1 平成27年度札幌市初任段階における研修の概要 1 目 的 (1)1年次研修(初任者研修) 札幌市初任段階における研修「1年次研修」(初任者研修)は、教育公務員特例法第23条の規定に 基づき、現職研修の第一段階として位置付けられており、新任教員に対して、1年間の研修を実施し て、実践的指導力と教育者としての使命感を養うとともに幅広い知見を修得させることを目的として いる。 (2)2年次研修(※平成27年度の初任者から実施) 札幌市初任段階における研修「2年次研修」は、在職期間が1年を経過した札幌市立小学校、中 学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校の教諭及び養護教諭、札幌市立幼稚園の養護教諭を 対象に、学校教育の基礎的・基本的な課題及び実践上の諸問題等について研修等を行い、実践的指 導力の向上を図ることを目的としている。 2 内 容 札幌市初任段階における研修の内容は、札幌市初任段階における研修実施要項(以下「実施要項」 という)により次のとおりになっている。 (1) 校内における研修 校内において、指導教員等を中心とする学校全体の協同的な体制の中で指導や助言を受けて、実 務能力や実践的な指導力を養う研修である。 (2) 校外における研修 札幌市初任段階における研修「共通研修」や「選択研修」など、教育理念や教職についての資質・ 能力を養う研修である。 (3) 宿泊研修(「1年次研修」(初任者研修)のみ該当) 地域の自然等に触れるとともに、 地域の教育力を活用するなどして幅広い知識や体験を得ること を目的とする研修である。 3 年間指導計画 札幌市初任段階における研修に当たっては、その基本方針を立て、研修時間を週時程に適切に位置 付けるなど、見通しのある年間指導計画が必要である。校長は、札幌市教育委員会が作成する初任者 研修年間研修計画(手引P28~35)に基づき、校内体制や校区の状況等学校の実情に配慮し、指導教員 等の参画を得て、当該学校における年間指導計画を作成する。 4 拠点校指導教員(「1年次研修」(初任者研修)のみ該当) 年間を通して初任者の校内における研修を担当する「拠点校指導教員」を配置する。「拠点校指導 教員」は、月に1~2回程度、該当校を訪問して、初任者の指導に当たる。 5 校内指導教員 拠点校指導教員による指導だけではなく、初任者の指導は、教科指導、生徒指導、学級経営等、必 要な研修分野を校内の全教員が分担して行う。 「校内指導教員」は、拠点校指導教員(「1年次研修」(初任者研修)のみ該当)や校内の他の教員 とのコーディネーター役を務める。 6 拠点校方式によらない場合(「1年次研修」(初任者研修)のみ該当) 拠点校方式以外の学校においては、校内に「指導教員」を置き、初任者の指導に当たる。 また、高等学校において、指導教員の免許教科が初任者の免許教科と異なる場合は、初任者に対し て教科に関わる指導及び助言を行うために、「教科指導員」を置くことができる。 7 札幌市初任段階における研修の実施方法(「1年次研修」(初任者研修)のみ該当) <拠点校方式> 《校内における研修》 (1)「拠点校指導教員」による週1日の研修実施 - 2 - (4時間/半日×19日間= 76時間程度/年…1~2回程度/月) (2)「校内指導教員」を中心に週3時間程度の研修実施 (3時間/週×30週= 90時間程度/年) (1)(2)を合わせて研修時間数は166時間程度/年 ※ 非常勤講師による後補充はない。 《校外における研修》 ・ 月1~2回で年間20日程度実施 ※ 非常勤講師による後補充(原則年間11日48時間以内)を措置してもよい。 <拠点校方式によらない場合> 《校内における研修》 (1)「指導教員」「教科指導員」による週1日の研修 (4時間/半日×19日間= 76時間程度/年…1~2回程度/月) (2)「校内指導教員」を中心に週3時間程度の研修実施 (3時間/週×30週= 90時間程度/年) (1)(2)を合わせて研修時間数は166時間程度/年 ※ 非常勤講師が指導教員とならない場合は非常勤講師による後補充がある。 《校外における研修》 ・ 月1~2回で年間20日程度実施 ※ 非常勤講師による後補充(原則年間11日48時間以内)がある。 <初任段階における研修全体構造図> 初 任 段 階 に お け る 研 修 一 年 次 研 修 ( 初 任 者 研 修 ) 校内における 研修 《拠 点 校 方 式》・・・拠点校指導教員による指導(76 時間) 、校内指導教員を 中心にした指導(90 時間) 計 166 時間 《拠点校方式によらない場合》・・・指導教員、教科指導員による指導(76 時間) 、 校内指導教員を中心にした指導(90 時間) 計 166 時間 校外における 研修 共通研修 ・初任者全員が参加する研修(8日間) 宿泊研修 ・長期休業中に実施(2日間) 選択研修 (一般研修) 他校参観研修 【選択研修】 ・初任者自身が自己課題により選択研修から選択 (小:10 日間、中・高・中等教育学校:9 日間、 特別支援学校・学級・通級指導担当等:8 日間) 【他校参観研修】 ・初任者が他校を参観する 二 年 次 研 修 校内における 研修 ・70 時間 授業公開1回 共通研修 校外における 研修 (中・高・中等教育学校:1回、特別支援学校・ 学級・通級指導担当:2回 いずれも半日程度) ・2年次研修対象者が全員参加する研修(2日間) 【選択研修】 選択研修 (一般研修) 他校参観研修 ・自己課題により選択研修から選択 (小・中・中等教育学校(前期課程) ・特別支援学 級・通級指導担当等:3日間、高等学校・中等 教育学校(後期日程) ・特別支援学校:2日間) 【他校参観研修】 ・2年次研修対象者が他校を参観する (高、特別支援学校のみ半日程度1回) - 3 -
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