ぬくもり第 10 刊（平成 26 年 2 月発行）発行責任者：北浦圭介（院長）きたうらクリニック加古川市野口町野口 220-1 ℡番号：079-453-5888 糖尿病の指標“グリセミックインデックス（GI 値）” 食事をすると小腸で「糖分」が吸収され、血液に「糖分」が入ります。血糖が上昇すると速やかに、インスリンという血糖を下げてくれるホルモンが出ます。つまり、「食事食べる」→「血糖値が上がる」→「インスリンが分泌される」→「血糖値が下がる」最近増加している糖尿病は「血糖値が上がること」が問題になっています。食事が原因で糖尿病になる方が多いので、「血糖が上がりやすい食事に気を付けること」は糖尿病にならないために非常に重要になってきます。もちろん、糖尿病になっている方もこれ以上悪くならないために食事に気を付けることはいうまでもありません。「血糖値の上がりやすい食事」の目安になるのが「グリセミックインデックス（GI 値）」なのです。ブドウ糖を摂取したときに血糖値の上昇率を「100」としたときに、他の食事ではどうなるかというものを「数値化」したものなのです。GI 値が高いほど血糖値が上昇しやすくなり、GI 値が低いほど血糖値が上がりにくく、糖尿病になりにくい食事と言えます。今月の院長日記「ぜんそくの吸入薬「フルティフォーム」」（平成 26 年 1 月 23 日の記事）杏林製薬から吸入薬が新発売されました。商品名は「フルティフォーム」。この吸入薬はステロイドと気管支拡張作用の両方がある 2 つの薬が合わさった合剤です。吸入薬の合剤はこれまでアドエアとシムビコートが発売されており、3 剤目です。フルティフォームは 3 剤目だけあって、その前の 2 剤のいいとこ取りをした効果があるようです。まずアドエア吸入薬に含まれている最強のステロイド「フルチカゾン」が含まれており、気管支ぜんそく治療に必要な炎症を抑える作用があります。つぎに、シムビコートに含まれている最速の気管支拡張剤である「ホルモテロール」が含まれており、速やかに気管支を広げてくれます。このフルティフォームは効果を発揮するのが吸入直後なのでぜんそくで苦しんでいる方には有効なお薬だと思います。ぜんそく発作の回数が抑えられるという結果もあります。あとエアゾルタイプなので吸いやすいと思います。1 日 2 回、1 回 2-4 吸入。「最強、最速の効果」の割に、薬価も抑えられています。