北海道中札内高等養護学校幕別分校 平 成 2 7 年 3 月 2 4 日(火) 第 6 号 成長した自分の実感 校長 西 村 泉 日照時間が少しずつ長くなるとともに柔らかい日差しに変わり、ようやく春に向かう季節の変化を感 じ取れるようになってきました。季節の変化は学校生活の変化でもあります。さて、お子さんの幕別分校 での1年間、あるいは2年間の学校生活はいかがでしたでしょうか。 幕別分校ではキャリアプラン等の作成や活用を通して、学校生活から社会生活への移行を視野に入れ ながら生徒一人一人の将来の生活を見通し、地域社会の中で一人の社会人として生活する力や働く力を 付けるための指導や支援を行うとともに、日常的な連絡や保護者懇談等を通して保護者の皆様と連携・協 力し、生徒一人一人の教育の在り方について検討・整理しながら教育活動を行ってきました。 その結果、どの生徒も入学したころと比較すると、心も体も大きく成長するとともに、生活したり働く ために必要な基礎的・基本的な力の向上がみられるようになったと考えています。 様々な力が向上した生徒たちですが、そこには生徒自身の一生懸命な気持ちと努力がありました。自分 を向上させ変えることができるのは、最終的には自分自身の力ですので、生徒一人一人は自分をよりよく 変えることができる力を持っていたということになります。 「努力すれば自分は変わる」「自分を変えることができる」という実感を、生徒たちは積み重ねてきた はずです。そのような実感の積み重ねが自分に対する自信となったり、意欲的な気持ちや積極的な姿勢を 醸成し、より前向きな言動となって表れるなど、プラスの循環が見られるようになってきたと考えていま す。 どの学年にとっても節目となる季節です。 自己の成長を実感しながら、4月からの新たなスタートラインにたち、なお一層、自分自身を成長させ ていくことを、生徒一人一人に期待しています。 最後になりますが、今年度も保護者の皆様には多くの御支援や御協力をいただきましたことに対して、 感謝とお礼を申し上げます。 2年生の労働週間は、製鎖工場で作られた鎖を運搬するための袋を縫製する作業を行いました。作業 は、生地を切る、折る、縫う、点検をするという工程に分かれます。生徒達は、それぞれの工程で気をつ けなければならないことを意識しながら、責任を持って取り組んでいました。今回の労働週間では、どの 職場でも必要となる挨拶、報告、連絡、相談などを再度、目標として設定して取り組みました。1週間と いう短い期間でしたが、挨拶や返事も良く、時間いっぱい集中して取り組むことができていました。進路 実現に向け、身に付けてきた働く姿勢を、最高学年として見本となるように労働週間後も続けていってほ しいです。 2学年作業学習担当 福 井 雄 亮 今年度の作業学習ではペットボトルのチップ化・回収作業や図書館の本棚整理作業・駐車場ライン引き 作業等、様々な作業を行ってきました。その作業学習の1年間のまとめとして、2月22日~26日の5 日間、労働週間を行いました。労働週間はペットボトルを分別・解体・洗い・拭き・印字や汚れ取り・チ ップ化の作業工程を行いました。今回、単調な作業を長時間続けたことで体力面や精神面に自信を持つこ とができたと思います。また、生徒同士で話し合う場面や役割分担の工夫、作業工程の改善や品質管理 等、協力して作業している姿に非常に成長を感じました。個人的にまだまだ課題がありますが、少しでも 改善して、将来の就労につながればと思います。 1 学年作業学習担当 松 橋 眞 2月 12 日に校外学習でメムロスキー場へ行きました。2日前に降った雪のおかげでスキー場の雪質は 良く、また、当日は、晴れて風もなく、最高のコンディションの中でスキーをすることができました。ほ とんどの生徒はスキー経験がないということでした。初めての生徒達は、ゲレンデの下の方で歩行や登る 練習、滑る、止まる練習を行いました。自分の足で登り、滑って止まるという動作は、生徒達の太ももや ふくらはぎの筋肉をかなり刺激したのではないでしょうか。