●概要版● 平成 27 年度~平成 31 年度 平成 27 年3月 白山市 計画の概要 計画策定の趣旨 近年、急速な少子化が進行している中、核家族化や地域のつながりの希薄化により、日頃の子育 てにおいて、祖父母や地域住民などからの協力・支援を得ることが困難な状況となっています。ま た、女性の就業率の上昇による共働き家庭の増加や男性の非正規雇用割合の高まり、仕事と子育て の両立の困難さによる出産を機に退職する女性が少なからず存在するなど、子ども・子育てを取り 巻く環境は大きく変化しています。 白山市では、平成 21 年度に「白山市次世代育成支援地域行動計画(後期計画) 」を策定し、市 民、地域、行政の協働による子育て環境の整備に取り組んできました。しかし、本市においても、 少子化や世帯規模の縮小、女性の社会進出による保育ニーズの増大など、子ども・子育てを取り巻 く環境は、大きく変化しています。 以上のことを踏まえ、 子どもの健やかな育ちと保護者の子育てを社会全体で支援する環境を整備 することを目的に、本計画を策定しました。 計画の位置づけと期間 この計画は、子ども・子育て支援法第 61 条に基づき、白山市が策定する他の関連計画等と整合 を図りながら推進するものとします。 この計画の期間は、平成 27 年度から平成 31 年度までの5か年とします。計画最終年度である 平成 31 年度には計画の達成状況の確認と見直しを行います。 計画の基本的な考え方 計画の基本理念 水と緑豊かな環境の中、子どもの笑顔がひかり輝くまちの実現に向け、すべての子どもを大切 にする社会を築くとともに、安心して子どもを産み、そして子どもが健やかに育つための環境を 整え、社会全体で子育てを支えるため、次の将来像を掲げます。また、この将来像の実現に向け て、子・親・地域がそれぞれをいとおしみ育んでいくとともに、それぞれが主体的に次世代育成 に取り組み、自発的に育つような環境となることが重要なため、次の基本理念を掲げます。 将来像 白山・手取川・日本海 子どもの笑顔がひかるまち -豊かな水と緑の中で- 基本理念 子育ち、親育ち、地域育ち 1 施策の体系 将 来 像 基 本 理 念 白山・手取川・日本海 子どもの笑顔がひかるまち -豊かな水と緑の中で- 子育ち 親育ち すべての子どもがその誕生を喜ばれ、 子ども産み育てる男女が、子どもとの 人や地域とのふれあいを通じて 生活に喜びと安らぎを感じながら 豊かな人間性を形成し、自立した 互いに手を取り語りあい、子育てを 次代の親として成長していく。 通じて親も育っていく。 地域育ち 地域が子育ての楽しさと大切さを 分かちあい、子どもを地域の宝として 優しく包み込むような、親と子が 生活しやすい環境となっていく。 (1)子どもの心身の健やかな成長を育む環境づくり ①保育サービスの充実 ④児童健全育成の充実 ②保育の質の向上 基 本 目 標 ・ 施 策 ⑤障害のある子どもに対する支援の充実 ③質の高い幼児教育の振興と充実 (2)子どもを安心して育てることができる環境づくり ①子どもや母親の健康の確保 ④仕事と家庭生活との両立の推進 ②安全・安心して生活できる環境の整備 ⑤ひとり親家庭の自立支援の推進 ③相談支援等の充実 (3)地域で子どもや家庭を支える環境づくり ①地域における子育て支援サービスの充実 ②子育て支援体制の充実 ③児童虐待防止対策の充実 2 計画の基本目標と施策の展開 基本目標 1 子どもの心身の健やかな成長を育む環境づくり 子どもが心身ともに健やかに成長するためには、質の高い教育・保育の充実が求められます。子ども 一人ひとりが心豊かに成長できるよう、きめ細かな子育て支援の充実に努めます。 1 保育サービスの充実 4 児童健全育成の充実 2 保育の質の向上 5 障害のある子どもに対する 支援の充実 3 質の高い幼児教育の振興と充実 重 ・放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の充実 点 施 ・病児・病後児保育事業の充実 ・保育士及び幼稚園教諭に対する研修会の充実 ・特別支援保育事業の充実 ・保育所の整備 策 ・保育士定数改善事業の推進 障害のある子どもや支援が必要な子どもに対して、保 育環境への配慮など総合的な支援を行います。また、 私立保育所には本事業による保育士の加配に補助金 を交付します。 1歳児保育における保育士の定数を、国の配置基準よ りも高い基準に設定します。