CREST・さきがけ複合領域 「再生可能エネルギー

CREST・さきがけ複合領域
「再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造と
その利用のための革新的基盤技術の創出」研究領域
募集説明会
国立研究開発法人 科学技術振興機構
平成27年4月7日14時~15時
場所:科学技術振興機構東京本部別館2階A-2会議室
平成27年度CREST・さきがけ研究提案募集(第1期)は、国会における平成27年度予算の成立を前提としています。
したがって、予算の成立状況によっては、募集の内容やスケジュールに変更が生じる場合があります。
科学技術振興機構(JST)について
1
戦略的創造研究推進事業とは(科学技術イノベーション創出のための仕組み)
国が定めた戦略的な目標等
バーチャル・ネットワーク型研究所の構築・運営
・プログラムディレクター(研究主監等)が制度全体を統括し、運営方針等を検討
・戦略目標の達成に向けた研究領域・プログラムオフィサー(研究総括)などの最適な設定
・プログラムオフィサーなどの目利きによる先導的・独創的な研究者の発掘
・課題の進捗状況等に応じた柔軟・機動的な研究計画・研究費配分の決定・見直し
<研究プログラム>
新技術シーズ創出
(CREST、さきがけ、ERATO等)
JST
重点
分野
グリーンイノベーション
先端的低炭素化技術開発
(ALCA)
ライフイノベーション
ナノテクノロジー・材料
社会技術研究開発
(RISTEX)
情報通信技術
社会技術・社会基盤
科学技術イノベーションの創出へ
2
戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)のプログラム一覧
ERATO
ERATO
CREST
新技術シーズ創出研究
科学技術イノベーションにつながる卓越した成果を
生み出すネットワーク型研究(チーム型)
研究総括の運営の下、研究代表者が研究チームを率いて産・学・
官にまたがるネットワークを形成し活用しながら、科学技術イノベー
ションに大きく寄与する国際的に高い水準の成果の創出を目指す。
研究期間:5年以内
研究費 :総額1.5億~5億円程度/チーム
卓越したリーダーによる独創的な課題達成型基礎研究
研究総括が自らの研究構想の実現を目指して研究プロジェクトを指揮
し、科学技術の源流をつくり、社会・経済の変革をもたらす科学技術イ
ノベーションの創出に貢献する。
研究期間:約5年
研究費 :総額12億円程度/プロジェクト
※研究の内容によっては、より大規模のプロジェクトも設定可能
ACT-C(先導的物質変換領域)
先導的な物質変換技術による課題解決を目指した研究
さきがけ
科学技術イノベーションの源泉を生み出す
ネットワーク型研究(個人型)
研究総括の運営の下、研究者同士が交流・触発しつつ独創的・挑戦
的な研究を推進することで、科学技術イノベーションの源泉となる成果
の創出と将来の研究リーダーの輩出を目指す。
研究期間:3年 または 5年
研究費 :総額3~4000万円程度/課題(3年型)
総額5000万円~1億円程度/課題(5年型)
※5年型は、現在募集しておりません。
研究期間:5年(2012~2018年)
研究費 :4000万~3億円程度/課題
ACCEL
トップサイエンスからトップイノベーションを生み出す
戦略的創造研究推進事業等で創出された世界をリードする顕著な研究成
果を、トップイノベーションを指向する研究マネジメントにより、技術的成立性
の証明・提示(Proof of Concept: POC)及び適切な権利化まで推進する。
研究期間:5年以内
研究費 :数千万円~3億円程度/年・課題
※研究の内容によっては、より大規模のプロジェクトも設定可能
参考:http://www.jst.go.jp/kisoken/about/index.html
3
戦略的創造研究推進事業(CREST・さきがけ・ERATO)PD・PO体制
制度全体を総括し、制度改革
を主導、運営方針等を立案
研究主監会議
• 制度/運営/研究評価の点検・
改革の立案検討
• 研究領域設定、研究総括指定の
ための事前評価
• 研究領域への資源配分決定 等
研究主監(PD)
バーチャル・ネットワーク型
