「スキ キャナ保 保存制度 度」の要件 件緩和

2015 年 3 月発行
「スキ
キャナ保
保存制度
度」の要件
件緩和
年度の税制改
改正項目に国税関係書類の
の「スキャナ保
保存制度」の
の要件緩和が
が盛り込まれて
ています。この
の
平成 27 年
制度は、平成
成 17 年度の
の電子帳簿保
保存法の改正 により適用が
が可能となった
た制度です。
■ そもそも
も電子帳簿
簿保存法とは
は
対
象
個別税
税法により原則
則「紙」による
る保存が義務
務付けられてい
いた国税関係
係帳簿書類が
が、この法律に
により、以下の
ように3
3つに分類され
れ、それぞれ
れ一定の要件
件を満たすこと
とで、電子デー
ータとしての保
保存が認めら
られました。
要
件
「入力の
の最初から一
一貫して電子計
計算機で作成
成した国税関
関係帳簿書類
類を電子保存 すること」や「
「すでに紙媒体
である国
国税関係帳簿
簿書類をスキ
キャナで読み取
取って電子保
保存すること」
」など一定の要
要件が定めら
られています
す。
申
請
電子デ
データでの保存
存を開始する
るには、対象書
書類や利用シ
システム等に
について事前
前に申請し、承
承認を受ける
るこ
とが必要
要となります。なお申請は
は、3つすべて
てを行う必要はなく、スキャ
ャナ保存申請
請だけ行うこと
ともできます。
。
■ 平成 27 年度税制
制改正による
るスキャナ保
保存制度の
の要件緩和
もの」が、以下
スキャナ保
保存の申請対
対象外とされ
れていた「契約
約書・領収書の
のうち金額 3 万円以上のも
下のようにス
スキ
ャナ保存の対
対象となりま
ます。ただし、①
①相互けん制
制、②定期的
的なチェック、③
③再発防止策
策を社内規程
程等において
て整
備するととも
もに、これに基
基づいて事務
務処理を実施す
することが承
承認要件となり
ります。 (※
※この改正は、
、平成 27 年 9 月
30 日以後に
に行う承認申請
請について適
適用される予
予定です。)
その他、書類
類のスキャン
ン時の処理について以下の
の改正が行わ
われ、その利便性が高まり
ります。
項目
目
重要書類
類以外
現行
改
改正案
・金額
額基準なし
・金額基準な
なし
・カラ
ラー保存が必要
要
・保存形式が
が白黒でも可
・書類
類の大きさに関する情報の
の保存が必要 ・書類の大き
きさに関する情
情報の保存が
が不要
電子署名
名要件
入力
力者等の電子署
署名が必要
・電子署名不
不要
・タイムスタン
ンプとともに入
入力者等に関す
する情報の保
保存
Q.データ
タによる保存を
を行う場合の
の承認申請に
について教えて
てください。
適用
用を受けようと
とする電子データの保存方
方法ごとに、そ
それぞれ定め
められた申請
請書を保存開
開始しようとす
す
る3ヶ月前
前の日までに
に、本店所在地の所轄税務
務署長へ提出
出します。例え
えば、2016 年 4 月 1 日よ
より電子デー
ー
タで保存
存したい場合、
、2015 年 12 月 31 日まで
でに承認申請書を提出する
る必要があり
ります。
Q.スマー
ートフォンによ
より撮影した電
電子データで
でもスキャナ保
保存の対象となるでしょうか
か。
ているため、スマートフォ
スキャナ保存は、
、原稿台のあ
あるスキャナに
による読み取
取りが要件のひ
ひとつとなって
ォ
で撮影保存した
た電子データ
タについては、
、認められません。
ンなどで
Q.申請が
が承認されれ
れば、過去の領
領収書等もス
スキャナ保存
存することはで
できますでしょ
ょうか。
保存
存開始日前の書類に遡求し
してスキャナ
ナ保存すること
とはできません
ん。
申請した
た保存開始日前の領収書等については
は、引き続き『
『紙』で保存し
しておく必要が
があります。
Q.メール
ルに添付された
た PDF ファイ
イルで発注書
書を受領した場
場合もスキャナ保存の対象
象でしょうか。
ターネットなど
発注
注書や納品書
書、請求書など
どを、書面では
はなく PDF などの電子ファ
な
ァイルでインタ
どを経由して
て
電子的に
に取り交わした
た場合の取引
引を「電子取引
引」と言います
す。
この電
電子取引デー
ータを保存する
る場合、紙を 電子化し保存
存するスキャ
ャナ保存制度 とは異なる保
保存要件とな
な
ります。原
原則、電子署
署名やタイムス
スタンプをデー
ータに付与す
する点は変わ
わりませんが、
、対象書類が
が取引関係書
書
類であれ
れば制限がな
なく、税務署の
の事前承認が
が必要ない点が
が大きく異な
なる点となりま
ます。
Q.スキャ
ャナ保存を行う場合には、どのような要
要件を満たさな
なければなら
らないでしょう
うか。
真実
実性・可視性を
を確保するために以下の要
要件を満たす
す必要があります。(現行法
法に基づくものです。)
なお、①
①以外の要件
件は、それぞれの要件を満
満たすシステ
テムや機器等により対応し
します。
力期間の制限
①入力
書類
類作成又は受領
領後速やかに入
入力(スキャン→
→電子署名→タ
タイムスタンプ付
付与)する等
②一定
定水準以上の解
解像度及
稿台と一体にな
なったスキャナに
による読み取り
り(デジカメ、ハン
ンドスキャナは対
対象外)
原稿
真
びカラー
ー画像による読
読み取り
解像
像度 200dpi 以 上、赤・緑・青各
各 256 階調以上
上 → 改正に より重要書類以
以外は白黒可
実
③電子
子署名の実行
入力
力単位ごとに入
入力者又は監督
督者の電子署名
名を実行 → 改
改正により不要
要
性
④タイム
ムスタンプの付
付与
電子
子データがある
る時刻に確実に
に存在していたこ
ことを証する電
電子的な時刻証明書の付与
⑤読取
取情報の保存
読み
み取った書類の
の大きさに関する情報等 → 改正により不要
要
⑥バー
ージョン管理
保存
存したデータの
の訂正又は削除
除の履歴が残り、事実及び内容
容の確認が出来
来るシステム
⑦帳簿
簿との相互関係の保持
スキ
キャニングした書
書類と帳簿の関
関連性が確保
⑧見読
読可能装置の備
備付け等
14 インチ以上のカ
カラーディスプレ
レイ、4 ポイント文字の認識等
等による可視性の
の確保
⑨システ
テム関係書類の
の備付
シス
ステム概要書の
の備付けでオン
ンラインマニュア
アル等で速やか
かに出力できるも
ものであれば可
可
⑩検索
索機能の確保
日付
付や主要な記載
載項目等による
るデータ検索機
機能の確保
可
視
性
ア ク タ ス 税 理 士 法 人
スマネジメン
ントサービス
ス㈱
アクタス
【 URL
U 】http: //www.actus.co.jp
【 MAIL】info@
M
@actus.co.jp
【赤坂】〒1007-0052
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都港区赤坂3-2-12 赤坂NOAビル66F 【立川】〒190-0012
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888
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101
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