校長室だより NO.2 平成27年4月17日 松原市立松原東小学校長 永尾 明 子育て四訓 新しい年度が始まって10日が経ちました。子ども達の表情を見ていると、少しずつ緊張感がと れ、以前のように学校生活になじんできている様子が伺えます。新1年生については、毎年登校の 際に、お家の人と離れたくなくて校門をくぐれない児童がいましたが、今のところ不思議と誰一人 いません。むしろ、お友だちや兄弟姉妹、近所のお姉ちゃんやお兄ちゃんと一緒にはりきって登校 してきてくれる姿をたくさん見かけます。給食も15日から始まりましたが、6年生が配膳してく れるおかげで、スムーズにスタートできました。2年生以上の子どもたちもそれぞれに進級したこ とで、がんばろうとする姿があちこちで見られ、うれしく思っています。お家の方々が何かと後押 ししてくださっているのではないでしょうか。 ある子育て講演会で次のようなことを聞いたことがあります。 「手をかけただけ、後から手がかからなくなる。手をかけなければ、後で手がかかることになる。 どうせかけるなら幼いうちに手をかけておきたいものだ。また、高校生にもなれば、一緒に食事 をすることも一気に減る。大学生にもなれば、一緒に暮らすこともなくなるかもしれない。そう であるなら、小中学生の間に、食事を一緒にとるなど、共に過ごす時間を大切にしなければ」 という旨の内容です。但し、最後の「手をかける」のは、決して過保護・過干渉になるということ ではありません。「子育てをサボることにないよう、手をかける」ということだと思います。 このことを上手くまとめられた「子育て四訓」というものがあります。<山口県で中学校長や教 育委員を歴任された緒方甫(はじめ)氏作> 1. 乳児はしっかり 2. 幼児は肌を離せ 3. 少年は手を離せ 4. 青年は目を離せ 肌を離すな 手を離すな 目を離すな 心を離すな 以前からこの言葉は聞いて知っていましたが、地域の方からいただいた冊子に「子育て四訓」の ことが掲載されていることを知り、もう一度読み返してみると「なるほど」と思いました。自我が 目覚める5歳前後から小学低学年の頃は、好奇心もでてきて自分でなんでもしようとしますので、 「手を離さず」です。乳児の頃とは違い、もう肌は離しますが、危ないので手をつないでおくとい う距離になると思います。小学高学年から中学生の頃までは、「目を離さず」です。何が危険で安 全なのかが大体判断できますので手は離しますが、まだまだ世間がわからないので目は離せない時 期ということになります。小学生は、2の後半から3の前半の発達段階だと思います。今後の大切 なお子様の「子育ての教訓」として,生かしていただければ幸いです。
© Copyright 2024 ExpyDoc