平成27 年度 エネルギー教育モデル校 募集要項 主催:経済産業省資源エネルギー庁 運営:公益財団法人日本科学技術振興財団 エネルギー教育モデル校の募集について 1.募集対象 全国の小学校、中学校、中等教育学校、特別支援学校、高等学校、高等専門学校 ※学校教育法第一条で規定する学校に限る 2.認定数 小学校、中学校、中等教育学校、特別支援学校、高等学校、高等専門学校、合わせて30校程度 3.認定期間 平成27年の認定日から平成30年3月末日まで(約3年間) ※ただし、本事業の趣旨をご理解いただけない学校については年度途中でも認定を取り消す場合が あります。また、2年目以降も年度ごとに「実践計画書」を事務局に提出し、承認が必要となり ます(各年度の国の予算が前提となります) 。 4.応募方法 添付の「申込書」に必要事項をご記入のうえ、郵送か FAX、E-Mail で「公益財団法人日本 科学技術振興財団・エネルギー教育事務局」へお送りください。 ホームページからも書式がダウンロードできます。 (http://www.energy-modelschool.jp) ※平成26年度エネルギー教育モデル校の実践報告書を掲載しています。 5.応募先 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 公益財団法人日本科学技術振興財団 エネルギー教育事務局 TEL:03-3212-8489 FAX:03-3212-8596 E-Mail:[email protected] 6.応募締切 平成27年6月10日(水)必着 7.選考 公益財団法人日本科学技術振興財団内に設置した「エネルギー教育モデル化推進委員会」によ り6月中旬~下旬に選考いたします。 ※選考終了後、応募いただいたすべての学校に結果を通知いたします。 8.選考基準 ①4つの課題に留意した活動計画になっているか(本事業の趣旨の理解)※3~4頁参照 ②校内体制が整っているか、またその予定があるか ③独自性があるか(学校独自の問題意識、新たな発想・手法、地域性等) ④学習目標・内容は児童・生徒の実情が十分に考慮されているか ⑤実現可能な活動計画であるか ⑥家庭や地域との連携に留意した活動計画か ⑦公開授業の実施や授業案の提供をはじめ他校への情報発信などが期待できるか ⑧教育活動費の使い方は妥当か 9.その他留意事項 年度途中でモデル校事業を辞退した場合、または会計報告書の提出期限を遵守できずに大き な損害を当財団に与えた場合、既に執行した金額も含め、教育活動費の全額を払い戻してい ただきます。 -1- エネルギー教育モデル校としての活動 (認定校に実施していただくこと) 1.エネルギー教育モデル校事業説明会への出席 7月11日(土)に東京で開催。開催地への往復の旅費は当財団で1名分負担いたします。 2.エネルギー教育モデル校運営委員会の設置 実施にあたり、実践内容の検討、教育活動費の管理等を行うための教職員による委員会を学校内に 設置。また委員会の代表者の名義で教育活動費振込用の銀行口座を開設。 3.実践計画書の作成(A4サイズ4~5枚程度) 4つの課題に留意した学校独自の3年間を見据えた実践計画書を作成。 (書式は6月末までにホームページに掲載いたします) 4.エネルギー教育の実践 実践計画書承認後、実践活動を開始。 実践計画書承認後、貴校の銀行口座に教育活動費(38万円、税別)をお振込みします。 5.交流会への出席 8月上旬~下旬に開催予定。開催地への往復の旅費は当財団で1名分負担いたします。 6.アンケートの実施 児童・生徒、教員、保護者を対象とするアンケートを実施。 (児童・生徒は7月と1月、教員、保護者は1月に実施) アンケート用紙は事務局が準備します。 7.エネルギー教育研究発表会への出席 3月12日(土)・13日(日)に東京で開催。 開催地への往復の旅費は当財団で1名分負担いたします。 8.会計報告書の作成・提出 教育活動費による教材購入およびその支払いなどの会計処理を「モデル校会計マニュアル」に沿っ て行い、会計報告書を作成。会計報告の提出は12月と3月です。 9.実践報告書の作成・提出 1年間の活動内容を実践報告書として提出。 10.その他 ◇公開研究授業や教科研究会で実践の成果を発表するなど、情報発信にご協力ください。 地元の新聞やテレビ局等に取り上げられた場合には、掲載紙や動画を事務局までお送りください。 ◇かべ新聞コンテストへの参加 全国の小学校(4~6年生)を対象にかべ新聞コンテストを実施します。 小学校のモデル校は必ず参加・応募して下さい。(応募締切:10月末予定) -2- エネルギー教育モデル校への課題【4つの課題】 A:エネルギーの安定供給の確保 【要点】エネルギー資源小国 エネルギーを大量消費しながら日本は経済発展を遂げ、豊かで快適な暮らしを享受してきた。