現 行 改 訂 空港舗装設計要領及び設計例 空港舗装設計要領及び設計例 平成 26 年 4 月 平成 27 年 4 月 備 考 現 行 改 Ⅰ-3.2 アスファルト混合物 Ⅰ-3.2.3 変形係数 (3)アスファルト混合物の変形係数を室内試験によらずに求める場 合には,アスファルトの変形係数とアスファルト混合物の材料特性 などから求めることができる 3). Sbit =1.157×10-7 · tw -0.368 ·exp -PI · TRB - T 5 ・・・(式Ⅰ-3.1) Ⅱ-4.6 アスファルト混合物に関する細目 (6)夜間の施工においては,付着性が高く速乾性のある改質系アス ファルト乳剤 PKM-T(日本アスファルト協会規格 JEAAS-2011)を使 用することを原則とする.昼間の施工においても付着性および速乾 性の観点から PKM-T を使用することが望ましい. 付録-3 試験値の棄却判定の方法 各地点の CBR に大きなばらつきがある場合あるいは局部的に極 端に小さな値が得られた場合には,その地点での試験等に問題があ るかないかを確認のうえで,その値を無視してよいか,局部的に置 き換えるか,あるいは舗装厚を変える必要があるかなどを判断す る.極端な値を設計値の計算に使うかどうかは,下記の例のように 付表-3.1 を用いて決める. 付表-3.1 棄却判定に用いる γ(n,0.05)の値 n 3 4 5 6 7 8 9 10 γ(n, 0.05) 0.941 0.765 0.642 0.560 0.507 0.468 0.437 0.412 (1)最大値が極端に大きい場合の検定の例 路床土がほぼ一様な区間内の 6 地点で得られた CBR を大きい順 に並べると次のようであった. 12.2, 6.2, 5.5, 5.2, 4.8, 4.4 γ=(Xn-Xn-1)/ (Xn-X1) =(12.2-6.2)/ (12.2-4.4) 訂 備 Ⅰ-3.2 アスファルト混合物 Ⅰ-3.2.3 変形係数 (3)アスファルト混合物の変形係数を室内試験によらずに求める 場合には,アスファルトの変形係数とアスファルト混合物の材料 特性などから求めることができる.例えば,以下の方法がある 3). Sbit = 1.157×10-7 ·tw -0.368 · exp -PI · TRB - T 5 考 文献 3)・・・「多層 弾性理論による舗装 構造解析入門」土木 学会,舗装工学ライ ブラリー,2005 ・・・(式Ⅰ-3.1) Ⅱ-4.6 アスファルト混合物に関する細目 (6)夜間の施工においては,アスファルト混合物との付着性が高 く,作業車両のタイヤへの付着抑制効果がある改質系アスファル ト乳剤 PKM-T(日本アスファルト協会規格 JEAAS-2011)を使用す ることを原則とする.昼間の施工においても PKM-T を使用するこ とが望ましい. 付録-3 試験値の棄却判定の方法 各地点の CBR に大きなばらつきがある場合あるいは局部的に極 端に大きいまたは小さい値が得られた場合には,その地点での試 験等に問題があるかないかを確認のうえで,その値を無視してよ いか,局部的に置き換えるか,あるいは舗装厚を変える必要があ るかなどを判断する.極端な CBR 値の棄却検定は,JIS Z 8402-2 に示されるグラブスの方法によることを基本とする.グラブスの 方法は,外れ値が 1 つの場合は,検定統計量を次式により求め, JIS Z 8402-2 に示される棄却限界値の表を用いて判定する. γ=|X-Xo|/σ ここで X:標本平均 Xo:外れ値と考えられる値(値の中の最大値または 最小値) σ:不偏標準偏差 片側の外れ値が 2 つの場合, (外れ値と考えられる 2 つの値を 除いたデータの標本分散)×(データ数-2)を (標本分散)×(データ数)で PKM-T はタイヤ付着 抑制を目的として開 発された乳剤. 中には分解速度を速 めた製品もある. JIS Z 8402-2:1991 廃止に伴い改定す る. 