第2回行財政改革推進委員会会議 会議録 1 開催日時 平成23年3月24日(木)午後1時30分~午後3時40分 2 開催場所 京丹後市役所(2階)205会議室 3 出席委員 (10名) 澤田恭幸 委員、坂根惠美子 委員、吉岡秀巳 委員、高野繁一 委員、 野村政伸 委員、稲岡信一 委員、沖田真奈美 委員、小西清美 委員、 味田佳子 委員、西田晴子 委員 ※欠席委員(1名) 寺田昭夫 委員 4 5 協議事項 ⑴ 第2次行財政改革の進捗状況について ⑵ 市民満足度調査結果報告について ⑶ 行政評価の総括について 公開又は非公開の別 公開 6 傍聴人の人数 0名 1 7 要旨 《議事経緯》 ● 司会(財務部長) ● あいさつ(財務部長) 皆様におかれましては、ご多忙中にもかかわりませず、第2回京丹後市行財政改革推進 委員会にご出席いただきまして、ありがとうございます。 今ちょうど地震の話も出ていますので、本市の地震に係る支援体制について少しご説明 したいと思います。初めに、東北地方の震災の被災者の方のご冥福をお祈りいたします。 本市でも何ができるか、全国の方々から多くの支援を受けたこともありまして、直ちに支 援対策本部を立ち上げ、募金及び支援物資の窓口を開設したところ、おかげさまでお米か ら毛布まで多くの物資の提供をいただき、府を通しての搬入や直接福島県相馬市への搬入 を実施しました。消防の救急隊についても常時4~5名の体制で交代し被災地に向かって います。また、現在一旦待機としていますが、岩手県盛岡市へ給水車と職員を4名ずつ派 遣しています。今後も支援体制は続くと思いますので、できる限りのことは実施していき たいと考えています。 また、平成23年度については、日本全体が震災復興の形にシフトされ財政的に厳しい 状況が予想されますので、行革で切り詰めていきたいと考えています。 ● 会長あいさつ 本日は、第2回目の行財政改革推進委員会にお忙しい中、ご出席いただきありがとうご ざいます。 私も丹後大震災の地元で生まれ、その際には多くの支援を頂いたことを祖父から聞かさ れており、厚くお礼申し上げたい。その時の経験が今に活きて、義援金活動、物資の提供 に結び付いていると思います。 本日の行財政改革推進委員会は、議題が3項目と多くあり、さらに行財政改革が進むよ う議論をお願いしたい。 まず、会議録の署名人について、坂根委員を指名します。 ● 協議事項 会 長 それでは、さっそく次第に従いまして、進めさせていただきます。 2 協議事項⑴第2次行財政改革の進捗状況について、事務局より説明をお願いしま す。 (事務局より資料に基づき説明) 会 長 事務局から説明がありましたので、ご質問、ご意見がありましたら、お聞きした いと思います。 委 員 3ページの「若い世代への市政情報の提供」について、広報紙は何部ぐらい印刷 されていて、その有効性を検討されているということでしょうか。 事務局 この項目は、若い世代に情報発信し、できるだけ市政に関心を持ってもらう一つ の方法として、市の広報紙をコンビニエンスストアへ置いて持ち帰っていただく計 画をしていたのですが、コンビニエンスストアで協議したところ、置き場所として 指定されたところが、他の印刷物が平積みの状態となっており、目に留まりにくい 状況でした。また、現行の広報紙の予備の部数で対応できるか分からず、増刷をす るにしても部数の把握ができません。そのため、よりコストがかからない方法で、 効率的に若い世代に情報提供できる場所として、理髪店、美容店、金融機関等待合 所があり、また、地域の情報が集まり、かつ、情報提供が期待できる所に広報紙を 置けば、双方向で意見交換ができる効果もあることから、代替場所を検討したもの です。 委 員 ここでいう「若い世代」の年齢は何歳ぐらいをイメージされているのでしょうか。 事務局 20歳代、30歳代です。 委 その年代でしたら、あまり紙媒体は読まないですし、携帯のメールマガジン、ツ 員 イッターとかフェイスブックを活用した方がお金がかからないし、有効な方法では ないでしょうか。また、市役所に20歳代、30歳代も市役所に多くおられると思 うので、その方から情報発信し登録してもらった方がよいのではないでしょうか。 紙媒体にこだわるならフリーペーパーに掲載するとかも検討されたらと思います。 委 員 若い世代への市政情報の提供が課題となっていますが、他方で、隠居した高齢者 でも市政情報が不足している現状があり、隠居で別居することが多い田舎の課題で はないかと考えています 事務局 広報紙の配布枚数については、区長からの申し出によって配布部数を決めており、 原則的な基準はありません。地域によっては、老人会で福祉回覧板を自主的に取り 組んでいる事例も承知しており、市政情報の提供に関する派生的な課題としてお聞 3 きしておきます。 