また、私立保育所には本 事業で加配した保育士の人件費を補助します。 基本目標 2 子どもを安心して育てることができる環境づくり 安心して子育てができる環境をつくるためには、子育てに配慮したまちづくりが必要です。親子の 健康の増進や相談体制の充実、仕事と子育ての両立ができる体制の整備など、子どもだけでなく親 への支援の充実に努めます。 1 子どもや母親の健康の確保 4 仕事と家庭生活との両立の推進 2 安全・安心して生活できる環境 の整備 5 ひとり親家庭の自立支援の推進 3 相談支援等の充実 重 ・孫育て講座の実施 ・保育所、幼稚園の感染症予防対策の推進 点 ・保育所での給食アレルギー除去食等の対応 ・利用者支援事業の実施 施 策 ・白山市子育て支援プログラム(Nobody's Perfect プログラム)の推進 0歳から5歳までの子どもをもつ親を対象に、参加者がそれぞれ抱えている悩みや関心のあることをグループ で出し合って話し合いながら、自分にあった子育ての仕方を学ぶプログラムの推進を図ります。 3 基本目標 3 地域で子どもや家庭を支える環境づくり 多様化する子育てのニーズに対応するには、地域が一体となって子育て家庭を支援することが重要 です。すべての子育て家庭を見守り支えることができるよう、地域における支え合いによる子育て 支援を推進します。 1 地域における子育て支援 サービスの充実 2 子育て支援体制の充実 3 児童虐待防止対策の充実 重 点 ・ファミリーサポートセンター事業の推進 ・子育て支援総合ガイドブックの作成 施 ・地域子育て支援拠点事業の推進 ・虐待防止ネットワークの活用 策 関係機関との情報交換による児童虐待の実態把握や早期発見、早期のサポート(関係機関とのケース検討会) の充実を図ります。また、必要に応じて、地域や民生児童委員との連携を図ります。 4 教育・保育、地域子ども・子育て支援事業計画 教育・保育提供区域について 白山市は、子ども・子育てをめぐる事業を提供する区域として、地理的条件、人口、交通事情、 現在の教育・保育の利用状況や施設の整備状況等を踏まえ、 「松任・美川地域」 、 「鶴来・白山ろく 地域」を「教育・保育提供区域」として設定します。 なお、地域子ども・子育て支援事業については、それぞれの事業内容を踏まえながら、「教育・ 保育提供区域」もしくは「市内全域」で事業を提供します。 認定の区分 新制度では、3つの区分認定に応じて幼稚園や保育所などの施設等の利用先を決定し、利用を 希望される際に認定を行います。 ◎認定区分、利用施設 1号認定 満3歳以上、教育を希望 → 幼稚園、認定こども園 2号認定 満3歳以上、保育の必要性認定、保育を希望 → 保育所、認定こども園 3号認定 満3歳未満、保育の必要性認定、保育を希望 → 保育所、認定こども園、 特定地域型保育 教育・保育の量の見込み 認定区分 (単位:人) H27 年 1 号認定 (3歳~5歳、教育希望) ②確保 方策 実 施 時 期 H29 年 H30 年 H31 年 755 729 715 712 718 157 230 770 770 770 1,001 988 413 413 413 ①見込み量 幼稚園、 認定こども園 確認を受けない 幼稚園 H28 年 403 489 468 471 465 292 279 271 271 274 (教育希望) 2,141 2,062 2,023 1,996 2,020 (保育希望) 0 0 30 30 30 幼稚園、認定こども園 2,258 2,210 2,185 2,185 2,185 保育所、認定こども園 -292 -279 -241 -241 -244 (教育希望) 117 148 162 189 165 (保育希望) 298 296 290 286 282 0 歳児 1,143 1,171 1,164 1,149 1,133 1・2 歳児 320 329 344 344 344 0 歳児 保育所、 認定こども園 1・2 歳児 1,217 1,211 1,226 1,226 1,226 0 16 16 16 16 地域型保育 0 歳児 事業 0 22 22 22 22 1・2 歳児 22 49 70 74 78 0 歳児 74 62 84 99 115 1・2 歳児 ※2号認定のうち幼児期の教育の利用希望が強い者は幼稚園を利用し、実際上の過不足は生じない。 ②-① ①見込み 量 2 号認定 (3歳~5歳) ②確保 方策 ②-① ①見込み 量 3 号認定 (0歳~2歳、 保育希望) ②確保 方策 ②-① ○需要(量の見込み)に対する供給(確保の状況)について、教育・保育ともに確保されている 状況ではありますが、今後の需要を適切に見極め、地域におけるバランスを考慮しながら、見 込み量の確保に努めます。 5 地域子ども・子育て支援事業の見込み 地域子ども・子育て支援事業 延長保育事業 H27 年 H28 年 H29 年 H30 年 H31 年 2,000 人 1,973 人 1,943 人 1,920 人 1,919 人 低学年 895 人 899 人 862 人 822 人 780 人 高学年 328 人 325 人 324 人 327 人 328 人 82 人日 81 人日 80 人日 79 人日 79 人日 47,208 人回 47,796 人回 47,292 人回 46,656 人回 45,936 人回 63,350 人日 60,482 人日 58,896 人日 58,915 人日 59,398 人日 4,620 人日 4,690 人日 4,635 人日 4,567 人日 4,486 人日 188 人日 186 人日 184 人日 183 人日 182 人日 2,301 人日 2,270 人日 2,235 人日 2,208 人日 2,206 人日 124 人日 121 人日 119 人日 117 人日 113 人日 妊婦健康診査 900 人 890 人 880 人 870 人 860 人 乳児家庭全戸訪問事業 883 人 872 人 861 人 850 人 834 人 45 人 45 人 50 人 50 人 50 人 1 か所 2 か所 2 か所 2 か所 2 か所 放課後児童 健全育成事業 子育て短期支援事業 地域子育て支援拠点事業 幼稚園の預かり事業 一時預かり事業 一時預かり ファミサポの未就学児利用 病児保育事業 ファミリーサポートセンター事業(就学児のみ) 養育支援訪問事業 利用者支援事業 ○ほとんどの事業について、現在、市内において実施しており、今後の見込み量に対する提供 体制は十分に確保するものとしており、ニーズに対応できるよう、体制の強化に努めます。 ○地域子育て支援拠点事業について、今後、松任・美川地域に常設の拠点施設において実施す る一般型ひろばを1か所、児童福祉施設等において実施する連携型ひろばを1か所、鶴来・ 白山ろく地域に連携型ひろばを1か所設置し、子育ての支援を行っていきます。 ○利用者支援事業については、今後、各区域に1か所ずつ整備し、今後の見込み量に対する提 供体制の確保に努めます。 幼児期の学校教育・保育の一体的な提供と体制の確保 幼保一体型施設については、事業者の理念による移行の意思を尊重するとともに、地域の実情や 施設の状況、教育・保育提供区域の需給バランスを考慮し、地域の理解を十分得た上で、認可・認 定の調整を図ります。 6 計画の推進 計画の推進体制 本計画の推進は、行政だけでなく、様々な分野での関わりが必要であり、家庭をはじめ、保育 所、幼稚園、学校、地域、その他関係機関・団体等との連携・協働により取り組んでいきます。 また、今後も、本計画の進捗状況や市内の多様な施設・サービス等の情報を、広報媒体やイン ターネット、パンフレット等の作成・配布等を通じて、市民への周知・啓発に努めます。 さらに、保育の広域利用、障害のある児童への対応など、市の区域を越えた広域的な供給体制 や基盤整備が必要な場合については、周辺の自治体や県と連携・調整を図り、今後もすべての子 どもや保護者が安心して暮らせるよう努めていきます。 計画の進行管理 本計画の実現や進捗状況の管理・評価については、計画を立て(Plan)、実行(Do)、その進 捗状況を定期的に把握し点検・評価した上で(Check)、その後の取組を改善する(Action)、 一連のPDCAサイクルを構築することにより、年度ごとに検証を行います。 Plan:計画 Do:実行 A ction:改善 Check:評価 白山市 子ども・子育て支援事業計画【概要版】 発行年月:平成 27 年3月 発行:白山市健康福祉部子育て支援課 〒924-8688 石川県白山市倉光二丁目1番地 TEL:076-274-9527 FAX:076-274-9519 7
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