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太田市立南中学校
学校通信
み な み の 風
~
教育目標
自ら気づき、考え、行動する、自立できる生徒の育成 ~
2015.7.27発行
第7号
夏休みを計画的に過ごしていますか?生活リズムを維持するように!
性教育講演会
7月9日(木)5校時、3年生を対象に「性教育講演会」を行いまし
た。講師は産婦人科医の時澤俊也先生です。
演題は「妊娠する君、しない君へ」で、中学3年生に合わせて、お
話しくださいました。3年生は皆、真剣に聞き、大切なことを学んだ
ようです。以下に生徒の感想を載せます。
講師の時澤先生と保健委員
○自分はいつも教室で下ネタを言っていましたが、今日の講演を聞い
て下ネタを軽々しく言ってはいけないなと思いました。そして性病の画像を見て、自分はこうなりた
くないと思いました。SEXは命をつなげる大切なことで、だからSEXは大切な人とするもので、
簡単にやらない方がよいと思いました。
○今日の講演会を聞いて、改めて異性の大切さを学べました。性はとても深いものであり、異性を尊
重しなくてはいけないと思いました。性交をすることは新たな命を作ることであり、命の大切さを学
べました。命を無駄にしては絶対にいけないと思いました。親からもらった大切な体を守り、これか
らも生活していきたいです。どんな人でも最初は赤ちゃんで、それから成長すると思うとすごいなと
思いました。
少年の主張
6月28日(日)尾島生涯学習センターで開かれた「少年の主張太
田市大会」に、本校の代表として3年4組の植野夏生さんが出場しま
した。市内の各中学校の代表者が、身近な題材をテーマにし、熱弁を
ふるいました。
植野さんは、見事「優秀賞(5名)」に入り、8月22日(土)に
開催される「東毛地区大会」の出場権を獲得しました。以下に、原稿
を載せます。ご一読し、親子で感想を語り合ってください。
本当の幸せとは …
太田市立南中学校
3年
弁論中の植野さん
植野
夏生
まだまだ記憶に新しい昨年の2月中旬、関東全域を記録的な寒波が襲い、私の住む太田も一面銀世
界に覆われました。見慣れない大雪にはしゃぐ子どもたちとは対照的に、太田市内も至る所で混乱し、
道路には立ち往生する車が相次ぎました。私の家でも例外ではなく、庭のカーポートが壊れるなどの
被害があり、慣れない雪かきに四苦八苦したことを覚えています。
そんなときに、自分の考え方を大きく揺さぶられる出来事を経験しました。私は、夜の間に降り積
もった雪をかいてくるように親に頼まれ、しぶしぶ身支度を調え、外に出ました。外には私だけでは
なく、近所の方もたくさん雪かきをなさっていました。凍えるような寒さの中、手足は思うように動
かず、とうとう投げやりになっていた時、不意に優しい声をかけられました。
「きりがないよねぇ。」
「あっ・・・、本当ですよねぇ。」
とっさに言葉を返すと、近所に住むおばさんはさらに続けました。
「雪かきもここまでくると大変だよねぇ。
」
「もう疲れちゃいました。」
何気ない会話を終え、作業に戻った私の体はなんだかふっと軽くなり、不思議と作業がはかどりま
した。周りには、まだまだ雪がたくさんあるのに、まるで私の中の雪はみるみる溶けていくようでし
た。何気ないほんの少しのコミュニケーションに、小さな喜びの光を見いだしたのはこれが初めてで
した。
思えば、それまでの私は、随分と直接コミュニケーションの喜びから遠ざかっていたのかもしれま
せん。スマートフォンやタブレットなどの普及により、私たちの生活は確かに豊かになりました。そ
れと引き替えに、私たちは何気ないやりとりの喜びを失い、表情や感情の見えない間接コミュニケー
ションの世界へと大きく足を踏み入れてしまったのかもしれません。このまま、間接コミュニケーシ
ョンに頼り続けてしまってもいいのだろうか。おばさんとの会話からそんなことに気づいた私でした
が、実際の生活では相変わらず自分からは働きかけられずにいました。
そんな私に一つのチャンスが訪れました。私の学校に、新しいALTの先生が赴任されてきたので
す。そして先日、私の所属している演劇部に、遊びに来てくださったのです。私はあまり英語が話せ
ません。だから、「わざわざ話しかけなくてもいいかな」、と気にも留めずにいました。しばらく一緒
に見ている私にふと「話しかけてみたいな」という気持ちがわいてきました。一年前の雪かきの時の
おばさんとの会話を思い出したのです。そして、ぎこちない英語で話しかけてみました。
「We are practicing・・・play for summer contest・・・。」
「Oh、OK.」
「This costume・・・use summer contest.」
「Wow、beautiful ! アリガトウ。」
その先生の言葉と笑顔を見て、私はまた心が温かくなりました。
おばさんと、ALTの先生との会話。この二つのことを通して私は変わりました。今までの私は、
直接コミュニケーションの温かさに気付かずに生活していました。これがどんなに幸せなことなのか、
分かっていませんでした。それからの私は、以前より周りの人との会話がいっそう楽しく感じられる
ようになりました。
私たちにとっての本当の幸せ。それは、大きな喜びを一人でかみしめることではなく、何気ない小
さな喜びを周りの人と分かち合うこと。私が、地域のおばさんや先生との会話で感じた直接コミュニ
ケーションの温かさ、それこそが本当の幸せだったのです。
わたしは、目と目を合わせて会話する場を増やし、本当の幸せを、皆で共有し合える温かい社会を
築いていきたい。そのためには、まずは私自身がSNSに縛られないようにしていく。そして、互い
の表情を見て、相手の様子を察し、その場の空気を肌で感じ、リアルなやり取りを作り上げる。時に
はぶつかることもあるかもしれませんが、そういった周りの人たちとの直接コミュニケーションを大
事にしていきたいです。
私たちの未来が、幸せあふれる温かい社会になることを目指して。
壮行会
7月10日(金)5・6校時、体育館で「市総体壮行会」を行いまし
た。校歌斉唱、生徒会長の激励の言葉の後、各部からの抱負を部長さ
んが熱く語りました。
その後、「応援団(1・2年生の有志)」によるエールとメッセージ
が送られました。応援団の面々は、この日のために、昼休みや放課後
に猛練習を積んできました。
最後に、校長先生から選手の皆さんへ、激励の言葉が送られました。
応援団によるエール
※すでに市大会は終了しています。総勢35名が、7月29日からの県大会出場します。健闘を祈
っています。(市大会の詳しい結果は、次号でお知らせします。)