2015(平成 27)年度 全国研修会 第一報

一般社団法人 日本精神保健福祉士養成校協会
2015(平成 27)年度 全国研修会 第一報
ちから
<テーマ>
「精神保健福祉士として『考える』 力 を育てる」
精神保健福祉の課題が増加、複雑化している今日、その諸問題に対応する精神保健福祉士の実践力が一層求められてい
る。今年度の全国研修会では、実践力のある精神保健福祉士を養成する上で不可欠な「考える力」を"いかに育てていく
か?"ということをメインテーマに据えた。精神保健福祉士として「考える力」とは、学生が直面する事象や学習課題に
対して、受動的に消化したり、また単に既存の知識や枠組みに沿って解釈したりするだけでは到底養えない。
「考える」
ということは、自分自身の五感を使って状況と対峙し、そこで生じていることの意味を問い、さらに多角的に捉えなおし、
状況を構造化して読み取っていくプロセスである。本研修会では、
「考える」ことを以上のように捉え、その力を育てる
ことの意味を基調講演、トークイン、分科会を通して考えたい。
<開催場所> 大正大学 (東京都豊島区西巣鴨 3-20-1)
都営地下鉄三田線「西巣鴨駅」より徒歩 1 分
<タイムスケジュール> (予定)
9:30~
受付開始
10:00~
開会式(開催校挨拶・会長挨拶)
10:30~12:00 基調講演 「精神保健福祉士として『考える』力を育てる」
6 月 20 日(土)
13:00~16:00 トークイン「
『考える』力を養う教授法」
16:30~18:40 平成 27 年度 精養協 通常総会
19:00~21:00 情報交換会 会場:Cafe&Dining 鴨台食堂 (学内 5 号館 8 階)
分科会 1「ルーブリックの(評価基準表)の活用について」
9:30~12:30 分科会 2「反転授業の進め方について」
分科会 3「アクティブ・ラーニングを活用した授業計画の立案」
6 月 21 日(日)
12:30~14:00 公募企画:ランチョンミーティング / 昼食時間
14:10~15:10
ブロック別連絡会
<研修会参加費・情報交換会費> 研修会参加費(予定)
:会員校 13,000 円
非会員校 18,000 円
精神保健福祉士実習指導者(現場の方)3,000 円
情報交換会費(予定)
:8,000 円
【1日目 6 月 20 日(土)10:30 ~ 16:00】
<基調講演> 10:30 ~ 12:00
ちから
テーマ「精神保健福祉士として『考える』 力 を育てる」
〔企画の趣旨・内容〕
2010(平成 22)年の精神保健福祉士法改正では、より実践力の高い精神保健福祉士の養成を目指して知識・
技術を柱にしたカリキュラムの見直しがなされた。専門職養成において、カリキュラムの体系化は必要であ
る。しかし、カリキュラムの整備が進めば進むむほど、学生たちは知識を詰め込むことに追われ、既存の枠
組みを無批判に受け入れ、自ら問いを立て考えることが難しくなっている状況が懸念される。
専門職養成教育とは、学習者が直面する様々な事象に対して、専門的な視点から状況を読み取り、何をす
べきか考えられる力を養うことである。今回の基調講演では、そうした精神保健福祉士として「考える」力
を育てる教育のあり方について、本協会の会長である石川到覚先生にご講演頂く。また、後半は伊東秀幸先
生にもご登壇頂き、石川先生との対談を通して本テーマの意味をさらに深め、参加教員が自身の教育の課題
について問い直す機会としたい。
講
師:石川 到覚 氏(大正大学名誉教授・本協会会長)
対 談 者:伊東 秀幸 氏(田園調布学園大学・本協会副会長)
司
会:茶屋道 拓哉 氏(九州看護福祉大学・本協会研修委員)
<トークイン> 13:00 ~ 16:00
ちから
テーマ「
『考える』 力 を養う教授法~アクティブで深い学びのプロセス~」
〔企画の趣旨・内容〕
学生たちが精神保健福祉士として「考える」力を養うためには、教員に求められていること――「教える」
力とは何だろうか。精神保健福祉士養成課程におけるカリキュラム体系では、教育内容(何を教えるか)は
細かく設定されている一方、教育方法(いかに教えるか)についてはそれぞれの教員の裁量に任されている
のが現状である。教員は「教えること」のプロフェッショナルである。私たちには、この専門的役割を果た
すために、教授法に関する研鑽を重ね、自身の教育方法を検証していくことが求められる。
本トークインでは、教育学がご専門の佐藤浩章先生をお招きし、アクティブ・ラーニングを促す教授法に
ついてご教示頂き、その方法展開を実践的に学ぶ。参加者が自身の授業展開を振り返り、精神保健福祉士養
成課程におけるアクティブ・ラーニングの意義と活用について理解を深める機会としたい。
講
師:佐藤 浩章 氏(大阪大学准教授・大阪大学教区学習支援センター副センター長・大正大学客員教授)
司
会:岩本 操 氏(武蔵野大学・本協会研修委員長)
*16:30 ~ 18:40
〈 移 動 〉
*19:00 ~ 21:00
一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会
平成 27 年度通常総会
情報交換会
おう だい じきどう
於:Cafe&Dining 鴨 台 食堂 by Princehotels&Resorts (学内 5 号館 8 階)
【2日目 6 月 21 日(日)9:30 ~ 12:30】
<分科会1> 9:30 ~ 12:30
