航空自衛隊創設六十周年に思う

蒼き空を明日へつなぐ
これか ら を 担 っ て い く 隊 員 た ち へ
くから、しかも「一人で心に思う」こ
とでしか祝意の表しようがない。
この日、思い高じて次を自詠した。
空自六十年軌跡は飛行雲
航空自衛隊創設六十周年記念特集
く、そしてその心情は察するに余りあ
空自創設期から今日に至るまでの数
多の地上の星達の生き様は味わい深
出す。
地上の星と言えば、中島みゆきさん
の歌に共感と感動を覚えたことを想い
橋本 一
航空自衛隊創設六十周年に思う
二〇一四年七月一日航空自衛隊が産
声をあげてから六十年が経過した。
創設六十年を迎えたのである。何と
半世紀以上経過したことになる。
これを記念し入間基地での中央記念
式典の外、各地で様々なイベントが執
が行われ、帝国ホテルで歓迎夕食会が
環として各国空軍参謀長等招へい行事
ぶ飛行雲のようだ。この真っ白い飛行
「 航 空 自 衛 隊 が 創 設 さ れ て 六 十 年。
その歴史と足跡は青空にくっきり浮か
私の思いはこうだ!
だった!と思いたい! そしてその思
いはいつまでも持っていたい。」
自分もこの数多の地上の星達の一人
るものがある。
盛大に開かれたとも聞く。今年の航空
雲を刻んだのは、国の平和と安全を思
滋味掬す地上の星達
観閲式はさぞや力が入ったであろうし
り行われたと聞く。また記念行事の一
見事であったろう。思っただけで心が
い、時に涙し、ただ黙々と汗してきた
たいものと思っている。
直径約三〇センチの大皿に同様の
句を下絵として描いたもの
(空自 OB)
また轆轤を挽き大皿を作ってこれを
陶書した。
ろくろ
こんなことを思い、拙い字ではある
がこれを書した。
躍る。
だ。
数多の隊員達、この人達こそ地上の星
退職して十四年、時の経過と共に自
衛隊との関わりも薄れ、今の私には遠
十年後航空自衛隊が創設七十年を迎
えた時、これを祈念して書し、作陶し
条幅に自詠の句を書したもの
空自六十年軌跡は飛行雲
滋味掬す地上の星達
Blue Sky Leads to Tomorrow
─ 100 ─
─ 101 ─
私はこんな形で空自創設六十年を独
りで祝った。
航空自衛隊創設六十年に思う