クラスルームイングリッシュ(その4) ~エコーイング

クラスルームイングリッシュ
(その4)
~ エコーイング ~
授業の進行以外に、様々な説明や指示等も英語で
行おうと努力していますが、どうしてもALTに任
せがちになってしまいます…。
エコーイングを試してみてはいかがですか?
エコーイングとは、この場合、反響させることをさします。
よりわかりやすくするために、リピートすることと、エコーイングを比
較してみましょう。それぞれのBの英語を比べてみてください。
リピートする
エコーイング
A: Put your hands on your shoulder.
A: Put your hands on your shoulder.
B: Put your hand on your shoulder.
B: … on your shoulder.
上の例を比べると、次のことがわかります。
リピートする・・・発話者の言葉をそのまま繰り返すこと
エコーイング・・・発話されたことを反響しているかのように語尾のみ繰り返すこと
学級担任のクラスルームイングリッシュに当てはめると・・・
ALTの英語の語尾を繰り返すことをさすのです
ね。英語が苦手な私でも、このくらいだとなんとかか
かわっていけそうです。エコーイングを使うと、授業
の進行だけでなく、様々な説明や指示等も英語を使っ
て行うことができそうです。
エコーイングできることが目的ではありませんが、どうしても英語が苦手、
自信がない、いざとなると何と言っていいかわからない…という先生方は、
このエコーイングから試してみるとよいかもしれません。
次に、具体例を見てみます。
キーワードゲームを始めるときの、T・Tでの指示の例で見てみます。キーワード
ゲームの経験のある児童への指示と考えてください。
例)キーワードゲームを行う時の指示(T・Tの場合)
HRT: OK. Let’s play Keyword game.
HRT
ALT: Make pairs.
=学級担任
HRT: Make pairs.
進行は学級担任が行います。
ALT: Put one eraser between you and your partner.
HRT: Between you and your partner.
ALT: Today’s keyword is “France”.
HRT: France.
ALT: OK. Put your hands on your desk.
HRT: On your desk.
(ここからキーワードゲームを始める)
ALT: Italy.
児童: Italy.
(続く)
エコーイングのイメージができました。長い英文だ
とちょっと難しいかもしれませんが…。
あらかじめALTにエコーイングで繰り返すことを伝えておくとよい
でしょう。ALTによっては、学級担任がエコーイングで繰り返しやすい
箇所について、ポーズを置いたり強調したりして、示してくれます。
エコーイングができるようになったら、ALTの発話したキーワードの
みを繰り返す方法を試してみるとよいでしょう。
少しずつクラスルームイングリッシュをステップアップさせていきましょう。