電気工学科北川研究室の学術論文が の HP に紹介されました。

電気工学科北川研究室の学術論文が
Advances in Engineering 社
の HP に紹介されました。
カナダのリサーチ会社
北川教授研究室から出版された学術論文が、カナダのリサーチ会社 Advances in Engineering 社に、工学的に注目すべき研究
成果としてホームページに掲載されました。
http://advanceseng.com/electrical-engineering/synthesis-and-physical-properties-of-a-new-caged-compound-ce3pd20as6of-the-c6cr23-type-structure/
Advances in Engineering 社は、主要な国際学術雑誌から実用面・応用面で重要な基礎研究を選定し、自社のホームページに掲
載します。そして、世界中の民間企業にその研究成果の概要を紹介し、コンサルティングやマッチングを行う会社です。
今回、海外の第三者機関から注目された事は、本研究成果が工業的に重要な研究成果であることを示しています。
今回注目された論文は ”Synthesis and physical properties of a new caged compound Ce3Pd20As6 of the C6Cr23-type structure”
というタイトルで、
「Journal of Alloys and Compounds」 という国際学術雑誌に今年掲載されました(622 巻、pp.676-680)
。
本研究で、Ce3Pd20As6 という化合物が、C6Cr23 型に属する新物質であることを発見しました。C6Cr23 型には、強磁性体になるものや、
新奇な物理特性を示す物質が数多く存在しており、基礎研究から応用研究まで注目されています。Ce3Pd20As6 の中には磁性元素であ
る Ce が含まれており、新奇な物理特性を示す※磁性材料として今後期待されています。
北川研究室では、新しい磁性材料の開発や、既知の磁性材料でも、新しい機能性を見出す研究をしております。研究室所属の学生
は、新物質や新機能性を夢見て、物質合成とその構造評価や物性測定に明け暮れています。本研究成果も、北川研究室に配属され
た学部4年生が、卒業研究として一生懸命取り組んでくれたおかげで出すことができました。 (電気工学科 北川 二郎教授)
発見された新物質の結晶構造
カナダの AIE 社のホームページ
※【磁性材料 magnetic material】
磁気的な性質を利用する金属材料の総称。録音用の磁気テープや磁気ディスク,永久磁石が身近な例である。電気を流して
熱や光を発生させるヒーターや電球は,電気抵抗体に電気を流すと熱に変わるという原理の応用であって,磁性とは関係がな
いが,電気を流すと力の出るモーター,力を加えて回転すると電気が発生する発電機,電圧を変える変圧器,テープへの録音
などは電気と磁気の作用の応用であって,このような機器には必ず磁性材料が使用されている。(世界大百科事典第 2 版より)
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掲載期間 H-27-032
5 月 15 日~29 日