特産果樹生産情報第1号 (4月4日~5月1日) 平成27年4月3日発表 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 生育状況を確かめながら、適期作業を! 病害虫防除と霜害防止対策を万全に!! Ⅰ 要 約 ○各樹種ごとに生育状況を確認しながら、適期に管理作業を行う。 ○剪定や枝片付けが遅れている園地は、病害虫防除などの春作業の支障とならない よう速やかに終える。 ○霜害防止のため、防霜ファンの作動確認や燃焼器などの準備を早めに行う。 Ⅱ 1 生産情報 生育概況 消雪日は、五戸(りんご研究所県南果樹部)で平年(3月22日)より7日早い3 月15日、黒石(りんご研究所)で平年(3月28日)より1日遅い3月29日であった。 うめの発芽日は、五戸で平年より4日早い3月19日であった。 生育ステージ 樹 種 日本なし 年 品 種 幸 水 (4月2日現在、りんご研究所県南果樹部) 西洋なし おうとう も も う め ゼネラル ラ・フランス ・レクラーク 佐藤錦 南 陽 あかつき 豊 後 本年 - - - - - - 3.19 発芽日 平年 4.14 4.13 4.14 4.24 4.26 4.18 3.23 前年 4.14 4.13 4.15 4.24 4.25 4.15 3.26 本年 - - - - - - - 展葉日 平年 5. 2 5. 1 4.30 5. 4 5. 5 5. 8 4.27 前年 4.30 4.28 4.27 5. 2 5. 2 5. 3 4.27 本年 - - - - - - - 開花日 平年 5. 7 5. 7 5. 6 5. 2 5. 5 5. 4 4.24 前年 5. 3 5. 3 5. 2 4.29 5. 1 4.30 4.24 本年 - - - - - - - 満開日 平年 5. 9 5. 9 5. 8 5. 5 5. 7 5. 7 4.26 前年 5. 4 5. 4 5. 3 5. 1 5. 2 5. 2 4.25 本年 - - - - - - - 落花日 平年 5.18 5.14 5.15 5.15 5.17 5.15 5. 2 前年 5.13 5. 9 5. 9 5.12 5.13 5.12 4.30 注)平年値:過去20年間の平均 生育ステージ 樹 種 品 種 (4月2日現在、りんご研究所) おうとう も も 年 佐藤錦 川中島白桃 本 年 - - 発芽日 平 年 4.24 4.24 前 年 4.24 4.20 本 年 - - 展葉日 平 年 5. 5 5.11 前 年 5. 2 5. 7 本 年 - - 開花日 平 年 5. 2 5. 6 前 年 4.27 5. 2 本 年 - - 満開日 平 年 5. 5 5. 9 前 年 5. 1 5. 5 本 年 - - 落花日 平 年 5.16 5.17 前 年 5.10 5.14 注)平年値:おうとうは2000~2014(15年間)の平均 ももは2003~2014年(12年間)の平均 露地ぶどうの生育ステージ (4月2日現在、りんご研究所、県南果樹部) キャンベル・ 品 種 スチューベン 年 アーリー 地 域 五 戸 五 戸 黒 石 本 年 - - - 発芽日 平 年 4.30 4.30 4.30 前 年 4.28 5. 2 4.27 本 年 - - - 展葉日 平 年 5.13 5.13 5.11 前 年 5. 8 5.13 5. 5 注)平年値:五戸のキャンベル・アーリー及びスチューベンは1995~2014年(20年間)の平均 黒石のスチューベンは2000~2014年(15年間)の平均 キャンベル・アーリー(無加温ハウス)の生育ステージ (4月2日現在、県南果樹部、県生観ほ) 品 種 キャンベル・アーリー 年 地 域 五 戸 三 戸 本 年 3.26 3.17 被覆月日 平 年 3.22 3.14 前 年 3.24 3.19 本 年 - - 発芽日 平 年 4.17 4. 6 前 年 4.13 4. 6 本 年 - - 展葉日 平 年 4.29 4.15 前 年 4.28 4.20 本 年 - - 開花日 平 年 5.29 5.13 前 年 5.23 5.12 本 年 - - 満開日 平 年 5.31 5.16 前 年 5.26 5.14 本 年 - - 落花日 平 年 6. 