計算理理論論 入 門 ≤

計算理理論論⼊入⾨門 第7回
平成27年年6⽉月1⽇日
河村彰星
諸性質→
問7.1
http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~kawamura/teaching/k3/
NP完全
定義
判定問題 𝐵 が 𝐍𝐏 困難とは
任意の 𝐴 ∈ 𝐍𝐏 が 𝐵 に帰着する(𝐴 ≤𝐏 𝐵)こと
𝐍𝐏 完全とは 𝐍𝐏 に属し 𝐍𝐏 困難であること
≤𝐏
≤𝐏
≤𝐏
𝐍𝐏 完全
𝐏
𝐜𝐨𝐍𝐏
𝐜𝐨𝐍𝐏 完全
「NP問題のうち最難」
𝐍𝐏 完全問題
問7.2
※本当は帰着を指定して 𝐍𝐏-≤𝐏 困難とか⾔言うべきだが略略することにする
𝐍𝐏
まとめ
SAT,IS など
多くの問題
𝐍𝐏
だが(P=NPでない限り)空ではない
問7.7
じつは ここ( 𝐍𝐏 ∖ 𝐏 ∖ 𝐍𝐏完全)にありそうな問題の⽅方が
むしろ⾒見見つけにくい
𝑥
級 𝐍𝐏(前回) 𝑟
機械 𝑀
受理理
𝑀 𝑥, 𝑟
(⾃自信あり)
拒否
(取りあえず)
⽚片側誤り
誤受理理なし
誤拒否あり
のとき
𝑀 𝑥, 𝑟
𝑀 𝑥, 𝑟
は必ず拒否
は受理理することがある
(或る 𝑟 については)
定義
nondeterministic の N
判定問題 𝐴 が 𝐍𝐏 に属するとは
多項式時間限定の(⾮非決定性)機械 𝑀 が存在し
任意の⼊入⼒力力 𝑥 に対し
𝐴 𝑥 =真
のとき
※判定問題についてのみ意味をなす定義
(如何なる 𝑟 についても)
𝐴 𝑥 =偽
≤𝐏
𝐍𝐏 困難
𝐵
𝐏 に属する
𝐍𝐏 に属する
(𝐏 = 𝐍𝐏 であるか否かは未解決 百万ドル)
𝑟 は 𝐴 𝑥 = 真 であることの「証拠」
𝐏 ⊆ 𝐍𝐏
𝐏 に属する
𝐍𝐏 に属する
𝐴
𝐍𝐏 困難
これを使って多くの問題の 𝐍𝐏 困難性が⽰示される つまり…
連絡
今回 問7.1は必ず出して下さい
採点 先週提出分は返却済
(⾬雨天なら翌⽇日に順延)
6⽉月9⽇日(⽕火)14時〜~ キャンパス環境整備に御協⼒力力を
多対⼀一帰着(前々回)
定義
判定問題 𝐴 が判定問題 𝐵 に
多項式時間多対⼀一帰着するとは
函数 𝑇 ∈ 𝐅𝐏 が存在して
任意の 𝑥 ∈ dom 𝐴 に対し
𝑇 𝑥 ∈ dom 𝐵 と 𝐴 𝑥 = 𝐵(𝑇 𝑥 )
が成⽴立立つことをいう
「𝐵 を使うと 𝐴 が計算できる」
「𝐴 の難しさは 𝐵 以下」
≤𝐏
IS
𝐍𝐏 完全
𝐍𝐏 完全
3SAT
問7.3
値
を計算する機械
𝑇
値
𝐴 ≤𝐏 𝐵 と書く
𝐴 の個例例
𝐵 の個例例
𝐵
𝐴 を計算する機械
VC
𝐍𝐏 完全
CLQ
𝐍𝐏 完全
問7.4
問7.5
帰着により様々な問題の
𝐍𝐏 完全性が順次⽰示される
更更に⾊色んな例例→
≤𝐏
与えられた回路路が充⾜足可能か判定せよ
与えられた無向グラフ 𝐺 と整数 𝑙 とに対し
𝐺 に⼤大きさ 𝑙 以上の独⽴立立集合があるか判定せよ
推移律律を満す(𝐴 ≤𝐏 𝐵 ≤𝐏 𝐶 ならば 𝐴 ≤𝐏 𝐶)
例例
問題 IS
問題 CSAT
CSAT
𝐍𝐏 完全
機械の動きが回路路で
表されることから(資料料)