研究所の研究所長として、
研究領域をマネジメント
• 研究課題の選定、中間・事後評価
• 研究進捗状況を把握しつつ、課題
予算配分等の資源配分を実施
山本 嘉則
笹月 健彦
辻 篤子
西尾 章治郎
宮野 健次郎
:東北大学 名誉研究顧問
:九州大学 特別主幹教授
:朝日新聞社 記者
:大阪大学 特別教授
:物質・材料研究機構 フェロー
*平成27年3月現在
CREST/さきがけ
ERATO
研究総括(PO)
領域アドバイザー
領域アドバイザー
研究総括
領域アドバイザー
研究グループ
参考:http://www.jst.go.jp/kisoken/about/index.html
研究グループ
研究グループ
課題
研究
課題
研究
課題
研究
課題
研究
研究領域
※自ら研究
を指揮
研究領域
4
CREST・さきがけ『バーチャル・ネットワーク型研究所』の標準的モデル
戦 略 目 標
JST
研究主監会議
バーチャル・ネット
ワーク型研究所の事
業横断的な運営指針
の提示・共有
研究領域を超えた最
適資源配分、連携推
進・調整等
イノベーション創出・戦略
目標達成に向け、
研究領域の運営方針の
策定・共有とそのマネジ
メント
研究領域内外とのネッ
ト ワーク形成の先導・支
援等
文部科学省
から提示
(PD)
達成目標A
達成目標B
達成目標A
グループ
達成目標B
グループ
達成目標C
グループ
研究総括
(所長・PO)
【CREST担当】
研究領域内/CREST-さきがけ間のネットワーク
研究総括
(所長・PO)
【さきがけ担当】
CREST、さきがけ 両領域
CREST・さきがけ複合領域
CREST、さきがけのどちらか
研究領域外部とのネットワーク
ERATOプロジェクト
とのネットワーク
ERATOプロジェクト
参考:募集要項 序章 1
達成目標C
戦略目標の実現のため、3つ程度
の達成目標にブレークダウン
:領域アドバイザー
:CREST研究チーム
:研究領域内外との
ネットワーク
:さきがけ研究者
5
平成27年度第1期募集領域
• CREST
9研究領域
• さきがけ
8研究領域
うちCREST・さきがけの複合領域は3
6
平成27年度(第1期)に募集を行う研究領域(CREST)
研究領域
研究総括
戦略目標
現代の数理科学と連携するモデリング
手法の構築
坪井 俊
(東京大学 大学院数理科学研究科 研究
科長/教授)
社会における支配原理・法則が明確
でない諸現象を数学的に記述・解明
するモデルの構築
人間と調和した創造的協働を実現する
知的情報処理システムの構築
萩田 紀博
(株式会社 国際電気通信基礎技術研究所
取締役/社会メディア総合研究所 所長)
人間と機械の創造的協働を実現する
知的情報処理技術の開発
統合1 細胞解析のための革新的技術
基盤
菅野 純夫
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科
教授)
生体制御の機能解明に資する統合1
細胞解析基盤技術の創出
二次元機能性原子・分子薄膜の創製と
利用に資する基盤技術の創出
黒部 篤
(株式会社東芝 研究開発センター 理事)
二次元機能性原子・分子薄膜による
革新的部素材・デバイスの創製と応
用展開
再生可能エネルギーからのエネル
ギーキャリアの製造とその利用のた
めの革新的基盤技術の創出
(※CREST・さきがけ複合領域)
江口 浩一
(京都大学大学院工学研究科 教授)
再生可能エネルギーの輸送・貯
蔵・利用に向けた革新的エネル
ギーキャリア利用基盤技術の創出
発足年度
平成
26年度
平成
25年度
7
平成27年度(第1期)に募集を行う研究領域(CREST)
研究領域
研究総括
戦略目標
素材・デバイス・システム融合による革
新的ナノエレクトロニクスの創成
(※CREST・さきがけ複合領域)
桜井 貴康
(東京大学生産技術研究所 教授)
副研究総括
横山 直樹
(株式会社富士通研究所 フェロー)
情報デバイスの超低消費電力化や
多機能化の実現に向けた,素材技
術・デバイス技術・ナノシステム最
適化技術等の融合による革新的基
盤技術の創成
超空間制御に基づく高度な特性を有す
る革新的機能素材等の創製
瀬戸山 亨
(三菱化学株式会社 フェロー・執行役員/株
