大平便り 平成27年5月号

大平便り 平成27年5月号
平成 27 年5月 社会福祉法人 下関大平学園(児童養護施設)
近 況 報 告
今年の季節はたおやかに廻っているようで
す。まばゆいほどの新緑の中を通勤していると、
思わず今日も頑張るぞと思ってしまいます。
(この気持ちが持続できれば最高なのですが)
そうそう、今年の学園の庭では、ハボタンや
春菊、水菜の素敵な花を見ることができました。
ハボタンはキャベツとほぼ同じで、水菜は花も
実も菜の花とそっくり、春菊は真黄色で小さく
可憐な花が咲きました。早速摘み取って園長室
の応接テーブルに飾りました。園長の仕事が格
段にUPしたかは周りの評価に任せたいと思います。春の花たちの後は花壇は夏仕様へ、ミニトマ
トに今年はなすびが植え付けられました。四隅には虫除けとしてマリーゴールドが…。(効果が出
ますように。)ただ、毎年失敗の緑のカーテンの準備が一向に進んでいないのは、職員のモチベー
ションが下がったのか?来年こそは緑のカーテンを完成させるぞ!の声やいかに。(笑い)
ところで、昨年の小学1年生は0人という状況でしたが、今年は、なんと5人(男子4人女子1
人)が大きなランドセルを背負って楽しそうに通学しています。男の子は黒色のカバン、女の子は
水色のカバンを背負っていますが、全員黄色の安全カバーをかけているので全く同じに見えてしま
います。しっかり屋さんの女の子が時折振り返りながら声をかけて、並んで歩く姿はカルガモの子
どもたちの行列を思い出し思わずウフッツ…学校大好きがいつまでも続きますように。
また、昨年の4月は早々と2件の事故報告を提出する事態が発生しましたが、今年は何事もなく
ゴールデンウイークの待っている5月を迎えることができました。心配性の老園長、ほんとうに大
丈夫か?見落としはないか?ほんとにほんとに大丈夫かと…
(職員のいらぬ手を取るなとは影の声)
でも、
5月1日現在49名の在園児の内20名が高校生と昨年以上に超高年齢化が進んだ状況は、
きっとハプニングもまだまだ数多く起きるのではとドキドキです。
昨年度分の事故報告や毎月実施している園内暴力聞き取り調査の集計・分析がまだできていませ
ん。どうやら傾向が大きく変わり、慎重な原因分析が必要なようです。結果が出ましたら、今後の
近況報告の中でお知らせできればと思っています。なにより安心・安全な施設となるよう職員一同
懸命に取り組んでまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。
下関大平学園 園長 吉富悦雄
社会福祉法人下関大平学園
〒751-0828 下関市幡生町 1 丁目 1-22 ℡083-222-6801
メール [email protected]
ホームページ http://taiheigakuen.sakura.ne.jp
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児童養護施設をやめない職員の共通点(八楽児童寮寮長・太田一平氏)
今、公益財団法人資生堂社会福祉事業財団がNPOSTARS(資生堂海外研修交流研究会)と協働で、
「児童福祉施設従事者のキャリア形成に関する意識調査」を研究調査している。
この調査の興味深いところは、辞めた原因の追究ではなく、勤続 10 年を超えた人たちがいかにして続
けられたのか、成功体験を分析することに焦点を当て、その理由を調査することにある。
プレ調査の結果、「孤立しなかった」「民主的に意見を聞いてくれた」など、今振り返ると、辞めない
ためにはこういう条件がそろえばいいというのが自然と導き出された。
ある 10 年目の職員はこう述べている。
「1年目、自分はいる意味あるのかな、という思いでいっぱいだった。分からないことを聞きにくい状
況だった。
2年目、後輩ができたことが転機となり(相談する立場からされる立場へ)、話し合える相手が増えた
ことの喜び。かかわり続けたことが子どもの変化に現れたこともきっかけとなり、今の自分や施設に満足
している。いろんなことを任せてもらえる。
研修等に参加し人脈ができたことで施設での孤立感が解消された。退所児童のアフターケア(遊びに来
るなど)が増えてきたこともやりがいにつながっている。そうした常に学べる環境があることで、日々成
長している自分に手ごたえを感じた」と語っている。
今の自分に「どちらかというと満足」と答えた人から見えるものは、賃金の善し悪しではなく、子ども
と一緒に成長している実感を得られたら職員は辞めない。個の集団としてチームがまとまっているという
実感が、自分の仕事や施設に誇りを感じ、その誇りこそが幾多の苦難を乗り越えさせてきたという。
全国児童養護施設協議会の調査では、児童養護施設職員の平均勤続年数は7・7年で、他業種に比べて
定着率の悪さが課題となっている。これでは専門家は育たない。先輩や上司が自分のことをよく分かって
くれたという思いが早期の離職をとどまらせ定着へとつながる道筋なのであろうか。
(2015/04/10 福祉新聞 WEB より)
下関大平学園の専門職・特別職について
下関大平学園の専門職・特別職の職員の紹介です。
◎基幹的職員
(里 健次)
現場の職員の中心となる職員です。
◎被虐待児個別対応職員
(綱田千恵)
入所してくる「被虐待児」の専門のケアを担当する職員です。
◎家庭支援専門相談員
(川久保聡子)
家庭や家族の相談を受ける職員です。
◎里親支援専門相談員
(吉岡真由美)
地域の里親との連携の中心となる職員です。
平成 27 年 5 月 1 日現在の下関大平学園の入所児童数
区分
最大定員
現
員
一時保護
人数
60
49
非公開
区分
高校生
中学生
小学生
幼稚園
幼稚園以下
その他
合計
人数
20
5
19
3
1
1
49
社会福祉法人下関大平学園
〒751-0828 下関市幡生町 1 丁目 1-22 ℡083-222-6801
メール [email protected]
ホームページ http://taiheigakuen.sakura.ne.jp
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