7.今月の「輝き!」さん

協 会 報
平成27年4月号
今月の
さん
(13)
−どんなお仕事をされていますか?
建築の施工管理です。なので、現場の管理です。今
は、リニューアル工事の部署にいます。
−建築の大学を卒業したからといって、いきなり図面
を引けたり現場を管理できたりはしないですよね。
何もわかりませんでした。上司にくっついて、現場
で何を指示しているのかをチェックして覚えていまし
た。
4年目に新築担当の現場から今のリニューアル担当
の部署に異動しました。改修は新築と全然違い、まっ
たく分からず、また上司と一緒に回っていました。大
変でした。でも分からないことがあったら、上司に相
談したらいいので、困ったことはありません。
真柄建設(株) 廣田夏巳さん
業
種:施工管理
経験年数:6年目
年
齢:29歳
−気軽に相談できる上司がいてよかったですね?
はい、私がちょうど娘のような年齢になるので、可
愛がってもらえます。
−まだ女性が少ない業界ですが、何か困ったことはあ
りますか?
女性だからと、困ったことはありません。逆に、重
いものを運んでもらったり、助けてもらっていると思います。
−改修担当の現場に異動になってどうでしたか?
建物を建てるときにこういうことをすると、こういう問題が起きるんだということがわかって、勉強に
なります。新築の担当だけだと建てたあと建物がどうなっていくのかがわからないと思います。
−このお仕事で必要な資格はあるのですか?
2級建築士を持っています。あと、先週一級建築施工管理の学科試験を受けました。資格を取ると、現
場を一人で見られますし、名刺に資格が書いてあるとお客さんに与える信頼感が違います。
−お休みはきちんととることができますか?
日曜日は休めますが、土曜日は現場が動いていることが多くて、なかなか休めません。ただ、現場が終
わって、次の現場が始まるまでに、私は代休をきっちりともらいます。お休みの日は、友達に会いに行っ
ています。
−建築学科を卒業されたそうですが、なぜ施工管理の職種に就こうと思われましたか?
高校生のときに、コンクリートの建物を見るとわくわくしていたので、建築の大学に進み、構造の研究
室に所属しました。ただ、何をするにしても、まず現場を知ることが先だと思い施工に進みました。
−高いところに登るのは怖くないですか?
もともと高いところは平気なんです。メッシュシートもあるし、安心です。
−このお仕事をしていて、うれしかったことはありますか。
新築担当1年目のマンション建設の現場で、型枠を組んでコンクリートをつくることがありました。パ
ネルが外れて出てきたコンクリートを見た時は感動しました。1番初めに見たんですから。きっと誰でも
そうだろうと思うのですが、目の前に形が現れるって、感動しますよね。
−このお仕事で、これからの夢はありますか。
現場が終わっても住民への対応資料をつくったり、工程の組み換えをしたり、夜は遅くなる時もありま
す。でも逆に、今だけだと思うから、全力でがんばれます。
仕事は大変です。でも、自分の思い通りにできあがってくるからおもしろいです。