左腓骨骨折 休業60日 (労働災害) 交差点信号機 30分間停止 (物損公衆災害) 住宅17戸で約3 時間の断水 (物損公衆災害) 復旧作業のため 一時水圧を下げ た際に1軒濁り 水が発生 (物損公衆災害) 左鎖骨骨折、左 肋骨骨折、左肺 挫傷、左血胸 休業30日 (労働災害) 左手小指先端部 5∼6ミリ欠損 休業20日 (労働災害) 旭 川 H16.03.01 (月21:10) (道路) - - 北電柱1本破損 (物損公衆災害) 国道の維持除雪工事において、法面の雪のかき出し作業終 了後、バックホウをトレーラーに積み込み、運転手がトレーラー の荷台から降りる際、凍結路面で足を滑らせ転倒し頭を打ち 被災した。 水路護岸ブロックの据え付け高さ調整のための板材を加工す るため作業員がコンパネを丸ノコで切断していたところ、手に はめていた軍手が丸ノコに巻き込まれ左手の指が刃に接触し 被災した。 ダムの非常放流設備においてバルブ部分から漏水が発生し た。(凍結が影響している可能性) ダムの放流設備据付工事(②工事)のバルブ改修に伴い、上 屋新築その他工事(①工事)にて上屋の解体及び付属物の撤 去を行っていた。放流設備制御装置改造工事(③工事)にて 受電切り替えのため上屋への電源供給を一時停止する作業 を行っていた。 釧 路 現場技術業務を担当している調査員が護岸建設工事の段階 確認を終え交通船から降船し、約30m離れた自家用車まで歩 いていたところ凍結路面に足を取られ転倒し右足を負傷した。 旭 川 農業用水路工事の掘削準備のためバックホウにて除雪作業 中、現場内工事用道路に敷いていた敷鉄板にバゲットが接触 し鉄板が移動して工事用道路で合図をしていた作業員の右足 に当たり被災した。 自動車 転倒 - 工具等取扱い その他 - 転倒 - 建設機械 口頭注意 釧 路 室 蘭 国道の橋上部工事において橋脚における架設ジャッキアップ 時に、橋脚上に局所的に荷重が集中し橋脚コンクリートの一 部を破損した。ジャッキ操作時のジャッキ傾斜、反力のアンバ ランス、サンドル接地面の不陸等により想定外の応力が橋脚 に発生したことが原因と考えられる。 トンネル工事現場においてコンクリート配管内をエア圧で清掃 しようとした際、その反動で配管が暴れ近くにいた作業員の足 に当たり被災した。 その他 指名停止3ヶ月 建設機械 文書注意 釧 路 石狩川 国道の交差点で舗装施工の準備として油圧ショベルで除雪作 業を行っていたところ、路床に埋設してあった交差点信号機の ケーブルに接触し、それによりハンドホール内のソケットが外 れ、交差点の信号機が停止した。 河川の築堤における光伝送路管設置工事においてハンド ホールの床下げ作業中、露出したコンクリート塊(W100㎝× L70㎝×D15㎝)を油圧ショベルで除去作業中にコンクリート塊 が水道管に接触・破損した。 函 館 国道の改良工事において薬液注入のための削孔中、地中の 埋設水道本管を破損した。家屋につながっていなかったため 断水の影響はなし。 室 蘭 トンネル工事の坑口バラセントル解体作業で足場板を解体 中、固定されていなかった足場部分に乗ったところ板がはず れ、約4mの高さから落下し被災した。 その他 文書注意 その他 文書注意 その他 口頭注意 墜落 文書注意 釧 路 道路維持除雪 14 国道の維持工事において、国道を除雪作業中、10t除雪トラッ クが、前方の吹き溜まりに突っ込こんで停車している乗用車の 発見に遅れ接触し、乗用車の運転手が被災した。 文書注意 (道路) 8 取扱運搬等 口頭注意 橋上部 H16.01.26 (月 ) 措置内容 - - H16.01.23 (金15:30) 概 要 道路舗装工事において使用した2.5tタンデムローダーを4t セルフローダートラックに積み込んだ後、作業員二人で荷台 後部のあおりを閉める際に左手をはさみ被災した。本人の不 注意が原因。 原因別 小 樽 国道の改良工事において縁石設置作業中、作業員がコンク リート縁石を一輪車に積んで運搬していたところ一輪車から手 を離し、振り返ろうとした際に一輪車のバランスが崩れて倒れ、 積んでいた縁石が付近で縁石設置作業を行っていた作業員 の手に当たり被災した。 