特別支援教育だより

特別支 援教 育だより
県立藤岡特別支援学校
地域連携部センター的機能係
第1号 平成27年4月13日
校名変更で、新たな出発!
学校・園づくりのお手伝いをします
満開の桜に迎えられて新学期がスタートしました。今年度から群馬県内の
養護学校は「特別支援学校」と校名が変更になりました。また、各分校は本
校から独立することになり、それぞれ校名が次のように変わりました。
○みやま養護学校本校
→県立高崎特別支援学校
○みやま養護学校富岡分校 →県立富岡特別支援学校
○みやま養護学校藤岡分校 →県立藤岡特別支援学校
校名は変わりましたが、昨年同様に3校体制で協力し、地域の特別支援教育のセンターとして、
地域に根ざしたきめ細かな支援ができるよう心がけていきます。支援内容は下図のように準備して
います。よろしくお願いします。
特性に応じた学び方を支える「宿題」
正しく繰り返す工夫で「学びきる」体験を重ねていく
―学び方の特性による小さなひっかかりが、大きなつまずきを生んでいる。―
井上賞子(島根県松江市立意東小学校教諭)「実践障害児教育」4月号学研より抜粋
【宿題の役割を考える】
・繰り返すことで、定着と習熟につながる。
・自分でやりきる見通しの中で取り組むことで、自信を与える。
・毎日繰り返すことで、学習習慣をつけていく。
【宿題の前提を考える】
〈宿題は子どもが一人で取り組み、やり終えられることが、保障されるべ
きである。〉
・課題解決のための確認方法がある。→→困ったらどうするか。
・苦手さを補う手立てがある。→→これがあればできる。
・本人がやり終えられる見通しがもてる。→→解決した経験がある。
《悪い宿題》
①「何をどうしたらいいかわからない」ものを課していないか。 →→授業中にできなかったものをそのまま
持ち帰らせる。
②過度に家庭の支援を期待していないか。 →→「わからなかったらおうちの人に聞きなさい。」
③一律な量と質になっていない。 →→物足らない子どももいれば、やりきれない子どももいるのに・・・
【宿題の利点】
・個に応じた介入がしやすい。
・取り出し指導ができないケースでも対応できる。(別課題をみんなの中で取り組むことを嫌がる等)
【特性に応じた宿題とは】 〈漢字の宿題を例にとって考える〉
①視覚的な短期記憶に困難がある子→→お手本がすべてのマスの横についているものや、どこに何を書く
のかがはっきりしているタイプの書き込み式ドリルを使う。
②形の捉えの課題が多い子→→なぞり書きが中心の書き込み式ドリルを使う。
③読みとの一致がなかなか進まない子→→読みを確認して書き込めたり、熟語や短文の中で練習できたりす
るドリルを使う。
④書くことの負担がとても大きい子→→書く場所は少なく、熟語などの情報が多いものを使う。
※「その子の漢字の苦手さがどこから来ているのか」を考えて、そこを補ったり、方法を工夫したりすることで、
取り組みやすさや学習効率はかなり違ってくる。