6 5.19 前 年 6. 1 5.17 注)平年値:五戸は2005~2014年(10年間)の平均 2 各種共通作業 (1)剪定、枝片付けなど 雪が残っている園地では消雪と排水に努める。施肥、薬剤散布など春作業に支 障とならないように、剪定や枝片づけを急ぐ。剪定後は切口保護のため、トップ ジンMペースト(おうとう、もも、うめ、あんず)又はバッチレート(おうとう、 なし)を速やかに塗布する。 (2)雪害樹の処置 樹皮が3分の2以上失われている枝は、ゆ合の見込みがないので、剪去して傷 口にトップジンMペースト(おうとう、もも、うめ、あんず)又はバッチレート (おうとう、なし)を塗布する。また、ゆ合可能な枝は、傷口を密着させてカス ガイや支柱などで補強する。 (3)野ネズミ被害樹の処置 樹幹を食害された場合、程度に応じて塗布剤を塗布するか、植え替える。ただ し、地際付近の樹皮を一周食害された場合は盛土を行い、カルス形成を促すとと もに、可能なものは寄せ接ぎをする。 3 霜害防止対策 防霜ファンの作動確認や燃焼器、燃焼資材の準備を早めに行う。 降霜は一般に晴天無風で、午後7時の気温が6℃以下の日の翌朝に発生する危険 性が高い。 ア 防霜ファンによる防止 温度検知器は、地上1.5mに設置し、防霜ファンの始動温度を2℃に設定する。 寒気を伴ったときや著しく低温になったときは、防止効果が小さいので燃焼法を 併用する。 イ 燃焼法による防止 燃焼資材はあらかじめ園地内に配置しておき、気温が0℃になったら点火する。 ①霜カット(おがくず:灯油の容量比=2:1) 霜カット2kgを缶または袋に入れ、10a当たり40~60個配置する。 ②A重油 4ℓ缶を利用する場合、10a当たり30缶以上を配置する。 燃焼法を利用する場合は、「火災と紛らわしい煙又は火災を発する恐れがある 行為の届出書」などを所轄の消防署に提出する必要がある。 なお、灯油等の保管については、保管量が200ℓ以上~1,000ℓ未満の場合は「少 量危険物貯蔵届出書」の提出、1,000ℓ以上の場合は「危険物取扱者」の資格が必 要である。 ウ ハウスぶどうでは、ハウス内を石油ストーブなどの暖房器具を用いて加温する。 4 作業の重点 (1)ぶどう ア 園地の点検 雪で傾いた支柱や破損した腕木を取り替え、架線の緩んでいるものは、補強し て主枝を結束し直す。また、病害の発生源となる架線上の巻きひげや成り跡、粗 皮を除去し処分する。 イ 施 肥 基肥を秋期に施用している園地では消雪後、速やかに(4月上旬)標準施肥量 の10%程度を追肥として施用する。標準施肥量は、成木10a当たり成分量で窒素 15kg、リン酸10kg、カリ10kgである。 ウ 摘芽、摘梢 摘芽、摘梢は養分の競合を防ぐため、できるだけ早めに行う。霜の恐れがある ところでは軽く行い、霜の心配がなくなってから、花穂の発育の良い中庸な新梢 を残して必要な新梢数を確保する。 列間2.5mの場合、最終的な新梢数は、キャンベル・アーリー、スチューベン とも主枝1m当たり8~10本とする。 エ 無加温ハウスの管理 被覆後から発芽まではハウス内をある程度の高温・多湿に保ち、乾燥する場合 は午前中にかん水を行う。また、ハウス内の温度は25℃を目標とし、30℃以上の 高温にならないように換気する。発芽から展葉期までは、夜間の温度が0℃以下 になると凍霜害を受ける恐れがあるので、暖房器具を準備しておく。 オ 病害虫防除 休眠期防除は晩腐病や黒とう病防除のかなめなので、必ず散布する。 (ア) 薬剤散布 キャンベル・アーリー基準 散布時期 殺 菌 剤 4月中旬 ベフラン液剤25 250倍 (休眠期) 又はデランフロアブル 200倍 又はパスポート顆粒水和剤 250倍 殺 虫 剤 散布量 /10a ガットキラー乳剤 100倍 200ℓ スチューベン基準 散布時期 殺 菌 剤 4月中旬 デランフロアブル 200倍 (休眠期) 又はパスポート顆粒水和剤 250倍 又はベンレート水和剤 200倍 殺 虫 剤 散布量 /10a ガットキラー乳剤 100倍 200ℓ (イ) ツマグロアオカスミカメ対策 発生の多い園地では、「展葉直前(5月上旬)」にモスピラン顆粒水溶剤2,000 倍を特別散布する。 (2)おうとう ア 摘 芽 大玉、良品質生産には、摘芽の効果が高いので、催芽前に行う。実施する際は、 葉芽は必ず残し、花束状短果枝の花芽を3芽程度残すようにする。また、人工授 粉は必ず行う なお、霜の常襲地帯や花芽の少ない樹、樹勢の強い樹では行なわない。 摘芽前(花芽数:6個) 摘芽後(同:3個、大きい花芽を残す) イ 結実確保 (ア) 授粉樹の点検 授粉樹の割合は3割以上とし2品種以上栽植する。授粉樹は対象とする品種と 交雑和合性があり、開花期がほぼ同時期で経済性のある品種を選ぶ。 例年、結実の悪い園地では、授粉樹や混植率を点検する。 (イ) 人工授粉 結実を確保するために、毛ばたきやマメコバチなどによる授粉を積極的に行う。 天候が不順の場合は、マメコバチだけに頼らず毛ばたき授粉をこまめに行う。 授粉樹が少ない園地では、花粉交配機(ラブタッチ)の活用が有効である。 品種間の交雑和合性 花 粉 佐 南 藤 錦 陽 高 砂 ○ ○ ○ ○ × × × × ○ ○ ○ ○ ○ 紅 て ま り 紅 秀 峰 香 夏 錦 サ ミ ッ ト ○ ○ ○ ○ × × × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ナ ポ レ オ ン ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ジ ャ ボ レ ー めしべ 佐 藤 錦 × × 南 陽 × × Jのしずく × × 紅 真 珠 × × 北 光 ○ ○ 紅さやか ○ ○ 高 砂 ○ ○ 紅てまり ○ ○ 紅 秀 峰 ○ ○ 香 夏 錦 ○ ○ サミット ○ ○ ナポレオン ○ ○ ジャボレー ○ ○ 注) ○:和合性あり J 紅 北 紅 の 真 さ し 珠 光 や ず か く × × ○ ○ × × ○ ○ × × ○ ○ × × ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ × × ○ ○ × × ○ ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×:和合性なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ウ 病害虫防除 (ア) 薬剤散布 散布時期 殺 菌 剤 殺 4月上旬 (発芽前) 開花直前 満開 5日後 虫 マシン油乳剤(97) オーソサイド水和剤80 800倍 パスワード顆粒水和剤 1,500倍 又はオンリーワンフロアブル 2,000倍 又はラリー水和剤 2,000倍 又はオーシャイン水和剤 3,000倍 注)マシン油乳剤(97):ハーベストオイル、トモノールS 散布量 /10a 剤 50倍 350ℓ 450ℓ 500ℓ (イ) 灰星病対策 伝染源となる子のう盤(きのこ)形成を抑制するために、園地を清掃・耕起し、 乾燥を図る。また、樹上のミイラ果は除去し、土中深く埋めるなどの処分をする。 花腐れ防止のため、「満開5日後」の薬剤散布を遅れないように適期に行う。 雨の多い場合は晴れ間を見て散布する。 (ウ) コスカシバ対策 休眠期の防除を行っていない園地では、「催芽(萌芽)前」にガットキラー乳 剤100倍又はラビキラー乳剤200倍を枝幹部と地際部に、薬液が十分かかるように 10a当たり100~200ℓを目安に手散布する。 枝幹部や地際部に樹脂(ヤニ)又は虫糞の発生が見られる場合は、削り取って 幼虫を捕殺あるいは刺殺する。 (エ) ウメシロカイガラムシ対策 発生の多い樹では、「発芽前」の基準散布前にワイヤーブラシ等で越冬成虫を 落とす。 (オ) ハマキムシ類対策 剪定枝に越冬卵が残り、発生源となる場合があるので、幼虫のふ化が始まる4 月下旬までに剪定枝の処分を終える。 ミダレカクモンハマキの多い園地では、「開花直前」と「満開5日後」にカス ケード乳剤4,000倍又はアタブロンSC4,000倍を連続散布する。 (3)な し ア 施 肥 4月中旬までに、基肥として標準施肥量の80%程度を施用する。 標準施肥量は、成木10а当たり成分量で窒素15kg、リン酸6kg、カリ12kgであ る。 イ 芽たたき(摘蕾) 芽たたきを実施することにより早期適正着果と摘果 作業時間の低減などにつながる。 (ア) 「芽たたき」の適期 花蕾が離れておらず、展葉していない頃(5月上旬) が適期である。適期の期間は3日程度である。 作業適期(「芽たたき」前) (イ) 芽たたきの方法 なしは2~4番花からの果実が、果形が揃い、品質も良い。このため、1~4 番花を残すように、指を花蕾に対して垂直に押しつぶすか、指で花蕾を軽くたた いて花梗を折る。 「芽たたき」の仕方 ウ なしの開花順序 「芽たたき」後 結実確保 必ず交雑和合性の高い他の品種を授粉樹として混植し、人工授粉やマメコバチ などによる授粉を行う。 交雑和合性(西洋なし) 花 粉 GL LF BL BT FB AU P DC めしべ ゼネラル・レクラーク (GL) × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ラ・フランス (LF) ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ バラード (BL) ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ バートレット (BT) ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ フレミッシュ・ビューティ (FB) ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ オーロラ (AU) ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ プレコース (P) ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ドワイエネ・ドュ・コミス(DC) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × マルゲリット・マリーラ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 注)マルゲリット・マリーラの花粉は少なく、使用できない。○:和合性 ×:不和合性 エ 病害虫防除 (ア) 薬剤散布 西洋なし 散布時期 4月中旬 (発芽期) 殺 菌 剤 殺 虫 剤 ダイアジノン水和剤34 1,000倍 散布量 /10a 300ℓ (イ) 西洋なし黒星病対策 フレミッシュ・ビューティでは、「発芽7日後」にキノンドーフロアブル1,000 倍、「開花直前」にEBI剤を特別散布する。 注)EBI剤:ルビゲン水和剤4,000倍、スコア顆粒水和剤4,000倍、 ラリー水和剤2,000倍、アンビルフロアブル1,000倍、 トリフミン水和剤3,000倍 (ウ) 西洋なし黒斑病対策 発生がみられる園地では、「発芽7日後」にキノンドーフロアブル1,000倍を特 別散布する。 なお、西洋なし黒斑病は、ゼネラル・レクラークとル・レクチエに特異的に発 生する。 (エ) 西洋なし輪紋病対策 伝染源となる枝幹部のいぼ病斑を胞子飛散の始まる5月下旬までに削り取って トップジンMペーストを塗布する。 (オ) 西洋なし胴枯病対策 主幹や主枝など大枝の病患部は見つけ次第、削り取ってトップジンMペースト 又はバッチレートを塗布する。 (カ) リンゴハダニ対策 発生の多い園地では、「発芽前」にハーベストオイル又はスピンドロン乳剤の 50倍を特別散布する。 (4)もも ア 摘 蕾 摘蕾の適期は、開花4~5日前(蕾 がふくらみ、ピンク色の花弁が見え始 める頃)で、この時期は蕾が落ちやす く作業がしやすい。 長果枝・中果枝では中央から基部の 蕾を、短果枝では先端以外の蕾を落と す。 川中島白桃など花粉のない品種では、 必ず人工授粉を行う。 