Round-Table Talk 授業があることが私にとっては新鮮でした。 1年かけてじっくり自分の 適性を判断し、学科を選択 びがスタートします。 有本 海事科学部の深江キャンパスは六甲台 青木 クラブの先輩によれば、2年次からどんど のメインキャンパスと少し離れていることから、 ん専門的なことを学んでいくということで楽し ―まず受験生にとって身近な1、2年生に、海事 交流範囲が狭くなってしまうのではと不安に思 みにしています。先輩方はどんな視点で学科を 科学部への進学を決めた理由をお聞きします。 う人も多いと思います。でも実際には授業や 選んだのですか? 青木 僕はオープンキャンパスがきっかけでし 僕はオープンキャンパスがきっかけでし サークル活動、イベントなどを通じて学部を超 澤田 1年次に、各学科でどんなことを学ぶの た。研究紹介のブースで「海の仕事をしてみな えていろんな人と関わる機会がありますよね。 かを説明する 「海事科学通論」の授業があると いか」 「船員の仕事はいいぞ」 と先輩方に勧めら 岸田 教養原論は自分の視野を広げる良い 思います。私の場合は授業に加えて自分でも調 れ、自分でも調べてみて興味を持ちました。練 きっかけになりました。僕は社会思想史の授業 べ、気象やエネルギー関連について学べる海 習船に乗れることを楽しみに入学しました。 を受けて哲学に興味を持ち、一時期関連する本 洋安全システム科学科を選びました。 三村 学びの範囲の を読み漁っていました。 岸 田 僕 はもともと 広いところに惹かれ 澤田 海事科学というと工学部に近いのかな マリンエンジニアリン ました。何を専門的に という認識でしたが、実際には想像以上に学ぶ グ学科を考えていた 学 ぶ か 、将 来どんな 分野が多彩で驚きました。 のですが、 プログラム 職に就くか絞り切れ 日置 女子は全体の1割程度なので、最初は厳 設 計 のことはもちろ ない自分にとって、理 しい環境かもと思っていたけれど、そんなこと ん、経営・経済につい 工学系をベースにし は全然なかったです。むしろ少人数だからこそ ても学びたいと思うよ ながら文系の学びも深められる海事科学部は ヨコのつながりもタテのつながりも強い。 うになり、 グローバル輸送科学科に進みました。 ぴったりでした。 青木 他の大学の人 青木 各学科の特徴を理解した上で選べるの 澤田 生まれ育った場所が海に近かったので、 に 「海事科学部ってど はありがたいですよね。僕は航海士志望で入学 もともと海に親しみがありました。学問として海 んな学 部?何をする したのですが、巨大な鉄の塊である船を動かす を意識したのは高校2年生のときです。いろん の?」 ってよく聞かれま 仕組みを学ぶうちに、機関士になりたいと思う な学部を調べる中で興味を持ったのが海事科 す。 海に関することだと ようになりました。 学部でした。 答えていますが、説明 三村 2年次以降は学びのスタイルはどう変 岸田 通っていた塾の講師が海事科学部の4 するのが難しいです。 わっていくのですか? 年生の方だったんです。 「幅広い知識が学べる」 有本 僕も6年間、聞かれ続けてきました (笑)。 2年次には「基礎ゼミ」 というゼミ形式の 澤田 2年次には という話を聞き、志望しました。僕は高校時代か 3つの学科があって、それぞれ船に乗る人材、 授業があります。 ぐっと少人数になるので先生 らプログラミングを学びたいと思っていたので 港湾関係で物流を支える人材、エンジニアを目 との距離も近くて質問もしやすいですし、仲間と すが、海事科学部では情報科学系のことを学べ 指すところだと答えると分かりやすいかな。 も支え合えるメリットがあります。私は気象予報 (2012年度以前の入学者の場合) るという点が大きかったです。 士の資格を取りたいと思っていて、現在基礎ゼ ミで一般知識を勉強中です。 ―実際に入学して感じたことを教えてください。 三村 いまは週4日、 いまは週4日、六甲台キャンパスに通っ て他学部の学生と一緒に全学共通科目を学ん でいます。 クラス担任制度があるのは高校と同 じですが、文系・理系を区別しない教養原論の ゼミで、実習で、 専門分野の学びを深めていく 日置 私の所属するコースでは、 ロープワーク ―2年生以降は所属学科が決まり専門的な学 です。3年次後期には「総合ゼミ」 として研究室 オープンキャンパス 船舶実習 海事科学部では、毎年8月上旬に、 海事科学部には「深江 高校生・受験生を対象としたオープン 丸」 という練習船がありま す。次の学科に配属され た学生は、2年次以降に 学部・入試説明会はもちろん、研究 深江丸等による船舶実習 紹介、研究施設訪問ツアー、深江丸洋 を履修します。 上ゼミ、相談コーナーなどを企画して ●グローバル輸送科学科 います。 ●マリンエンジニアリン グ学科 クラブ・サークル 下記は卒業要件です。なお、海技免許 (航海士、機関士) を取得 するためには 「船舶実習 (1∼3)」 を修得の上、学部卒業後の乗船 実習科において6か月の船舶実習が必要です。 グローバル輸送科学科 海洋安全 マリンエンジニアリング学科 航海マネジ ロジスティクス システム 機関マネジ メカトロニクス 科学科 メントコース メントコース コース コース なし 1年次 2年次 船舶実習1 (選択) 船舶実習2 3年次 (必修) 船舶実習3 4年次 (選択) なし なし なし なし なし 船舶実習1 (必修) 船舶実習2 (選択) 船舶実習3 (選択) なし なし ※必修=必修科目、選択=選択科目 ※海技教育 (船舶職員養成教育) は、 グローバル輸送科学科航海マネジメントコース およびマリンエンジニアリング学科機関マネジメントコースで行います。 神戸大学には、 大学の公認団体、 全学 的な同好会、 学部単位で組織されている 課外活動団体等、文化系から体育会系 が増えますね。他ではまずできない貴重な体験 船舶実習の配当年次 学科・コース キャンパスを深江キャンパスで実施し ています。 や水泳、飛び込みの訓練などの特色ある実習 六甲台キャンパス 入学から所属学科を選ぶまでの1年 間、週4日六甲台キャンパスで他学部 学生とともに学修。幅広い教養を身に 付けるほか、サークル活動などを通し て、友人の輪も広がります。 まで数多くのクラブ・サークルがあります。 クラス担任制度 基礎ゼミ 深江キャンパスに活動拠点を置く公認 各学科に2∼4人の教員が、 クラス 教員1人につき学生2∼4人とい 総合ゼミ 4年次からの研究をスムーズに進め 団体としては、 ヨット部や端艇 (カッター) 担任として4年間一貫して、学生一人ひ う、少人数制の「基礎ゼミ」を2年次に られるよう、3年次後期から研究室に仮 部(男子・女子)、海事科学部硬式野球 とりをサポート。 開講。学び方やコース選択のアドバイス 配属します。研究活動はもとより、就職 部、 カヌー部等があり、 多くの学生が、各 これは神戸商船大学時代からの伝統 など、教員や先輩学生が、 きめ細かく指 や大学院進学についても、先生や先輩 種クラブ・サークルに入部しています。 であり、 学外からも評価が高い制度です。 導してくれます。 に相談することが可能です。 Fac u lty of M ar it im e Scien ces 4
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