「疲れた・・・」という声も上がってきました が、汗を流しながら一生懸命に登る、滑る練習を繰り返していました。 午前の後半からは、全員、リフトを使用して滑りました。初めてのリフトでは「怖い」 「楽しい」など 感想は人それぞれでした。自分の足で登る練習を繰り返していたグループは、 「こんなに楽な物があるな んて・・・」と感じたのではないでしょうか? 上級班は、15 本以上も滑り、見学者は写真を撮ったり、プリントにスキーのことをまとめたりするな ど、雪国ならではのスポーツを全員で楽しむことができました。疲れも初めて滑る怖さも含めて、いい 思い出になってのではないかと思います。 校外学習担当 福 井 雄 亮 今年度も、幕別町男料理の会の方に講師を依頼し、幕別町の特産品の一つであるそば粉を使って、 そば打ち体験学習を実施しました。 初めに講師の方のデモンストレーションを見せて頂きました。そば粉に水を加えていくと、どんど ん状態が変化していく様子に驚いた表情をしていました。その後は、グループに分かれて実際にそば を打ちました。講師の方の手ほどきを受けながら、上手にそばを打つことができ、昼食時間にはおい しいそばを食べることができました。 初めて体験する 1 年生は、真剣な表情で取り組む姿が印象的でした。また、講師の方に疑問に思っ たことなど、積極的に質問する姿も見られました。 2回目の2年生は、昨年のことを思い出しながら取り組んでいました。 「さすが 2 年生!」と感じ たのが、専用の包丁でそばを切ることが皆、上手だったことです。講師の方にもたくさん褒めて頂き ました。 店頭には、すぐ食べられる状態でそばが売られています。原料がどのような過程を経て、自分達が 知っている商品になっているのか、体験を通して学ぶ良い機会になりました。 家庭科担当 林 郁 美 早いものでもう 3 月も終わりです。昨年の 4 月にとても緊張した表情で教室の席に座っていた生徒た ちが、懐かしく思い出されます。はじめての現場実習や宿泊研修、学校祭の行事で、また、日々の学習の 中でみんなそれぞれ、着実に力を付けてきました。泣いたり、笑ったり、友人とのいろいろなやり取りで、 心も成長してきました。 2年生は自分の力を確かなものにし、さらに積み上げ ていく時期になります。自分の課題をひとつずつ解決し ていき、成長していって欲しいと思います。 1 年 1 組担任 澤田 真樹子 幕別分校に赴任し、2 組の担任として始まった 1 年間 を振り返ると、いろいろと思い出されます。入学当初は、 お子さんたちと一緒になって学校に慣れることが精一 杯の毎日でした。 次第に日課にも慣れ、生徒同士の関わりが増えてきま した。そして、春の現場実習や宿泊研修、学校祭、秋の 現場実習をみんなで過ごしていく中で、自分たちの力でがんばるお子さんたちの成長を実感でき、担任と しても嬉しく思います。これまでは、環境に慣れることを第一とした 1 年間でした。これからは、もっと 多くの力を身につけることが求められます。今後の成長に大いに期待しています。 1年2組担任 兼 平 浩一郎 2年生の7名は、今年度初めての後輩を迎えてにぎやかになった学校の中で、よき先輩になろうと張り 切って新年度をスタートさせていました。 全てのことが初めてだった1年目よりも、学校生活や学習活動に落ち着いて取り組むことができまし た。また、2年生になってからの毎日は、まだまだ遠い 未来と感じていた卒業後の生活も日に日に現実味を増 し、現場実習や進路学習などを通して、自分の進路実現 に向けて一歩一歩、歩みを進めることができました。さ らに、学校祭や、関東方面への見学旅行など、高校生活 の中での楽しい思い出もたくさんできました。クラスの 結束力も昨年度以上に強くなり、何事にもみんなで協力 し一致団結して取り組むことができました。 いよいよ4月からは最高学年です。自分の目指すべき ところへ大きな一歩を踏み出す前の大切な1年間、高校 生活最後の1年間を、大切に過ごしていってほしいと思 います!! 2年1組担任 二階堂 愛 莉
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