鈴鹿亀山地区広域連合第6期介護保険事業計画案に対する意見の概要

鈴鹿亀山地区広域連合第6期介護保険事業計画案に対する意見の概要と意見に対する考え方
意見箇所
1 日常生活圏域の設定
意見の概要
意見に対する考え方
日常生活圏域については、今後の包括ケアシステムの構築方
法、鈴鹿市及び亀山市のバランス等総合的に検討した結果、第5期
と同様に、鈴鹿市4圏域、亀山市1圏域としました。
亀山市は、1圏域に1地域包括支援センターを設置しております
住み慣れた地域という観点から、亀山市が1圏域では広 が、3か所の在宅介護支援センターが地域包括支援センター機能
すぎる。せめて中学校域に改めるべきである。
の一部を担うブランチとして、高齢者や家族等の相談業務にあたっ
ております。
本計画期間においては、地域包括支援センターとブランチの機能
分担、ネットワークのさらなる強化を図りながら、地域包括ケアシス
テムの構築を目指します。
鈴鹿市及び亀山市(二市)における介護保険事業については、ス
ケールメリットによる効率化を図るため、広域連合を保険者として運
営しています。
広域連合と構成市の2階建て福祉事業では、一体的なシ 介護保険事業は、広域連合と二市の役割分担を明確にし、協働
地域包括ケアシステム構
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ステムにならず、ロスも大きいのではないか。
し実施していきます。
築に向けた考え方
介護保険事業の推進体制を見直すべきである。
二市は、基礎自治体であるそれぞれの市域を単位として、地域資
源を活用しながら地域包括ケアシステムの構築を目指します。
広域連合は、保険者として適正に介護認定及び保険給付を行う
とともに、事業所の指導、監督を行います。
3 医療と介護の連携
鈴鹿市においては「鈴鹿市地域包括在宅医療ケアシステム運営
会議」、亀山市においては「かめやまホームケアネット」の活用によ
医療と介護が必要になった人が、できる限り在宅で安心 り、医療・介護の関係機関との連携体制を強化します。
して過ごせることを目指すのはよいが、そのためには、24 また、24時間の在宅医療・介護体制の実現を図るため、地域密
時間の在宅医療・介護体制が必要である。
着型サービスとして、平成28年度に「定期巡回・随時対応型訪問介
護看護」を5箇所、平成29年度に「看護小規模多機能型居宅介護」
を5箇所の整備を進めます。
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意見箇所
意見の概要
意見に対する考え方
地域包括支援センターの仕事量が増え、負担になって、
きめ細かい仕事ができますか。
地域包括支援センターの 地域包括支援センターの充実を求めます。
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体制強化
民間業者に委託している現状を改め、市直轄事業として
改組し、地域住民の意見を良く聞き、事業を充実すべきで
ある。
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ご指摘のとおり、今後ますます地域包括支援センターの役割が重
要になってきます。
地域包括ケアシステムの中核となるためにも、人員の増員や専
門職の配置、研修等の充実など、機能を強化するとともに、より効
率的な運用ができるよう、連携体制及び機能分担についての検討
を進めます。
介護予防・日常生活支援総合事業を導入するとのことで
あるが、現在介護予防給付を受けている人(要支援者)を
介護保険から外すことは許されない。
介護予防・日常生活支援総合事業は、利用者のニーズに応じ
介護予防・日常生活支援総合事業への移行後も、すべ て、これまでと同等レベルの事業所の専門職が実施する訪問型、
介護予防と生活支援サー
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ての要支援認定者に、従来と同等のサービスを受けられ 通所型サービスに加え、家事援助、通いの場の提供など、NPOや
ビスの提供
ボランティア等が行う、多様なサービスを開発し提供していく予定で
るようにしてほしい。
す。
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安価なボランティア等への肩代わりでは、制度として責
任が持てないのではないか。
訪問介護における身体介護・生活援助や通所介護におけるリハ
ビリなど、専門的なサービスを必要とする人は、今までどおり、専門
的なサービスを受けることができます。
地域支援事業は、自治会長や民生委員さん等のボラン
一方、掃除・洗濯等の生活支援やコミュニティサロンといった、地
