その2. - IBM

IBMテープドライブの信頼性を支える
先進技術
2015年4月
日本アイ・ビー・エム株式会社
© 2015 IBM Corporation
全てのLTOドライブの性能が同じわけではない
 LTOはカートリッジの読書きに関する規格
 ドライブの設計はメーカー独自に行なう
► 世の中のLTOドライブが全て同一性能であるわけではない
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IBMテープドライブの信頼性を支える先進技術
 テープにダメージを与えない
 受け取ったデータは確実に書く
 書いたデータは必ず読む
当資料でご紹介する先進技術
その1.フラット・ラップ・ヘッド
その2.サーフェイス・コントロール・ガイド
その3.ダイナミック・ブレーキ機構(GDB)
その4.アクチュエータ
その5.書き込み処理(Read-While-Write, Rewrite, Write Skip)
その6.誤り訂正符号
その7.Statistical Analysis and Reporting System
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その1.フラット・ラップ・ヘッド
一般的なテープ・ヘッド
IBM独自のテープ・ヘッド
ヘッド表面が平滑なフラット・ラップ・ヘッド
• リード・ライト・ヘッドとテープの接触面が少なくなり、埃の付着やヘッドの摩耗を減少させ、
より信頼性の高いデータの読み書きを可能にしています。
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その2.サーフェイス・コントロール・ガイド
LTO
カートリッジ
ドライブ側
リール



溝を切ったローラー
溝を切ったローラー
ヘッド
LTO カートリッジ
ローラー・ベアリング/ガイド
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テープ表面を利用してテープ走
行のずれを修正
旧来の方法(Edge Guiding)と
比較して、テープ・エッジへの
負荷やダメージを大幅に削減。
テープ走行の高速化と高密度化
に大きく貢献
その3.ダイナミック・ブレーキ機構(GDB)
テープ読み書き中に、突発的に電源が落ちた場合…
リールの慣性でテープは回り続けるが、
その結果、テープのたるみを発生させ、
テープの損傷に繋がる
最悪の場合、データ・ロスト
• ダイナミック・ブレーキ機能(GDB)
– リールのモータを蓄電器によって制御しゆっくり止める事により、急停止による
テープの損傷を防ぐ (急ブレーキによる事故発生に対応)
– 不慮の電源障害、機器障害にもユーザーに安心していただける機能
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その4.アクチュエータ
スキュー・アクチュエーション
テープ
リニア
アクチュエーション
リード・ライト・ヘッド
 蛇行するテープの動きにも追従するスキュー・アクチュエーション技術
 より大きな上下方向の動きにも追従するリニア・アクチュエーション
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その5.書き込み処理
Read-While-Write 機能
(RWW機能)
• 書き込んだデータをすぐに読み戻して
検証
• 読み戻せない場合、改めて書き直し
(Rewrite)
Write-Skip 機能
• 書き込めないエリアをスキップ
• テープに傷や汚れがある場合、
その部分を避けてデータを記録
Write Error
Read Head
ダメージエリ
ア
Write Head
テープの走行方向
テープの走行方向
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先述のRWWはテープ上の長さに換算すると1mm以下の非常
に細かい単位での書き直しです。一方、こちらのWRITE
SKIPでは数cmの単位で、3m以上のエリアをスキップする
ことも出来るように設計されています。
その6.誤り訂正符号
データセット
テープメディアに書き込む単位
ECCで保護されている
複数個のサブ・データ・セットに分割
サブ・データ・セット毎に2種類の
ECCを付加
データ
セット
• データセットの約15%程度が失われても
訂正可能な強度
• それぞれのSub Data Setから1行づつ
記録することで、テープ上の物理的な
位置を分散 (インターリーブ)
サブ・データ・セット
ユーザーデータ
C2パリティ
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C1パリティ
•
•
•
•
その7.Statistical Analysis and Reporting System
 SARS (Statistical Analysis and Reporting System)
 ドライブ内部と、カートリッジにそれぞれ障害情報を記録
 障害時にそれぞれの情報と比較・解析
 障害報告
障害情報を記録
内蔵
不揮発性メモリ
障害報告
-クリーニング要求
-ホストへの報告
-エラー表示
障害情報を記録
カートリッジメモリ(CM)
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