不動産総合データベース(仮)の 試行運用のお知らせ

神奈川県内の宅地建物取引業者の皆様へ国土交通省からのお知らせ
不動産総合データベース(仮)の
試行運用のお知らせ
<予告>
平成27年6月
スタート予定
平成27年6月より、神奈川県内宅地建物取引業者にご協力頂き、
横浜市内の売買物件を対象に、不動産取引に係る情報を集約・提
供するシステムの試行運用を実施します。
不動産総合データベース整備の背景と目的
現在、中古住宅の取引においては、取引に必要な情報が複雑かつ各方面に散逸していることが多
く、宅地建物取引業者の調査・情報集約に係る負担・コストが大きいことなどから、消費者に対し
て適時適切な情報提供を行うことが流通促進の課題となっています。
このような課題に対応するために、不動産取引に必要な情報を集約・提供するシステム(以下
「不動産総合データベース」という。)を市場インフラとして導入することにより、宅地建物取引
業者から消費者への適時・適切かつ幅広い情報提供・コンサルティングサービスが普及・定着する
ことが期待されます。
不動産総合データベースは、このように宅地建物取引業者による消費者への情報提供の充実を通
じて不動産流通市場の透明性・効率性を向上し、もって不動産流通市場の活性化を図ることを目的
として整備に向けた検討を進めているものです。
不動産総合データベースの概要
不動産総合データベースは、各所に分散している不動産取引に必要な情報(過去の取引履歴、周
辺環境に関する情報等)を集約し、一覧性をもって提供するシステムです。
不動産総合データベースの主な利用者は宅地建物取引業者を想定しています。レインズシステム
と連携し、不動産総合データベースから取得した情報を、宅地建物取引業者から消費者に対して提
供します。
なお、広く一般に公開されている一部情報に関しては、将来的に直接消費者に提供することも視
野に入れて検討しています。
不動産総合データベースイメージ図
情報登録(インプット)
レインズ
国
情報集約
【情報保有機関】
情報利活用(アウトプット)
不動産総合データベース
レインズ
データ項目
取引履歴情報(レインズ成約情
物
報等)
件
情 住宅履歴情報
報 マンション管理情報
自治体
インフラ提供機関
民間情報サービ
ス機関
レインズシステムと
連携して情報利活用
宅地建物
取引業者
用途地域等都市計画情報
周
辺
地
域
情
報
宅地建物
取引業者から
消費者に情報
提供
周辺の価格情報(地価公示、取
引価格情報等)
周辺環境に関する情報
(ハザードマップ、過去の土地利用
状況、公共施設、学区情報等)
インフラ情報(道路等)
一部の公開情報に
つき消費者への
情報提供を検討
消費者
不動産総合データベース構築スケジュール(予定)
不動産総合データベースの構築・運用に向け、平成25年度には基本構想の策定、平成26年度には
プロトタイプシステムの開発と進めてまいりました。
平成27年度は横浜市内の物件を扱う神奈川県内の宅地建物取引業者を対象にプロトタイプシステ
ムの試行運用・検証を実施します。この検証結果を踏まえ、平成28年度以降本格運用に向け更に検
討を進める予定です。
平成25年度
システム構築・
試行/本格運用
基本構想・
基本設計
平成26年度
平成27年度
プロト
プロトタイプ
プロト
仕様書
システム開発
作成
開発
試行
試行運用・
検証
運用
検証
平成28年度
仕様書
作成
平成29年度
本格運用に向けた
システム開発
検討・開発
平成30年度
本格運用
本格運用
試行フィールド検討
試行運用の目的
関係団体協議
運用面の調整
運用面の調整
データ連携インタフェース調整
データ連携インタフェース調整
平成26年度に構築予定のプロトタイプシステムをモデル地域内の宅地建物取引業者に実務の中で
活用頂き、システム導入により得られる効果や、情報収集・管理・提供等に係るシステムの機能・
運営等に関する課題を把握し、その結果を基にシステムの本格構築・運用に向けた検討を実施しま
す。
試行運用の概要(案)※現在検討・構築中のため、情報が一部変更になる場合がございます。ご了承ください。
○対象物件
○利用者
○利用期間
○依頼事項
:
:
:
:
横浜市に所在する売買物件(戸建・マンション・土地)
神奈川県内の(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)会員
平成27年6月~平成28年2月(予定)
不動産総合データベースを活用頂き、意見投稿ページへ意見を投稿、アンケート
等にご協力頂く。
不動産総合データベースを活用した情報提供のイメージ
この物件は土砂災害の
おそれがある地域ですか?
不動産総合データベース画面イメージ
宅建業者がREINSを通じて
情報ストックシステムを確認
REINS
【物件購入検討者】
【宅建業者】
<物件検索結果一覧>
1.A物件 ○○万円
土砂災害警戒区域には指定されていませんし、
土砂災害危険箇所にも指定されていませんね。
2.B物件 ○○万円
3.C物件 ○○万円
情報の表示・印刷
閲覧
土砂災害警戒区域
土砂災害危険個所
今後に関して
今回は事前予告として概要をお知らせいたしました。平成27年4月頃から、業界団体と連携し、
説明会・資料配付等を通じて詳細をご案内する予定です。その際は、ご協力頂きますようお願いい
たします。
※参考ホームページ
不動産に係る情報ストックシステム基本構想について http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000091.html
不動産に係る情報ストックシステムの試行運用に向けた横浜市との連携について http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo16_hh_000106.html
作成 国土交通省土地・建設産業局不動産業課