国道脇の排雪作業をバックホウで行っていたところ、北電柱の 控線(ワイヤー)が雪に埋もれていることに気づかず、雪と一緒 にバゲットで引っかけ北電柱の上部2m部分を折った。停電な どの被害は無かった。 飛来、落下 口頭注意 その他 文書注意 平成16年被災状況別一覧表 番号 発生年月日 工事内容 (時・分) (事業部門) 被 災 内 容 年齢 性別 職 種 内 容 作業員 左脛骨骨幹部開 放性骨折・足関 部外果骨折 休業60日 (労働災害) 頭首工改修 15 H16.03.05 (金10:20) 61 男 (農業) 河岸保護 16 H16.03.12 (金14:30) 41 男 作業員 (河川) 道路改良 17 H16.03.20 (土16:30) - - - (道路) 両足かかと骨 折、右大腿打 撲、右膝捻挫、 右肩捻挫 休業60日 (労働災害) 北電通信補助線 切断 (物損公衆災害) 部局 概 要 旭 川 高水敷護岸ブロック撤去のため、クレーン仕様バックホウでト ラックへブロックの積み込み作業中、吊り金具を付けていたコ ンクリートブロックの連結用の穴4箇所のうち2箇所が破損した ため、4枚重ね積みしていたブロックが吊り込み直後にバラン スを崩し作業員の左足に当たり被災した。 河岸保護工事で掘削した土をキャリアダンプで運搬した後、運 転手が降車する際あやまって転倒し被災した。 H16.04.20 (火15:15) - - - 濁水流出 (物損公衆災害) 区画整理 20 小 樽 石狩川 死亡 51 男 作業員 (農業) 道路改良 21 H16.5.18 (火8:50) 62 男 作業員 (道路) 舗 装 22 H16.7.5 (月12:15) 48 男 作業員 (道路) 道路維持除雪 23 H16.7.6 (火15:30) 46 男 作業員 (道路) 橋上部 24 H16.7.16 (金16:15) 57 男 作業員 (道路) 防波堤 25 H16.7.20 (火11:10) 36 男 作業員 (港湾) 災害復旧工事 26 H16.7.23 (金16:40) 45 男 交通誘導員 (河川) 液状化対策 27 H16.7.26 (月10:00) 44 男 作業員 (港湾) トンネル 28 H16.8.2 (月16:00) 54 男 作業員 (道路) 防波護岸 29 H16.8.5 (木11:00) 39 男 作業員 (港湾) 30 49 男 55 (農業) 男 アキレス腱切断 休業56日 (労働災害) 死亡 外傷性ショック (もらい事故) 右大腿骨 頸部骨折 休業2ヶ月 (労働災害) 左手人差し指 ・中指・薬指 開放骨折 休業1ヶ月 (労働災害) 右足踵骨骨折 休業56日 (労働災害) 右手座滅創 右手背皮膚欠損 右母指中手骨折 休業1ヶ月 (労働災害) 左足膝下切断 休業2ヶ月 (労働災害) 運転手 右下腿両骨 開放骨折 休業3ヶ月 (労働災害) かんがい施設工事 31 第1腰椎 破裂骨折 休業30日 (労働災害) 作業員 (ダム) H16.8.19 (木7:50) 左手裂傷 休業29日 (労働災害) 鼻骨骨折 顔面擦過創 休業1週間 (労働災害) 水路掘削工事 H16.8.10 (火14:30) (脳挫傷、肺挫傷) (労働災害) 飛来、落下 文書注意 墜落 口頭注意 (河川) H16.4.24 (土8:39) 措置内容 石狩川 浚渫 19 (2) 原因別 札幌 札幌 国道改良工事で10tダンプで土砂を搬入し荷下ろしを完了し た後、ダンプの荷台を上げたまま走行し、国道を横断している 北電の通信補助架線に荷台を引っかけ切断した。通信補助 線切断のみで停電の被害は無かった。 浚渫準備工として、過年度造成の排泥地に溜まった融雪水等 (濁水)を排水するため、排水路の掘削作業を行っていた。排 水にあたっては、濁水処理施設を設置した後に通水するとこ ろを、施設の設置前に通水してしまい、排泥地内の濁水が千 歳川に流出してしまった。 