式会社三菱化学科学技術研究センター 瀬戸
山研究室 室長)
選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換
等を実現する物質中の微細な空間
空隙構造制御技術による新機能材
料の創製
科学的発見・社会的課題解決に向けた
各技術のビッグデータ利活用推進のた
めの次世代アプリケーション技術の創
出・高度化
田中 譲
(北海道大学大学院情報科学研究科 特任
教授)
ビッグデータ統合利活用のための次世
代基盤技術の創出・体系化
(※CREST・さきがけ複合領域)
喜連川 優
(国立情報学研究所 所長/東京大学生産
技術研究所 教授)
副研究総括
柴山 悦哉
(東京大学情報基盤センター 教授)
発足年度
平成
25年度
分野を超えたビッグデータ利活用に
より新たな知識や洞察を得るため
の革新的な情報技術及びそれらを
支える数理的手法の創出・高度化・
体系化
8
平成27年度(第1期)に募集を行う研究領域(さきがけ)
研究領域
研究総括
戦略目標
発足年度
社会における支配原理・法則が明
確でない諸現象を数学的に記述・
解明するモデルの構築
社会的課題の解決に向けた数学と諸
分野の協働
國府 寛司
(京都大学 大学院理学研究科 教授)
分野を超えたビッグデータ利活用に
より新たな知識や洞察を得るため
の革新的な情報技術及びそれらを
支える数理的手法の創出・高度化・
体系化
人間と機械の創造的協働を実現す
る知的情報処理技術の開発
社会と調和した情報基盤技術の構築
安浦 寛人
(九州大学 副学長/大学院システム情報科
学府 教授)
分野を超えたビッグデータ利活用に
より新たな知識や洞察を得るため
の革新的な情報技術及びそれらを
支える数理的手法の創出・高度化・
体系化
統合1 細胞解析のための革新的技術
基盤
浜地 格
(京都大学 大学院工学研究科 教授)
生体制御の機能解明に資する統合
1細胞解析基盤技術の創出
再生可能エネルギーからのエネル
ギーキャリアの製造とその利用のた
めの革新的基盤技術の創出
(※CREST・さきがけ複合領域)
江口 浩一
(京都大学大学院工学研究科 教授)
再生可能エネルギーの輸送・貯
蔵・利用に向けた革新的エネル
ギーキャリア利用基盤技術の創
出
平成
26年度
平成
25年度
9
平成27年度(第1期)に募集を行う研究領域(さきがけ)
研究領域
研究総括
戦略目標
疾患における代謝産物の解析および代
謝制御に基づく革新的医療基盤技術の
創出
小田 吉哉
(エーザイ・プロダクトクリエーション・システム
ズ バイオマーカー&パーソナライズド・メディ
スン機能ユニット プレジデント)
疾患実態を反映する生体内化合物
を基軸とした創薬基盤技術の創出
素材・デバイス・システム融合による革
新的ナノエレクトロニクスの創成
(※CREST・さきがけ複合領域)
桜井 貴康
(東京大学生産技術研究所 教授)
副研究総括
横山 直樹
(株式会社富士通研究所 フェロー)
情報デバイスの超低消費電力化や
多機能化の実現に向けた,素材技
術・デバイス技術・ナノシステム最
適化技術等の融合による革新的基
盤技術の創成
発足年度
平成
25年度
超空間制御と革新的機能創成
黒田 一幸
(早稲田大学理工学術院 教授)
選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換
等を実現する物質中の微細な空間
空隙構造制御技術による新機能材
料の創製
ビッグデータ統合利活用のための次世
代基盤技術の創出・体系化
(※CREST・さきがけ複合領域)
喜連川 優
(国立情報学研究所 所長/東京大学生産
技術研究所 教授)
副研究総括
柴山 悦哉
(東京大学情報基盤センター 教授)
分野を超えたビッグデータ利活用に
より新たな知識や洞察を得るため
の革新的な情報技術及びそれらを
支える数理的手法の創出・高度化・
体系化
10
日本の研究者総覧 researchmap (http://researchmap.jp/)
①Webから直
接登録
②機関の
データベース
を通して登録
ファンド申請時にresearchmapに
登録した業績情報が利用可能
所属機関名変更時に、
researchmapの所属機関名が