なお、霜の常襲地帯では摘蕾を控え るか、結実させない位置の蕾を落とす だけとする。 開花4~5日前の蕾 イ 病害虫防除 「発芽前」は縮葉病防除、「開花直前」はせん孔細菌病防除のかなめなので、 散布むらのないようにていねいに行う。 (ア) 薬剤散布 散布時期 4月上旬 (発芽前) 殺 菌 剤 キノンドー水和剤40 又はチウラム水和剤 又は石灰硫黄合剤 殺 虫 剤 散布量 /10a 500倍 500倍 7倍 300ℓ 5月上旬 (開花直前) ICボルドー412 30倍 注)チウラム水和剤:チオノックフロアブル、トレノックスフロアブル 300ℓ (イ) 縮葉病対策 「発芽前」の散布は、防除の基本であるので、ていねいに行う。また、被害葉 は見つけ次第、摘み取って処分する。 (ウ) 灰星病対策 できるだけ早く園地の乾燥を図り、伝染源となる子のう盤(きのこ)の発生を 抑制する。 (エ) せん孔細菌病対策 風を強く受ける地帯で多発するので、 防風網の設置等の耕種的対策は必ず行 う。 春型枝病斑は、葉や果実への伝染源 となるので見つけ次第、枝ごと切り取 って処分する。 春型枝病斑(落花後) (オ) コスカシバ対策 おうとうに準ずる。 (5)うめ・あんず ア 病害虫防除 (ア) 薬剤散布 散布時期 落花直後 殺 菌 剤 オーシャイン水和剤3,000倍 散布量 /10a モスピラン顆粒水溶剤4,000倍 300ℓ 殺 虫 剤 (イ) カイガラムシ類対策 発生の多い樹では、ワイヤーブラシなどで越冬成虫を落とす。 (ウ) 縮葉病対策 被害葉は、見つけ次第、摘み取って処分する。 (エ) 灰星病対策 花腐れや枝病斑は見つけ次第、切り取って処分し、菌密度の低下を図る。 (オ) かいよう病対策 越冬病斑を形成した枝は切り取って処分するとともに、発生の多い園地では、 「葉芽発芽前(開花前頃)」にICボルドー66Dの50倍を特別散布する。また、 風当たりの強いところでは、防風対策を強化する。 (カ) 変葉病対策 被害部は見つけ次第、摘み取って処分する。 発生園の周辺に自生している中間寄主のヤマカシュウを処分する。 (キ) コスカシバ対策 枝幹部や地際部に樹脂(ヤニ)又は虫糞の発生が見られる場合は、削り取って 幼虫を捕殺あるいは刺殺する。 《 農薬使用基準の遵守 》 農薬を使用する場合は、必ず最新の農薬登録内容を確認する。 また、短期暴露評価の導入により使用方法が変更される農薬は、登録内容の変 更前であっても、変更後の使用方法で使用する必要があるため、変更の有無を次 のWebサイトで確認してから使用する。 ○農林水産省「農薬情報」 http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/ ○(独)農林水産消費安全技術センター「農薬登録情報提供システム」 http://www.acis.famic.go.jp/index_kensaku.htm ○青森県農業情報サービスネットワーク「アップルネット」農薬情報 http://www.applenet.jp/ 農薬の使用にあたっては、事前に周辺住民に対し、農薬の散布日時や使用者の 連絡先等を十分な時間的余裕を持って知らせる。また、農薬の飛散により、周辺 作物や近隣の住宅等に被害を及ぼすことのないように、農薬飛散低減対策に留意 して散布する。 融雪水による園地浸水や土砂災害に注意しましょう! 霜害防止対策を万全に! 山火事など火災の発生防止に努めましょう! 《《《 第1回りんご等果樹生産技術研修会のお知らせ 》》》 地域 津軽 時 期 場 所 4月14日(火) 黒石市:(地独)青森県産業技術センターりんご研究所 午前10時~12時 研修館 県南 4月15日(水) 五戸町:(地独)青森県産業技術センターりんご研究所 午前10時~12時 県南果樹部 研修館 次回の発行は平成27年5月1日(金)の予定です。 連 絡 先 電話番号 : : りんご果樹課生産振興グループ 017-722-1111代表 内線 3265,3261 017-734-9492直通
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