区画整理建設工事において、仮置きした盛り土材の積み込み 作業を終えて後進してきた特装運搬車のキャタピラに、運搬作 業の邪魔になった水糸の巻き取り作業をしていた作業員が下 敷きとなり被災した。 ディスクグラインダーを使用し、非常電話基礎の面取り作業を 行っていたところ、基礎中の骨材にグラインダーが当たり、そ の反動で左手に接触し裂傷をおった。 その他 文書注意 その他 文書注意 取扱運搬等 指名停止1ヶ月 工具等取扱い 口頭注意 稚内 工事の施工にあたって支障となる枝2本を払うため、木に梯子 を掛け、地上4m位のところで木の幹に両足をかけ作業をして いた。一本目の枝を切り落としていた時、その枝が折れた反動 でバランスを崩して地上に落下し被災した。 路側清掃作業中、法面で滑り、状態を立て直すため片足で踏 ん張ったところ、右足首をひねり被災した。 墜落 文書注意 転倒 小樽 - 札幌 函館 釧路 小樽 函館 一般国道12号において、ガードレール内側で測量作業をして いたところ、一般車両が作業しているガードレール向かって来 て衝突し、作業員の頭部が軽自動車のフロントガラスに接触し 被災した。 トラッククレーン操作オペレーターが運転席の燃料ゲージの残 量がわずかとなっているのに気づき、運転席の反対側にある 燃料タンクの残量の確認を行い運転席に戻る途中、足を滑ら せ1.7m下の地面に臀部から墜落し被災した。 捨て土運搬に伴い損傷した取り付け道路部の窪地に補修砂 利を敷く作業中、ダンプトラックの荷台とあおり止めとの間に石 が挟まったため、それをみたガードマン(工事関係作業員)が 石を取り除こうとしたところ、あおり止めの重さに負けてトラック の荷台とあおり止めとの間に指を挟めた。 石かごをダンプトラックに積み込んだ後、タラップを使ってダン プトラックから降りようとしたが、巻き込み防止に足をかけた際 に足が滑り、約70cm程度の高さから飛び降りた格好で着地し た。その時に、地面に隠れていた石に踵を強打し被災した。 ベルトコンベア管理を行っていた被災者が、連続ベルトコンベ アローラー稼働中に自動調芯リターンローラに挟まった石を除 去しようとした際、誤って右手を巻き込まれ被災した。 自動車 墜落 取扱運搬等 墜落 建設機械 - 網走 石狩川 留萌 本体工施工のため生コンの打設作業を行っていたところ、生コ ンの圧そう状況が悪いため、ポンプ車の生コン受口のグレー チングを上げて施工を行っていた。1台目の生コン車投入終 了時に、生コン車のシュートに残留した生コンをポンプ車の生 コン受口にまたがって掻き出していたところ、攪拌ロータリー内 に足を滑らせて被災した。 建設機械 措置検討中 法面でのモルタル吹きつけ作業時、ホース内に詰まった材料 の放出のため、ホースジョイントを外しエアーを再発送したが、 工具等取扱い 出が悪かったため片手をホース先端から離しホースの後方を ゆすってみたところ材料が一斉に放出され、その圧力で被災 口頭注意 者が転倒し、ホース先端部のジョイント金具があたり被災した。 トレーラーの荷台上で鋼矢板をバックホウのクレーン仕様にて 積み込み作業中、荷台上にいた運転手が、矢板の振れを止 めようと先に積んである矢板と積み込み作業中の矢板の間に 入り込んだ際、振れた矢板を押さえきれず右足脹ら脛を挟ま れ被災した。 取扱運搬等 措置検討中 平成16年被災状況別一覧表 番号 発生年月日 工事内容 (時・分) (事業部門) 被 災 内 容 年齢 性別 職 種 台場改良工事 32 H16.8.25 (水13:12) - - - (道路) 橋補修工事 33 H16.9.2 (木15:50) 24 男 作業員 (道路) 橋下部 34 H16.9.3 (金16:10) - - - (道路) 清浄海水取水管敷設 35 H16.9.4 (土10:30) 死亡(水死) 55 男 潜水夫 嚥化性肺炎 右耳管機能不全 (労働災害) - - (営繕) 災害復旧工事 37 29 男 作業員 (港湾) 道路改良 38 H16.9.15 (水13:20) 民家13件が 電話不通 (物損公衆災害) 潜水夫 - H16.9.10 (金8:50) 左足甲脱臼骨折 休業2ヶ月 (労働災害) 男 改修工事 H16.9.7 (火14:25) NTT電線切断 (6回線) NTT柱倒壊 (物損公衆災害) 27 (漁港) 36 内 容 - - - ガス管損傷によ るガス漏れ (物損公衆災害) 左手薬指骨折 休業14日間 (労働災害) 断水70件程度 (物損公衆災害) 部局 概 要 旭川 ボックスカルバート床堀作業中に、バックホウがブームを立て たまま移動し、高さ約5mの電線にアームを引っかけ、そのまま 走行したため電柱を倒した。 - - - (ダム) 跨線橋補修工事 40 H16.9.24 (金16:00) 24 男 作業員 (道路) 改修工事 41 H16.9.25 (土10:30) - - - (営繕) 幹線排水路 42 H16.9.27 (月13:40) 51 男 作業員 (農業) ダム区域内整備 43 H16.9.27 (月09:50) 68 (ダム) その他 旭川 旭川 釧路 橋面舗装取り壊し中のバックホウ(0.2m3)の背面で、測量を終 えた被災者が、バックホウ横にいる作業員に話しをするため近 づいたところに、バックホウがバックしてきたためキャタピラに左 足を巻き込まれ被災した。 現場作業が終了したリースの建設機械を返納する際に、積み 込んだユニック付きトラックのアームをしまい忘れてそのまま走 行してしまい、国道に出るときにNTT線に接触し切断、及び電 柱を折ってしまった 羅臼漁港南護岸港外側で、施設完了した取水管本管と陸上 部より延伸してきた鞘管を連結する取り付け管の設置・連結作 業を潜水(作業推進-18m)しながら行っていた潜水夫が機械 のトラブルにより呼吸できなくなり被災した。 建設機械 措置検討中 その他 措置検討中 その他 措置検討中 営繕 釧路 札幌 機械室内で、消化水槽(ピット)用給水配管を移設するため床 のコア抜きを行ったところ、スラブ上部シンダーコンクリート(約 70mm)内に埋設されていたガス管(50mm)に損傷を与えガス 漏れを起こした。 路盤の補足材をミニタイヤショベル(0.2m3)で補充・転圧後、ミニタイ ヤショベルのバケットに段差スロープを積み込み後、振動コンパクターを さらに積み込むため、バケット内で動かそうとして、バケット内壁と 段差スロープ取っ手に左手薬指をはさみ被災した。 掘削作業中に誤って水道管を切断してしまった。八幡地区が 断水もしくは水の出が悪くなっている。17:00復旧作業完了 17:45通水開始。 その他 措置検討中 取扱運搬等 その他 措置検討中 地質調査検討業務 39 措置内容 措置検討中 (道路) H16.9.22 (水9:30) (3) 原因別 男 作業員 電柱1本破損 復旧のため2時 間40分 送電停止 (物損公衆災害) 左足第5趾基節 骨骨折 休業4日以上 (労働災害) 埋設ケーブル切断 (高圧6600V) 旧本部庁舎停 電:在庁者なし (物損公衆災害) 顔面打撲 頭蓋骨骨折 急性硬膜外血腫 休業1ヶ月 (労働災害) 左足親指∼薬指 骨折、打撲、裂 傷 休業1ヶ月 (労働災害) 室蘭 地質調査業務のうち、トレンチ(溝)掘削作業中、バックホウの アームが 電線に引っかかり、オペレーターがこれに気がつき バックしたが、木製電柱を根もとから折ってしまった。 その他 措置検討中 車道側地覆のハツリ作業中に、ハツリ機械の先端がすべって 作業員の左足小指に当たり被災した。 工具等取扱い 帯広 措置検討中 旭川 旧庁舎の自転車置き場の基礎解体作業をバックホウで行って いたところ、基礎を貫通するように埋設してあった引き込み電 線を引っかけて切断してしまった。 釧路 作業員が掘削断面内にて、鋳鉄管の布設作業中、掘削断面 横の埋め戻し土が掘削断面内に崩れ、作業員にぶつかり転 倒し、鋳鉄管に頭部を強打し被災した。 その他 措置検討中 土砂崩壊等 措置検討中 風倒木をチェーンソーで切断する作業中に足の上に木を落と してしまい足の指を被災した。 飛来、落下 網走 措置検討中
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