自動変更される
大学・研究機関
業績情報の登録
履歴書作成時にresearchmap
に登録した経歴、業績情報が
利用可能
・H27年3月末時点で、約24万人の研究者が登録しています。
・自身の業績情報のマスタとして利用可能です。所属機関が変わった場合にも引き続き利用できます。
・researchmapに登録したデータは、e-RadやJREC-INで繰り返し利用できます。
・新規登録は①Webから直接、②機関のデータベースを通して登録の2通りあります。
こちらに機関名が登録されている場合の新規登録は機関のご担当者にご相談ください。
・戦略的創造研究推進事業(CREST・さきがけ)では、researchmapを同事業の業績情報のマスタ
リソースと位置づけ、今後、実績報告等の様々な場面で活用していくことを予定しています。
11
平成27年度 CREST・さきがけ研究提案募集について
第1期募集:
平成26年度、平成25年度に発足した
研究領域(一部を除く)が対象
今回の募集はこちらです。
第2期募集:
平成27年度発足の研究領域が対象
文部科学省の平成27年度戦略目標の通知後に改めてご案内します。
※研究提案募集(第1期)に応募された方も、研究提案募集(第2期)
に応募することができますが、採択されるのは1領域のみです。
参考:募集要項 第1章-1.1 及び1.2
12
CREST
応募にかかる留意事項 -1
•研究提案の受付方法
「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」により受け付けます。
※ログインID、パスワードをお持ちでない方は速やかに研究者登録をお済ませください。
•研究提案の募集スケジュール
研究提案の募集開始:平成27年3月24日(火)
研究提案の受付締切:平成27年5月19日(火)午前12時(正午)<厳守>
(府省共通研究開発管理システム[e-Rad]による受付期限日時)
例年、受付時間直前での応募によるトラブルが相次いでおります。
〆切に余裕をもって応募いただけるようお願い致します。
参考:募集要項 第1章-1.3.1
13
CREST
応募にかかる留意事項 -2
•利害関係について
• 研究提案者が研究総括と利害関係にある場合、
選考対象から除外されます(募集要項ご参照)。
• 判断が難しい場合には、JSTにご連絡ください。
4月14日(火)までにご連絡の場合:
募集締切までに該当の有無を回答します。
4月15日(水)以降にご連絡の場合:
回答が募集締切後となる場合があります。
• (CREST- 別紙)提出前確認シート「研究総括との関係について」
もご活用ください。
参考:募集要項 第2章-2.2.5
14
CREST
応募にかかる留意事項 -3
•書類選考における第一段選考について
• 研究領域ごとに、応募件数等に応じて、主としてCREST研究提案
書様式の「(CREST-様式2)」による第一段選考を実施する場合
があります。
• 第一段選考は、主として、応募研究領域の趣旨に合致しているか
(研究領域の目的達成への貢献が見込めるか)、およびCREST
制度の趣旨に合致しているかの観点で行います。
• それらを満たす研究提案についてのみ、「(CREST-様式3)」によ
る書類選考を行います。
• いずれの研究領域でこの第一段選考を行うかは、公表しません。
<参考>
CREST-様式2:研究提案の要旨および研究代表者の主要論文・招待講演リスト
をそれぞれ作成する。
・研究提案の要旨、A4用紙2枚以内厳守
・主要論文・招待講演リスト、A4用紙1枚以内厳守
参考:募集要項 第2章-2.2.6
15
さきがけ
応募にかかる留意事項 -1
•研究提案の受付方法
「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」により受け付けます。
※ログインID、パスワードをお持ちでない方は速やかに研究者登録をお済ませください。
•研究提案の募集スケジュール
研究提案の募集開始:平成27年3月24日(火)
研究提案の受付締切:平成27年5月12日(火)午前12時(正午)<厳守>
(府省共通研究開発管理システム[e-Rad]による受付期限日時)