委 員 隠居世帯への情報提供については、本来は家族内のコミュニケーションの問題と して整理すべきであり、行革の課題として扱うのはいかがかと考えます。 また、20歳代の若い世代は、役所にあまり縁が無いし、結婚して子どもができ て初めて役所に世話になることが多いです。そのタイミングから関心を持ち始める ため、そういったことを配慮した広報をお願いします。 事務局 今年からできるだけ若い人の目に留まりやすく、関心を持ってもらいやすい広報 紙にするため、表紙に若者に登場してもらったり、内容についてもできるだけ将来 の京丹後市を担う方達の活躍する記事を掲載するなど、若者を多く掲載した内容を 増やし担当課も頑張っていますが、先ほども申しましたように、若い世代に広報紙 について感心を持っていただく工夫が必要となっています。 委 員 市民満足度アンケート調査の結果、若い人の回収率が低い実態があり、このこと も踏まえて、若い世代に市政に関心を持ってもらうのは、どのような方法がよいか 検討願います。 委 員 情報の提供の観点から防災行政無線の活用について伺います。3月11日の地震 発生時に、京丹後市の防災行政無線では速報がありませんでしたが、あれだけの広 範囲な大きな災害であれば速報を放送することによって、災害に対する市民意識が 向上して有意義ではなかったかと思います。 事務局 本市に被害が及ぶ場合には緊急放送をしていますが、今回の場合は直接的に被害 が及ぶものでなかったため、緊急放送しておらず、津波注意報発表時に緊急放送を 行いました。 委 員 震災直後は情報が交錯しており、また把握できない被害もあり、放送は無理では なかったでしょうか。それよりも今まで行政が主体的に防災訓練を実施している場 合が多いですが、今回の震災の教訓から、地域の人が自ら防災訓練を実施すること も必要だと思われます。今回の震災でテレビを見ていましたら、小学生が日頃に避 難訓練をしていたため、20数人が助かったとの報道を聞いています。 また、今タイムリーな話題なので、避難所がどこなのか、どんな場合に避難する のか市民意識の啓発を図る必要があると思います。 委 員 2ページの「積極的でわかりやすい市政の情報の提供」中、ケーブルテレビの活 用がありますが、全体的な進捗状況はどのようになっていますか。 4 事務局 ケーブルテレビは、申込み順の関係、工事業者の関係、また新規申込みの関係も あり、2月末現在で、接続世帯は9,800世帯で全体の46パーセントの普及率 となっています。工事の進捗率は95%で、あと500~600世帯が未接続とな っており、最終的には大体50%ぐらいの普及率になる見込みです。また、番組表 の提供をしてほしいという意見も寄せられ、現在秘書広報広聴課がお知らせ版の紙 面で番組表の提供ができないか検討しています。 委 員 13ページの「水洗化(接続)率の向上」については、下水道工事が済んで供用 開始できる地域の接続率ですか。水洗化工事の現在の進捗状況はどうですか。 事務局 記載しているのは、供用開始できる地域の水洗化率です。本市は、当初の水洗化 計画では、大きな終末処理場を建設し進めていくものでしたが、いつまでたっても 進まない、また巨額の費用がかかることから計画を見直すこととしました。現在、 市が個人の敷地内に浄化槽を設置し料金をいただくことも進め、計画期間が少し縮 まっています。 委 員 6ページの「保育所及び学校給食業務の民間委託」がありますが、全施設で実施 されていますか。一部実施でしたら、実施率はいくらになりますか。 事務局 業務委託は、全施設では実施していません。小学校30校に対し21校実施、中 学校9校に対し3校実施、保育所27所に対し17所実施しています。 現在正職員とパート職員で市が直接実施しているところは、学校再配置、保育所 再編といった統廃合が進む中で最終的には全施設を民間委託にしたく考えています。 委 員 第2次行財政改革推進計画中、 「平成26年度までの目標」の欄がありますが、こ の欄はどのような意味がありますか。 事務局 当初計画を作成する際に、取り組みの目標を数値目標で示せれるものは示したと いうもので、今後も目標が示せれるものについては数値化していくことを予定して います。現在の数値は当初作成したものから変更はしていません。 委 員 行財政改革のまとめ方ですが、ここに書いてあるように何をやりましたではなく、 成果として、何をやったら何パーセント向上したか、また、あまり進捗していない ものについては、どういう課題があって克服していかなければならないのかを明ら かにする形にしてください。例えば、年間360時間以上の時間外勤務者が40人 から30人に減ったとか、手間がかかっても、前年と本年の数値の比較をし、成果 と課題を明らかにするまとめ方をしてください。