ティアにお願いするだけでなく、市として責任を持って専門
8 生活支援サービスの充実
域住民が主体となって支援できるサービスについては、ボランティア
家を配置し、要望に合致した支援が行えるようにしてもらい
等により提供します。
たい。
地域包括支援センターの専門職は、利用者から生活の状況、要
望を聴き取り、適正なサービスが提供されるようケアマネジメントを
行います。
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意見箇所
意見の概要
意見に対する考え方
介護老人福祉施設(特養)は、待機者の状況を踏まえ、平成28年
度に100人分を整備します。
特養待機者をゼロにするだけの特別養護老人ホーム、
9 サービス提供基盤の整備
なお、平成27年度中には、第5期選定分の特養(広域型)80人分
地域密着型特養をつくるべきである。
がオープンする予定となっており、計180人分の待機者が解消され
る見込みです。
10 介護保険料について
介護保険料の納付は、被保険者の方の様々な事情により100%
の収納率とはなっておりません。
皆で助け合わなければならない介護保険制度である
第6期における予定収納率は、過去の収納実績をもとに、98.3%
が、介護保険料は、対象者全員から徴収できているのか。
と見込んでいますが、少しでも多くの方に納付いただくため、督促、
催促はもとより、きめ細やかな納付相談を実施してまいります。
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介護保険料の引き下げを求める。
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公費投入による介護保険料の負担軽減を求める。
介護保険料について
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介護保険料は、所得に応じた設定にすべきである。
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所得段階を12段階に戻すべきである。
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介護保険料は、65歳以上の第1号被保険者の方から負担能力に
応じて、納付いただいております。
保険料は、介護サービスの費用に応じて算出しますが、高齢化
率の上昇とともに保険給付費も増大していることから、保険料の引
き上げとなりました。御理解ください。
介護保険制度はその財源を公費50%、保険料50%からまかなう
ことが原則となっておりますことから、市費投入による軽減は考えて
おりません。
なお、低所得者の対策として、国は平成27年度から消費税を財
源とした公費の投入による保険料の軽減を予定しております。
第6期においては、国が示した9段階の所得段階を参考に、国の
示す所得が1番高い9段階をさらに3段階に細分化して、計11段階
としました。
第5期の12段階から11段階へ変更した理由は、第5期における
第1段階及び第2段階(いずれも負担割合は0.5)が一つの段階に統
合されたことによるもので、保険料の算定に影響はありません。
意見箇所
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利用者負担の公平化
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意見の概要
意見に対する考え方
介護保険制度では、低所得者(世帯非課税等)に対し、負担軽減
の制度が設けられています。
ひと月の利用料が一定額を超えたときに「高額介護サービス費」
利用料の軽減を求める。
の支給や施設を利用する場合に、負担限度額と基準費用額の差額
が給付される「特定入所者介護サービス費」があります。
また、今回の制度改正で高額所得者の利用者負担が引き上げら
れますが、これについては、負担の公平性を目的とした介護保険法
改正によるものですので、御理解ください。
利用料の負担が増えると利用者が減少し、事業者も経営 事業所は、改正された報酬改定の内容をよく精査し、これまでの
サービス体系にとらわれることなく、利用者にとって真に必要なサー
が成り立たない恐れがある。
ビスの提供を充実させながら、利用者の獲得に向けた経営努力をし
ていただくことを期待しております。
事業の適正化のケアプラン点検はとても良いと思う。
自立支援型のケアプランが作成されているかを点検する
ことで、より要介護状態の軽減に努められていると感じる。
それは、入所施設においても同じことが言えるため、要介
護状態の改善に対して、成功報酬を取り入れてはどうか。
ケアプラン点検に御理解いただきありがとうございます。引き続