例年、受付時間直前での応募によるトラブルが相次いでおります。
〆切に余裕をもって応募いただけるようお願い致します。
参考:募集要項 第1章-1.3.1
16
さきがけ
応募にかかる留意事項 -2
•利害関係について
• 研究提案者が研究総括と利害関係にある場合、
選考対象から除外されます(募集要項ご参照)。
• 判断が難しい場合には、JSTにご連絡ください。
4月14日(火)までにご連絡の場合:
募集締切までに該当の有無を回答します。
4月15日(水)以降にご連絡の場合:
回答が募集締切後となる場合があります。
• (さきがけ- 別紙)提出前確認シート「研究総括との関係につい
て」もご活用ください。
参考:募集要項 第3章-3.2.5
17
さきがけ
応募にかかる留意事項 -3
•書類選考における第一段選考について
• 研究領域ごとに、応募件数等に応じて、主としてさきがけ研究提案書
様式の「(さきがけ-様式2)」による第一段選考を実施する場合があ
ります。
• 第一段選考は、主として、応募研究領域の趣旨に合致しているか(研
究領域の目的達成への貢献が見込めるか)、およびさきがけ制度の
趣旨に合致しているかの観点で行います。
• それらを満たす研究提案についてのみ、「(さきがけ-様式3)」による
書類選考を行います。
• いずれの研究領域でこの第一段選考を行うかは、公表しません。
<参考>
さきがけ-様式2:研究提案の要旨および研究提案者の主要論文・招待講演リストを
それぞれ作成する。
・研究提案の要旨、A4用紙2枚以内厳守
・主要論文・招待講演リスト、A4用紙1枚以内厳守
参考:募集要項 第3章-3.2.6
18
研究提案募集に関するお問い合わせ先
• 研究提案募集ホームページのお問い合わせフォームを
ご利用ください。
http://senryaku.jst.go.jp/teian.html
[募集専用]
• E-mail:[email protected]
• 電話番号: 03-3512-3530
(受付時間:10:00~17:00※)
※土曜日、日曜日、祝祭日を除く
お問い合わせはなるべく電子メールでお願いします。
(お急ぎの場合を除きます)
参考:募集要項 裏表紙
19
研究提案公募にあたって
若手研究者の積極的な参画・活躍について
ダイバーシティの推進について
公正で誠実な研究の推進に向けて
(1) 研究倫理プログラムの履修
(2) 研究費の不正な使用等に対する措置
(3) 研究機関における研究費の管理・監査体制の整備
および不正行為等への対応に関する措置
(4) 研究活動の不正行為に対する措置
参考:募集要項 序章
20
若手研究者の積極的な参画・活躍について
本事業は、将来の科学技術イノベーションに向けた卓越した新技術シーズを創出することを目
的としています。将来にわたって我が国が科学技術立国を図り、持続的に科学技術イノベー
ションを創出していくためにも、将来の科学技術を牽引する次世代人材である若手研究者の輩
出・活躍支援が最も重要であると考えており、本事業をフィールドとして革新的な研究に果敢に
チャレンジし、活躍の幅を広げ、飛躍していただくことを強く期待しています。
本事業の「さきがけ」には、従来から多くの優れた若手研究者の参画をいただいています。研
究総括と領域アドバイザーがいわば「メンター」役を果たし、また研究領域が若手研究者同士の
相互触発の場となることで、若手研究者自らが成長することを支援してきています。これまで以
上に若い世代の研究者からの、「さきがけ」への積極的なご応募・ご参画を待望しています。
また、本事業の「CREST」においては、各研究課題において研究代表者(PI)のもとに、多数の
若手研究者が参画しています。PIの方には、これら若手研究者の将来について大きな責任を
負っていることを改めてご認識いただき、参画研究者の研究終了後のキャリアを考慮し、産学
官の多様な領域において活躍する人材輩出に努めていただくようお願いします。JSTとしても、
本事業が若手研究者の成長の場となるよう、若手研究者同士の触発機会を設けるなどの措置
を通じての支援を検討して参ります。
既成概念を覆すような飛躍的な研究は、若手の柔軟な発想から生まれることも多く、多くの若
手研究者の方の本事業へのご参画をお待ちしています。
