公益財団法人 高松宮妃癌研究基金 平成 27 年度事業計画書 平成 27

公益財団法人 高松宮妃癌研究基金
平成 27 年度事業計画書
平成 27 年 4 月 1 日~平成 28 年 3 月 31 日
がんに関する研究を奨励助成し、もってわが国の学術振興および人類の福祉
に寄与することを目的として、平成 27 年度事業計画を次のとおり定める。
1.研究助成金の贈呈(昭和44年度創設)
がん研究の進歩、発展に貢献することが大きいと考えられる優れた研究を
行う研究者またはそのグループに対し、1件につき研究助成金 200 万円を贈
呈する。日本人が日本で行う研究を対象とし、公募に応じた研究者から 30
件以内を選考する。
2.高松宮妃癌研究基金学術賞の贈呈(昭和43年度創設)
がんの領域において特に優れた業績を挙げた研究者に対し、高松宮妃癌研
究基金学術賞(表彰盾及び副賞 500 万円)を贈呈する。日本人が日本で行っ
た研究を対象とし、推薦を受けた候補者の中から 2 件を選考する。
3-1.高松宮妃癌研究基金・国際シンポジウムの開催(昭和45年度創設)
(1) 世界各国から著名な学者を招聘し、
「がんのメタボロミクス;発がん、が
ん生物のよりよき理解と斬新な診断、治療法開発への新しい糸口(仮)」を
主題とするシンポジウムを開催する。
会
期:
平成 27 年 11 月 17 日(火)~19 日(木)
開 催 場 所:
パレスホテル東京(東京都千代田区丸の内 1-1-1)
組織委員長:
東京理科大学
江角
組 織 委 員:
浩安
生命医科学研究所
教授
Dr. Tak W. Mak
(米国:プリンセスマーガレットがんセンター
キャンベルファミリー乳がん研究所
他3名
招 待 演 者:
外国人 20 名及び日本人 11 名を予定
討 論 者:
約 150 名を予定
-1-
所長・上級研究員)
シ ン ポ ジ ウ ム 終 了 後、「 Extended Abstracts for the International
Symposium of the Princess Takamatsu Cancer Research Fund」を編集刊
行する。
(2)
本シンポジウムの特別セッションにおいて、中原記念講演を実施する。
本講演は、当財団の国際シンポジウムをはじめ学術活動の基盤確立に尽力
された故中原和郎博士(元国立がんセンター初代研究所長、第 5 代総長)
の功績を称え遺徳を偲ぶ趣旨で行うものであり、当年度の講演者は、
Dr. Lewis C. Cantley (米国:ワイルコーネル大学医学部
ク-プレスビテリアン病院がんセンター
ニューヨー
センター長 )を予定する。講演
者には、記念の盾と副賞 50 万円を贈呈する。
3-2.国際シンポジウム開催助成 (平成26年度創設)
(1)<助成先>一般社団法人
日本癌治療学会
日本癌治療学会が、平成 27 年 10 月に開催する予定の学術集会におけ
る国際シンポジウムに対し、同シンポジウム開催に必要な費用(17.5 百
万円)の一部 5 百万円を助成する。
日本癌治療学会は、1962 年に設立され、約 17,000 名の会員で構成さ
れる日本最大のがん臨床系専門学会で、毎年会員等の研究発表を通じが
んの医療の進歩普及に貢献するため学術集会を開催する。
平成 27 年度学術集会は、10 月に京都市で開催予定であるが、本件は、
同学術集会において「米国」及び「欧州」の臨床腫瘍学会とのジョイン
トで開催される国際シンポジウム(テーマ「遺伝性がん」及び「各臓器
の転移・進行がんの治療ガイドラインと個別化治療」
)を助成するもので
ある。
(2)<助成先>特定非営利活動法人
日本臨床腫瘍学会
日本臨床腫瘍学会が、平成 27 年 7 月に開催する予定の学術集会にお
ける国際シンポジウムに対し、同シンポジウム開催に必要な費用(40
百万円)の一部 5 百万円を助成する。
-2-
日本臨床腫瘍学会は、1993 年に発足した日本臨床腫瘍研究会を前身
として、2002 年に「腫瘍内科学・臨床腫瘍学の確立」
「がん薬物治療法
専門医の養成」等を目的に設立され、2005 年に特定非営利活動法人化
された学会であり、年々規模を拡大し、現在の会員は約 9,000 名になっ
ている。
平成 27 年度の学術集会は7月に札幌で開催されるが、本件は同集会
で予定されている国際シンポジウム(14 件の International Program
を計画)の開催を助成するものである。
(3)<助成先>日本癌学会
日本癌学会が、平成 27 年 10 月に開催する予定の学術総会における国
際シンポジウムに対し、同シンポジウム開催に必要な費用(9 百万円)
の一部 5 百万円を助成する。
日本癌学会は、明治 41 年設立の癌研究会を母体として、昭和 16 年に
「がん研究の発達を図る」ために設立された学会であり、その専門分野
は基礎研究から臨床研究までと幅広く、16,000 人を超える会員を擁す
るがん分野における日本最古最大の学会である。
平成 27 年度の日本癌学会学術総会は、10 月に名古屋で開催されるが、
同総会で実施される下記テーマによる国際シンポジウム(JCA-AACR
Joint Symposia)を助成するものである。
①
Non-coding RNA and Cancer
②
Cancer Immunotherapy
4.国際講演会の開催(昭和56年度創設)
がん研究に顕著な業績を挙げた外国の著名な学者を招聘し、研究者を対象
とした講演を行う。当年度は Dr. Rakesh K. Jain(米国:マサチューセッツ
総合病院
E. L. Steel 研究室
所長)を招聘し、国内 3 カ所で講演会を開
催する。(時期、場所未定)
5.AACR高松宮妃記念講演会開催の助成(平成19年度創設)
わが国のみならず世界のがん研究の振興、研究者の激励に多大の貢献を果
された故高松宮妃殿下のご功績を広く世界に顕彰するため、米国癌学会(AACR)
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との共催で記念講演会を開催する。
講演会は、毎年春の米国癌学会年次総会において行われ、講演者には記念
の盾と副賞 1 万ドルを贈呈する。
本年度の講演者には、当財団関係者を含む選考委員会において Dr. Lewis
C. Cantley(米国:ワイルコーネル大学医学部ニューヨーク-プレスビテリア
ン病院がんセンター
センター長 )が選出されており、2015 年 4 月 18 日~
4 月 22 日の間、米国フィラデルフィアにおいて開催される米国癌学会年次総
会において講演を行なう。
当財団は、賞金を含む運営資金として 300 万円を拠出するとともに、同年
次総会に当財団代表者を派遣する。
6.その他
機関誌「CANCER」の発刊など、当財団の設立目的に沿った活動を行う。
以上
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