そうしないと行革が進んでいかな 5 いと思います。 事務局 来年2年目になりますので、今年と来年の成果をできるだけ分かるように示させ ていただくようにしていきます。 委 員 せっかく良いことが書いてありますから、例えば、多重債務相談支援室の取り組 みについても、豊岡市では消費者金融の過払い金が何億戻ってきて、滞納していた 税金を1億5千万円納めてもらったと聞いています。数値の成果が分かれば皆さん にも伝わるし、やっている方も成果が分かる方がやりがいがあると思いますので、 そういった取り組みがお願いします。 委 員 例えば、5ページの改革・改善目標の宣言及び実施の項目で『心くばりの市役所 づくり運動』を実施とあるが、市役所が運動を取り組んでも職員間のみの取り組み でなしに、市民から意見をいただくなど常に情報発信をして、市民運動的な広がり を持たせないといけないと思います。 また、保育所の給食業務の民間委託を実施して、以前より美味しくなった。色々 なメニューが多くなったなど意見をいただき、こういう成果があったが、こういう 課題も見つかったと、明らかにすれば意識が変わっていくはずです。 市道、河川管理にしても、他で多くやっているところはあるはずですから、検討 期間が1年延びるのではなく、業者に頼んだらお金も要ることですし、地域にいく らか補助金を渡し、大雨が降った際に道路、河川の壊れた箇所があれば連絡をして もらうなど検討していけばどうでしょうか、受けてくれない地域があれば、どうし ていくかを別に考え、やりながら歩いていくことが必要ではないですか。 定員の適正化については、数値だけが一人歩きをしていて、減らした以上に市民 サービスが悪くなった、職員は減ったが、職員が頑張って市民サービスは落ちなか ったなど、その評価をしてください。良い市民サービスのあり方を職員間で検討す ることによって、少数精鋭で意識が変わり、より良い市民サービスができるような 形にしてください。 ふるさと応援団の取り組みについては、こちらでは親御さんがお子さんを高校ま でを地元で過ごさせ、それ以降は、たくさんのお金をかけて大学を卒業させても、 その後は都会で就職し都会に税金を払うケースが大半と思われます。良い意味で地 元へ還元する発想から、親御さんが子供に呼びかけ、ふるさと納税に協力してもら うような取り組みが必要ではないかなと思います。 6 それから、京都地方税機構ができて税の収納率は向上しましたか。 事務局 途中経過ですが、本市で滞納整理をしていた時より小数点以下の率ですが、若干 向上しています。 委 員 従来市で強化月間を設けていたように、現在も職員が督促に歩いたりしています か。 事務局 市では税の滞納になったものから順次税機構に移管しています。市として滞納分 の徴収の権能は無くなりましたが、税機構と連携はとっています。 委 員 滞納処分については、現在どこで実施されていますか。 事務局 移管された滞納の税の滞納処分については、全て税機構が実施しています。 委 それでは、協議事項⑵市民満足度調査について、事務局より説明をお願いします。 員 (事務局より資料に基づき説明) 会 長 事務局から報告がありましたので、ご質問、または、ご意見がありましたら、お 聞きしたいと思います。 委 員 若い世代の回答率が低く、全体の回答率を押し下げている感があります。また、 市民生活に関係している市民局は、私としては、一般的にていねいでわかりやすく なり、頑張っていると思います。皆さんはどう思われますか。 委 員 職員側から見て、市民の中にはクレーマーの方もおられると思いますが、行政内 部から見た調査結果はどうでしょうか。 事務局 高齢者層が比較的に高い評価をしていただいているため、職員の対応に対する評 価は総合的には比較的高かったと思いますが、30~50歳代には厳しい意見が多 く、現状は厳しいと実態もあると思います。 委 員 それが「問12 職員は相手によって対応が違う」に現れているじゃないかと今 思いました。市職員は社会的に立場の高い人には対応がよく、私たちみたいな面識 が無い者には、実際の対応の時に差が出てくるものと思われます。 委 員 「問17 事業の見直しが進み、税金の無駄づかいが減っている。」「問19 収 入不足に対応して、財政のスリム化に努めている。」は、市民にとっては分かりにく い質問となっており、これを除けば実際はもう少し満足度は高いと思われます。 事務局 ご意見のとおり、満足度調査は、サービスの利用経験に基づく主観的な感情を伴 った評価になりますので、例えば税金の無駄づかいの質問については、サービスの 7 利用とは別次元になりますので、38.5%の方が「わからない」と回答されても、 それが実態ではないかと見ています。