参考:募集要項 序章-2.1
21
ダイバーシティの推進について
JSTのダイバーシティは、多様な人財が互いを尊重しながら最大限の能力を発揮するとともに、
それぞれのキャリアと働き方の多様性を重視して推進します。JSTは、ダイバーシティを通じて
イノベーションを創出し、未来社会の課題を解決し、我が国の産業競争力強化と心の豊かさの
向上に貢献していきます。
また、従来より実施している「出産・子育て・介護支援制度」(※)についても、制度利用者である
研究者の声を踏まえ、制度の見直しを図りながら、研究復帰可能な環境づくりを通じて、我が国
のイノベーション創出に寄与します。
新規課題の募集と審査に際しては、多様性の観点も含めて検討していきます。
※出産・子育て・介護支援制度
JSTでは、研究者がライフイベント(出産・育児・介護)に際し、キャリアを中断することなく研究開発を
継続できること、また一時中断せざるを得ない場合は、復帰可能となった時点で研究開発に復帰し、
その後のキャリア継続が図れることを目的とした、出産・子育て・介護支援制度(当該研究者の研究
開発の促進や負担軽減のために使用可能な男女共同参画費の支援)を実施しています。また、理系
女性のロールモデルを公開しています。詳しくは以下のウェブサイトをご覧ください。
JSTダイバーシティの取り組み
http://www.jst.go.jp/diversity/research/index.html
CRESTで活躍する女性研究者たち
http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/nadeshiko/index.html
さきがけ「なでしこ」キャンペーン
http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/nadeshiko/index.html
参考:募集要項 序章-2.2
22
公正で誠実な研究の推進に向けて
研究活動の不正行為および研究費の不正使用に対して、JSTは以下の措置をとっています。
本事業に参加する研究者およびその所属研究機関は、これらへのご対応をお願いします。
(1)研究倫理に関する教育プログラムの履修
JSTでは、平成27年度の研究提案公募から、研究提案者は研究倫理に関する教育プログラムを
修了していることを応募要件としました。(詳細は次ページ)
(2)研究費の不正な使用等に対する措置
本事業において研究費の不正な使用等が行われた場合には、研究の中止、研究費等の全部または
一部の返還の措置をとります。また、不正の内容等に応じて、本事業および国の他の競争的資金
制度への申請および参加の制限措置をとります。
(3)研究機関における研究費の管理・監査体制の整備および不正行為等
への対応に関する措置
(4)研究活動の不正行為に対する措置
研究活動の不正行為(捏造、改ざんおよび盗用)が認められた場合、その内容に応じて、研究の中止、
研究費の全部または一部の返還、ならびに事実の公表の措置をとることがあります。また、不正行為
に関与した者について、不正の内容等に応じて、本事業および国の他の競争的資金制度への申請
および参加の制限措置をとります。
参考:募集要項 序章-3
23
研究倫理教育に関するプログラムの履修について
研究提案者は、研究倫理教育に関するプログラムを修了していることが応募要件となります。
修了していることが確認できない場合は、応募要件不備とみなしますのでご注意ください。
研究倫理教育に関するプログラムの受講と修了申告フローチャート
参考:募集要項 序章-3、及び第6章-6.1
24
JST CREST・さきがけ
「再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造
とその利用のための革新的基盤技術の創出」
研究総括 江口 浩一
(京都大学大学院工学研究科 教授)
平成 27年 4月 7日
25
戦略目標について
■戦略目標名
再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けた革新的エネルギー
キャリア利用基盤技術の創出
■達成目標
水素エネルギー社会の到来を控え,水素含有率,低環境負荷,取扱いの容易性等において総合的