テーマ「ルーブリック(評価基準表)の活用について」
〔企画の趣旨・内容〕
ルーブリックとは、「目標に準拠した評価」のための「基準」作りの方法論であり、学生が何を学習する
のかを示す評価規準と、学生が学習到達しているレベルを示す具体的な評価基準を、マトリックス形式で示
す評価指標である。
より良い精神保健福祉士養成のためには、シラバス作成や成績評価の内容と方法の吟味が必要であり、評
価基準の具体例であるルーブリックの理解や活用も重要になってくる。本分科会では、昨年度の全国大会に
引き続き、演習形式でルーブリックの作成作業をしつつ、何をどのように評価するのか、などについて参加
者と共に学び合う機会を設けたい。
講
師:長崎 和則 氏(川崎医療福祉大学・本協会研修担当理事)
高木 健志 氏(山口県立大学)
<分科会2> 9:30 ~ 12:30
テーマ「反転授業の進め方について」
(仮題)
〔企画の趣旨・内容〕
反転授業とは、講義形式の授業で内容の説明を受け宿題で理解を深めるという従来の方法を転換したもの
である。つまり、説明型の基本的学習内容は学生が授業前に予習し、授業では予習内容に関する学生の理解
度に応じた個別指導や学生同士の協働や討議を通して理解を深めるとともに応用力を身につける方法といえ
る。
本分科会では、反転授業の基本的考え方と枠組みを整理し、さらに演習形式で反転授業の進め方を検討し、
その意義や留意点などについて参加者と共に学び合う機会としたい。
講
師:橋本 みきえ 氏 (西九州大学)
コーディネーター:行實 志都子 氏(神奈川県立保健福祉大学・本協会研修委員)
吉池 毅志 氏(大阪人間科学大学・本協会研修委員)
<分科会3> 9:30 ~ 12:30
テーマ「アクティブ・ラーニングを活用した授業計画の立案」
(仮題)
〔企画の趣旨・内容〕
アクティブ・ラーニングとは、思考を活性化する学習形態といわれ、講義形式による知識の伝達とは異な
り、ディスカッションや体験型学習など実際の動きを通して理解を深める方法である。
精神保健福祉士養成課程でもアクティブ・ラーニングを取り入れた授業展開が期待されるが、その学習効
果を高めるためには、科目の学習内容や伝達すべき知識の範囲、そして学生の習得度に応じて適切に授業計
画を立てることが必要である。
本分科会では、1 日目のトークインの内容を踏まえ、アクティブ・ラーニングを促す授業計画の立案につ
いて検討し、演習形式で具体的な授業計画を考え試行する機会としたい。
講
師:大西 良 氏(長崎国際大学)
コーディネーター:田村 綾子 氏(聖学院大学・本協会研修委員)
知名 孝 氏(沖縄国際大学・本協会研修委員)
<自主企画募集!ランチョンミーティング> 12:30 ~ 14:00
「せっかくの機会で、実習先の情報交換をしたい!」
「分科会に引き続いて、議論を深めたい!」
そんな機会として、自主企画を募集したランチョンミーティングの時間を設けました。
大正大学内の会場をお貸しします! 募集方法は、申込開始の第二報にご案内いたします!
<ブロック別連絡会> 14:10 ~ 15:10
ブロックごとに実習先の情報交換やブロック研修会等の実施に関して話し合う機会とします。
【その他の連絡事項】
*講演・タイムスケジュール等の内容は現時点のものです。第二報時で一部変更となる場合もありますので、
ご承知おきください。
*正式な研修会費・参加申込方法などは、5 月上旬発送予定の第二報でご案内致します。
*研修会両日ともご昼食(お弁当)をご用意する予定です。必要な方は申込開始時に併せてご注文ください。
*6 月 20 日(土)16:30 開会の平成 27 年度通常総会の開催通知は追ってご連絡いたします。
【関係学会:日本精神保健福祉学会全国学術研究集会の開催について】
*全国研修会前日の 2015 年 6 月 19 日(金)に関係学会の「第4回日本精神保健福祉学会全国学術研究集会」
が同会場の大正大学で開催されます。入会・申込等の詳細は下欄の学会事務局にお問い合わせください。
一般社団法人日本精神保健福祉学会 2015 年度 第 4 回学術研究集会
開催日:2015 年 6 月 19 日(金) 会場:大正大学
テーマ:
「越境する精神保健福祉学 – 精神保健福祉学の可能性を探る -」
※午前中に自由研究発表(発表演題募集締切は 5 月 11 日まで)
、午後より総会ならびに野田文隆氏(多文化
間精神医学会理事長・大正大学名誉教授)の記念講演、シンポジウム、情報交換会を開催します。
[学会への入会及び学術研究集会申込に関するお問い合わせ]
一般社団法人日本精神保健福祉学会事務局
E メール:[email protected]
ウェブサイト:http://www.jassmhsw.jp/index.html
ア ク セ ス
大正大学
〒170-8470 東京都豊島区西巣鴨 3-20-1
(都営地下鉄三田線「西巣鴨駅」3番出口より徒歩 1 分)
一般社団法人 日 本 精 神 保 健 福 祉 士 養 成 校 協 会
Japanese Association of Schools of Certified Psychiatric Social Worker
東京都港区港南 4-7-8 都漁連水産会館 6 階 社養協内
電話:03-5495-7595 FAX:03-5495-7596
E-mail:[email protected]
URL:www.jascpsw.jp