特徴的なところとして、人口比率でアンケー ト用紙を送付していますので、高齢者層の回答者が多い調査結果となっており、 「問 7 ホームページは、利用しやすい。」については、インターネットを使う機会の少 ない年齢層が多い現状もあり「わからない」が54.9%あり、満足度調査にそぐ わない質問があることも認識できました。 委 員 事務局 この満足度の数値は、思ったより低かったと感じておられますか。 「問10 職員は、ていねいにわかりやすく対応している。 」は、予想よりも高い 評価になったと思っています。広報については、先ほどご説明したようにできるだ け情報を分かりやすく、ていねいに発信する努力が、その評価になっていると思い ます。ただし、行革に関しては、情報発信が十分にできていないこともあり、全体 としては、青年会議所が実施されたアンケートとほぼ同じ評価と認識しています。 今回の調査では中間値である2.5ポイントを基準に評価していますが、4段階評 価では3.0ポイントである「まあそう思う」に届かないと及第点がいただけない と思っており、第2次行革を進める中でいかに満足度を3.0ポイントに近づける かが、行革の今後の課題と考えています。また、第2次行革の終了前に同じ調査を 実施し、満足度の進捗状況を測っていくことも必要と考えています。 委 員 この調査で市民満足度を測ることは的を得ていないと思われます。例えば「問1 2 職員は、市民に信頼されている。」と聞いても推測の域を出ないですし、「問1 7 事業の見直しが進み、税金の無駄づかいが減っている。」と聞かれても、何が無 駄づかいか分からないため、項目によっては、ある程度回答者を絞り込んで実施す る必要があります。 事務局 満足度調査については、病院の数、インフラとか住みやすさベスト10など誰が 見ても分かりやすい方が良いですが、行革をリセットする、また、事前に行われた 青年会議所のアンケートの中で、行革が出来ていない、職員の対応も悪いといった 結果が出たため、従前実施していた仕事の満足度調査から行革に関する項目を調査 項目としたものです。確かに満足度はこの分野だけではなく、考え方によって色々 あり、誰にも分かりやすいのではなく抽象的なものもありますが、今後は定点観測 を行って進捗管理を図っていきます。 委 員 調査項目に関心のない人はある程度除いて、何らか調査に関係のある人に絞り込 8 んで実施しないと意味がないと思いますが、どうですか。 事務局 調査の正確性から、関係する人ばかりで調査する訳にもいかず、いろいろな意見 もある中で、誤差も想定した信頼の得られる回答者数を想定して実施しており、統 計学上では概ね信頼できる傾向が出たと考えています。 委 員 今回の調査結果を、今後どういう体制でどういった取組みを実施することで、満 足度の向上を考えておられますか。 事務局 取り組みとして、職員の資質向上に関係する部分と業務に関係する部分と大きく 分けて2つに分かれると思います。 職員の資質向上については、意識改革、能力の向上にかかってきます。能力の向 上については研修により実務的に上げていくことが求められていますが、職員の意 識を、どうやって変えていくかが一番のポイントとなります。その仕組みとして、 まずは『心くばりの市役所づくり』からスタートさせ、来年度から方針管理制度を 導入し、資質の向上を考えています。方針管理制度は、組織内のコミュニュケーシ ョンの活性化を図りながら、方針達成に向けて組織で仕事をしていって、目標を達 成するものです。 また、業務に関係する部分は、今回の調査によって明らかになった課題を第2次 行革推進計画に織り込み、しっかりと進捗管理をしながら取り組んでいきたいと考 えています。 委 員 満足度調査の結果を効果的なものとするには、プロジェクトチームで議論してフ ィードバックさせる仕組みづくりを研修の一環として検討されたらいかがでしょう か。そうすれば、市民の役に立つ市役所に向かっていると評価されるのではないで しょうか。また、各種申請で、ここにこう書いてあるから駄目だという職員もいま す。しかし、そうではなく、親切に相手が何を求めているかを聞き出し、相手の立 場に立って考え、全てが無理でも1割程度でも要望が実現すれば、市民も納得され ると思います。そうした取り組みを続けることによって、職員が市民サービスの向 上に徐々に取り組んでいることとなり、それを周りが知ることによって職員も市民 から信頼されていきます。この満足度調査の項目を市民にもう一度フィードバック させることによって、この項目がより良い中身になり、良い市役所づくりにつなが ると思われます。 9 会 長 次に、協議事項⑶行政評価の総括について、事務局より説明をお願いします。 (事務局より資料に基づき説明) 会 長 事務局から説明がありましたので、ご質問、ご意見がありましたら、お聞きした いと思います。 委 員 5ページの下欄の「納税者としてのサービス水準」は、市民から見た期待値とい うことでしょうか。 事務局 行政側からすると、これくらいの水準で満足していただけるだろうと期待値を設 定していますが、外部の委員から見ると、これだけの水準では物足りない、これだ けの税金を使っているのだから、もっと高い成果を求めるべきとの指摘もあり、市 民目線での評価水準が設定されます。 委 員 施策の達成度で高いものは◎になっているのは分かりますが、大事なものの中で 「新しいエネルギーの導入と活用」 「地域コミュニティの強化」がなぜ遅れているの ですか。 事務局 「新しいエネルギーの導入と活用」については、弥栄のエコエネルギーセンター など特定の取り組みの評価となっており、施策は全般のことを言っており、実際と は開きがあります。また、 「地域コミュニティの強化」についても、同様に自治会の 活動を含め、地元を支援することが思うようにできていないので、遅れている評価 となっています。 委 員 太陽光発電について、京都府下の他の自治体と比較して、京丹後市の取り組みを 議論されたことがありますか。 事務局 京都府下では、太陽光発電については、市が直接設置するのではなく、7割ぐら いは市の助成制度により実施しています。本市については、現課から予算要求はあ りますが、国の補助制度の上積みとなり、一定の資産がある方にそれ以上補助する のはどうかとの議論もあり、補助制度の実施までには至っていません。 委 員 風力発電は採算が合っていないが、東北地方の原発の事故により、今後エネルギ ー価格の高騰が予想されるため、効率よくクリーンなエネルギーである太陽光発電 を推進する必要があると思いますが、いかがですか。 事務局 市役所の基盤整備には 10/10 の国庫補助制度が適用されることから、現在庁舎へ のソーラーパネルの設置、窓ガラスに断熱フイルムの貼付をしました。また、大宮 の一部の外灯を太陽光発電でできたエネルギーで賄っています。 10 なお、本市での個人助成については、先ほど申しましたように太陽光発電につい ては国の助成制度がありますので、現在のところ助成はせず、エネルギー関係では 風力発電とペレットストーブについて助成を実施しています。 委 員 最近丹後地方は雨が降らなくなり、太陽光発電は余剰電力も売却できるメリット もあり、ぜひ京丹後市で検討してください。 また、豊かな生活をすればするほど地域内の関係が稀薄になると思われます。過 疎高齢化が進んでいる現状で、地域コミュニティの取り組みは重要な課題ですので、 ぜひ力を入れてください。 なお、若者が大学を卒業してからUターンするには、丹後で就職できる企業の誘 致が必要です。昔は、新規開業の場合は固定資産税を払わなくてもよいとの措置が ありましたが、現在では、さらに上積みして独自の助成をしている自治体も多くあ ると聞いています。大宮町の森本に立派な工業団地を作られましたが、なかなか土 地を取得して企業が入ってくるような現状は考えにくく、無料でいいから入ってく ださいぐらいのことを打ち出さないと誘致が困難な状況ではなかろうかと思ってい ます。なかなか難しいこともあるでしょうが、3年後には自治体の投資費用が返っ てくるぐらいの覚悟を持って、企業誘致に頑張ってください。 会 長 事務局 意見も出尽くしたようですので、これで委員会を終了したいと思います。 次回の開催の日程については、8月か9月を予定しています。ご審議いただく内 容は、歳出抑制の道標の計画を予定しています。 歳出抑制の道標とは、合併してから10年経過後の平成26年度で合併特例が終 了し、平成27年度から地方交付税が段階的に減らされます。そのため、平成24 年度から歳入規模に合わせた歳出規模を検討し、何を減らしていくかを考えていか なければなりません。大変重要な問題であるとともに、大きな課題であり、皆さん にご協力願いたいと思います。 会 長 今回の地震の関係で、従前の地方交付税の額が保てなくなることが考えられ、ま た、人口が減少傾向にあり自前の財源確保も難しいことが想定されますから、今ま で以上に踏み込んだ形の削減をしていかなければ、しのいでいけなくなると思われ ます。そのため、できるだけ前倒しをして議論された方が良いと思います。 事務局 それでは、閉会にあたりまして、副会長からご挨拶をお願いします。 副会長 第2回行財政改革推進委員会をこれで閉会させていただきます。本日はお忙しい 11 中、長時間にわたりご協議いただきありがとうございました。 以 12 上
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