にエネルギーキャリア(エネルギーの輸送・貯蔵のための担体)としての利用にふさわしい窒素化合
物や炭化水素,無機水素化物等の高効率変換・利用技術を創出するため
○再生可能エネルギーを効率的に化学的なエネルギー(エネルギーキャリア)に変換するための基盤技術の創出
○エネルギーキャリアから電気エネルギーを取り出し利用するための基盤技術の創出
○エネルギーキャリアを安全に輸送・貯蔵する技術の創出
26
エネルギーキャリア
再生可能エネルギーが豊富な地域において、電気や熱エネルギーを
投入し、水素多く含む物質あるいは化合物、いわゆるエネルギーキャリ
アを製造する。エネルギーキャリア物質は貯蔵・運搬に適し、長期間に
わたって安定であることが求められる。エネルギー消費地でエネル
ギーキャリアから、水素を取り出して利用するか、または直接、燃料と
してエネルギー変換に利用する。
蓄電池、高圧ガス、水素吸蔵合金など他のエネルギー貯蔵方法に比
較して、化学物質の形で、長期間安定にかつ高密度で大量に貯蔵でき、
運搬できる性質のもの。
例えば、アンモニア、メチルシクロヘキサンなどがエネルギーキャリア
の候補とされている。他のエネルギーキャリアを含め、可能性・将来性
はこれまで十分検討されていない。
27
研究領域の概要
■研究領域名
再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造とその利用のための
革新的基盤技術の創出
■研究領域の概要
電力需給の不一致×
送電ロス×
〇電気化学、触媒化学、材料科学、プロセス工学
の異分野間の融合型研究
〇既知キャリア(有機ハイドライド、NH3)を凌駕
する新規エネルギーキャリア(EC)の合成・利
用に資する先導的研究
〇既知のECであっても既存の合成・利用方法
とは異なる新たな着想に基づく創造的技術
再生可能
エネルギー
エネルギー
キャリア
貯蔵・輸送
電気エネルギー
水素
動力
プロセス工学
水素エネルギー社会の実現に資する
基礎的・基盤的技術の創出
電気化学・触媒化学・材料科学
28
研究実施例の概要
■エネルギーキャリアの合成
〇風力・太陽光などの再生可能エネルギーを利用してエネルギーキャリアを効率的
に直接合成するための電解合成、触媒合成、電極・反応場材料に関する研究
〇太陽熱・地熱を用いた熱化学プロセスによりエネルギーキャリアを合成する研究
■エネルギーキャリアの利用
〇エネルギーキャリアを燃料として用い電気エネルギーを取り出す直接燃料電池に
関する研究
〇エネルギーキャリアから低温で高効率に水素を取り出す脱水素技術に関する研究
■全体プロセス評価
○特定のエネルギーキャリアについて、合成から利用にわたる全体プロセスを通して、
安全性・貯蔵輸送・効率性を評価する研究
29
推奨される研究体制の例
■CREST
○特定のエネルギーキャリアについて
-革新的製造・利用方法を研究するグループと
-システム全体を安全性・効率性などの観点から評価するグループ
からなる研究チーム
■さきがけ
○現時点では実現性が不明確であっても、エネルギーキャリアの利
用体系の中で将来、重要な位置を占める可能性のある萌芽的研究
30
本研究領域-CREST・さきがけ 複合領域
26
平成25年度
27
募集
28
中間評価
29
30
31
32
事後評価
今回募集
領域・事前評価
領域評価
領域評価
事後評価
募集
今回募集
領域・事前評価
領域評価
本研究領域はCREST・さきがけ一体となった複合領域として研究を推進
31
本研究領域の研究費・研究期間
・研究費総額の目安
研究タイプ
研究費
総額
1.5億円~5.0億円
CREST
・本研究領域では、出来るだけ多様なテーマを採択するため
以下の条件で提案を応募します
研究タイプ
研究費
研究期間
構成人数
CREST
総額
2億円以下
5年半以内
数名~
さきがけ
総額
3~4,000万円
3年半以内
1名
32
研究提案書作成にあたっての留意点(1)
■研究開始時のCREST研究費総額の上限を2億円とします。
(研究進捗に伴い研究費が増減することがあります)
■提案書にエネルギーキャリアとしての優位性、潜在的能力、
導入シナリオなどを説明ください。
