SPIEGEL2015.6月

シュピーゲル
Subjects
6月号
2015. June.5/Vol.3
the topic of this month ..................................................1
8月以降に活動終了希望7割
the trend of companies....................................................8
説明会開催数 ピーク越える
the trend of students Ⅰ.................................................. 9
学生の印象に残る面接とは…
the trend of students Ⅱ................................................. 11
就職活動で道に迷ったときは…
<SPIEGEL 6 月号>
the topic of this month
8 月以降に活動終了希望 7 割
-第三回就職活動調査報告-
採用総研では首都圏・近畿圏文系学生の第三回就職活動調査を行いました。
以下が結果となります。
※今回調査期間:2015 年 5 月 22 日~2015 年 5 月 31 日
※昨年 3 月上旬:2014 年 2 月 25 日~2014 年 3 月 4 日
※昨年 5 月上旬:2014 年 5 月 26 日~2014 年 6 月 1 日
1.エントリーについて
【エントリー率及び平均社数推移】
■エントリー数伸びず
5 月中のエントリーは平均で 4 社程度となり、ペースは前月よりさらに鈍化して
います。ナビオープン後 3 ヶ月経過時点でのエントリーは、前年より約 24%少な
くなりました。
-1-
<SPIEGEL 6 月号>
2.セミナー・会社説明会について
【セミナー・説明会参加率及び平均社数推移】
【セミナー・説明会参加業種(複数回答)】
今回
前年
1位
2位
3位
4位
5位
メーカー
16.6%
人材関連
12.5%
金融
11.3%
コンサルティング
10.0%
IT 関連
9.4%
1位
2位
3位
4位
5位
人材関連
37.4%
教育関連
7.9%
マスコミ関連
7.0%
金融
5.6%
商社
5.3%
■説明会参加社数微増
参加率は社数とも微増となりました。平均すると、この1ヶ月に1社ほどしか新
規のセミナー・説明会に参加していないことになり、学生の活動は完全に選考に
移行していることがわかります。
-2-
<SPIEGEL 6 月号>
3.面接について
【面接率及び平均社数推移】
■面接経験者 9 割以上
9 割を超える学生が既に面接に参加しているという結果になりました。しかし、
平均社数はそれ程伸びず、2.8 社の増加にとどまっています。昨年は面接が本格
化した 3 月以降は、毎月 3 社以上伸びていました。今年は大手企業が表立っての
選考は行っていないことや、1 社 1 社の合格率が高いと思われることから、選考
を受ける企業の数が増えていません。
-3-
<SPIEGEL 6 月号>
4.内定と就職先の決定について
【内定率及び平均社数・決定率】
■内定獲得者中 4 割が意思決定
内定獲得者が全体の 3 割を超えました。
この1ヵ月での内定率の上昇は 12 ポイン
トほどであり、それほど高い伸びとはなっていません。事実上の「内定解禁日」
となると目される 8 月 1 日をにらみつつ、企業も学生も様子を見ながらの活動と
なっている感があります。就職活動終了を示す決定率は 13.6%ですが、これは内
定率獲得者の 4 割以上を占めることになり、現在内定をもらっている学生につい
ては意外に意思決定が進んでいることがわかります。
-4-
<SPIEGEL 6 月号>
5.希望業種・職種について
【希望業種(複数回答)】
今回
前年 3 月調査
1位
2位
3位
メーカー
19.1%
コンサルティング関連
13.9%
金融
13.4%
1位
2位
3位
人材関連
32.4%
商社
10.3%
マスコミ関連
7.4%
【希望職種(複数回答)】
今回
営業
販売・接客
事務
技術
その他
こだわらず
未定
47.6%
11.2%
23.8%
7.7%
6.9%
2.8%
0.0%
21.4%
4.8%
16.7%
11.9%
4.8%
前年同時期
40.5%
※前年度は営業の中に「販売・接客」を含んでデータを算出しておりました。
■自己分析を徹底
前年同時期に比べ、
「未定」や「こだわらず」が減少し、景気の回復感からか、
「営
業職」に対して、前向きに考えている学生が増加しています。
-5-
<SPIEGEL 6 月号>
6.就職活動終了時期について
【いつまでに就職活動を終了したいか】
6%
27%
6月-7月
8月-9月
10月以降
67%
■9 月までに終了したい学生が 9 割以上
「採用選考に関する指針」に定める「正式な内定日」10 月 1 日までに就職活動を
終了したい学生は 9 割以上となりました。
そのなかでも、8 月から内定が出るという認識が浸透しているためか、8 月-9 月
には就職活動を終了したいという学生が 7 割近くを占めるという結果になりまし
た。
一方、6 月-7 月に終わりたいとする学生も 3 割近くおり、企業としては学生一人
ひとりの意識を見極める必要があります。
-6-
<SPIEGEL 6 月号>
7.利用ナビについて
【最も利用頻度の高いナビ】
9%
マイナビ
52%
39%
リクナビ
その他
■マイナビ・リクナビが圧倒的
登録をしているだけでなく、実際に使うナビに関してはマイナビ・リクナビで 90%
以上を占めている結果となりました。
-7-
<SPIEGEL 6 月号>
the trend of companies
説明会開催数 ピーク越える
data box
●説明会告知件数
<近畿圏>
2015 年卒
12 月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