き、利用者の自立支援に向けて努めてまいます。
成功報酬については、その評価方法について議論されておりまし
たが、今回の報酬改定には明確には示されておりません。
現行の介護保険制度においても、介護老人保健施設における在
宅復帰・在宅療養支援機能加算や通所介護の事業所評価加算な
ど、一部成功報酬の概念が導入されております。
平成27年度報酬改定においては、介護報酬が引き下げられるな
か、在宅復帰・在宅療養支援機能加算については引き上げが行わ
れることとなっております。
本広域連合は、国の報酬改定に沿って事業を進めてまいりたい
と思いますので、御理解ください。
要介護認定の申請権を侵害しないように求める。
介護保険法では、要介護(支援)認定の申請は、介護サービスを
利用しようとするときに、被保険者(代行含む)が行うことができると
されております。
介護保険制度改正により、予防給付の一部が介護予防・日常生
活支援総合事業(総合事業)に移行することにより、総合事業のみ
を利用しようとする人は、要介護(支援)認定申請をしなくても、地域
包括支援センター等が行うチェックリストにより、簡易に事業の対象
者かどうか判定することが可能になりますが、要介護(支援)認定申
請をできなくするということではありません。
総合事業移行後も、利用者の選択により適正な介護予防・生活
支援サービスを提供することとしており、申請権を侵害することはあ
りません。
事業の適正化
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意見箇所
19 制度改正について
意見の概要
意見に対する考え方
介護保険制度改正に反対する。
消費税を増税しながら、社会保障費削減は納得できな
い。
特別養護老人ホームの入所者を「要介護3」以上に限定
すると、それ以下の人たちは切り捨てられることになる。
特別養護老人ホームの重
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利用者の選択権を保障すべきである。
点化について
要介護1、2でも特養入所が必要と考えられる場合、老人
福祉法の措置入所を援用して入所させるべきである。
持続可能な社会保障制度の確立を図るため、介護保険法が改正
されます。
改正により、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるように
するため、介護、医療、生活支援、介護予防の充実を目指す「地域
包括ケアシステムの構築」や「費用負担の公平化」が図られます。
介護老人福祉施設(特養)は、在宅での生活が困難な中重度の要
介護者を支える施設としての機能に重点化されますが、軽度(要介
護1・2)の要介護者であっても、認知症等の理由により日常生活に
支障を来たし、常時介護を必要とするが、居宅で介護を受けること
が困難な場合は、施設の入所検討委員会の判定により入所が認め
られる特例措置が設けられております。
平成27年度介護報酬改定では、全体で2.27%の引き下げとなり
ました。
介護従事者の処遇改善に 今でも低賃金で人材確保ができない。介護報酬を大幅に 一方で、介護従事者の賃金が他の分野に比べて低く、人材確保
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引き上げてほしいい。
の支障となっていることに鑑み、介護サービスに従事する介護職員
ついて
の賃金改善を目的とする処遇改善加算については、1.65%の引き
上げが行われます。
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介護保険制度においては、市町村における保険料徴収事務の確
実性・効率性の確保、被保険者の保険料納付の利便性及び確実性
の向上を図るため、年金からの天引きによる特別徴収が導入され
ておりますのでご理解ください。
保険料の特別徴収につい
介護保険料を特別徴収しないでほしい。
て
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意見箇所
23 その他
意見の概要
意見に対する考え方
パブリックコメントについて、膨大な計画案をホームペー
ジと各窓口での閲覧で示すだけでは、意見は提出しにく
い。
閲覧方法や閲覧場所など、より多くの意見をいただける方法を、
計画案の内容をもっと解りやすく簡略に提案し、市民に広く 今後検討するとともに、わかりやすいパブリックコメント制度となるよ
示してほしい。
う努めます。
パソコンを使えない多くの高齢者は、大部の案を閲覧す
るのは非常に難しく、意見を提出することが出来ない。
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