■例えば、バイオ燃料、化石燃料や副生水素からのエネルギーキャリア
物質への変換なども、再生可能エネルギーからの安定なエネルギー
キャリア物質 の製造、輸送、利用、安全性に寄与する技術となりうる
可能性があります。本年度は、このような境界領域にあっても、エネル
ギーキャリアとしての可 能性、発展性を強く期待できる提案に対して募
集の対象とします。
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研究提案書作成にあたっての留意点(2)
■提案で取り上げているエネルギーキャリアについて、プロジェクト最
終目標の実現に向けてのストーリー、および将来展望を明確に描いて
下さい。
■達成目標を明確にして、成否の判断が可能な提案として下さい。
■学術的要素や独創性・革新性・発展性を十分加味して下さい。単に
試験研究の実施にとどまること、個人やチームの興味が中心でエネル
ギーキャリアのキーワードだけを利用しただけの提案は避けて下さい。
■CRESTの場合、研究チームの構成と役割分担を明確にして、チーム
と構成メンバーが必然的関係で組織されていることを明示して下さい。
34
研究総括からのメッセージ
再生可能エネルギーを安定的・効率的に利用するエネルギー社
会の実現には、新たな着想に基づく独創的研究が必要です。
触媒化学・電気化学・材料化学・プロセス工学などの分野からの
新たな研究者の参画を期待しています。
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H25年度の採択テーマ
1.CREST
氏名
機関名
所属部署名
役職名
研究課題名
エネルギーキャリアとしてのアンモニアを合成・
永岡勝俊 大分大学
工学部
准教授
分解するための特殊反応場の構築に関する基
盤技術の創成
産業技術総合研 エネルギー技術研 主任研究 ギ酸の脱水素化反応による高圧水素の高効
姫田雄一郎
究所
究部門
員
率製造技術の開発
新規固体酸化物形共電解反応セルを用いた
産業技術総合研 先進製品プロセス 研究グ
藤代芳伸
革新的エネルギーキャリア合成技術(キャリア
究所
研究部門
ループ長
ファーム共電解技術)の開発
2.さきがけ
氏名
機関名
所属部署名
役職名
研究課題名
大学院工学研究
中温領域で作動する直接アンモニア形水素膜
青木芳尚 北海道大学
准教授
院
燃料電池の創製
大学院理学研究
鉄クラスター担持触媒の創出とエネルギー
大木靖弘 名古屋大学
准教授
科
キャリアの開発
中村寿
東北大学
流体科学研究所
助教
低エクセルギー損失・CO2無排出燃焼の実現
に向けたアンモニア燃焼化学反応機構の解明
日隈聡士
熊本大学
大学院自然科学
研究科
助教
ゼロエミッションを実現するアンモニア燃焼触
媒の物質設計と応用
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H26年度の採択テーマ
1.CREST
氏名
機関名
里川重夫 成形大学
所属部署名
工学部
役職名
教授
研究課題名
固体電解質を用いた電解セルの電極触媒高性能
化によるアンモニア合成システムの開発
曽根理嗣
宇宙航空研究
宇宙科学研究所 准教授
開発機構
再生可能エネルギー利用による水素製造とエネル
ギーキャリアとしてのメタン製造技術の研究
西村 睦
物質・材料研 水素利用材料ユ ユニット長
究機構
ニット
バナジウム系合金膜による次世代エネルギーキャ
リアからの革新的水素分離・精製基盤技術の創出
2.さきがけ
氏名
機関名
小林洋治 京都大学
白石康浩 大阪大学
所属部署名
大学院工学研究
科
太陽エネルギー
化学研究センター
役職名
講師
研究課題名
酸水素化物による新しいアンモニア合成触媒
准教授
太陽光により水と酸素から過酸化水素を合成する
革新的光触媒の開発
助教
固体高分子形燃料電池の代替を実現する直接ギ
酸形燃料電池の開発
辻口拓也 金沢大学
理工研究域
脇坂 暢 山梨大学
燃料電池ナノ材料
液-液-固三相界面構造を制御した有機ハイドラ
特定准教授
研究センター
イド電解合成
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