1205
2508
4587
4676
2524
4002
3777 23279
4849
6363
6547
5879 31256
2016 年卒
合計
<首都圏>
2015 年卒
12 月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
2865
5399
9211
10221
8443
9372
8645 54156
2016 年卒
合計
10490 14248 14720 13518 52976
※ネット・DM・情報誌で一般に広く告知されたもののみ
■近畿の説明会は前年から大幅増加
今月の会社説明会開催数は、前月から 10%程度の減少となり、ピークは越えたも
のと思われます。しかし、去年のピーク時に比べ 1.3 倍と、まだまだ企業にとっ
ては厳しい状況です。
総開催数は、スタートが 3 ヵ月遅れたにも関わらず、近畿圏内では昨年に比べお
よそ8千件も増加しています。首都圏でも前年を上回るのは時間の問題といった
状況です。
【現在の主要就職サイト掲載社数】
リクナビ 12684 社(15 卒 3 月比 116.7% 前年同時期比 102.1%)
マイナビ 15687 社(15 卒 3 月比 129.8% 前年同時期比 116.7%)
2015 年 6 月 1 日現在
-8-
<SPIEGEL 6 月号>
the trend of students Ⅰ
6 月に入り、面接に進んでいる学生がさらに多くなってきました。今年も売り手市
場感が強まり、学生が企業を選ぶ目もシビアになっています。先月は、説明会につ
いて見ましたが、今月は学生の印象に残る面接について、その本音を探りました。
Q.印象に残った面接
【好印象】
・面接官の方が気さくに話してくれたので緊張せずに話すことができた企業。
・これまでの行動に対する決断や選択の理由を深堀りする面接。自己分析を行う点で
も今後につながったので有意義でした。
・話を聞いてくれるだけでなく、これからこの会社が行っていく方針を詳しく説明し
てくれた面接。入社後のキャリアを明確に感じとれました。
・一つの事柄だけに固執せず、バランス良く聞いてくれる面接。色んな面から自分を
表現できると思いました。
・質問時間を多く設けていた面接は、相互理解をしようとしてくれていると感じ、良
いと思いました。
・学生にフィードバックをしてくれる面接は今後の参考になるため、すごく良かった
です。
【悪印象】
・学生の顔を見ない面接。
・学生が何を答えても無表情な面接官の面接。
・揚げ足をとるような突っ込みばかりしてくる、いわゆる圧迫面接。
・集団面接で、人数が多くあまり話が出来なかった面接。
・企業 5 対学生 1 でバランスの悪い個人面接。
・1 次面接から役員が出てきた面接は会える社員の数が少なく、社風が感じとれない
と思いました。
-9-
<SPIEGEL 6 月号>
Q.就職活動を始めた頃と現在の心境の変化
・志望業界が絞られてきました。
・業界や職種を余計に迷うようになりました。
・もう少し早くから自己分析を行い、志望業種を決めておくべきだったと思いました。
・行きたい企業より、自分には合わない企業が見えてきました。
・周りが内定をとってくると、焦りや嫉妬で自分のしたいこと、目標がゆさぶられま
す。
・中小企業の説明会や選考に参加する中で、中小企業の志望度が上昇してきました。
・
「内定をいただけるか」
「ミスマッチはないか」という不安はありますが、就活をし
ていく中で自分に自信がついてきました。
学生は、ナビや説明会の情報以外では、人事担当者や面接官でしか企業を判断でき
ないこともあり、面接では学生も面接官をよく見ていることがわかります。
「顔を見て話す」など、基本的なことではありますが、そうした部分に気を配るこ
とも重要です。
- 10 -
<SPIEGEL 6 月号>
the trend of students Ⅱ
Q.5 月の大型連休中に何らかの就職活動を行いましたか
・選考を受けるのではなく、履歴書や自己分析など、準備に時間を使っていました。
・長期休暇を利用して、首都圏の企業の選考に参加しました。
・してもよかったのですが、企業側からの連絡がなく、していないです。
・就職サイトの確認のみしていました。
大型連休中は予想以上に履歴書の記入やナビの確認など、就職活動モードの学生が
多いことがわかりました。説明会の開催などが極端に少ない時期なので、露出度を
高められる穴場と言えそうです。
Q.企業訪問で道に迷った際、何を使って企業を探しますか
3%
3%
6%
Google map
ナビの地図
Yahoo!地図
人に尋ねる
88%
9 割近い学生が Google Map で検索するという結果になりました。学生の説明会
や選考の参加率を上げるための方策として、Google Map の URL を添えたメッセ
ージの送付や、住所をコピーできるようにテキストでも会場の所在地を表示する
こと、が考えられます。学生のトレンドに合わせた動きも好印象です。
- 11 -
<SPIEGEL 6 月号>
●Freshman Essay●
入社して丸2ヶ月が経ちました。5月はGWもあり、
「5月病」どころかあっとい
う間の1ヶ月でした。現在は、少しずつ仕事にも慣れ、徐々にできることも増えて
きています。
しかし、できることが増えていけば、それだけ壁にあたることも多く、まだまだ学
生と社会人の目標の立て方や、
「アルバイト」と「仕事」の取り組み方などの違い
を痛感しています。
先月は、後半に大きな仕事のお話もあり、営業の楽しさや、やりがいも感じていま
す。まだまだ力不足ですが、上司や先輩の力も借りつつ、目の前のお客様に最善の
提案をしていきたいと思います。
弊社が行っている合同新入社員研修のフォロー研修が夏にあるのですが、日程も決
まりましたので、そこで再会する他社で働く同期達に良い報告ができるように、今
後も頑張りたいと思います。
2015 年 4 月入社
- 12 -
八木 琢也