活動企画書(scope of work scope of work scope

産業競争力懇談会(COCN)2015年度推進テーマ候補
活動企画書(scope
活動企画書(scope of work)
work)
【候補テーマのタイトル】
「アグリ・イノベーション・コンプレックスの構築」
【提案企業・大学・法人】
三菱ケミカルホールディングス
【提案内容】
1.提案の背景・理由
農林水産業と工業との産業連携は 2010 年度 COCN 推進テーマ「農林水産業と工業の連携研究会(植
物工場分科会)」で取り上げられ国内的には社会実装が進んでいるが、世界に向けては輸出戦略の策定
等残された課題もある。一方、世界的に化石燃料の消費が進む中、人類の持続的な発展のために CO2
のコントロールが必要となっている。炭素が循環する新炭素社会に向け、化石燃料の燃焼により排出さ
れる CO2 の利用に加え、需要が拡大している LNG や今後増加が見込まれる液化水素の冷熱資源を積極
的に活用する次世代植物工場の推進を目指し、技術課題の抽出と植物工場製品の輸出推進について検討
をおこなう。また、オールジャパンの技術を集約し、フルターンキー型植物工場を中核としたインフラ
輸出を視野に「アグリ・イノベーション・コンプレックスの構築」を目指す。
2.産業競争力強化上の目標・効果
今後人口と所得の増加する東南アジアを市場ターゲットとし、高温多湿環境においても生産が可能な
次世代植物工場の推進として気温気流の管理技術、耐久性資材開発課題などの抽出をおこなう。
輸出向け大規模植物工場(マザープラント)による食材輸出事業の展開としてバリューチェーン一貫
での事業性を検証する。植物工場製品ブランド化のため認証機関設立の課題を抽出し環境整備の準備を
おこなう。「安全・安心」で消費地のニーズにあった機能・価格の農産物輸出戦略を策定することによ
り、2025 年度に 1,000 億円規模の植物工場生産品について市場創生を検討する。
フルターンキー型植物工場輸出のため海外の LNG 拠点調査をおこない、次世代植物工場輸出の事業
性を検証する。また、インフラ輸出を推進する推進母体(協議会等)の課題を抽出し環境整備の準備を
おこなう。植物工場のインフラ輸出で 500 億円規模、発電設備等とセットとしたインフラ輸出で 1 兆円
規模(1 か所で数千億の規模)の市場創生を検討する。
3.検討内容と想定される課題
以下の課題に付いて WG を作り、課題の検討を取り進める。
① 次世代植物工場の開発課題抽出
・低コスト室温制御技術(熱線遮断、細霧冷却、LNG 冷熱活用の組み合わせ等)
・大規模植物工場管理技術、ブラックボックス化(ICT、ロボット等の活用)
・耐久性資材開発(錆、紫外線、台風対策)
・植物工場製品の機能性評価、機能コントロール技術
・SIP 次世代農林水産業創造技術テーマとの連携
② バリューチェーン一貫でのマザープラント事業性検証
国内に建設する輸出向け大規模植物工場(20ha 規模のマザープラント)の技術実証とマザープラ
ント生産品輸出の事業性を検証する。また、植物工場生産品ブランド化のための認証機関の立案と
設立に向けた課題を抽出する。
③ 次世代植物工場輸出の事業性検証
フルターンキー型植物工場の輸出先調査を実施する。また、インフラ輸出を推進する上で協議会等
の立案と設立に向けた課題を抽出し環境整備の準備をおこなう。
4.想定される解決策と官民の分担
① 産業界の分担
・耐久性資材の開発、検証植物工場の推進をおこなう。
(技術研究組合の設立)
・市場に関する調査を基に、マザープラント立地場所の提言をおこなう。
・LNG 施設等とセットとした次世代植物工場インフラの輸出提言をおこなう。
② 産官学の分担
・検証植物工場推進のため、官公庁の助成により事業検討の推進をおこなう。
・マザープラント建設の為、産官学が連携し事業推進母体(協議会等)の体制を検討する。
・世代植物工場インフラの輸出として産官学が連携し、事業推進母体(協議会等)の調整を検討する。
5.テーマ活動の想定活動期間
2015 年 7 月~2017 年 2 月
6.出口目標と提言実現の推進主体案
初年度(2015 年度):輸出戦略の視点で東南アジア諸国のニーズを明らかにし、輸出向け大規模植
物工場によるバリューチェーン一貫での事業性を検証する。
次年度(2016 年度):技術研究組合の設立による検証植物工場の推進と、協議会の設立に向けた課
題を掘り下げ、輸出戦略の立案をおこなう。
7.推進体制案 (敬称略)
・リーダー:植物工場研究会 理事長 古在 豊樹 (千葉大学 名誉教授)
・事務局:三菱ケミカルホールディングス
・想定されるメンバー(会員ならびに非会員) : 愛媛大学、千葉大学、東京大学、農研機構、シャ
ープ、住友電工、大日本印刷、地方創生ネットワーク、TFMHY 研究所、日本電気、日立物流、富
士通、富士フイルム、他
・想定されるアドバイザー:SIP 次世代農林水産業創造技術担当 PD 西尾 健、
沖縄県農業研究センター、他
8.その他
スケジュール案(添付)
添付資料
推進テーマ活動スケジュール(案)
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
組成
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検討
COCN活動
全体会議 1回/月
(WGは随時開催)
報告
①次世代植物工場の技術課題抽出
②バリューチェーン一貫でのマザープラン
ト事業性検証
③次世代植物工場輸出の事業性検証
▲中間報告
▲最終報告
▲提言
④ジャパン・アグリ・コンプレックス設立の課題抽出
⑤輸出戦略の立案
▲提言
提言
相談
②ジャパン・アグリ・コンプレックス協議会運営
③マザープラントの設計・建設
民間の取り組み
①資材・技術開発
②小規模実験設備での実証検証
③市場調査
官民の取り組み
①ジャパン・アグリ・コンプレックス協議会設立準備
④植物工場本格生産
以上