しか し日本はエネルギー資源に乏しく、そのほとんどを海外からの輸入に依存しており、エネルギー自給 率は4%にまで低下したこと、中国やインドを始めとする新興国の経済成長に伴うエネルギー需要の 増加などにより、世界のエネルギー需給は逼迫してきていることを理解できるようにする。 このような状況下において、日本として、社会を持続させるために必要な量のエネルギーを受容可 能な価格で安定的に供給するための方策を社会的、科学・技術的な観点から考察できるようになるこ とを目指す。 B:地球温暖化問題とエネルギー問題 【要点】化石燃料の大量消費と二酸化炭素の排出 持続可能な社会構築にあたっての課題の一つが地球温暖化であり、その原因の一つとして温室効果 ガスである二酸化炭素濃度の上昇があるといわれている。日本が排出している温室効果ガスの約9割 がエネルギー起源の二酸化炭素であり、この排出抑制が温暖化対策に当たっては重要と考えられる この問題に向き合うに当たって、エネルギー利用という切り口からどのような社会的、科学・技術 的な方策があるか、考察できるようになることを目指す。 C:多様なエネルギー源とその特徴 【要点】エネルギー源の種類と、それぞれのメリット・デメリット 現在使用されているエネルギー源には、石油・天然ガス・石炭といった化石燃料、原子力や再生可 能エネルギーといった非化石エネルギーがある。それぞれのエネルギー源の特徴を学習し、各エネル ギー源にはメリットとデメリットがあることを理解できるようにする。 その上で、各エネルギー源の特徴に照らし、どのエネルギーをどのように使っていくことが、また 科学・技術による新しいエネルギー源の開発や社会システムの構築を行うことがエネルギーの安定供 給の確保や地球温暖化問題の解決、ひいては持続可能な社会の構築につながるか、考察できるように なることを目指す。 D:省エネルギーに向けた取組 【要点】省エネの更なる推進 日本は石油ショック以降、省エネの進展や産業構造の変化などにより産業部門ではエネルギー消費 はほとんど増えていないが、家庭やオフィスの民生部門や、運輸部門ではエネルギー消費が大きく増 加していること、日本のみならず、世界規模でエネルギー消費は急激に増加していることを認識させ、 持続可能な社会の構築のためには、エネルギーの消費を改善していくことが必要であることを理解さ せる。 その上で、我が国の、そして世界のエネルギー消費を改善していくために、私たち一人一人が暮 らしの中で何を行うべきか、また既存技術や革新技術を社会としてどのように活用すべきか、そし て日本は世界に対してどのような貢献ができるかを考察できるようになることを目指す。 -3- エネルギー教育モデル校への課題【4つの課題】 を理解するためのヒント 最初の2つ(A、B)が現在のエネルギー問題が起きている原因で、その解決策を考えていただ くために後半の2つ(C、D)があり、それぞれが関連しあっていると捉えると、この4つの課題 は理解しやすくなると思います。 教科や課外活動等での実践を通じ、児童・生徒の発達段階によって濃淡をつけながら、3年間の 中で触れるようにお願いします。 次にA~Dに想定される実践例のキーワードを記載しましたので参考にして下さい。 A:エネルギーの安定供給の確保 / 【要点】エネルギー資源小国 ⇒・日本のエネルギー自給率(海外との比較) ・エネルギー資源の種類、輸入依存度、輸入先、可採年数 ・高度経済成長と日本のエネルギー消費 ・石油ショック(石油価格の高騰)と石油の中東依存 ・資源価格の上昇 資源外交の重要性 ・新興国(中国、インド等)の経済成長 等 B:地球温暖化問題とエネルギー問題 / 【要点】化石燃料の大量消費と二酸化炭素の排出 ⇒・1次エネルギーと2次エネルギー ・燃焼実験と二酸化炭素 ・温室効果ガス ・地球温暖化のしくみとその影響(出前授業の活用) ・世界の気候とその変化 等 C:多様なエネルギー源とその特徴 / 【要点】エネルギー源の種類と、それぞれのメリット・ デメリット ⇒・様々な発電の種類とその長所・短所 ・発電所等エネルギー関連施設見学 ・化石燃料と非化石燃料 ・エネルギー資源の輸入先の分散化 ・メタンハイドレート等の期待される新しいエネルギー源 ・電源ミックス(ベースロード電源、ミドル電源、ピーク電源) ・再生可能エネルギー ・火力、水力、原子力等の発電方法とその長所・短所 等 D:省エネルギーに向けた取組 / 【要点】省エネの更なる推進 ⇒・環境にやさしい自動車工場の見学 ・省エネクッキング、校内・家庭での省エネ活動 ・3R(循環型社会) ・グリーンカーテンの設置とその効果 ・フードマイレージと地産地消 ・エコワットで省エネ家電を調べよう ・スマートメーター、スマートコミュニティ ・ライフサイクルエネルギー ・持続可能な社会の構築 ・企業や自治体の環境活動 等 -4-
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