現 行 改 =0.77>0.560=γ(6, 0.05) したがって,12.2 は棄却し,CBR の特性値はこれを除いた 5 試 験値から求める. (2)最大値が極端に大きい場合の検定の例 5 個の測定値を大きい順に並べると次のようであった. 5.2, 4.8, 4.7, 4.3, 2.4 γ=(X2-X1)/ (Xn-X1) =(4.3-2.4)/ (5.2-2.4) =0.678>0.642=γ(5, 0.05) したがって 2.4 は棄却し,CBR の特性値はこれを除いた 4 試験値 から求める. 訂 除したものを検定統計量として JIS Z 8402-2 に示される棄却限界 値の表を用いて判定する. なお,通常は 5%棄却限界値により検定を行う. また,簡易な検定方法として,ディクソンの方法もある.ディ クソンの方法は,標本数により,以下のように検定統計量と棄却 限界値の表が(1)~(4)に示すとおり 4 つに区分される. (1)標本数 n:3~7 の場合 γ=(Xn-Xn-1)/(Xn-X1) 付表‐3.1 棄却検定に用いる γ(n,0.05)の値(標本数 n が 3~7 の 場合) n 3 4 5 6 7 (3)測定値が 10 個を超える場合の棄却検定 26) 測定個数が 10 個を超える場合は,大規模工事あるいは重要工事 γ(n,0.05) 0.941 0.765 0.642 0.560 0.507 であり,そのような工事においては t 分布および正規分布等の,よ り精度の高い方法を用いるべきである.なお,簡便な方法として, (2)標本数 n:8~10 の場合 以下に示すディクソン法がある. γ=(Xn-Xn-1)/(Xn-X2) 測定値が 10 個を超える場合の棄却限界は付表-3.2 に示すとおり で,その適用方法は以下のとおりである. 付表‐3.2 棄却検定に用いる γ(n,0.05)の値(標本数 n が 8~10 の場合) 付表-3.2 棄却判定に用いる γ(n,0.05)の値(測定値が 10 個を超え n 8 9 10 る場合) γ(n,0.05) 0.554 0.512 0.477 n γ (n, 0.05) n γ (n, 0.05) 11 12 13 14 15 16 17 18 0.637 0.600 0.570 0.546 0.525 0.507 0.490 0.475 19 20 21 22 23 24 25 - 0.462 0.450 0.440 0.430 0.421 0.413 0.406 - [最大値の棄却判定] (ⅰ)測定値を大きい順に並べ,大きい方から, Xn,Xn-1,Xn-2,…… X3,X2,X1 (3)標本数 n:11~13 の場合 γ=(Xn-Xn-2)/ (Xn-X2) 付表‐3.3 の場合) 棄却検定に用いる γ(n,0.05)の値(標本数 n が 11~13 n 11 12 13 γ(n,0.05) 0.576 0.516 0.521 備 考 現 行 (ⅱ)次の式によってγを計算し,付表-3.2 の棄却限界より大きけ れば Xn は棄却する. γ=(Xn-Xn-2)/ (Xn-X3)(最大値) [最小値の棄却判定] 次の式によってγを計算し,付表-3.2 の棄却限界より大きけれ ば X1 は棄却する. γ=(X3-X1)/ (Xn-2-X1)(最小値) 改 訂 備 (4)標本数 n が 13 を超える場合 γ=(Xn-Xn-2)/ (Xn-X3) 付表‐3.4 棄却検定に用いる γ(n,0.05)の値(標本数 n が 13 を超 える場合) n 14 15 16 17 18 19 γ(n,0.05) 0.546 0.525 0.507 0.490 0.475 0.462 n 20 21 22 23 24 25 γ(n,0.05) 0.450 0.440 0.430 0.421 0.413 0.406 なお,グラブスの方法及びディクソンの方法は,データが正規 分布に従うことを前提とした検定棄却方法であり,データが正規 分布に従わない場合には別な方法による検討が必要である 考
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